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投資銀行志望者必読!リーグテーブルから分かる投資銀行各社の強みと弱み、面接への繋げ方とは?

はじめに

こんにちは、外資就活 外銀チームです。

20卒も外資系投資銀行(以下、外銀)の本選考が佳境を迎えていますね。ES・テストセンターは終わり、面接やジョブに臨んでいる時期ではないでしょうか?

そこで今回も、前回のM&A案件の記事に引き続き、面接の回答にすぐ使える内容をご紹介いたします。

前回までの記事は外銀の選考で高確率で聞かれる「気になるM&Aは?」という設問に対していかに答えるかに関する記事でした。ただ、この質問は投資銀行部門かマーケット系部門でほとんど聞かれるものであり、その他の部門志望の方にとっては直接関係しない内容だったかと思います。

そこで、今回の記事は外銀のどの部門を志望する学生でも必ず準備しなければいけない「その会社に対するオリジナリティのある志望動機」を練る上でとても有効な「リーグテーブル」について解説することにしました。本記事では最近のリーグテーブル動向についても具体的にご紹介します。

この記事は面接に限らず、スーパーデイや、メンターとの面談、内定を貰ってからの意思決定、など外銀選考のほぼ全プロセスに使える内容です。色々と汎用性の高い記事なので、クリップしておいて後から見直せるようにしましょう。

外銀志望者が必ずチェックすべきリーグテーブルとは?その理由とは?

ここではまず、リーグテーブルとは何か?リーグテーブルを調べておくことでどんな利点があるのか?について解説します。結論からいうと、各年毎の投資銀行各社のリーグテーブルを把握しておくと、各投資銀行に対し「論理的な志望動機」を作ることができるメリットがあります。

リーグテーブルとは何か?

国内証券会社の中でも有数の実績を誇る野村證券の定義を引用すると、リーグテーブルとは、「International Financial Review(IFR)誌などに掲載されている、引受業者の引受実績のランキング表」です。

リーグテーブル、すなわち引受実績ランキングには様々な種類が存在します。例えば、その年の総合取扱額、通貨別、産業別など、様々なランキングがあるのです。

だから外銀志望者は、この各分類別にランキングを見るだけで、その投資銀行の強み・弱みを把握することができ、「論理的な志望動機」を作ることができるメリットがあるのです。

もう一つのメリットは、リーグテーブルについて面接で触れることで面接官の自尊心をくすぐることができ、かつ、その企業をよく研究していることをアピールできるということです

なぜなら、外銀各社は非常にリーグテーブルを気にしているからです。なぜ気にするかというと、「リーグテーブルで上位にランキングされると業者にとって引受能力をアピールする効果があり、リーグテーブルが近未来の自社の仕事の取りやすさに直結するから」です。

外銀のインターンや説明会に参加したことがある学生ならば想像がつくと思いますが、外銀各社は、毎年自社がリーグテーブルのどこに位置しているのか、前年と比べてどうなったか、をかなり気にしていたと思います。中には「リーグテーブルがその国での投資銀行の序列だ」と話す社員の方もいるほどです。それほどリーグテーブルは外銀のバンカーのプライドを保つ重要な位置を占めています。

だからリーグテーブルについて外銀の面接で触れると、面接官の反応がとても良くなるのです。

社風だけでは他の就活生との差別化は困難。リーグテーブルによって「全社戦略ベースの志望動機」を作る

加えて、リーグテーブルを基に志望動機を述べることで、「差別化」が可能になります。

なぜなら、面接官に「なぜうちを志望するの?」と聞かれた際に、多くの学生は「社風」と答えているのではないでしょうか?

社風を志望動機に述べるのは間違いでありません。ただ、それでは他の学生と一緒です。そこで、社風にプラスしてリーグテーブルにおける面接企業の得意な部門に紐づけて志望動機を述べてみましょう。これをするか否かで、面接官の評価は大きく異なるはずです。

例えば、面接官に「なぜ御社を志望するのですか?」と聞かれた際、下記の2つの中でどちらのほうがより具体性があるでしょうか?

案1)「競争的な社風に共感したからです。」と答える
案2)「競争的な社風に共感したことに加え、私の希望する貴社のM&A部門は、昨年度日本国内○○位を達成した上、3年周期で見ても安定して上位を占めているからです。」と答える

特に、選考先企業のサマーインターンシップを経験せず各社の社風の違いについて正直把握できていないで面接に臨む場合、社風を志望動機にする事はかなりリスクが伴います。冬の本選考から本格的に外銀の選考を受けている方はなおさらです。

そのような方は、「リーグテーブルを軸とした外銀各社の全社戦略」を志望動機として挙げることを強く推奨します。

日本市場のM&A・ECM・DCMのマクロトレンド

リーグテーブルの紹介に入る前に、基礎知識として、日本におけるM&A市場・ECM市場・DCM市場のマクロトレンドを解説しておきましょう。

まずはM&A市場です。2018年1-9月期の日本関連M&A公表案件は、前年同期比147%増加の30.6兆円と、通年ベースで比較しても過去最高額を記録し、初の30兆円を突破しました。1000億円超の大型案件は35件、総額24.5兆円が公表され、前年同期から249.2%増加しています。最も活発だったのはIN-OUT案件で、前年同期比164%増となる16兆円と、1980年以降の最高額を更新しています。日本は実は海外企業の買収国として世界2位なのです。この事実に皆さん驚かれるのではないでしょうか?

次にECM市場です。2018年第3四半期の日本株式・株式関連市場における資金調達額は、前年同期比28.7%減少の3兆円でした。既公開案件の取引金額は2兆円と前年同期比では37.1%減少の一方です。一方で新規公開取引金額は前年同期比で34.6%増となる5239.3億円を記録しました。

最後にDCM市場です。2018年第3四半期の円債総合市場は取引金額ベースで17兆円、前年同期と比較し2.5%の減少となりました。案件数ベースでも、8件の減少で917件となっています。取引金額では日本社債において減少がみられたものの、サムライ債および証券化案件においては前年同期比増加となっています。

すなわち、日本においてM&A市場は前年に比べ増加している一方で、ECM市場・DCM市場は減少しています。

この基礎知識を基に、各市場においてどのハウスが活躍しているのかリーグテーブルを詳しく見ていきましょう。

2018年度M&A市場

まずはM&A市場の2018年度のリーグテーブルです。


上段がグローバル市場のリーグテーブル、下段が日本市場のリーグテーブルです。

まずはグローバル市場を見てみましょう。ゴールドマンサックス・モルガンスタンレー・J.P.モルガンは昨年同様今年も上位にランクインしており、トップティアとしての存在感を示しています。

一方で、第7位と9位に位置するラザードやエバコアにあまり馴染みの無い方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?

ラザードは、27カ国に43拠点を持つ、世界有数のファイナンシャル・アドバイザリーファームです。主にファイナンシャル・アドバイザリー業務とアセットマネジメント業務をビジネスの主軸としており、融資や株式・債券発行による資金提供機能を持たないコンフリクトフリーの立場からアドバイスを提供する「独立系」という特徴を持っています。

エバコアは、海外ではブティック系投資銀行として有名です。ただ、日本に進出したのは最近のため、就活生がその社名をあまり耳にしたことがないのではないでしょうか。エバコアが海外では既にプレゼンスがあり、かつ近年日本国内で勢力を伸ばしていることは把握しておいて損はありません。日本市場だと、武田製薬によるシャイアー買収の案件に絡んだこともあり、1件あたり40億ドルと巨額になっており、存在感を示しつつあります。各社M&Aディールはこちらのリンクを参照ください。

ラザードとエバコアは日本にもオフィスを持っています。「M&Aに携わりたい」と思われる方々は、是非一度「独立系」のハウスも検討してみることを推奨します。

続けて日本市場を見てみましょう。ゴールドマンサックス・J.P.モルガンを抑え、堂々の第2位に野村證券がランクインしています(ちなみに2017年度は野村證券が第1位です)。日系投資銀行の中でも、野村證券の抜きん出た強さがよくわかります。

一方で、グローバルではトップ10にランクインしていたバークレイズ、クレディスイス、ドイチェが日本市場においてはランクインしておらず苦戦している様子が伺えます。

日本市場においても第6位にエバコアが位置していますね。ちなみに10位に位置するGCAも「独立系」ハウスになります。詳しくは下記のページを参照してみてください。
GCA株式会社 企業ページ

2018年度株式資本市場(ECM)

続いて株式資本市場(Equity Capital Market、以下ECM)の2018年度のリーグテーブルです。

グローバル規模で見ると、やはりM&Aのリーグテーブルでも上位に位置した企業が株式資本市場でも上位を占めています。

一方、日本市場のリーグテーブルを見てみるとすぐわかることですが、外銀は資本市場ではどうしても日系の投資銀行には負けてしまいます。この理由は諸説あるため、唯一絶対の理由はありませんが、例えば株式や債券は1案件当たりの手数料がM&Aと比べて低いため、わざわざ外銀が多くの人を張って日本の市場をとりに来ることは少ないといわれています。また、地方債のように長年の付き合いを大事にする発行体の場合は日系の投資銀行のほうが有利ともいわれます。

そのため、外銀の面接の際に「株式や債券の業務を行いたい」と述べるだけでは、やや説得力に欠けます。この市場では日系投資銀行の方がプレゼンスが高いからです。なぜ日系の投資銀行ではなく、外銀でこれらの業務を行いたいのかをしっかり理由を言えるようにしておきましょう。

また、日系投資銀行を除いた外銀の中でも株式が強い・債券が強いといった優劣関係が存在します。そのため、外銀各社の比較を求められた場合に備え、しっかりと外銀各社のリーグテーブルも確認しておくようにしましょう。

さて、日本市場では日系投資銀行が取扱額上位5位を独占していますね。そのため外資系投資銀行は株式資本が相対的に弱いのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか?

ここで案件1件あたりの取扱額を比較してみましょう。外銀各社は1件あたり約1億円を扱っている一方、1位の野村證券の1件あたり取扱額は7000万円ほどである事が分かります。取扱高が高い案件においては外銀各社も一定のプレゼンスを発揮していると言えるでしょう。

債券資本市場(DCM)

最後に債券資本市場(Debt Capital Market、以下DCM)についての2018年度のリーグテーブルです。

グローバル規模のリーグテーブルにおいては、DCMの状況は、M&AとECMとやや異なることが分かります。

例えば、M&AとECMで4位だったシティがランキングの1位に位置しています。このように、DCMはM&AとECMとは少し違ったハウスが強みを持っているのです。

志望動機を話す際に、「御社のDCMの勢いに魅力を感じました」と言うのではなく、しっかりと「日本国内のランキング」なのか、「グローバルのランキング」なのかを明示しないと、面接官に誤解を与えるかもしれません。国内でプレゼンスのあるモルガンスタンレーは国内のDCMの強さを、グローバル市場でプレゼンスのあるバークレイズは海外でのDCMの強さを話すといいでしょう。

リーグテーブルは単年ではなく数年間の推移で見るべし

今までは単年度でのリーグテーブルの分析を行っていきました。

しかし、リーグテーブルは年ごとに変動するため、その年だけ一時的に調子がいいだけで上位に来ることもあります。そのため、どのファームが各プロダクトに本当に強いのかを知るには数年間のランキング推移を見るといいでしょう。

ここでは2017年度と2018年度でランキングがどのように変化したのかを掲載しておきます。

2018年と2017年のリーグテーブルを比較すると、やはり就活生に人気のゴールドマンサックス、モルガンスタンレー、J.P.モルガンといった企業は2018年と2017年でM&Aに関しては順位を変えていません。2017年から大きくランキングを上げたのは前述のエバコアくらいです。M&Aの取扱額は全体的に年ごとの変動が小さいようですね。

このため、M&Aに関しては面接でも特にランキング上位5社に関しては「M&A執行に関して他社よりも強みを持っている点に惹かれ…」などと言っても問題ないでしょう。

一方で、M&A以上に年ごとの変動が大きいのがECMとDCMです。

まず、ECMの傾向を見てみると、上位3社は2018年、2017年共に圧倒的な取扱額を誇っています。このことから、上位3社に関してはECMの強さが大きな特徴となるといえます。

また、2017年度は中国最大の投資銀行であるシティック証券がランクインしています。シティック証券は2015年にクレディアグリコルのアジア拠点の一部を買収するなど、急成長を続けています。欧州系や米系の投資銀行ばかりが取りざたされますが、視野を広げてアジアの投資銀行に目を向けるのも手です。

最後に、DCMに関してです。DCMはM&AやECMと比べて年ごとの変化が大きくなります。例えば、2017年は6位だったバークレイズが4位に浮上しています。また、ドイチェが7位から9位に、下降するなど、変動が激しいのがDCMの特徴です。ただ、シティ、J.P.モルガン、メリルリンチといった3社は盤石で、2017年度も2018年度も安定してトップ3を維持しています。このことから、この3社に関してはDCMが強いと言っても差し支えないでしょう。

次に、日本市場の2017年度と2018年度のランキングについて整理してみます。

グローバル市場のリーグテーブルと比較して見るとわかることですが、国内のリーグテーブルでは特にM&AとECMの順位の変動が大きくなっています。

理由としては様々なことが考えられますが、案件数が少ないために、一案件でも大きな案件に当たればそれだけ順位も急激に変動することが考えられるのではないでしょうか。そのため、特に日系の投資銀行で国内案件のことを語る場合には、過去のデータと照らしわせ、単年度だけ好調だったからこのプロダクトに強いと決めつけるのではなく、数年間で分析を行いましょう。

ただ、順位変動が大きい中で、ECMでは野村が、DCMではみずほが連続で首位をとっています。特にみずほのDCMは他社と比べても圧倒的な案件数、取扱額を誇っていますので、国内のDCMといえばみずほといえるのではないでしょうか。

2016年を閲覧することでより長期の推移を見ることができる

また、さらに長いスパンで外資系投資銀行の動向を知りたい場合は、2016年からの推移を見てみるといいと思います。ただ、特に大きな変化は2016年から2017年にかけては見れず、M&A、ECM、DCM全てで今まで紹介してこなかったような企業がランクインしたというようなことはありませんでした。
詳しく詳細をご覧になりたい方は以下のリンクからWSJの公式データを閲覧することを推奨いたします。

WSJ 投資銀行ランキング2017&18
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