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最終面接で落とされてしまう人へ
就活の面接で2~3社落ちると、大体自分が「どこで切られるか」見えてくるものです。一次面接さえ乗り越えれば最後まで行ける人もいれば、最終面接までは大抵うまくいくのに、決まってそこで落とされてしまう方もいます。
では、この 「最終面接でばかり落とされる人」はなぜ生まれるのでしょうか。端的に申し上げると、その人が優秀だからです。
面接の序盤では、頭の回転速度を「質問から回答までの速度」で判断しています。あなたが理路整然と話せるか否かも、「学生時代に頑張ったこと」「挫折を乗り越えた経験」など、紋切り型の質問を深掘りすれば見えてくるものです。最低限のコミュニケーションが取れない人も、最終面接にはたどり着けません。
最終面接までたどり着いたなら、あなたは頭が切れ、ロジカルで、しかもコミュニケーション能力に難がないことを意味します。“最終”を冠した面接の名が示している通り、あなたは本当に「あと一歩」までは達している優秀な人なのです。
それなのに決まって最終面接で落ちてしまうには、3つの理由があります。
最終面接で落ちた理由とその対策
理由①|ブランドイメージ”を棄損している
突然ですが、最終面接で「実は私、これでも××な面があって」と、意外すぎる側面を見せていませんか。例えば、冷静沈着なパーソナリティを見せてきたのに、最終面接で派手なお酒の失敗談を話したり、体育会系で根性をアピールしてきたのに、最後でいきなり「学生時代にはゼミ一筋で・・・・・・」と賢さをPRしたり。
こうして「2つの長所」を見せるのは、一見優れた戦略に思えます。誰しも、1つの強みがあるより、2つできる人間の方が優秀に見える「はず」です。
しかし、他人はあなたに複数のイメージを抱くことはできません。特に2つ目以降のイメージが、それまでのものと相反する内容ですと、あなたの強みがブレてしまう のです。
よく、就活対策では「最終面接でギャグを入れて場を和ませよう」などと、端的なアドバイスが出てきます。しかし、それが通用するのは最終面接までにあなたが「朗らかで楽しそうな人」というブランドイメージを築いた場合に限定されます。逆に勤勉でいかにも研究室配属に向きそうな人が、最終面接だけ「私が学生時代に頑張ったのは体育会のチームビルディングで・・・・・・」などと話し始めたら、相手もぎょっとするでしょう。
対策①|自分のブランドイメージを統一して話す
最終面接は企業との相性を判断する場所ですから、エモーショナルな部分を見せるのは悪手ではありません。しかし、自分の 感情的な志望動機を見せるならば「これまでにPRしてきた像からあまりブレない自分」を意識しましょう。
たとえば、サークルで挫けそうなメンバーを奮い立たせて試合を優勝に導いた人が、「高校時代に祖父を看取った経験から、御社を志望する遠因になった話」を語るのは不自然ではありません。
また、理知的な人が「これからの日本は衰退を覚悟せねばならない。しかし、御社であれば日本を栄誉あるミドルパワーにできると思った」など、社会とかかわるビジョンを語るのも変ではないでしょう。
このように、社との相性を見せるのであっても、「自分のブランドイメージ」を意識したブレないPRを徹底してください。
対策②|以前のエピソードに添える形でさりげなく見せる
唯一の例外は、「企業はあなたを優秀だと思っているが、ある一点が懸念事項となり、落ちそうだと分かっている」場面です。 よくあるのは、コンサルティングファーム志望の学生で「セクハラ・パワハラに一切耐えられなさそう」と思われるケース。
コンサルティングファームは社内の自浄作用こそあっても、取引先のハラスメントは100%コントロールできません。そこでハラスメントまがいのことをされたときに「取引先に激高しないか」「いきなり冷や水を浴びせて案件をダメにしないか」など、コミュニケーション面を懸念されるのです。
こういった理由が思い当たるなら「一見、鉄面皮と言われる私ですが、実は先輩にかわいがっていただくことが多く、助けていただけたおかげで研究も進められました」など、“目上に可愛がられる私”をさりげなく見せることで、通過率が上がります。この場合も「実は私、」とカミングアウト調に話し出すのではなく、これまでのエピソードに添える形で伝えましょう。
理由②|
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