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「今ごろ就活も終わり、ゆっくり夏休みと思ったらNNT・・・」 そんな就活生の特徴3つと逆転術

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こんにちは、トイアンナです。

「空前の売り手市場」「複数内定からどう絞るべきか」など、ポジティブな話題があふれる今の就活市場ですが、NNT(無内定)に苦しむ学生は出ます。そして、就活市場が好景気だからこそ無内定は「本人の人格に問題がある」と誤解されがちです。

しかし、就職活動は人格査定テストではありません。どれほどいい人であっても、またどれほど優秀であっても無内定になる方は出ます。

したがってこれからのやり方を少し変えるだけで、無内定から「複数内定ホルダー」へ大逆転することも珍しくないのです。

ここからは、実際にどういうタイプが無内定になりやすいかと、それぞれの対策をお伝えしていきます。

<筆者プロフィール>
トイアンナ
慶應義塾大卒。P&Gジャパン、LVMHグループで合わせて約4年間マーケティングを担当。その後は独立し、主にキャリアや恋愛に関するライターや、マーケターとして活動。著書に『就職活動が面白いほどうまくいく 確実内定』や『モテたいわけではないのだが ガツガツしない男子のための恋愛入門』などがある。
▶ブログ:「トイアンナのぐだぐだ」
▶Twitter:@10anj10

 

 

無内定になる人の特徴1:お金を稼ぐのは悪いことだと思っている

「お金を稼ぐことにあまり興味はないんです。ただ、自分が社是、ポリシーに共感できる会社で働きたいんです」という学生は、無内定となりがちです。

学生時代の経験にはボランティアや接客のアルバイトなどチームワークが多く、協調性もあるタイプが多め。それなのに無内定となるのはなぜでしょうか。

それは「お金を稼ぐこと」が企業の存在する目的だからです。会社は何のためにあるのでしょうか。企業経営を通じ、社会で実現したいビジョンがあるのも事実でしょう。しかし何よりも先に来るのは「お金を稼ぐこと」です。

お金を稼がなければ社員の給与は払えず、取引先への謝礼も出せず経営破綻します。会社がそこに「ある」という時点で、何らかのお金を稼いでなくては成り立たないのです。

そこで「お金を稼ぐことに興味がない」と面接でおっしゃる方は、どう見えるでしょうか。「私は会社の目的に賛同しない」と言っているに等しくなるのです。

ここからは筆者の経験談ですが、面接で「お金を稼ぐことに関心はない。けれど御社の理念に共感した。だからマーケティング/広報で理念を伝えていきたい」とおっしゃる学生に出会うことがままあります。

そう言われるたびに、こちらは「ふざけるな」と思っています。

マーケティングや広報、もとい全部署は企業へ利益をもたらすために存在しています。稼ぎたくないから○○部門がいいといわれるのは「お前の部門は存在意義がない」と言われるようなものです。

 

対策:非営利組織の経験でも「収益にまつわるエピソード」を

ご自身がお金に関心がなく、ボランティアや寄付に興味があるのは素晴らしいことです。しかし企業は営利を目的とする団体。面接ではボランティア団体の経験でも「団体の赤字経営を黒字化した」など収益にまつわるエピソードを伝えましょう。

もしそういった話が思いつかないのであれば、今から短期バイトなどで「全体の収益に貢献した」エピソードを作りましょう。たとえ一日バイトでも、バイトスタッフ全員の効率を最大化する、接客したお客様へオプションを勧めて売上へ貢献するなどできることはたくさんあります。

今からでも大丈夫です。「会社ではバリバリ稼いで、めちゃくちゃ寄付するぞ」くらいの気持ちで挑んでください。

無内定になる人の特徴2:「山が好き」「韓国が好き」など志望動機がペラペラ

社風に共感し、受ける会社を絞って応募しているのに内定できないんです、とおっしゃる方の模擬面接をしていると志望動機があまりに薄すぎることがあります。

例えば、「山が好きだから山の近くで働きたいので住友林業を受けました」「韓国が好きなのでLINEを受けました」などです。

なお、こういった志望動機の深さに学歴は関係ありません。程度の差は多少あれど、東大生でもこういう志望動機はよく見かけますので「バカだな~」と思った方は、一度自分のESが同じくらい浅はかに見えてしまっていないか読み直してください。

ただ、正直に申し上げて、企業を受ける動機はそんなものだと思います。

私だって、新卒で入社したP&Gを受けた理由には「男女平等に出世できる」「世界のどこにいても働ける人材になりたい」といった高尚な動機がありつつも、同時に「私のような協調性ゼロ女を雇ってくれるのはガツガツ系の外資くらいしかないし、年収ほしいし、なんかカッコいいし」と浅ましい志望動機もありました。

しかし採用側から見ると、薄い志望動機はこう思われます。

―この子、韓国が好きだから韓国系のウチを受けるって・・・・・・もしも日系企業に買収されたら辞めるのかな? だったら、隣の「御社のおかげで地震のときも母と連絡が取れ、無事をいち早く確認できました。新時代のインフラを作りたい」と言ってる子を採用したいな。

―山が好きだから林業って、林業がもし傾いてソニーさんのような金融もやる多角経営になった結果、林業分野が縮小したとしてもやっていけるのかな。山が好き、は林業が好きとも微妙に違うし・・・・・・産業自体への愛も薄そうだ。

これでは入社後に自社製品の営業になったとしても、取引先へ自社製品を買うよう説得することはできないでしょう。あるいは人事として採用担当になっても、自社に来るべき理由を学生へ説得できないでしょう。

言葉の上だけでも「御社しかない」と語るのは社会人として重要な技術なのです。

 

対策:「御社しかない」を、“ロジック”か“感情”で伝えよう

基本的に、志望動機は「御社以外ありえない」というロジックを組み立てるゲームです。

その説明で住友林業やLINE「だけ」に行く理由があるという説得性はあるでしょうか? ESを見直して「この部分だと、業界全部あてはまるな」「この話は、A社とB社どっちでもよさそうに見える」と自分でツッコミを入れましょう。そして論理の穴をつぶしていきましょう。

ロジカルシンキングが苦手なら感情論で訴えるのも手です。「御社製品のおかげで幼少期こんな危機から救ってもらった恩返しがしたい」「父のようになりたい。そうなるには○○の経験が必要だと思った。その経験が得られるのは御社しかない」といった感情論は、相手の心を動かします。

ロジックか、心か。自分に向いている武器を見つけてください。

無内定になる人の特徴3:新卒学生最大のバリュー「素直さ」が欠如

協調性、と一言にいってもさまざまな種類があります。

例えば筆者にないのは「オフィスできちんと座って仕事をする」協調性です。軽いADHDがあるせいで、座りながら正座、あぐら、組み足などさまざまなスタイルで座らざるを得ません。したがって、就活時も足元が取っ散らかっても許してもらえそうなガツガツ系の企業を中心に受けていました。

また、年次をわきまえず上司にどんどん提案するタイプなため、「毎日同じことを繰り返す、言われたことをきちんとやる」ことを求められる職種には適しませんでした。もはや「社会人不適応」スレスレですが、こんな自分でも拾ってもらえるので協調性がない方もご安心ください。

一方、無内定になりやすいのは「素直さの欠如」です。例えば最近、私は内定が取れない学生の相談に乗っていたときのことです。そこで私が「こういった業界にはこういう傾向があって」と書くと、「存じています」「分かっています」「なるほどね」などと言われ続けました。

目上の相手へこういった発言をするだけで「口答えしやがって」と怒る企業や業界もあります。「言いづらいのですが、もしかすると○○さんには、あまり協調性がない方かもしれません。○○さんの現在の志望業界は協調性を強く求めるので、ミスマッチなのではないでしょうか。もっと協調性よりリーダーシップを求める○○業界などどうですか」と提案させていただきました。

しかし「トイさんはこう思うかもしれませんが、私は他の大人から協調性でこれまで問題があるといわれたことはありません。だから問題ないと思います」と反論をいただきました。

もちろん、私の考えが見当違いである可能性はあります。対面の面談ではなくオンライン上でのやり取りだったため、直接お話したら印象は大きく変わったかもしれません。また、私が「目上」と思われるほど尊敬できる大人ではなかった可能性も大です。(精進いたします・・・・・・)

が、こういう場面で「ケッ、こいつ見当違いなことばかり言いやがって」と思いながら「ありがとうございます。勉強させていただきます」といえるかどうかは、内定率を大幅に変えます。なぜなら新卒の就活生が持つ最大のバリューは「素直さ」だからです。

素直さとは、相手の意見を聞き入れる柔軟性です。一般に就活生には社会人経験がほとんど、または全くないはずですから、中途人材のように前職の知識から「いや、これは××が常識なんです」と社内でぶつかる可能性が少なくなります。

「分かりました!」と自社のやり方を吸収してくれるからこそ、伸びしろが期待できます。だからこそ経験者である中途社員ではなく、新卒を採る理由が生まれるのです。

しかしそこで新卒が「いや、私はそう思っていないので意見を聞きません」と答えたらどうなるでしょうか。反論してくるなら、経験のある中途の意見の方が価値もある。だったらこの新卒はいらない・・・・・・となってしまうのです。

唯一の例外は、すでに志望業界で何年も正規雇用で就業した経験を持っている「実質中途」な学生だけです。

 

対策:面接のときだけでも「素直さアピール」を

新卒をわざわざ採用する理由は、自社のやり方を受け入れる素直さを期待してのこと。入社後はさておき、面接でくらいは「素直さアピール」をやっておきましょう。

例えばESの内容にケチをつけられたとき。

「○○様のご指摘の通りと思います。ご教示ありがとうございます。今後に生かしてまいります」
「本日、第一志望の御社にうかがえたあまり、緊張により受け答えでミスをしてしまい申し訳ございませんでした。今後同様のミスをせぬよう尽力いたします」

など、定型句でスパっと答えてしまいましょう。

感情がこもっている風を演じるだけでもいいですし、帰宅後、「なんなんだ○○社の××は!」とキレてもいい。大事なのは面接の短い間だけ「私には社会性がありますよ」と見せられるかどうかです。

もちろん、過度な圧迫面接(例:どうせ君なんて大したことやってないんだからさぁ・・・ウチでもやってけないでしょ?)を受けたならそれは抗議してもよいでしょう。しかし、普通のツッコミ(例:ESでは個人の経験ばかり書かれているけれど、チームワークは苦手?)などは入社後も日常的に続く会話です。過敏に反応せず「ケッ」と思いながらも素直さを見せておきましょう。


ここまで、無内定に悩む学生へ向けた逆転術をご案内しました。

無内定になる原因としては、これら以外にも「自分の大学から輩出したことのないハイレベルな企業ばかり志望している」「受けた社数が20社未満と少なすぎる」など根本的なものもありますが、これらは「身の丈に合った企業へ多数エントリーするか、院進学で学歴を上げる」という明瞭すぎる答えがあるため割愛します。

就活はあなたの価値を査定するテストではなく、ただのプロセスです。そう割り切って、与えられた時間で精いっぱい社会性を見せてきてください。あなたの内定も、目の前です。


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