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「29卒の就活はやばい」のか?――データで確認する
「就活の早期化が進んでいて29卒はやばい」という声を目にして、不安になっている人は少なくないと思います。実際のところどうなのかを、データで確認します。
結論:志望業界によって「間に合うライン」が1年違う
早期化が進んでいるのは事実ですが、 すべての業界で早期化しているわけではありません 。外資就活ドットコムで募集へのエントリー行動を集計すると、業界ごとに動く月がはっきり分かれます。
| 業界 | 年間で最も動く月 | 29卒にとっての意味 |
|---|---|---|
| 外資系投資銀行 | 10月 (秋に山を持つ唯一の業界) | 大学2年の秋冬から接点が始まる。ここだけは早い |
| 戦略コンサル | 5月 | 大学3年春のサマー選考が主戦場 |
| 総合コンサル | 4〜5月(年間最大) | 同上 |
| 総合商社 | 10月 | 秋に動く |
| 銀行・信託 | 3月(年間唯一の山) | 大学4年春。ここを外すと機会がない |
| 不動産(デベロッパー) | 4月 | 春に突出 |
外資系投資銀行だけが秋に山を持ちます。 つまり「大学2年の秋に動いていないとやばい」のは外銀志望の場合であって、 日系メーカー・銀行・不動産を志望するなら大学3年の春以降で十分に間に合います 。
「先行している人がいる」ことは事実
一方で、同学年に先行層が一定数いるのも事実です。外資就活ドットコムに志望企業を登録している29卒は 1,261人 (2026年9月時点)。参考までに卒年別では次のようになります。
| 卒年 | 志望登録者数 | 2026年10月時点の学年 |
|---|---|---|
| 27卒 | 17,469人 | 大学4年 |
| 28卒 | 15,270人 | 大学3年 |
| 29卒 | 1,261人 | 大学2年 |
⚠️ これは現在の登録状態の集計で、各卒年が大学2年だった当時の数値ではありません。学年が上がるほど累積で増えるため、世代間の単純比較はできません。 28卒も大学2年の時点では同じように少数でした。
つまり 1,261人は「同学年で特に早く動いている層」 であり、29卒の標準ではありません。ここと比べて焦る必要はありません。
「やばいかどうか」を考えても答えは出ません。決めるべきは「自分の志望業界の山は何月か」の1点です。外銀志望なら今シーズンから、それ以外なら大学3年春から逆算すれば足ります。
そして業界が決まっていない段階で最も効くのは、ESに書ける経験を積み始めること。これだけは志望業界が変わっても無駄になりません。
やらなくていいこと
不安なときほど手を広げがちですが、大学1・2年生の段階では次は不要です。
- ES・面接テクニックの習得 :大学3年春からで間に合います。書く材料がなければ意味がありません
- Webテスト対策 :受検機会が来てからで問題ありません
- OB訪問の量産 :志望業界が定まっていない段階では消化しきれません
優先順位は「材料を積む」>「対策を覚える」です。
29卒の就活スケジュール|大学2年秋から本選考までの流れ
「いつから動けばいいのか」を月単位で把握しておくと、焦らずに準備できます。外資就活ドットコムの募集へのエントリー行動(27・28卒の実績ベース)から逆算すると、29卒の全体像は次のようになります。
| 時期 | 主に起きること |
|---|---|
| 大学2年 秋(2026年10〜12月) | 外資系の情報収集を開始。選抜コミュニティの募集情報が出始める |
| 大学2年 冬(2027年1〜2月) | 選抜コミュニティの募集がピーク。外銀のウィンター・スプリング系プログラム |
| 大学3年 春(2027年3〜5月) | サマーインターンのプレエントリー・ES。 実質的なスタートライン |
| 大学3年 夏(2027年6〜8月) | サマーインターン選考・参加 |
| 大学3年 秋冬(2027年9〜12月) | 秋冬インターン、早期選考ルート |
| 大学4年 春(2028年3月〜) | 日系の本選考解禁 |
注意したいのは、 「大学3年春がスタート」ではない という点です。サマーインターンのESを出すのは大学3年の春ですが、そこで書ける材料があるかどうかは、 大学2年の冬までに何を積んだか で決まります。
そして、前章の業界別の山と合わせて読んでください。 外銀志望なら大学2年の秋冬から接点が始まります が、 それ以外の業界を志望するなら大学3年の春から逆算すれば間に合います 。自分の志望業界がどこに山を持つかで、動き出すべき時期は1年ほど変わります。
・【29卒】就活はいつから始まる?月別スケジュールと、先行して動く1,261人が見ている企業
大学1・2年生から始められる就活対策は?
大学1・2年生の皆様はいかがお過ごしでしょうか。学業はもちろんのこと、サークル・留学・学生団体・部活動など精を出していることかと思います。
今後就職活動にあたっては、トップファーム中心に成績(GPA)をチェックする企業もありますので、油断せず勉学に励んでいきましょう。
学業をはじめとする様々な分野での頑張りも大学生活において重要ですが、一方で就職活動に直結するアクションも早いうちから検討したいところです。
そこで今回は、 大学1・2年生のうちから就活を始め、本選考が始まる前に内々定を獲得してしまうための動き方 について書いてみます。なかでも 内々定につながる長期インターンシップの枠を得るためのアプローチ術 について、私の実体験をもとにご紹介したいと思います。
「就職活動を何もしていないから不安」「早期内定に向けた動き方を知りたい」という大学1・2年生の方は、ぜひご覧ください。
・【29卒】就活はいつから始まる?月別スケジュールと、先行して動く1,261人が見ている企業
・【28卒・29卒】大学院生(修士)の就活はいつから?M1からのスケジュールと研究との両立【理系院生向け】
大学2年で内定は取れる?1・2年生でも内々定が出る企業は増えてきている
読者の中には「大学1・2年生からの就職活動」と聞いて、「そんなに早くから就活を始める必要ってあるの?」と思われる方がいるかもしれません。しかしながら、1・2年生のうちから就活準備をすることは、3年生になってから準備するよりも格段に有利です。
実際、一般的に大学3年生の春から始まる 本選考よりも前に内々定が決まっている人はザラにいます。
例えば、ユニクロでは2013年春より大学1・2年生にも内々定を出す仕組みを導入しています。
ユニクロが考える就職活動の主役は、企業ではなく個人。誰かに決められたタイミングではなく、就職活動をするタイミングも個人が選べるべき。大学1、2年生、大歓迎です。
また外資メーカーのネスレもネスレパスという制度を導入しており、選考の途中までは大学1-2年生でもチャレンジすることができます。
ネスレパスコースは全職種が対象となり、年齢・学籍・国籍など採用対象を限定せずオープンにエントリーを受け付けます。1 年生からエントリー可能で、既卒3年以内で未就労の方までエントリー頂けます。
このような例をはじめとして、優秀な学生をターゲットとした囲い込み、いわゆる青田買いにはますます拍車がかかっています。
体験記で見る「大学2年で内定」の実例
では、実際に大学2年で内定までたどり着いた人はどれくらいいるのでしょうか。外資就活ドットコムの選考体験記(24〜28卒・公開済み)のうち、 内定を得た本選考の体験記で「選考時期」に回答があるものは2,694件 あります。このうち、選考時期に「学部2年」と書かれていたのは 2件 でした。
| 企業(卒年) | 選考時期(体験記より) | 優遇・内定のきっかけ(体験記より) |
|---|---|---|
| チームラボ(26卒) | 「2023年9月に本選考参加意向をご連絡→2023年10月に役員面接。大学2年。」 | 「【優遇内容】役員面接のみで内定 【きっかけ】インターンに参加したため」 |
| 日本マイクロソフト(26卒) | 「大学2年の3月〜大学3年の夏まで」 | 「早期内定(ジョブ型インターンで内定)」 |
2件に共通するのは、 インターンへの参加が本選考・内定の起点になっている ことです。大学2年で内定に届くのは例外的なルートですが、「インターン参加から直接内定につながる企業」を大学2年のうちに見つけて参加できれば、道はあります。
一方で、大学2年から動いた人の多くは、 その場で内定を取るよりも、3年の本番に向けて「受けたい企業」を早く固める ことに時間を使っています。
早くから就活を始めることをおすすめしたい。(①情報収集②自己分析③テスト対策)早くから対策して損することは無いと思う。私の場合は、大学2年から外資就活ドットコムなどの合同説明会やEXPOに参加した。説明会に参加していく中で、興味ある企業が何社かできる。早い段階でそういった企業をリスト化しておくと、その企業の説明会や座談会に何度も参加することができる。
(引用元:シンプレクス・ホールディングス 26卒 選考レポート)
この方は、インターン参加者に出る早期選考の案内を経て、1次面接免除の優遇を受けて内定しています。
A. 取れますが、ごく少数です。内定者の本選考体験記2,694件のうち、選考時期が学部2年だったのは2件でした。どちらもインターン参加が内定の起点になっています。
大学2年のうちにやること(読者へのTODO)
1. 学年不問・通年採用の制度がある企業(上のユニクロ・ネスレのような制度)と、インターンから内定につながる企業を探して、応募できるものは受けてみる
2. 合同説明会やイベントに参加して、気になる企業をリスト化しておく(説明会・座談会に何度も参加できる)
3. 本命は大学3年春〜夏のサマーインターンと考え、そこで書けるガクチカの材料を今から積む
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