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日系就活と外資系就活の違い
こんにちは、外資就活 編集部です。
冬インターンの選考も佳境を迎え、日系企業の本選考が始まりつつあります。
早期から外資系企業への就活を経験されている学生のなかには、既にある程度選考慣れしているという方も多いと思います。そうした方は、日系企業の選考開始時に就活を始める方と比べて、「経験値」という点において大きなアドバンテージがあるといえます。
しかし、 「外資系のハードな選考に比べたら日系の選考なんて余裕でしょ?」と慢心し、日系企業の就活に苦労される外資就活経験者が毎年多く見受けられるのも事実です。
そこで今回は、日系企業への就活と外資系への就活の3つの違いを紹介したいと思います。日系と外資の双方を視野に入れている方は是非参考にしてください。
日系企業と外資系企業の違い
まず、日系企業と外資系企業の違いを知っておきましょう。
簡単に言うと、日系企業と外資系企業は「給与形態」「福利厚生」「雇用形態」「入社後の活躍の仕方」「英語力が必要とされるか否か」に違いがあります。資本だけでなく、日系か外資系かということは働き方に大きく関わるということです。
もっと詳しく日系企業と外資系企業の違いについて知りたいという方は以下の記事を読んでみてください。
外資系企業の特徴とは?日系企業との違いを徹底比較!【26卒保存版】{:target="_blank"}
また、日系企業と外資系企業の違いは就活のやり方にも大きく表れています。どのように違うのか、就活の側面から詳しく見ていきましょう。
日系就活の特徴3点
これまで早期で外資系企業の就活を進めてきた方は、すでに就活のコツを掴んでいるのではないかと思います。しかし、日系企業にはまた違ったコツがあるのです。
日系企業の就活の特徴としては、大きく3つが挙げられます。
・明確な志望動機が必要 ・説明会、OB訪問への参加が必須 ・協調性がより重視される
1.明確な志望動機が必要
外資系のコンサルティングファームや投資銀行、外資メーカーなどの企業の多くは、職種別に採用をしています。
こうした企業の面接では、「なぜこの業界?」「なぜこの部門か?」など、職種に関する質問は多く投げかけられる一方で、「なぜこの会社を志望するのか?」など、企業への志望動機についてはあまり深掘りされないことが少なからずあります。
一方日系企業の面接は、部門別採用でないところがほとんどですので、 各企業に対する志望動機を徹底的に深掘りされることになります。
特に業界二番手以降の企業では、「なんで業界一位の○○社が第一志望じゃないの?」と、いじわるな質問をされることもあるため、業界研究以上に企業研究が重要になります。
上記の質問に対する答え方としては、
「御社は業界では三位ながらも、今後成長が見込まれる△△の分野ではトップシェアをもっているので将来性を感じています」
などが一例としてあげられます。志望企業の課題を挙げるときは、できるだけ角のたたない表現を使うようにしましょう。そうでなければ、逆に悪い印象を与えてしまう可能性があります。
その企業や生み出す商品のファンといった立場で話すのではなく、「自分だったらどうするか」といった視点で考えることが特に重要です。
ベースとなる知識を固めるために、各社WEBサイトやGoogle検索結果の閲覧、関連書籍を読むといった基本的な部分はもちろんのこと、後述するOB訪問や各説明会を通して、同じ業界のなかでも企業ごとにどういった違いがあるのかをよく理解しましょう。
特に企業間で差が出るのが、社風や社員の人柄です。 こうした情報に関しては足を使わないと集められないものなので、とにかく社員に会うように心がけてください。
こうしたナマの情報とそれに対して感じたことは、企業の志望動機を述べるうえで強い論拠となるため、積極的に情報を集めていきましょう。
また、ネット記事や新聞などのインタビューにおいて、日系企業の社長や役員クラスの社員が 求める人材要件を明確に発言しているケースもある ため、そうした情報も上手に活用しましょう。
2.説明会、OB訪問への参加が必須
外資系企業では説明会への参加が必須ではないことも多く、ジョブや面接を通して企業に関する理解を深めていきます。また、選考結果にOB訪問の有無が関係することもありません。
しかし日系企業の場合、説明会に参加しなければエントリーシートを出すことができなかったり、面接に進むことができなかったりと、 説明会への参加が強制となっている場合があります。 また、説明会の参加回数が多いと、志望度が高いと判断され、その後の選考が有利に進むような企業も存在します。
さらに、日系企業の就活ではOB訪問も重要になります。企業によっては面接時にOB訪問の回数を尋ねられることがあり、志望度のバロメーターとして判断される場合も多いです。
OB訪問は会社のことを知る貴重なチャンスですので積極的に活用し、会社への理解を深めましょう。
特にOB訪問が重要であるとされている業界の一つとして商社があります。
「外資系企業と商社、どちらも志望している」という方もいらっしゃるかもしれませんが、その場合、OB訪問の重要性が異なるため、対策法も大きく変わってきます。
外資系の選考に慣れていたが故に商社のOB訪問を怠ってしまった、ということのないよう、 業界や企業ごとにどのような対策をすべきなのかを考え、逆算して計画的に対策を進めましょう。
以下の記事も参考にしてみてください。
100人にOB訪問をした内定者による『OB訪問完全攻略法』~総合商社内定への道(3)~
【総合商社志望必見!】就活における企業研究のやり方を徹底解説~企業の目指す方向性を知る~
あなたは大丈夫?こんな就活生は嫌われる!14の失敗例から学ぶメール術【例文付き】
【就活初心者向け】内定者が語る、企業研究を効率的に行う方法とは!?
【OB訪問が重要な企業の体験記】
・商社
三菱商事 / 三井物産 / 住友商事 / 伊藤忠商事 / 丸紅
・デベロッパー
三井不動産 / 三菱地所 / 住友不動産 / 野村不動産
・広告
電通 / 博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ
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3.協調性がより重視される
外資系の選考では、ウインタージョブ、スプリングジョブといった複数日程に渡るインターンを行うコンサルティングファーム、面接回数の多い投資銀行、インターンからの採用も多い外資系メーカーなど、どの企業も学生に対して接触機会を多く設けています。
一方日系企業の多くは、3~6回程度の面接ですべてを判断するため、学生個々人にじっくり時間をかけるのは難しい状況です。そのため、短い時間の面接でも自分の人当たりの良さや人間性をアピールできるよう、簡潔に話すことが重要になります。
また面接のみならずGDにおいても、外資系企業では論理性や主体性が特に重視される一方で、日系企業では協調性や人間性が重視されます。相手に対して否定的なスタンスを取ったりすると、この人はチームでの作業が得意じゃないかもしれないという評価をされる可能性があるため、グループ全員で良い提案をすることに意識を向けると良いでしょう。
選考全般を俯瞰すると、外資系は"Diversity"をモットーにバラエティに富んだ人材を積極的に採りに行く傾向が日系に比べ顕著です。
日系企業の中でも、大手代理店や総合商社など様々なキャラクターの社員が所属する企業もある一方で、「異端児は排して、同質の人で構成したい」といったザ・日系企業も多くあります。
それぞれの社員の方から醸し出される雰囲気を読み取り、 面接官に「あの部署のあの人っぽいなあ」と思わせることができれば、日系就活は成功だといえるでしょう。
選考スケジュールの違い
以上では日系就活の特徴を解説してきました。しかし、就活において日系企業と外資系企業の最も大きな違いは選考スケジュールです。
一般的に外資の方が内定が早い
日系就活と外資系就活では、選考の内容や対策だけでなく、選考時期や内々定を出す時期も大きく異なります。
外資系企業は夏や冬に「ジョブ」という選考フローがあり、それを突破しないと内定にはたどり着けません。
そのため、企業にもよりますが、 選考時期は夏や秋がメインとなるでしょう。
サマージョブに参加した場合、早ければ学部3年や修士1年の夏頃に内々定がでます。
一方で、日系企業は夏や冬のインターンシップを経て、3月から本選考を開始し、6月に入ってから内々定を出す企業が多いです。
しかし、近年では就活が早期化しており、インターンシップ経由の早期選考で内々定を出すケースや、3月から選考開始して5月中に内々定を出すケースなど様々です。
自身が志望している企業がどのような選考ルートをとるのか、説明会や就活体験記などを参考に、事前リサーチしておくと良いでしょう。
就活を知る
【26卒保存版】トップ業界志望者の就活スケジュール・対策内容まとめ ~コンサル・投資銀行・マーケ編~
【25卒保存版】日系トップ業界志望者の就活スケジュール・対策内容まとめ ~商社・広告・デべ編~
外資系企業の就活経験を日系就活に活かすために
外資系企業の就活で得た力のなかで日系企業の就活に活かせるものは主に以下の4つです。
・プレッシャーの中で物事を考え抜く力
・積極的に発言する力
・まわりのハイスペックに動じない精神力
・採用枠の少ない外資系企業選考で生き残る能力
1.プレッシャーの中で物事を考え抜く力
外資系の選考では、プレッシャーの中で物事を考えなければならない場面が多くあります。
例えばコンサルティングファームではケース面接では、難しいお題に対して頭をフル回転させながら答えを出さなければなりません。また、面接官から幾度となく論理の瑕疵を指摘されるため、そのような重圧に耐える力も求められます。
そのようなプレッシャーのかかる状況で、物事を考え抜いてアウトプットを出した経験は、思考能力を高めてくれますし自信にも繋がります。 圧迫面接などの過度に圧がかけられる場面に立たされたとしても、外資系企業の就活で培った経験を生かして乗り切れるでしょう。
2.積極的に発言する力
外資系の選考では自分よりも遥かに優秀な社員や学生と議論する場があり、そうした場面では発言することすら一苦労ということもあります。しかし、発言しなければ評価してもらえないため、厳しい環境の中でも積極的な発言を心掛けた方も多いのではないでしょうか。
そういった厳しい選考を経験した学生は、自分を積極的にアピールすることへの抵抗がなくなっている方が多いです。そして、こうした積極性は日系就活においても大いに役立ちます。
例えば説明会や選考において 積極的に発言すれば、社員に対して他の学生よりも強い印象を残すことが可能になります。 こうした姿勢を忘れることなく今後の選考に臨んでみるとよいのではないでしょうか。
3.まわりのハイスペックに動じない精神力
外資系企業はスペックの高い学生が多く志望するため、GDや集団面接の場で華々しい経験を持つ学生と遭遇することもあります。実際に筆者も起業経験のある方や途上国の教育支援に携わった方など、びっくりするような経歴を持つ方々と同じグループになったことが度々ありました。
しかし、経歴は華々しくとも話してみれば普通の就活生です。謙虚な姿勢は保ちつつ絶対に選考を突破するという強い意志をもって臨むことで、彼らに対して恐れを抱くようなことは次第に少なくなってきました。それからは初対面で肩書がビッグな方にも恐れることなく、自分をアピールすることができるようになりました。
日系企業の選考においても、目を引くような経歴を持つ学生に遭遇することはあるかと思いますが、外資就活を経験された皆さんであれば、臆することなく自分の力を発揮することができるでしょう。まわりに流されることなく自分自身をしっかりPRすることが選考突破への近道です。
4.採用枠の少ない外資系企業選考で生き残る能力
外資系企業の採用枠は非常に少なく、その選考を通過するのは非常に困難です。
そこを通過したという経験は自分の能力の担保にもなりますし、何かしら自分なりの個性があるからだと思います。その能力や個性をうまくアピールすることで選考をより有利に進めることができます。
気をつけて欲しいのは、 外資系企業の選考を経験したからといって調子に乗ってはいけない ということです。「自分は外資系企業の選考を経験しているから優秀だ、選考が通って当然」のような態度の学生をたまに見かけます。そのような学生は社員からすると非常に印象が悪いです。どんな状況でも能力に慢心せずに選考に臨みましょう。
違いをきちんと理解したうえで万全の対策を
冒頭でも示したように、外資系就活を経験しているからといって慢心すると足をすくわれることになります。日系就活ではどのようなことが求められるのかを理解したうえで、外資就活での経験を活かして頑張ってください。
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