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【投資銀行志望者必読!】リーグテーブルの見方&投資銀行各社の強みを解説!面接への繋げ方とは?

はじめに

こんにちは、外資就活 外銀チームです。

日系・外資系各社投資銀行部門(以下IBD)の24卒就活がいよいよ始まろうとしています。
「いよいよ本格的に就活が始まる・・・」と身が引き締まる思いの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、数あるIBDのうち、各社の特徴を理解するのに役立つ「リーグテーブル」について解説します。本記事では、

①リーグテーブルの見方と注意点
②具体的なリーグテーブルの状況
③リーグテーブルから得た情報のESや面接での活かし方

の3つを順番に解説していきます。

面接に限らず、スーパーデイや、メンターとの面談、内定を貰ってからの意思決定など、IBD選考のほぼ全てのプロセスに使える汎用性の高い記事なので、クリップしておいて後から見直すのもいいでしょう。

①リーグテーブルの見方&注意点

初めに、
・リーグテーブルとは何か?&リーグテーブルを理解するとどんな利点があるのか?
・リーグテーブルを見る際はどの項目に注目すべきか?
・リーグテーブルを見る際の注意点は何か?
について解説します。

リーグテーブルとはアドバイザーや引受業者の成績表

結論から言うと、リーグテーブルとはアドバイザー(M&A)や引受業者(ECM、DCM)の成績表のようなものです。

IBDの説明会に参加したことがある学生ならば想像がつくかもしれませんが(そうでない方も選考が進むにつれだんだんとわかるようになると思いますが)、IBD各社は毎年自社がリーグテーブルのどこに位置しているのか、前年と比べてどうなったのかを意識しており、それらを必ず就活生にアピールしています。中には「リーグテーブルの順位が、その国での投資銀行の序列だ」と話す社員の方もいるほどです。それほど投資銀行各社にとって重要な位置を占めています。

一般的には、リフィニティブWall Street JournalBloombergなどがリーグテーブルを算出・公表しています。

また、リーグテーブルには様々な評価項目が存在します。各年の取扱額、案件数、1案件あたりの取扱額などが代表項目ですが、日本市場における取扱額、グローバル市場での特定のセクターにおける案件数など、評価項目は無数に存在します。

そのため、IBD志望者は、この各項目別にランキングを見ることで、各社の強み・弱みを知り、「各社IBDの特徴を深く把握した論理的な志望動機」を作ることができるのです。
この点に関しては、記事の後半のリーグテーブルから得た情報のESや面接での活かし方とは?で解説します。

リーグテーブルで注目すべき項目

リーグテーブルの重要項目
ランクバリュー:その年に関与した案件の累計取引額(純負債を含む)です。基本的には、この値が大きいと投資銀行としてのプレゼンスが高いと考えて良いでしょう。
案件数:その年に関与した案件の数です。各ハウス/ファームの規模・社員数も考慮する必要はありますが、基本的にはこの値が大きいと「若手にとって案件執行(エグゼキューション)経験を積みやすい」というメリットがあると考えて良いでしょう。

リーグテーブルには様々な項目がありますが、上記の2つに注目を当てて各プロダクト(M&A、ECM、DCMなど)のリーグテーブルを見ると良いでしょう。

これにより、各ハウス/ファームのM&A、ECM(株式資本市場)、DCM(債券資本市場)での立ち位置がわかるはずです。ハウス/ファームによって、プロダクトごとに立ち位置が大きく異なるので、志望するにあたっては事前にしっかり確認しておきましょう。

参考コラム
※投資銀行部門の業務に関する詳しい解説は、こちらのコラムをご覧ください。
※ECMとDCMに関する詳しい解説は、こちらのコラムをご覧ください。

また、グローバル市場の話なのか、国内市場の話なのかによってもランキングは異なります。日本国内とグローバルでのプレゼンスが大きく異なる会社も中には存在するからです。

まとめると、各ハウス/ファームの日本拠点を志望するにあたっては、ランクバリューと案件数をベースに、
1.「M&A, ECM or DCM」3つのうち、どの分野が得意なハウス/ファームか
2.「グローバル or 日本」どちらで活躍しているハウス/ファームか
という2つの評価軸をかけあわせて考える必要があります。

リーグテーブルの注意点

発行元や絞り方によってリーグテーブルが多少異なる
発行元が異なるとリーグテーブルのデータもやや異なりますので、細かい数値よりも全体感を把握しておけばよいと思ってください。

M&Aの非公表情報は反映されない
取引額非公表のM&A案件は結構あります。この場合、仮に数百億円の資金が動いても、リーグテーブル上は0円として計上されます。
また、そもそもアドバイザーが非公表の案件では、案件数にも反映されないということもあります。

役割の違いまでは反映し切れていない
M&AであればFA(ファイナンシャルアドバイザー)以外にも、サブFAや特別委員会FA、フェアネスオピニオン提出なども、リーグテーブルに計上されることが多いです。こうした「役割」の差までは反映されていません。
従って、可能であれば各ハウス/ファームの果たした役割も、開示情報や以下コラムなどで別途確認できると良いかもしれません。

ECMやDCMについても、主幹事、副幹事とでは「役割」が異なります。(個々の案件において、引受割合に基づき各ハウス/ファームのランクバリューが決定するため、M&Aよりは「役割」まで反映できていると考えることはできるかもしれません。)

毎年順位の変動は起こる
市況や超大型案件の有無によって、各ハウス/ファームの順位は毎年ある程度変動します。
特に外資系投資銀行の中でも規模の小さいハウス(欧州系など)は、順位変動が激しい傾向にあります。これは、M&A・ECM・DCMなどの案件が数か月~数年単位のタイムスパンで進められるため、ただただタイミングの問題であることが多い(規模が小さいので平準化できていないだけ)です。そのため、1年悪かったからと言って過度にネガティブに捉えなくでもよいでしょう。

②具体的なリーグテーブルの状況

日本国内とグローバルとに分けて、それぞれのリーグテーブルの状況について見ていきたいと思います。今回は2021年のリフィニティブのリーグテーブル(2022年3月更新)を参考にしました。

2021年国内市場

M&A市場


近年は、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、野村ホールディングスによるトップ争いが繰り広げられており、2021年はゴールドマン・サックスが1位(ランクバリューベース)となりました。

全体的には、外資系投資銀行と日系投資銀行(証券会社の投資銀行部門)が上位にランクインしています。また、日系投資銀行は外資系投資銀行と比較すると案件数が非常に多い傾向にあります。
これは米系や欧州系の外資系投資銀行が取引額の大きい案件を中心に絞ってFAを務める一方で、日系投資銀行は社員数の多さや国内のネットワークを活かして大小様々な案件のFAを務めているためです。

このように、一般的には外資系は超大型案件やグローバルの知見が要求される大きなクロスボーダー案件、日系は外資系よりも一回り小さい案件(数百億円~数千億円規模)という棲み分けがあると考えて良いでしょう。
しかし、野村ホールディングスについては、超大型案件や大型のクロスボーダー案件でも外資系との同等もしくはそれ以上の実績を残しており、ランクバリュー・案件数共に毎年最上位に位置しています。これが、「日系なら野村」といった声が聞こえる所以でしょう。

とはいえ、米系の投資銀行4社が1~4位(ランクバリューベース)を占めるなど存在感を見せているのも事実です。この4社については、案件数も少なくない(社員数を考慮するとむしろ多い)ため、「規模の大きい案件に携われる」だけでなく、日系のように「案件執行(エグゼキューション)経験を積みやすい」という良さも兼ね備えているでしょう。

その他、独立系投資銀行(ブティック)や会計事務所系FASなどもランクインしています。
独立系投資銀行では、今回ランクインしたモーリスやフーリハン・ローキー(旧GCA)などの他、大型のクロスボーダー案件を得意とするラザード・フレールも例年ランクインしていることが多いです。
大手の会計事務所系FAS(デロイト、KPMG、PwCなど)は、日系投資銀行よりもやや小さい中規模案件(五十億円~千億円規模)をコンスタントに積み重ねています。(例外的に、2020年のデロイトは、NTTドコモの完全子会社化案件フェアネスオピニオン業務で4兆円超を計上するなどして順位を大きく伸ばしていました。)

株式資本市場(ECM)


取引額・案件数共に日系投資銀行が上位を独占しています。これは、国内マーケットへの知見や国内投資家へのネットワークが重要になるためでしょう。
特に、独立系証券である野村證券(野村ホールディングス)や大和証券(大和証券グループ本社)や、元々独立系証券だったを抱えるSMBC日興証券(三井住友フィナンシャルグループ)はエクイティに強いハウスと言われています。
実際、近年は野村ホールディングスや三井住友フィナンシャルグループがトップを争っており、2021年は大和証券グループ本社が1位の座を勝ち取りました。

一方で、グローバルオファリング案件では米系や欧州系などの外資系投資銀行が活躍することが多いです。近年は一部の外資系投資銀行が日本のECMビジネスを縮小・撤退するケースや、日系各社も海外拠点や海外機関投資家ネットワークを強化する流れがあるようなので、今後どうなるかは注目すべきでしょう。
なお、外資系の中でも、モルガン・スタンレーは三菱(MUMSS)側の国内マーケット知見も共有されており、特徴的と言えるでしょう。

その他、中堅証券やネット証券は公募増資・売出しの際に副主幹事を務めたり、小規模案件や地方証券取引所の案件で主幹事を務めるなどするケースが多いようです。

債券資本市場(DCM)


全体的には、ECMの場合と同様に、取引額・案件数共に日系投資銀行(5大証券)の強さがうかがえます。
特に、銀行系証券はDCMに強いと言われており、中でもみずほフィナンシャルグループが抜群の強さを見せています。実際、みずほフィナンシャルグループはDCMリーグテーブルのトップの常連であり、2021年も1位となりました。

一方で、円建て外債(サムライ債)においては外資系投資銀行も存在感を示していますが、国内債券と比較すると全体的な起債需要はやや小さくなります。なお、今回のリーグテーブルは円債をまとめたものなので、ショーグン債などの外貨建て債券はここには含まれていませんが、こちらも同様に外資系投資銀行が強みを発揮します。

その他、中堅証券や系統中央機関(農林中央金庫や信金中央金庫)は、取引額や案件数はさほど多くはないものの一定数案件をこなしており、リーグテーブルにもランクインしています。

ちなみに、案件数が多い(M&AやECMに比べると桁1つ大きい)というのは、債券の発行頻度の多さに由来しており、DCMのマルチタスク(同時並行で多くの案件を進める)な働き方にも直結しています。債券の発行頻度が多いのは、債券は投資家への償還があり、定期的に起債が繰り返されるからです。

2021年グローバル市場

続いてグローバル市場の2021年リーグテーブルを見ていきましょう。

M&A市場


全体的にはM&Aの最も盛んな米系投資銀行が上位にランクインしており、欧州系もそれに続いてランクインしているという状況です。

特に、俗にトップティアと呼ばれるゴールドマン・サックス、JPモルガン、モルガン・スタンレーの3社が例年の如くランクバリューTop3を独占しており、圧倒的な存在感を発揮しています。これら3社は日本市場でも抜群の存在感を示していましたね。

それに続く形で、4~5位に米系のシティグループとBofA(バンク・オブ・アメリカ)、6~8位に欧州系のバークレイズ、クレディ・スイス、UBSが並んでいます。

更に、9~11位にはラザード、エバーコア・パートナーズ、ロスチャイルドといった欧米の独立系投資銀行がランクインしています。
他にも、センタービュー・パートナーズ、ペレラ・ワインバーグ・パートナーズ、モーリス、ライオンツリー・アドバイザーズといった米国の独立系投資銀行もランクインしており、日本市場に比べると独立系の存在感が高いことが伺えます。
これらの中には、日本で小規模 or 未進出であるため馴染みのないハウス/ファームもあるかと思いますが、現在モーリスは三井住友フィナンシャルグループと業務提携をしており、エバーコア・パートナーズやペレラ・ワインバーグ・パートナーズはかつてみずほフィナンシャルグループと業務提携をしていました。
したがって、新卒採用時にはあまり接することはないかもしれませんが、名前程度は知っておいても良いでしょう。

日本勢では、野村ホールディングスが28位、みずほフィナンシャルグループが34位でした。

株式資本市場(ECM)


グローバルECMでは、米系投資銀行がTop5を占めるなど強さを見せています。
特に、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーといった証券に強い投資銀行の存在感が光ります。

それに続いて、中国系投資銀行や欧州系投資銀行が並ぶという構図になっています。
特に、近年は中国系企業のエクイティファイナンスが盛んになっていることもあり、中国系投資銀行の存在感が増しています。

日本勢では、野村ホールディングスが20位にランクインしています。

債券資本市場(DCM)


最後はグローバルDCMです。表を一目見て「おや?」と疑問に思ったそこの貴方。非常にセンスがあります。
グローバルDCMの状況は、M&AやECMと様子がやや異なっています。

まず、J.P. モルガン、シティグループ、BofA(バンク・オブ・アメリカ)といった商業銀行をバックグラウンドに有する米系投資銀行がTop3を占めており、M&AとECMで最上位層にいたゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーは4位・5位にランクダウンしています。
それらに続く欧州系・中国系についても、商業銀行系投資銀行やユニバーサルバンクが多いです。

このように、DCMではM&A・ECMとは少し違ったハウス/ファームが強みを持っているのです。

また、国内市場同様に、ECMと比べて案件数が多く、その分累積ランクバリューも大きくなっています。こちらも、発行頻度の多さがその一因でしょう。

日本勢では、みずほフィナンシャルグループが16位、野村ホールディングスが20位にランクインしています。

リーグテーブルから得た情報のESや面接での活かし方とは?

志望動機で各企業の強みを指摘しよう

さて、いよいよみなさんが一番気になるであろう、リーグテーブルのES・面接への活かし方について解説していきます。結論から言うと、ESや面接における志望動機にリーグテーブルの要素を絡めることで、「差別化」が可能になります。

面接官に「なぜうちを志望するの?」と聞かれた際に、「社風」と答える学生も一定数いるのではないでしょうか。
社風を志望動機として述べるのは間違いでありません。ただ、それでは他の学生と一緒ですし、「一部の社員と会っただけだよね?」とツッコミを食らうこともあります。
そこで、社風に依存しすぎるのではなく、面接企業のリーグテーブルにおける得意な部門に紐づけて志望動機を述べてみましょう。これをするか否かで、面接官の評価は大きく異なるはずです。

例えば、面接官に「なぜ弊社を志望するのですか?」と聞かれた際、下記の2つの中でどちらのほうがより具体性があるでしょうか。

例1)「競争的な社風に共感したからです。」
例2)「競争的な社風に共感したことに加え、私の希望する貴社の資本市場部門は、昨年度日本国内の案件数○○位を達成した上、3年周期で見ても安定して上位を占めているからです。」

見ればわかる通り、例2の方が具体性が高く、説得力のある志望動機になっていることがわかります。ポイントは、リーグテーブルを根拠として、各企業の強み(上記の例だと資本市場部門での案件数の多さ)を指摘している点です。

目指すキャリアとリーグテーブルとを結びつけて説明しよう

また、投資銀行志望者に多いのが「M&Aをやりたいから投資銀行」といった志望動機です。しかし一口にM&Aと言っても、案件数や金額、1件あたりの金額など複数の指標があり、それぞれにおいてリーグテーブル上位の投資銀行と下位の投資銀行があります。
そのため、志望理由を「M&Aに強みのある御社で働きたい」とだけ話してしまうと、例えば「M&Aの強みって何?ウチはそんなに案件数は多くないけど、それでもいいの?」といった厳しい質問が飛んでくる恐れもあります。

例2のように、具体的な順位などを織り交ぜつつ、「どの市場(日本 or グローバル × M&A, ECM or DCM)で」、「なんの指標で(ランクバリューベースなのか、案件数ベースなのか、など)」強みがあるのかを説明した後、その強みが自分の目指すキャリア(規模の大きい案件をしたい、クロスボーダー案件をしたい、安定して案件執行経験を積みたいなど)にどう繋がるのかが伝わるように志望動機を練りましょう。

更に、そのハウス/ファームでの育成制度や配属方針などにも結び付けて話せると更に良くなると思います。

このようにして、「なぜ弊社を志望するのですか?」という問いに対して納得感のある回答ができるのではないでしょうか。

「国内 or グローバル」という視点も忘れずに

また、上記の強みは日本国内での話なのか、グローバルでの話なのかを明示しましょう。

上の解説を見て気づいた方もいるかもしれませんが、例2の志望動機では「日本市場での」強みを話しています。

記事前半で解説した通り、各投資銀行ごとにグローバルで強みがあるのか、それとも日本国内で強みがあるのか(あるいはその両方なのか)は異なります。
例えば、グローバルではECMに強いけど、日本ではECMが弱い(そもそも撤退した)などといったケースもあります。

そのため、「国内 or グローバル」という視点も忘れずに確認しておきましょう。

グローバル&日本国内2021年ランキングまとめ

最後に、日本で新卒採用を行っている主なハウス/ファームについて、これまで見てきたグローバル・日本国内両方のランキング(ランクバリューベース)をまとめてみたので、参考にしてみてください。

表を見て、自分の興味のある市場で強いハウス/ファームはどこなのか、また自分の志望しているハウス/ファームはどの点に強いのかを確認し、志望動機に繋げましょう。

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