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はじめに
こんにちは、外資就活 商社チームです。
「総合商社はOB訪問の人数が大切」
「総合商社はOB訪問しないと内定が貰えない」
これは商社志望の就活生の間で、毎年囁かれる話題の一つです。
ただ、ほとんどの就活生はこの話題の実態が良く分かっていないはずです。
そもそも、OB訪問について、正しく理解している人は少ないように思います。
そこで今回は、 100人の商社マンにOB訪問をし、見事総合商社の内定を獲得した内定者 の経験をベースにお届けします。
そもそもOB訪問とはどのようなものなのか、商社就活におけるOB訪問の位置づけ、OB訪問で良い評価を得るためのコツ、などについて解説していきます。
OB訪問について基本をおさらい
まずは「商社就活においてのOB訪問」の前に、「そもそもOB訪問とは何なのか」について触れていきます。
そもそもOB訪問とは
OB訪問とは、「大学生が就職活動の際に情報収集の一環として行う行為で、 自分の大学のOBを訪問すること」を指します。
しかし近年では、インターネットを介した社会人訪問も一般化しており、 「興味のある企業の社員に連絡を取って、自分の大学のOB問わず訪問すること」をOB訪問と呼ぶことが一般的です。
このOB訪問、現在の就職活動ではほとんどの企業が公式に受け付けています。OB訪問では、企業の昼休憩や終業後にカフェや企業の食堂等で1対1で会って話したり、ZOOM等のオンラインツールを使って行います。
基本的には企業側は学生にもっと自社のことを知って貰うため、学生側はよりその企業についての理解を深めるために行います。
OB訪問の3つのメリット
自己分析やエントリーシートの作成、面接対策など就職活動は何かと忙しいですよね。加えてOB訪問となると手が回らず、後回しにする学生が多いです。
しかし、 OB訪問は商社就活において必須ではありませんが、非常に重要 です。 **なぜ重要なのか、OB訪問をすることの3つのメリットについて説明します。
①一歩踏み込んだ業界研究・企業研究ができる
まずは基本ですが、OB訪問は *一歩踏み込んだ業界研究、企業研究ができます 。*なぜなら、説明会や企業パンフレットだけでは、当たり障りの無い大衆向けの情報しか得られないからです。
1対1だからこそ話せることや、個人的に気になることなど、常識の範疇であれば何でも聞けるのがOB訪問の良さです。
説明会やパンフレットを通して浮かんだ疑問等を払拭することで、一段深い理解ができます。また、そこで生じた新たな疑問を次のOB訪問でぶつけることで、更に理解が深まるでしょう。
②選考の練習になる
OB訪問は、基本的には1対1の会話のキャッチボールで成り立ちます。 一方的に社員の方に質問するのではなく、会話の中で自己アピールも適度に織り交ぜましょう。 その理由は、後述する「 ③OB訪問をしたことで、本選考に有利になるケースがある 」でご確認ください。
社員の方は自己PRに対し、
「なぜそれをしようと思ったのか?」
「Aという選択でなく、なぜBを選んだの?」
などという風に聞いてくれることが多いです。この流れは正に、本選考の面接そのものです。
社員の方からの返答をメモなどに残し、
「商社の社員は、このエピソードに対してこのような感想を抱くのか」
「このように自己PRすると、●●の観点から深堀りされるのか」
といったような気付きを持ち帰りましょう。
そして、それらに対する返答を次回のOB訪問までに準備し、また同じ自己PRをしてみるといったPDCAを回すのです。以上のPDCAにより、本番の選考に十分に備えることができます。
③OB訪問をしたことで、本選考に有利になるケースがある
これは内定が欲しい学生にとって、最大のメリットであると思います。 商社のOB訪問は評価がつきます。そして程度に差はありますが、優秀な評価を複数のOBから得られた学生は本選考で優遇されることがあります。
そのため、商社就活においてOB訪問はマストか?という質問に対する返答としては、 「マストではないが、しない手はない」 ということになります。
ただ、これは会社によって、また年によって変わることもありますので、それを前提に詳しく説明していきます。
■どのように評価が付くのか
ここでいう評価とは、OB訪問を受けた社員が主観で学生を「〇・△・×」や「5・4・3・2・1」等でつける評価を指します。
①OB訪問時に社員が学生をジャッジ②OB訪問終了後に、社員が人事部にOB訪問時の飲食代の請求書と、評価を同時に提出(評価シートは、評価項目が予め人事から与えられているケースや、特記事項がある場合のみ記入するケースがあります)③評価が人事部にストックされ、良い場合は以下のような待遇を享受
■良い評価がついた場合
上述した通り、良い評価がついた場合の待遇は企業によっても、年によっても変わるため一概に言えませんが、以下のようなものがあります。
2. 本選考で通常選考過程を無条件で一部通過(一次面接免除等)できる
3. 選考フローは通常通りだが、OB訪問点が随時加算される
いかがでしょうか。
倍率の非常に高い総合商社の選考において、上記のような待遇を受けられることは非常に魅力的ですし、逃す手はないと思います。
ただ、残念ながら当然悪い評価が付いた場合も考えなくてはなりません。以下で詳しく説明します。
■悪い評価がついた場合
前提として、悪い評価はそう簡単につかないので、そこまで懸念する必要はありません。よほどのことをしない限り、「×」や「1」のような評価はつかないからです。
ただ、もしこのような評価が一度でもついてしまうと、本選考の面接官にOB訪問の悪い評価の通達が届きます。面接官はその評価も加味した上で次の面接に進めるかを判断することになるため、突破の確率は大きく下がります。
OBの見つけ方
ではどのようにしてOBを見つけるのでしょうか。
「OB訪問をしたいけど、どうやって社会人と繋がればいいのかが分からない」という声はよく聞きます。
OBの見つけ方は無数にあるとは思いますが、以下の4つのパターンが主流になります。
ゼロから関係をつくるパターン
①大学のキャリアセンター
これは就活生の皆さんが最初に思いつく繋がり方ではないでしょうか。 大学のキャリアセンターには、多くの卒業生の進路先、人によっては電話番号やメールアドレスなども掲載しています。
ただ場合によっては、キャリアセンター経由で学生と会うことを禁止にしている企業や、大学によっては商社のOBがきわめて少ない場合もあります。
一度キャリアセンターに赴き、卒業生名簿を見てみましょう。
②OB訪問用アプリやサイト
これは最近メジャーになりつつあるOB訪問ツールです。
まずは、基本的な使い方を紹介します。
①各業界で働いている社会人を、様々な条件を指定して検索②魅力的な社員が見つかったら、フォローをし、メッセージを送る③後はお誘いの連絡が届くまで待つだけ
いかがでしょうか。
非常に簡単、かつ効率的に興味のある企業のOBを探すことができます。
大学名だけでなく、自分と同じ境遇(体育会の部活出身、帰国子女、学生団体所属等)の社会人などという条件でも検索できる ため、面接の際のアピールポイントなどを聞くと非常に有意義でしょう。
人から紹介して貰うパターン
③知人、内定者の先輩の紹介
これはイメージがかなり湧きやすいのではないでしょうか。
内定者と言えばゼミやバイト先の先輩、知人と言えば両親の知り合いであったり、大学の教授の知人などが挙げられると思います。
どのように時間を頂きたい旨を話したらいいか悩んでいる就活生も多いようですが、何も難しいことはありません。
「就職活動のことで相談したいのですが、お時間を頂けないでしょうか」
「●●会社、●●業界に興味・関心があるのですが、お知り合いでいらっしゃったら、ご紹介頂けないでしょうか」
このようにお願いすればいいのです。赤の他人ではなく、身近なあなたのお願いだからこそ一肌脱いで紹介してくれるかもしれません。
まずは身近なところで探してみるのもいいかもしれませんね。
④一度OB訪問をした社員に紹介してもらう
これは一度OB訪問をしたことがあるという前提ですが、一度OB訪問した社員さんに別の社員さんを紹介してもらうという方法です。
これは商社就活においては一番大切です。これまで紹介してきた方法は、繋がれる数に限界があります。この方法であれば、半永久的にその会社の社員を紹介してもらえるでしょう。
「本日はお忙しい中、お時間を頂きましてありがとうございました。本日の●●様のお話を聞いて、●●会社に益々興味を抱きました。もしよろしければ、どなたか別の(部署の)社員の方を紹介していただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。」
このようにメール、または口頭で伝えればいいのです。頼まれた社員の方も、自分の話によってより興味を持ってくれたんだな、と悪い思いはしないはずです。
頼みづらいかもしれませんが、思い切ってお願いしてみましょう。
社員が思わず良い評価を付けてしまう学生とは~準備・マナー編~
上述したように、OB訪問はただすればいいのではなく、「自身の理解の深化、選考練習」と「良い評価獲得」を同時達成しなければなりません。
そこで 欠かせないのが徹底的な準備、そしてマナー です。
ここではOB訪問された社員が「思わず良い評価を付けてしまう」準備方法とマナーについて説明します。
事前準備
事前準備は最も軽視されがちですが、実は非常に大切なフェーズになります。
主に、事前にすべきことは以下です。
OB訪問当日
当日守るべきマナーは多くありますが、忘れがちなものを以下で紹介します。
事後にすべきこと
事後にすべきことは、基本的にはメールのみです。しかし、侮ってはいけません。
このお礼メールをするかしないかで、自分に対する印象がかなり変わってきますので、必ずするようにしましょう。 メールの中身は以下です。
いかがでしたでしょうか。何度も申し上げますが、 OB訪問は1対1のコミュニケーション です。いくら鋭い質問ができても、マナーが守れていない学生は良い評価を得ることは難しいでしょう。
上記は最低限守るべき事項です。OB訪問の際には、是非実践してみて下さい。
OB訪問を始める時期について
結論から言うと、 「なるべく早い時期からはじめること」 をおすすめします。
極論、大学1年生でも構わないということです。
OB訪問はこれまで説明してきたように、選考対策としても、優遇ルートを獲得できるという意味でも非常にメリットが大きいです。
大学3年生でこの記事を読んでいる学生の皆さんには、 今この瞬間からOB訪問に向けて動き出すことを強くお勧めします。
なるべく早くから動き出すことで、周りのライバルと差をつけましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。総合商社対策の参考に少しでもなれば幸いです。
OB訪問は、商社志望の学生にとって非常に重要なイベントです。商社就活は今、この瞬間から既に始まっています。
忙しい中、時間を割いて下さる社員の方々に感謝の気持ちを忘れず、充実したOB訪問をしてみてください。
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