
【例文あり】「コンサルはES重視していない」って本当?コンサルのエントリーシート(ES)の書き方ポイント
2025/08/08
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こんにちは、外資就活 コンサルチームです。
就活生に人気な業界の一つであるコンサルティング業界。
コンサル志望の皆様も、少しずつ準備を進めている頃かと思います。
そこで今回は、 コンサル選考の最初の選考ステップである「ES」について ご説明していきます。
・【コンサル通過率7割超え】私が実践した通過するESの書き方
コンサルの選考におけるESとは
まずはじめに、コンサル選考で課されるESの特徴について見ていきましょう。まずは戦略ファームの、「学生時代力を入れたこと」など、一般的なES選考で頻出する設問について解説していきます。コンサルの選考特有の「ケース筆記」タイプのES設問については、本記事の後半で解説します。
戦略コンサルのESは、文字数が少ない
ほとんどの戦略ファームのESに共通する特徴として、まず 文字数が少ない ことが挙げられます。日系大手企業の一般的なESの設問での規定文字数が300~400字なのに対して、戦略コンサルのESは100字から200字の設問がほとんどです。そのため 最も重要なことだけ簡潔に書き、残りは面接の質疑応答のなかで話す ようにしましょう。
戦略コンサルのESは、最終面接までES関連の質問がほとんどない
戦略コンサルの面接はケース面接が中心です。そのため ESの内容についての質問をされることはほとんどなく、触れられても最初の数分のみ です。また、提出期日から半日ほどで次のステップについての連絡があることも多く、 全てを熟読しているわけではない という噂も耳にします。したがって、ジョブまでの段階では評価に対するESの比重は大きくないと考えられます。
しかし、だからといってESを適当に書いていいわけではありません。 ジョブ通過後に面接がある場合には、ESについての質問が多くなります 。そのため ジョブ後面接まで見据えたES を書けると良いでしょう。ジョブ後面接でよく出る設問に関しては下記コラムで紹介しておりますので、併せて読んでみてください。
・戦略コンサル内定者が語る「ジョブ後面接」対策の極意
総合コンサルのESは、選考においてやや重視される
総合コンサルの選考においては、ESの出来は戦略コンサルに比べて重要 なポイントとなります。
というのも戦略コンサルとは違い、総合コンサルの選考では志望度が重要視されるからです。現に最終面接のみで志望理由を聞かれる戦略コンサルとは違い、 一次・二次面接など序盤のフローで志望理由を問われる ことがあります。その際にESは必ずチェックされるので、 自己分析を繰り返して志望動機を詰めて 、クオリティの高いESを提出しましょう。たとえ拙い内容のESで書類選考を通過できたとしても、その後の面接で必ず詰められます。
コンサルのESで評価されるポイントとは?
端的かつ論理的であるか:結論ファースト、構造化
コンサルタントになる上で最も重要と言える能力の1つが 論理的思考力 です。当たり前のことですが、ESの段階から文章を論理的に書くことを意識する必要があります。
・同じ結論への根拠を列挙する場合には最初にいくつ挙げるのかを示すこと(例:「理由は○つあります。1つ目は~…」)
の2つを意識しましょう。
また、コンサルティングファームでは、多くの場合人事専門の社員というのはほとんどおらず、コンサルタントが採用担当の業務に直接関わります。しかしその分通常時の業務が減るというわけではないので 採用に割り当てられたコンサルタントは多忙を極めます 。そのため読みづらいESは読んですらもらえないかもしれません。
せっかく筆記試験やケース面接、ジョブの対策をしていてもESで印象を悪くするのは非常にもったいないです。 読みやすさや論理性にはしっかり注意を払って書くようにしましょう。
学生時代に力を入れたこと:大事なのはエピソードの凄さではない
ESには学生時代に力を入れたこと、いわゆる「ガクチカ」を書くことも多いでしょう。
この「ガクチカ」を書く際、「自分には特に無い」と悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。しかし「選考で差がつくような凄いエピソードを書かなければいけない」というのは多くの就活生が陥りがちな誤解です。しかし、コンサルティングファームのESにおいてはほとんどのファームの選考において、 エピソードの凄さで優劣がつくことはありません 。
・どのように問題を解決したのか
・そこから何を得たのか
の3つのポイントを押さえ、論理的に述べることのほうが、コンサルティングファームのESにおいてはよほど重要なのです。
これらのポイントを 結論ファーストで順序立てて説明していくことができれば、ジョブ後面接でESの内容に関して受ける質問でも困ることはない でしょう。
ESを書く際のポイントに関しては、ぜひ以下のコラムも参考にしてみてください。
・【事例付き】どんな企業でも通過するエントリーシート(ES)の書き方~7つのポイント~
・【必見!】あなたのESをより良いESに仕上げるコツ
・【例文付き】ES提出前のチェックポイント5選
コンサル各社のES設問例、内定者の回答例
ここで コンサル各社のES過去の説問例 と 内定者の回答例 を見てみましょう。
※なお、このエントリーシートの回答は、個人の特定を避けるために一部変更しております。
マッキンゼー・アンド・カンパニー
ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)
ベイン・アンド・カンパニー
デロイト トーマツ コンサルティング
・【3分選考対策】デロイト トーマツ コンサルティングの選考対策まとめ
・デロイト トーマツ コンサルティングのES(エントリーシート)・体験記一覧
PwCコンサルティング合同会社/PwCアドバイザリー合同会社
ケース筆記の書き方(内定者の解答例を基に)
一部の戦略ファームではESの段階からケース面接のような課題が課されます。ケース面接の練習にもなりますので、コンサルティングファームを志望する皆さんはぜひ取り組んでみてください。
内定者の回答例 少子高齢化によって生産年齢人口が少なくなり、日本の経済成長が小さくなることを挙げる。対策は、短期的には高齢者、女性の労働力創出の加速化、長期的には移民の受け入れと出生率の向上、働き方改革の継続高付加価値産業の育成が必要だと考える。 対策は大きく分けて労働人口を増やすこと、労働生産性を上げることの2つが考えられる。労働人口を増やすことに関しては、短期的には既に労働年齢に達している人を労働市場に入れること、長期的には出生率を上げることが考えられる。まず、短期的な部分について考える。移民の受け入れに関しては国民感情や制度面の問題が障壁になり短期的な実現は難しいので、政府が取り組んでいる女性の社会進出を進めることや、高齢者の雇用を促進することを加速させることが考えられる。 一方長期的に出生率をあげるには、結婚しやすい環境を作ること、子育てしやすい環境を作ることが考えられるが、出生率が人口増加につながる水準である2.1を超えるまで上がらなければならず、長い時間がかかると考えられる。また他の先進国の例を見ても、移民が出生率を押し上げている例がほとんどであり、このままではその水準まであげるのは難しい。そのため出生率の観点から見ても移民問題に関する長期的な取り組みが必要になる。 労働生産性に関しては、付加価値/ 労働投入量によって算出されるので、付加価値を大きくするか、労働投入量を減らすことを考える。付加価値を大きくするためには高付加価値産業への集中、労働投入量を減らすことに関しては労働時間を短くすることが考えられる。 高付加価値産業への集中に関しては、現在の日本において付加価値の低い労働集約的な産業の比率はすでに低いが、IT産業などまだ世界的にプレゼンスの低い高付加価値産業の比率を高める余地はまだあると考えられるので、この部分に関しては改善可能である。 一方労働投入量を減らすことに関しては、近年政府が取り組んでいる働き方改革によって、1人あたりの労働時間は健康的な水準まで順調に短くなっていくと考えられる。
ポイント
■網羅性を担保しよう
いくつか選択肢がある場合には、 必ずすべてを検討していることを示しましょう 。例えば、上記の回答例だと「労働生産性に関しては、付加価値/ 労働投入量によって算出される」という風に、定義から書いてしまえば簡単に網羅性を示すことができるのでおすすめです。
■思考の過程を示そう
今回のお題は、「日本の課題を解決するためには」というお題でした。その中で なぜあなたの選んだ施策がいいと判断したのか、絞り込んだ過程を明記する必要があります 。
最終的な施策は、筋が良いものであることに越したことはありませんが、 どんなに素晴らしい施策でも、思考の過程を書かずに結論だけ書いた場合には高評価はつきません 。
まず、結論として注力すべき分野とそれに対する施策を書き、そのあとになぜその分野、施策に絞り込んだのかについて書くことを意識しましょう。
コンサルのESは油断禁物!
今回のコラムではESについてお伝えしました。コンサルの選考の初期段階では、あまりESについて深く聞かれないからといっても手を抜けないこと、ケース筆記が課される場合にはケース面接の練習になることもお分かりいただけたかと思います。
夏前には多くのファームのES締切に追われることになるので、基本的なポイントを今の時期から確実に身に付けておくことが重要です。あまり気負いすぎずに、少しずつ取り組んでみましょう!
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