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【21卒保存版】投資銀行部門の業務内容・求める人材・選考方法について徹底解説

はじめに

こんにちは、外資就活ドットコム 外銀チームです。

外資系投資銀行への就職を考えている学生の中には、特に投資銀行部門(IBD)に興味をもっている学生も多くいることでしょう。そこで今回は、IBDの構造やIBDで求められる人材について深く掘り下げていきたいと思います。

IBDを有する企業

IBDを有する主な企業として、外資系ではゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、J.P.モルガン、シティグループ、バンク・オブ・アメリカ、バークレイズ、UBS、クレディ・スイス、ドイツ銀行が、日系では野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー、SMBC日興証券やみずほ証券などが挙げられます。

さらに、上記で紹介した企業の他にも、M&Aに特化したブティックハウスとして、ラザードやGCA、エバコアといった企業が存在します。

IBDの業務

IBDは、マーケット部門と並び顧客と直接取引をし、収益を上げることを目的としたフロントオフィスのつです。

IBDは、平たく言うと企業の更なる成長を、財務の専門性を武器にサポートする仕事です。具体的には、

a.株式・債券発行による資金調達のサポート
b.M&Aのアドバイザリー

をサポートする手数料で収益をあげています。

昨年話題になった武田製薬のシャイアー社買収では、M&AのサポートからM&Aに必要な資金調達までゴールドマン・サックスや野村證券などの多くのIBDが関わっていました。

そして、IBDではこのような仕事を以下のような業務の流れとして行っていきます。
①営業資料の作成
②営業
③案件の執行

それでは、それぞれの業務を少し詳しく見ていきたいと思います。

①営業資料の作成

まずは、クライアント(企業)に資金調達やM&Aなどの提案を行うためのピッチブックと呼ばれる資料を作ります。

ピッチブックには、提案内容だけでなく、提案の根拠となる市場状況、業界の状況、クライアントの分析など膨大な量の情報が詰め込まれます。

ピッチブックはフルカラーで企業のロゴを入れるなど、細部までこだわって作られており、この資料を作るためにアナリストやアソシエイトといった若手の社員が徹夜することがしばしばあります。

GoogleでInvestment banking pitch bookなどと調べると、実際に作成された資料がたくさん見つかるので、興味のある人は一度覗いてみてはいかがでしょうか?

Investment Banking Pitch Books: Design, Examples & Templates

②営業に行く

作成されたピッチブックを持ち、クライアントにピッチ(提案)しに行きます。主に、IBDの中でもカバレッジと呼ばれる部署に所属する人がメインでピッチを進めますが、複雑なスキームや資金調達法を説明する際にプロダクトの方々がピッチを進めることもあります。

企業によって違いもありますが、MD(マネージング・ディレクター)、D(ディレクター)、VP(ヴァイス・プレジデント)、AS(アソシエイト・4~8年目)、An(アナリスト・新卒~3年目)の5階級のタイトルが社員に与えられています。

基本的に、MD~VPの階級の社員とAS、Anのグループでピッチに向かいます。MD~VPの社員がアイスブレーク、ASの社員がプレゼン、Anの社員がメモ取りといった形になります。

一方で、ピッチがそのままマンデート(企業から業務の委任を受けること)に至るケースは非常に稀です。マンデートに至る経緯について、以前ぼうずさん(@cherryboy_usa)が外資就活相談室で解答されていたので以下に引用します。

どういう経緯で生まれた案件に関してマンデートを頂くことが多いのか、という事について簡単に述べたいと思います。大きく分けて次の2つがあると思います。
A 投資銀行が考えて、事業会社様に提案する案件
B 事業会社様のほうで考えついたり、交渉を開始した案件Aは、事業会社様が考えたことすらないような斬新なアイディア・全くご存じなかった情報に基づくM&Aやファイナンスの案件とお考えください。Bは、事業会社様が、日常の業界筋の付き合い等の中で「こういうのやりましょうよ」となり、生まれてくるM&Aの話とか、内々に成長戦略を検討するうちに「こういう資金調達が必要だなあ」となるファイナンスの話とお考えください。理想的な世界では、Aを多数考えて提案し、これについてマンデートを頂くことが投資銀行としては理想ですし目標とするところですが、現実的には、Bの案件のほうが遥かに実際の仕事になる数が多いと思います。そうなってしまう主たる理由は、情報の非対称性が事業会社様・業界の内外で大変大きいからです。(現実の世の中では、上記Aを10件も20件もピッチしていると、ある日、ピッチしたそれらアイディアのどれとも違う全く別のBの案件についてご依頼頂く、というような日常だったように記憶しています)

③案件の執行

クライアントからマンデートを無事に獲得すると、ホット息をつく暇もなく、案件の執行に向けた業務が開始されます。案件の執行にはIBDの中でもプロダクトという部隊に所属する人が活躍することになります。

資金調達の案件は、「株式発行による資金調達」と「債券発行による資金調達」があります。

株式による資金調達では、公募増資や新規上場(IPO)をサポートします。発行総額、株式の発行価格、そして発行時期などを企業のイベントや株式市場の好不調、発行後の既存株主への影響などを踏まえながら詳細の決定を行っていきます。

また、株式発行の場合、債券発行と比較して、より企業の状況等に合わせた形での発行になります。そのため、株式発行は債券発行と比較して時間や手間がかかる傾向にあります。このことに関して、以前ぼうずさん(@cherryboy_usa)が相談室で回答されていたので引用させて頂きます。

ECMの方が、DCMに比べ定型的に処理できる部分が少なく、各イシュー(発行)ごとにテーラーメードで作り上げて行く必要があるからですね。株式はご承知のようにリスク資本(*1)で、発行体のデューディリジェンス(*2)やエクイティストーリー(*3)の構築、そしてブックビルディング(*4)も重要な仕事になって来ます。*1リスク資本
企業が調達した資金のうち、経営成績等によって無価値になる恐れがある資本のこと。主に、株主資本のことを指します。*2デューディリジェンス
対象企業の財務、成長性など細かく調査・評価することです。*3エクイティストーリー
調達した資金の使途や今後の企業戦略のことです。エクイティストーリーをうまく作ることは、投資家に納得してもらい、株式発行への期待度を高めることにつながります。*4ブックビルディング
株式を新規発行する際の公募価格を決定する方法です。大きな機関投資家の意見をもとに仮の価格を決め、その価格をもとに投資家の需要予測をし公募価格を決定します。

債券による資金調達では、発行総額、利率、償還年数などを債券市場の好不調、企業が以前に発行した債券の償還期限、対象とする投資家などを考慮しながら決定していきます。

M&Aの提案では、主に他社の買収や自社の事業売却になります。他社買収であれば、デューデリジェンスを行います。そして、評価が終わると、買収先との額や統合に関する細かい調整をサポートすることになります。

このように、IBDの業務は案件の獲得から執行までを見届けるという特徴があります。

次に、さきほどの業務プロセスの中にでてきたIBDの中での部署について説明していきます。

IBDの中の部署

IBDの業務の流れで紹介したように、IBDは大きくカバレッジとプロダクトの2つの部隊に分けることができます。

カバレッジ

カバレッジとは、IBDの中で、企業に営業を行い、案件を獲得してくる部隊になります。具体的には、日々の顧客とのディスカッションなどを通して顧客から信頼を獲得し、クライアントが資金調達や買収合併を行うときにアドバイザーに指名してもらうことです。

そして、カバレッジの中でもクライアントの業界に合わせていくつかの部隊に分かれます。ここでは、その一例を紹介したいと思います。

①FIG(Financial Institution Group)
銀行や保険会社などの金融機関のクライアントを担当するグループ
②TMT(Telecom,Media and Technology Group)
テクノロジーやメディア、通信系のクライアントを担当するグループ
③GIG(General Institution Group)
上記以外の一般事業法人を担当するグループ

プロダクト

プロダクトは、カバレッジが獲得してきた案件を遂行していく部隊です。プロダクトも仕事内容によってさらに部署が分かれます。

①資本市場部
資本市場部は、資金調達のアドバイザリーを行ったり、投資家にヒアリングを行ったりする部隊です。クライアントの資金調達にかかわっているほか、株式や債券の買い手である投資家とも積極的にかかわっています。そして、資本市場部では資金調達の引受手数料を収益源としています。

さらに、資本市場部は主に2つに分けられます。

ECM(Equity Capital Market)

株式の発行を担うプロダクトチームです。株式の発行は、社債の発行やM&Aよりも頻度が少ないものの、案件1つの仕事量が多く、丁寧に実行しなければならない業務です。特に、その企業にとってはじめての公募増資である新規株式公開(IPO)は、企業のライフサイクルにおいて最大のイベントであることも多く、非常に多くの利害関係者との調整が必要になる仕事です。

ECMの収益源は株式や転換社債などの引受手数料です。ECMの業務は、DCMと比較すると手間がかかる部分も多いですが、DCMと比較して引受側の交渉力が強くなる傾向があります。そのためECMの1案件当たりの手数料は、DCMやM&Aの手数料と比較すると格段に高く、IBDにとって大きな収入源の1つになっています。

DCM(Debt Capital Market)

社債の発行を担うプロダクトチームです。社債やその他の債券の発行は、株式の発行やM&Aと比べると頻度が高く、案件が豊富な部門です。

DCMの収益は社債の引受手数料です。引受手数料は、ECMやM&Aと比較すると1案件あたりの手数料は低くなります。しかし、債券の発行は株式の発行に比べて案件数が多く、業務もスピーディーに行われる傾向にあります。そのため、債券の発行引き受けはIBDにとって収益を安定させる業務の一つになります。

また、近年では株式・債券の区分けが明確でない転換社債などのメザニンと呼ばれるファイナンスにも対応する部隊を持っているIBDも多くあります。

②M&Aアドバイザリー

M&Aアドバイザリー部はその名の通り買収や合併のアドバイザリーを行うチームです。買収に際しての企業価値算定や買収金額の交渉のほか、複雑な買収スキームの策定、買収合併の契約書作成などを担います。

M&Aチームは買収合併の手数料によって収益をあげています。手数料には、案件執行中に毎月もらう手数料とM&Aが無事完了したときもらう成功報酬との2つの種類があります。このうち毎月もらう手数料は、オーダーの成功報酬と比べると非常に小さくなっています。したがって、M&AプロダクトチームはM&Aの成功報酬によって稼いでいると考えてよいでしょう。これがIBDが成果報酬型だと言われる所以です。

ここまで、IBDの業務や構造にについて説明してきました。続いては、IBDの選考はどのように行われるのか。そして、どのような人材が求められるのかについて話していきたいと思います。

投資銀行部門の選考フロー

選考フローは企業ごとに細かく異なるため、大きな流れを紹介していきます。

①夏インターン選考(6~7月)
8月に開催されるインターンの選考が行われます。エントリーシート、webテスト、グループディスカッション、面接×1~2回程度を通過するとインターンの参加が決定します。

②夏インターン(8月)
多くの外資系銀行や日系の証券会社の投資銀行では、夏のインターンが開催されます。このインターンで活躍が認められるとリクルーターが付き、今後の選考を有利に進めることができます。

③冬インターン選考(11~12月)
12月から1月にかけて開催されるインターンの選考が行われます。外資系銀行では、夏インターンの参加者の一部は優遇されることが多いです。選考内容は、夏インターン選考と大きな違いはありません。

④冬インターン(12~1月)
外資系銀行では、このインターンが内定に直結する最終面接のルートになります。最終面接付近では、スーパーデイと呼ばれる面接も行われます。スーパーデイでは、1日で5~10人程度の社員と1対1で面接することになります。

選考の大まかな流れは、あまり変わりませんが、webテストの形式や面接回数などは企業によって大きく異なります。そのため、企業ごとに調べてみると良いでしょう。

それでは、IBDで求められる人材について紹介していきます。

IBDで求められる人材

IBDは、専門性の高い職種ですが、就職する前からファイナンスへの深い知識が求められることはありません。そのため、IBDで働く人の学部は経済学部以外にも、法学部、工学部など様々です。

その中でIBDでは主に5つの能力や特徴を持っている学生が求められます。

①確固たる志望動機
②論理的な思考
③数字に強い
④コミュニケーション能力の高さ
⑤タフさ

それでは、それぞれ具体的に説明していきます。

①確固たる志望動機

IBDの業務は、タフさと専門性を求められる仕事になります。そのため、IBDを目指す確かな動機・IBDの業務への理解や金融業界への興味が求められます。

実際に面接でも、志望動機を深堀されるので、実際の経験を絡めながら確固たる志望動機を持てるとよいと思います。

また、金融業界への興味という点では、面接においては細かいファイナンスの知識が求められることはありません。しかし、金融業界の現状や興味のあるM&Aの案件などに関して問われることがあります。そのため、普段からニュースや新聞に目を通し、金融業界の現状をある程度知っておくとよいでしょう。

②論理的な思考
IBDで行われている仕事は、調査・分析・アウトプットのサイクルを大量かつ高速に繰り返すことです。

日々新しい問題や課題が目の前にあり、それをデータベースやネットワークを駆使して調査し、クライアントにとってのソリューションを考え、提案・アドバイスをし続けていきます。その仕事を高い品質で行うためには、論理的な思考力が必要になります。

問題や課題の分析、ソリューションの分析・考察、クライアントへの説明など、全ての業務において高い論理性が求められます。

③数字に強い

IBDでは多くの数字を扱います。数字で物事を語ります。そのため数字に対する正確性へのこだわりや、数字的に判断するセンスは必要になります。
実際に面接のなかで、簡単な暗算やクイズが出題されることが多々あります。

複雑な計算が得意な必要はありませんが、計算結果を大まかにでも素早く予測できるなどの数字へのセンスは持っていた方が良いのではないでしょうか。

④コミュニケーション能力の高さ

IBDの業務では、クライアントの依頼をきちんとくみ取る必要があります。そのため、IBDで求められるコミュニケーション能力とは、相手の求めている事を正しく理解した上で、相手の求めるものをきちんと提供する力のことを言います。

相手のもつニーズ、不満などを吸い上げるためには、相手の立場に立って考えることや、多様な価値観を理解することが必要ですし、相手が喜ぶようにサービスを提供するには、内容のほか、伝達方法、タイミングなどを的確に判断して、出していくことが必要になります。

⑤タフさ

IBDでは、体力面・精神面のタフさを求められます。特に精神面のタフさは強く求められることになります。

まず体力面のタフさでは、資料作りや大きな案件の執行に関わる場合、徹夜や長時間の連続勤務が求められます。そのため、長時間でも耐えられるような体力面での強さが必要となります。

そして、精神面のタフさは、体力面のタフさ以上に求められます。入社後は、高いプレッシャーを受けながら働くことになります。

大量の仕事を短時間でこなさなければならない時間的なプレッシャーのほか、高いアウトプットを求められる品質へのプレッシャー、ミスをしてはいけないという正確性のプレッシャーの中で業務を行うことになります。

そういった緊張感の中、膨大な仕事を抱えつつも淡々とこなしていくためには相当精神的にタフである必要があります。

体力的にも精神的にも非常に過酷な環境であるからこそ、案件を執行し、クライアントに感謝された際の達成感が著しく、更なるモチベーションに繋がるのでしょう。

まとめ

今回はIBDについての説明をしてきましたが、IBDの構造や業務については理解していただけたでしょうか。
本記事をお読みいただいた後に、さらにIBDを有する各社毎の特徴を調べていただければ、皆様の業界研究がさらに進むと思いますので、是非チャレンジいただければと思います。

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