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「25歳で専門家」 あえて新卒でマーケターになるメリットとデメリット

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こんにちは、トイアンナです。

私は外資系メーカーのマーケティング部門へ就職し、現在もライター兼マーケターとして活動しています。

しかし、就活時点では「外資系コンサルティングファーム」「広告代理店」を筆頭に類似性を感じた職種へエントリーしていました。現在でも、マーケターを志望する学生にはこの2職種を併願される方が多いかと思われます。

少なくとも説明会を受けた段階では、
「マーケターとコンサルタントはどちらも戦略的にプロジェクトを進める仕事」
「マーケターと広告代理店はどちらも広告にかかわる仕事」
と、共通点を見出すからでしょう。

そのためか、就活イベントでもこれらの差を意識した質問をよくいただきます。

「コンサルタントになったら、専門性がなくて転職できないって本当ですか」
「マーケターとして就職したらその後のキャリアはどうなりますか」

そこで連載の前回は、広告代理店との差異を説明させていただきました。

今回は外資系コンサルタントを中心に他職種と外資メーカーのマーケターを比べ、あえて新卒から「マーケター」になるメリット・デメリットをご紹介します。

<筆者プロフィール>
トイアンナ
慶應義塾大卒。P&Gジャパン、LVMHグループで合わせて約4年間マーケティングを担当。その後は独立し、主にキャリアや恋愛に関するライターや、マーケターとして活動。著書に『就職活動が面白いほどうまくいく 確実内定』や『モテたいわけではないのだが ガツガツしない男子のための恋愛入門』などがある。
▶ブログ:「トイアンナのぐだぐだ」
▶Twitter:@10anj10

 

 

「30歳までが下積み」とは対照的! フリーランスでも十分稼げる

マーケターになるメリットの筆頭に挙がるのは「生涯スペシャリストでいられる」点です。

普通の日系企業では、ある程度仕事へ慣れるとジョブローテーション(異動)が発生します。そこで人事や営業、経理に企画とさまざまな職種を体験し、何でも理解しているジェネラリストを目指していくのです。

一方、外資系企業や花王などの一部企業では新卒から「マーケティング部」という分野のスペシャリストを目指します。そのため入社2~3年である程度の専門スキルを手に入れられるのです。

マーケターをはじめとするスペシャリストになると、転職が楽になります。「さまざまな分野を広く浅くやりました」という方よりも「〇〇なら負けません、実績は△△です」と言える方のほうが、雇う側も能力を査定しやすいからです。

実際、私は3年目に最初の転職をしていますが、わずか3年目の私に管理職としてのオファーが来たのもスペシャリストたるゆえんでしょう。「30歳までが下積み」といわれる商社などのキャリアとは対照的です。

また、マーケターは専門職であるためシングルマザーやLGBTQなど、大手企業では「受け入れる」といわれながら暗に落とされる人材も採用されやすくなります。特に結婚して子育てをしながら働きたい方にとっては、マーケターは確実なキャリアのひとつでしょう。

例えば知人に、マーケティングの中でも「モデレーター」と呼ばれる専門特化型の仕事に就いた人がいます。モデレーターとは、消費者へヒアリング調査を行うプロ。事前に質問する製品知識も必要とされるうえ、限られた時間で消費者の心を開かせて本音を聞かねばなりません。

そのため人によっては日給10万円を超える貴重な人材です。フリーランスで独立しても、十分に稼ぐ仕事に就けるのは大きな魅力です。

さらに、時短勤務など裁量権が限られがちな状況でも、マーケターならプロジェクト単位で仕事を持てるため、やりがいが損なわれにくくなります。「どうせ早く帰るんでしょ、じゃあ裏方だけやって」と言われずに堂々仕事ができるのは、長く仕事を続けるうえで重要な要素でしょう。

 

「何でも一定程度できる人」になる道を捨てられるか否か

ただ、スペシャリストになることは、逆に言えば「何でも一定程度できる人」にならないという決断でもあります。

マーケターになるなら「財務のプロ」「営業の王」「総務の神」といった他職種の称号につく可能性はほぼ捨てることとなります。「今自分が何に向いているか分からないから全部を経験したい」という学生にとって、マーケターは向かないキャリアともいえます。

あまりいませんが、マーケターになってから「やはり他職種へ行きたい」とおっしゃる方も中にはいます。そういう方は一度コンサルティングファームなどへ転職し、それから別職種へ進まれることがままあります。コンサルなどを間に挟まないと、次へ行きづらくなるイメージです。

また、マーケターの中にもさまざまな細かいジャンルがあります。

Web広告、消費者リサーチ、PR、CRM(顧客管理)・・・・・・。細かい分野のプロになればそれだけ人材の希少性は上がりますが、一方で「この狭い範囲を突き詰めたところで、同じ仕事は30年後もあるんだろうか」と不安は募ります。

特に同業界で何度も転職される方は「自分はここ以外行けないんじゃないか」と悩まれることが多いようです。そして勇気を出して別業界へ飛び込み、あまりの文化差にショックを受けてすぐ前にいた業界に戻る・・・・・・なんて話もよく聞きます。

とはいえ、逆に私のような「戦略からCRM、店頭ツールのデザイン、PRまで何でもかじります」というマーケターは、逆に専門性がなく「これでいいのだろうか」と悶々とする日々。いずれにせよ、悩みが消えることはないのです。

 

「優秀なら内定」というわけじゃない!?

しかし、それでも新卒でマーケターになるのは「アリ」です。なぜなら、マーケターは良くも悪くも向き・不向きがハッキリ分かる職種だからです。

マーケティング職とは、優秀であれば内定を取れるとも限らない、ちょっと偏った狭き門。だからこそ新卒でマーケターに内定した人が「実は全くフィットしなかった。もう二度とマーケターになりたくない」と、この仕事を去ることはそうありません。

それぞれ企業には社風こそありますが、マーケターとして「合わない」人は選考段階ですぐに分かります。もしこれからマーケ職の選考を受け、あなたが内定するなら、すでに「マーケター」の適性はあるのです。そして、おそらく幸せにマーケターをやれる可能性も高いでしょう。

一生幸せに働けて、専門職として重宝される。そんな仕事、そうありません。

「とりあえず受けて、内定したら素質があるってことで」くらいの気持ちで、まずはエントリーしてみませんか?


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