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目次
コンサルタントの職位と役割がいまいちピンと来ない
こんにちは、外資就活 コンサルチームです。
戦略コンサル内定シリーズでは、コンサルタントの仕事内容から選考対策まで幅広くご紹介しています。
さて、コンサルを始めとする外資系の企業では、課長や部長といった日系企業のような役職の呼び方は少ないです。皆さんの中でも「説明会で聞き馴染みのない役職名が多いので、あの社員さんは偉いのかどうか分からない!」「各職位ごとの仕事内容の違いが分からない」なんて経験をした方も多いのではないでしょうか?
今回のコラムでは、
・コンサルタントの役職について
・実際の仕事の進め方
・特に若手がどのような役割を負っているのか
・どのような評価が行われているのか
・どのようなセカンドキャリアに進むのか
についてご紹介していきます。
コンサルの職位(タイトル)と仕事内容について
コンサルでは職位のことを「タイトル」と呼びます。
それぞれのファームで呼び方は変わってくるものの、概ね以下の4つのタイトルに分かれます。
年収は見込み・賞与込みのあくまで目安の数値であり、ここから変動がある場合もあります。
パートナー(プリンシパル/マネージングディレクター)
コンサルティングファームにおける役員です。コンサルティングファームは、パートナーシップ経営という体制をとっており、パートナーは共同経営責任者としてポケットマネーから出資金を出した上で経営に参加します。
彼らはプロジェクトにおいては主に営業の役割を担っています。お客様を見つけたり、ファームの価値を高めるために講演を行ったりメディアに露出したりします。パートナーに到達するのはほんのごく一部で、殆どの人はその前に転職してしまいます。
マネージャー(プロジェクトリーダー)
一般的なファームでは、平均的なパフォーマンスをしていた場合には5~10年ほどで到達することになりますが、パフォーマンス次第では長年勤めてもマネージャーに到達できず解雇となる場合もあります。
各プロジェクトを実質的に実行して、提案のクオリティの責任を取るのがマネージャーです。チームの取りまとめから課題解決の全体像の策定を行い、また顧客に対してはもっとも密にコミュニケーションを取ることになります。
コンサルタント
一般的なファームでは、平均的なパフォーマンスをしていた場合には3~5年ほどで2つ目の職位であるコンサルタントに昇進します。コンサルタントになると、課題を分解した論点(モジュール)のうちのいくつかを、自身の力で仮説検証まで行うことが求められます。
コンサルタントまで昇進すれば1人前のコンサルタントになったと言えるでしょう。
アナリスト
新卒で入社すると、基本的にこの職位からキャリアを始めることになります(MBA保持者など例外もあり)。情報収集、分析、資料作成を行うのが主な仕事です。特に1年目や2年目では泥臭い分析が必要とされます。また、クライアントとのミーティングや、他の案件も抱えているパートナー、マネージャーとのチームミーティングの調整など、雑用のような仕事をこなす必要もあります。
一方で少数精鋭で行なっているため、ミーティングでは1年目の最初のプロジェクトであっても意見を求められたらしっかり述べなければならないなど、常にプロフェッショナルとして自分の頭で考えることが要求されます。
若手の仕事|分析や資料作成が大半
激務であるといわれるコンサルティング業界ですが、若手はどのような生活を送っているのでしょうか。
上にあるのが、若手コンサルタントの1週間のタイムスケジュールの例です。
多くの時間を、調査や分析にあてていているようです。また、ほぼ毎日のように上司のレビューが入っており、上司と頻繁にコミュニケーションをとっていることが分かると思います。
やはり何と言っても労働時間が長く、その上常に頭を働かさなくてはいけない点が、激務と言われる所以でしょう。
内部評価の方法は厳格かつ公正
コンサルティングファームは、Up or Out(昇進できなければ退職)とも言われる厳格な評価システムをとっているため、賞与や昇進、あるいは解雇を決める評価は慎重に行われます。ここでは、実際にどのように評価をされるのかを見ていきます。
複数の上司によって評価される
多くのファームでは、1年に1度か半年に1度、マネージャー以上の社員が全員集まって、アソシエイトやコンサルタントの評価を行います。ここではプロジェクトごとにマネージャーが下した評価を元に、全員の合意の下で通期の評価を決定します。一般的な企業と異なり、複数のマネージャーからの評価を受けることができるため、より公平性が高いと言えるでしょう。
上司に対するフィードバックも行う
多くのファームでは、360°フィードバックとよばれるシステムを採っているため、部下が匿名で上司に対してもフィードバックを行います。この場合、マネージャーは部下から厳しい評価を受けることもあり、マネージャーの賞与や昇進にも影響を与えます。またファームによっては、「この人と仕事をしたくない」という評価を下すことで、仕事をしにくい人と同じプロジェクトに入らないようにすることもできます。
転職先は「事業会社」「他のコンサル」「ファンド」の3つが主流
コンサルティングファームは、多くの場合勤続年数が短くなりがちです。しかし、ファームをやめた人々とのつながりを大事にしている場合が多く、「卒業生」と呼ぶことも多いです。ここからは、卒業生がどのようなキャリアを歩むのかをご紹介していきます。
転職パターン①:事業会社
コンサルティングファームの最大の特徴は、事業を自ら実行しないことと言えるでしょう。そのため、事業を実行するところまで関わりたいという欲求が高まり、事業会社への転職をする人も多いようです。ただし事業会社でコンサルティングファームと同等の給与を支払える会社はほとんどないので、一時的にでも収入が下がることを覚悟する必要があります。
転職パターン②:他のコンサルファーム
より良い待遇や人脈を広げることを求めて、他のコンサルティングファームに移る場合もあります。その際は、戦略ファームに関わらず、ワークライフバランスの取りやすい総合系のファームや特定の分野に特化したブティックファームと呼ばれるファームに移る場合もあります。
ファームごとに得意分野・得意領域が異なるので、自らの専門性をより生かす意味でもこの選択肢を選ぶパターンが多いようです。
転職パターン③:PEファンド・VC
ファンドとは、機関投資家や富裕層など様々な投資家から、資金を預かり運用して収益をあげるプレイヤーです。その中でもコンサル出身者が主に行くファンドは、PE(プライベートエクイティ)です。
PE(プライベートエクイティ)は大きく分けて2種類あります。一つは未上場企業(スタートアップ)の株式に投資するVC(ベンチャーキャピタル)。もう一つは非公開株を買い付け、大株主として買収先企業と共に事業を改善・大きくし企業価値を高め、その株式を最終的にはバイアウト(売却)することで利益をあげるPEファンド(プライベートエクイティ・ファンド。正確にはバイアウト・ファンドのこと)です。
特に戦コン出身者に人気なのはPEファンドでしょうか。どちらの場合でも、投資家=大株主という立場に変えながら、企業経営や企業戦略に深く関わり続けられるので、戦コンの経験が生きる仕事です。加えて、給与水準が戦コンと同等に高いことも魅力だといえるでしょう。
コンサルタントの仕事はリサーチだけではない
今回のコラムでは戦コンの職位と転職先についてご説明しました。
コンサルタントの仕事ってほとんどリサーチがメインだと思っていた、という方もいるかもしれません。実際には職位が上がるにつれ、ファームそのものの経営にも携わってくるようになり、求められるスキルも変わってきます。
職位によって様々な役割があること、若手は泥臭い仕事が必要とされること、さらには幅広いキャリアパスがあることもお分かりいただけたのではないでしょうか。
下記に戦略コンサル内定への道シリーズのコラムを掲載しているので、戦略コンサルに興味のある方はぜひチェックしてみて下さい。
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