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【21卒向け】初めてのケース面接対策~戦略コンサル内定への道(5)~

こんにちは、外資就活 コンサルチームです。

この時期になると20卒の戦略コンサルの採用はほとんど終了し、年度が替わるころには21卒の採用活動がいよいよ始まります。

また、外資就活コンサルチームでも21卒向けの記事が多くなってきています。戦略コンサルの選考対策には各ステップ入念な準備が必要で、なかでもコンサル独特の面接形式とも言っていい「ケース面接」に対する対策は難しく、毎年十分対策をしきれなかった学生がジョブに参加することすらできずに落ちてしまいます

早期に内定を獲得するためにも、戦略コンサル志望の21卒の学生はこのコラムを読んで、少しずつ準備を始めてみるのが良いでしょう。

「ケース面接」とは

ケース面接は、コンサル業界以外の選考では課されることがほとんどない特殊な選考ステップで、そのため経験をつむことが難しく、対策するのが困難になっています

また、ファームによってはケース面接を3〜4回突破しないと、その後のジョブのステップに参加することが出来ないため、ほとんどのファームで最も難易度が高いステップになっています。そのため早めの時期からの入念な対策と、繰り返しの練習が必要になります。

ケース面接には、大きく分けて3種類あります。

・フェルミ推定
・ビジネスケース
・抽象系

フェルミ推定とは、「日本にある公衆電話の数を求めて」、「新幹線の車内販売の売上を教えて」など、簡単には分からないものの数値を論理的に求める問題です。
一方ビジネスケース系とは、「マクドナルドの売上を上げて」、「紀伊国屋書店の今後10年どうしたらいい?」など、実際のコンサルティング業務のような企業の課題を解決するお題です。

また、抽象系では、「プラットフォームビジネスの成立要件を教えて」、「国とは何か」などの抽象的なお題が課されて、それを論理的に説明することが求められます。単純なフェルミ推定は主に1次面接で、2次面接ではフェルミ推定からビジネスケースへの移行といったケースが多いです。また、抽象系のお題はベイン・アンド・カンパニーやA.T.カーニーでよく出題されます。

ファームによって出やすいケースの種類がことなりますので、それぞれにあわせて練習問題を解いてみるとよいでしょう。

【ケース面接例題】
フェルミ推定
・日本に公衆電話の数はいくつあるか?
・松屋1店鋪当たりの売上はどのぐらいか?
ビジネスケース
・キオスクの売上をあげるにはどうすればいいか?
・大学の入学者数を増やすにはどうすればいいか?
抽象系
・国とは何か?
・プラットフォームビジネスの成立要件とは?

ケース面接で見られるのは「論理的思考力」「コミュニケーション能力」「思考の柔軟性、素直さ」の3点

ケース面接で面接官に見られる能力は主に以下の3つです。

・論理的思考力
・コミュニケーション能力
・思考の柔軟性、素直さ

ここからは、それぞれについて詳しく説明していきます。

論理的思考力:基本中の基本

コンサルといえばロジカルシンキングと言われるほど論理定思考力の高さは大切で、誰もが思い浮かぶ言葉です。
しかし、改めてコンサルでなぜロジカルシンキングが必要かと問われると、適切に答えられる人は少ないのではないでしょうか。
論理的思考が必要な理由は、大きく分けて2つあります。

①効率的かつ本質的に「問題解決」するため
②相手(クライアント)を説得するため

です。

①効率的かつ本質的に「問題解決」するため

コンサルティングの仕事は、クライアントから依頼された答えのない課題に対し「解」を導くことです。

そのため、まずすべての事を闇雲に考えても中々、筋の良い答えに辿り着きません。そこでコンサルタントは、あらゆることに優先順位をつけて、もれなくダブりなく考えることで、効率的に答えを見つけます

そして、クライアントでも解決できない高度な課題に取り組むからこそ、直感や感情ではなく、徹底した論理的思考と仮説検証を行うことで、複雑に絡み合った問題とその原因、そして原因を解決する策を「正しく」特定できることが不可欠です。

②クライアントを説得するため

また、コンサルタントの仕事はクライアントの課題に対する答えを探すことだけではありません。それをクライアントに伝え、クライアントを納得させ実行に移してもらい成果を出してもらうことが大切です。例えばクライアントに、「このような策ではダメなんですか?」と言われた際に、コンサルタントが「そこは考えていませんでした」と言ってしまうと、それだけで一気に説得力が低下してしまいます。そのためにも、論理的な穴がないように考えることは重要なのです。

コミュニケーション能力:最低限のコミュニケーション能力があることを示そう

コンサルのケース面接においては、そこまで高いコミュニケーション能力が求められることはありません。ただし、陥りがちなこととしては頭で考えていることが多すぎて全てを短時間で伝えようとするあまり早口になって、面接官にとって聞き取りにくくなってしまうことがあります。
結論と根拠を端的に話して、質問を受けたらそれについて答えることを意識すると良いでしょう。

思考の柔軟性:面接官の指摘を柔軟に取り入れよう

いくら地頭が良く優秀であっても、素直さがない人には成長の余地がありません
また面接官も、敢えて学生が考えていないようなことについて質問をぶつけることによって頭の回転の速さを見ている場合もあります。
面接官の質問や指摘が自分の考えていたこととは少し違う場合でも、指摘を柔軟に受け入れることで、素直さと成長余地があることを示しましょう。

ケース面接の正しい流れ~2人のケース面接実況を比較~

さて、実際にケース面接はどのような流れで進むのでしょうか?そして、「未対策の学生」と「戦略コンサル内定者」では同じケース面接でもアプローチにどのような違いがあるのでしょうか?

そこで、今回は「未対策の学生のエヌくん」と「戦略コンサル内定者のIさん」の2人に登場していただき、「1000円カットの売上推定」という課題に対し2人がそれぞれどのように取り組むか?模擬面接の実際の流れを実況しながら解説していきます

※なお、通常の面接では簡単にではありますが自己紹介、学生時代頑張ったことなどを聞かれますが、比較のため今回は省いています。また、記事にするために簡略化している部分もあります。

フェルミ推定で最低限抑えておきたいこと

実際の模擬面接を見る前に、フェルミ推定初心者が抑えておきたいことを確認しておきましょう。直感では分からない数字を求めるフェルミ推定では、

①前提確認
②因数分解

の2点が必要になります。

①前提確認:

売上の推定を始める前に、前提を固めておく必要があります。今回のお題の場合では、どこの店舗の売上を考えるかによって、客層、需要が多い時間帯、営業時間などあらゆる要素が変わってきます。前提をきちんと決めずに進むと、どれだけ考えてもボヤっとした答えになってしまいますので注意しましょう。

②因数分解:感覚的にわかるところまで分解しよう

「1000円カットの年間売上」の数値を直感で分かる人は、おそらく1人もいないと思います。しかし、これを

売上 = 客数×単価

さらに客数を

客数 = 席数×満席率×回転率

と分解していくと、席数、満席率、回転率までなんとなくは感覚でつかめるのではないでしょうか。
このように、一見すると求めるのが難しそうな数値も、自分の知識や感覚で見当がつくレベルまで分解できると、ある程度納得感のある数値を求めることができます。

それでは、早速2人のケース面接実況に移りましょう。

ケースのお題は、「1000円カットの年間売上を推定してください」です。考える時間は5分です。

1人目は、21卒でまだケース面接を対策をしていないエヌくんからです。
実況を読む前に、みなさんも見る前に5分考えてみてください。

5分考えましたか?それではケース実況に移りましょう。

1人目:21卒でまだケース面接を対策をしていないエヌくん

ーそれでは、ケース面接を始めます。今回は「1000円カットの年間売上を推定してください」。まず5分でご自身の考えをまとめてください。

~5分ほど思考の時間~

ーでは、売上推定について教えてください。

エヌ:はい。まず売上を、席数×占有率×単価に分解しました。1人につき15分、店員は2人と考えると1時間に最大8人捌けます。また、営業時間は9時から19時としました。単価は1000円で固定としました。

ここからは占有率を考えます。13時から14時に需要が多いと考えられるので、その時間を100%とし、それ以外の時間帯を60%としました。
これをもとに計算すると、1日の売上は約5.5万円になります。
これを年間の売上に換算すると約2000万円になります。

ーわかりました、それではいくつか質問させてください。具体的にどのような店舗を想定しましたか?

エヌ:はい、住宅地の中のハブ駅、具体的には町田駅ぐらいのサイズの駅の周辺の店舗を想定しました。

ーわかりました。次に、13時から14時に需要が多いと考えた理由は何ですか?

エヌ:自分が通っている美容院で混んでいる時間がその時間なのでそう考えました。

その美容院と1000円カットでは、混んでいる時間、理由は同じだと思いますか?

エヌ:あ、いえ…

ーまぁいいでしょう、では次に、その売上を向上させる策を考えてください。

~一旦ここまで~

いかがでしたでしょうか?
続けて、2人目の19卒戦略コンサル内定者(Iさん)のケース面接実況に移ります・

2人目:19卒戦略コンサル内定者(Iさん)

ーそれでは、ケース面接を始めます。今回は「1000円カットの年間売上を推定してください」。まず5分でご自身の考えをまとめてください。

~5分ほど思考の時間~

ーでは、売上推定について教えてください。

Iさん:はい、まず、店舗としては渋谷ストリーム前の店舗を想定しました。次に、メインの客層としては立地と提供するサービスの性質から、オフィス帰りの男性、サブ需要として買い物ついでの男性を想定しました。ここまでよろしいでしょうか。

ー前提はいいでしょう、続けてください。

Iさん:売上を、席数×占有率×回転率×単価としました。席数はイメージですが、んー…8席とし、回転率は15分で1人と考えました。提供するサービスはカットのみと考えたため、単価を固定とします。メインの客層から考えて、平日と休日で需要量が大きく変化すると考えたため、平日と休日は需要も営業時間も別で考えます。ここからは占有率について考えます。平日に関しては午前中は低めで会社帰りの時間帯が最大になると考えたため、営業時間は長めの11時から22時、ピーク時間帯を18時から21時としました。一方休日に関しては買い物に来る時間帯が高めになるものの全体的に需要が小さいので占有率は最大でも80%ほど、営業時間も短めの11時から19時としました。
その結果、1週間の売上は約155万円となり、1年間では約8000万円となりました。

ーわかりました、いいでしょう。では次に売上向上策について考えてください。

~一旦ここまで~

何が違った?:「前提の共有」「消費者行動を追う」

今回の模擬面接は、最も基礎的なフェルミ推定までの部分ではありますが、この2人には大きく2点差がありました。

前提を共有しよう

初めに、前提をきちんと面接官と共有しましょう。この問題において前提とは、どこの店舗について考えたのか、ということになります。自分が思い浮かべている店舗と、面接官が思い浮かべている店舗が同じとは限りません。面接官とのイメージがずれると、あなたの発言1つ1つに疑問符をつけられてしまい、その後の自分の主張についての面接官の理解が遅くなってしまいます。なのでまずは、自分の考えている前提を面接官に伝えておきましょう。

客層を特定し消費者行動を追おう

エヌくんが、「13時から14時までの需要が大きい」とした部分について引っかかった読者の方も多かったのではないでしょうか。その理由はおそらくなぜ多いか、についての理由付けが安易だったからです。髪を切る場所としてすべての美容院を一括りにするのではなく、

・簡単にでいいので1000円カットの特徴と
・他の美容院との違い
・どんな人がどのような場面で美容院に行くか

などを考察することができると、客層や具体的な需要の多寡について考えやすくなります。

今回のお題の場合ですと、どこに立地したとしてもファッション感度の低い男性客がメインになるのではないでしょうか。その上で、オフィス街に立地している場合には会社員、住宅街に立地している場合、平日は学生や高齢者、休日は普段働いている方などという風にセグメントを分けを行うことで、需要の増減をきちんと把握できるでしょう。また、売上向上の打ち手のアプローチも各セグメントで違ってくるので、早い段階で現状どのような人が顧客になっているのかを考える必要があるでしょう。

一方で、簡単な問題ではありましたが、売上の因数分解自体は最低限きちんとできていますので、今の時期(2019年2月執筆)としてはまだ良い方といえるかもしれません。

なお、今回協力してくれたエヌくんには、まずは簡単な本を読んでケース面接について学んでくることを宿題にしました。
エヌくんは今後も外資就活コンサルチームのコラムに登場します。
成長を楽しみにしていてください。

「ケース面接」の練習方法

ケース面接の選考は7月の末頃から始まります。そのため、2カ月ほど前の5月頃から対策を開始するのが良いでしょう。対策の仕方としては、
①何冊か本や就活コラムを読んでケース面接はどのようなものなのかを理解した
②先輩の戦略コンサルの社員や内定者に模擬面接をしてもらう(もしいなければ、レベルの高い学生同士で練習をする)
というサイクルで練習すると良いでしょう。
ケース面接で大切なことは、答えやフレームワークを暗記することではありません(暗記だと決めてかかると戦略コンサルの内定はまず出ません)。いかに論理的に答えを筋の良い答えにたどり着けるかという思考プロセスや考え方が最も大切であるということです。これを肝に銘じて意識しましょう。
ケース面接については外資就活ドットコムでは様々な記事でアプローチ方法や心構えを解説しているため、一通り読むことをオススメします。

おわりに

いかがだったでしょうか。
ケース面接はなかなか対策が難しいので早めの対策が必須です。
友達や身近な内定者などを積極的に活用して練習を重ねて、ジョブ参加を勝ち取りましょう。

また、次回の【21卒向け】戦コン内定への道第6弾は、戦略コンサルについてのよくある質問集を配信する予定です。そちらも楽しみにしておいてください。

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