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こんにちは、外資就活 デベロッパーチームです。
「街づくり」を仕事とするデベロッパー業界は、商社や広告と並ぶ人気業界の一つであり、毎年非常に多くの就活生が志望しています。
業界各社の採用人数は10名から50名ほどです。そのため100名以上採用する商社や広告に比べても狭き門だと言えます。
それゆえ、デベロッパーを受けるのは無謀だと諦めてしまう方も多いです。しかし、面接の質問などは非常にオーソドックスであり、入念な準備をすれば選考を突破できる業界です。
今回は、大手デベロッパーに内定された方々のお話をもとに、複数ある選考ルートの詳細と内定に近づくための重要ポイントを整理しました。
デベロッパーに内定をもらうための、3つの選考ルートとは?
デベロッパーには3つの選考ルートがあります(以下①と②を優遇ルートと称します)。
②社員推薦ルート
③通常ルート
一部のデベロッパーでは、 インターンやOBOG訪問で高評価を得ると、本選考のステップが短縮されます 。例えば、グループディスカッション(GD)や一次面接をスキップして二次面接からスタートしたり、一次面接と二次面接を同日に受けられるといった優遇があります。
デベロッパーの内定を目指すにあたり、まずは本選考を優遇ルートで受けられるかが大きなポイントになります。
ここからは、優遇ルートで選考を受けるためのインターン・OBOG訪問の対策と、本選考通過のポイントについて解説していきます。
ルート①インターン対策
デベロッパーへの就職を目指す方は、まずインターンの参加を目標にしましょう。
インターンに参加すると本選考が一部免除されることがあります。また志望動機を確かなものにするといった点でも参加するメリットは大きいです。加えて、25卒からは就活のルールが一部変更されたことによって、さらにインターンの重要性が高まってくるため、確実にチェックするようにしましょう。
インターンの選考フローにおいて多くの企業は、エントリーシート(ES)とWEBテストによる書類選考から、一回の面接またはGDで参加者を決定します。
インターン各社の選考フロー
※各社23・24卒の情報をもとに作成しています。
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選考フローが短いので、書類選考の時点でかなりの人数に絞り込まれます。特にESはしっかりと読まれています。
デベロッパーのインターンに参加したい理由だけでなく、 「なぜデベロッパーの中でもその会社なのか」 を明確に記すことが通過率を上げるために重要です。
また、面接ではESの内容に沿った質問が中心になります。他の業界と同様に、ESの内容を丁寧にわかりやすく説明できるよう準備して臨みましょう。
ルート②インターン落選者は推薦を狙おう
とはいえ、 インターンに参加できる就活生は極僅か です。
インターンの面接は回数が少ない上に時間も短いため、面接官との相性や学生の話のインパクト(経験の珍しさなど)で参加者が決まってしまうことが多いです。
全てのインターンに落ちてしまった方はOBOG訪問を行い、社員の推薦ルートを目指すべきです。
2〜3月からOB訪問を始め、本選考で推薦ルートに案内された方もいるので、インターンに参加できなくても諦めないようにしましょう。
一部のデベロッパーには、社員による推薦制度が存在します。推薦を受けると、本選考でインターンの参加者または優秀者と同様の優遇ルートに案内されます。
これまでのOBOG訪問は大学や所属する組織などに依存していましたが、プラットフォームの充実もあり、それらに関係なく社員の方に面談を申し込めるようになりました。
例えば、三菱地所はビズリーチキャンパスで、東急不動産はHELLO, VISITSを通して、OBOG訪問を申し込むことが可能です(承認されるとは限らないので、申し込む際にプロフィールは必ず充実させてください)。
OB訪問のコツ
OBOG訪問をする際には、 量と質どちらも重要 です。
訪問した人数が多ければ、その事実から志望度の高さを伝えることができます。実際に、10人以上の社員に話を聞き、その熱意を評価されて内定を獲得した内定者の方もいるそうです。
もちろん 数が多ければよいという訳ではありません 。企業への理解を深めるだけでなく、評価される場でもあるため、面談の質の高さも重要になります。
熱意をアピールするためには志望理由などを準備するだけでなく、一回一回の訪問の目的を明確にし、対話から学びを得ようとする姿勢で臨むことが重要です。
その際、「自然な会話を楽しむ」ということをオススメします。相手を来年から一緒に働く人だと思って、用意した質問を一方的に投げかけるのではなく、会話の流れで聞きたいことを引き出しましょう。
詳しくは、デベロッパー内定者にインタビューしたこちらのコラムをご覧ください。
ルート③それでもだめなら通常選考
どちらのルートにも乗れなかった場合、通常のフロー通りに選考を受けることになります。
ですが、入念に対策をすれば突破できる可能性は十分にありますし、当然ながら優遇ルートに乗れたとしても対策不足では面接を通過できません。
デベロッパーは最終面接でもかなりの人数が落とされるため、優遇ルートで選考を受ける方も通常選考で受ける方と同様に十分な対策をすべきです。
ここからは、面接を通過するためのポイントをお伝えします。
自己分析が一番大切な2つの理由
選考に向けた準備をする上で非常に重要なのが 自己分析 であり、その目的は主に2つあります。
1. 熱量をもって人間性を伝える
まず第一に、「自身の人間性を伝えるため」です。
デベロッパーに限らず、面接では過去の経験から自身の人間性を面接官に短時間で伝えることが重要です。
多くの就活生は、面接で自分が取り組んだ事実を羅列するだけで終わっています。これでは自分自身がどんな人間なのか面接官に伝わらず、 判断不能 という理由で落とされてしまいます。
そのため、エピソードには取り組んだ事実だけでなく、自身の心情や昔からの価値観の変化なども混ぜる必要があります。
それらを伝えるためには、体育会や帰国子女などインパクトの強いエピソードがなくても、普通のアルバイトの話で充分です。
学生時代の活動で工夫したことなどを小さな内容でも取り上げ、その時の心情やその行動に至った価値観を整理してみてください。
2. 人生に関する質問に備える
自己分析が大切な理由の二つ目は、デベロッパーでよく聞かれる「人生に関する質問に備えるため」です。
デベロッパーの面接では就活生の「これまでの人生」に関する質問が多い傾向にあります。例えば、小学生の頃から現在までの経験を深掘りする企業や、過去の意思決定の理由を深掘りする企業があり、そのような質問に備えて自己理解を深めておく必要があります。
そもそもの採用人数が非常に少ないだけではなく、企業にとっても大規模なプロジェクトに入れた社員にすぐに辞められてしまっては困るため、デベロッパー各社は他業界と比べても特にミスマッチへの危惧が強い傾向があります。それゆえに、最終面接でもかなりの人数が落とされています。
そこで、面接では 自身と企業の価値観の一致 を示すことが重要です。企業の価値観とは、例えば三井不動産の「家族的な社風」や森ビルの「地権者一人一人と真摯に向き合う姿勢」などです。
こうした情報はOBOG訪問などで確認して、共感した理由を面接で伝えられるよう事前に考えておくとよいでしょう。
面接への臨み方
本選考の面接に臨むにあたり最も大切なのは、入念に準備した話を 自信を持って自分の言葉で話すこと です。
面接を通過するためには、話の内容(実績や経験)が他者と比べて特別優れている必要はありません。嘘偽りないエピソードを通して自らの人間性を面接官にしっかりと伝えることが重要です。
自己分析の部分でお伝えした内容を意識して臨めば、体育会系や帰国子女など、強いエピソードを持つ学生とも勝負できるはずです。
また、デベロッパーは多様な立場の人々と協働するため、信用が大切な業界です。そのため、面接で自分を取り繕ったり、身の丈に合わない話をするのは厳禁です。
それよりも、負の部分を含めて等身大の自分を自信を持って伝えることで、デベロッパーに求められる要素の一つである「誠実さ」をアピールできます。
デベロッパー就活に向けて資格は必要か?
宅地建物取引士(宅建)の資格取得を目指すべきか、本選考に向けてTOEICの高得点を目指すべきかなどに悩む方は多いでしょう。
まず、 宅建の取得で特別有利にはならないそうです 。デベロッパーの選考はポテンシャル採用なので、現状の実績よりも入社後の活躍可能性を圧倒的に重視しています。
そのため、資格があるという事実よりも、面接を通して面接官に伝わる人間性と熱意で合否が判断されます。資格の取得は内定後に後回しにし、まずはWEBテストや面接などの対策に重点を置くべきです。
また、TOEICも高得点があれば有利ですが、無くても不利にはならないそうです。実際に、ある大手デベロッパーでは、内定者のTOEICのスコアは満点から500台や未受験まで幅広く、非体育会系でTOEIC未受験の方もいるそうです。
そのため、TOEICの対策に多くの時間を割いて高得点を目指すより、選考に向けた面接の対策に時間を費やすべきでしょう。
デベロッパー内定に近づくために
デベロッパーには①インターンルート、②社員推薦ルート、③通常ルートの3つの選考ルートがあり、今回はそれぞれの対策をお伝えしました。このコラムの内容を参考に、選考への準備を進めていただければと思います。
就活も受験と同じです。目標(志望企業)を設定したうえで現状とのギャップを把握し、それを解消するために試行錯誤することが重要なのです。
しかし一方で、受験と異なり、就活では他者と同じ答えを求めてはいけません。内定者、社会人との対話や自己分析を通して自分にしか語れない言葉を準備してください。そうすることで、難関と言われるデベロッパーの内定にもグッと近づきます。
デベロッパーに少しでも興味のある方は、後悔のないよう臆せずチャレンジしてください!
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