目次
はじめに
みなさんこんにちは! 外資就活 外資マーケターチームの きなこ です。
外資メーカーについての企業研究は進んでいるでしょうか。
これまで外資マーケターチームが紹介してきたP&Gやユニリーバ、日本ロレアルの他にも、新卒採用を実施している外資系メーカーはまだまだ存在します。
とはいえ、ひとつひとつ自分で調べていくのは時間がかかりますよね。
そこで今回は、注目の外資系メーカーを5社紹介します。このコラムで効率的に企業研究を進めてください!
フィリップ モリス ジャパン
会社概要
フィリップ モリス インターナショナルは、世界180か国以上でたばこを販売するスイス発祥の会社です。そしてその日本における子会社が、フィリップ モリス ジャパンです。日本で販売されるフィリップ モリス社製品のマーケティング・販売促進活動を行っています。
1985年に営業を開始し、着実に成長を遂げ、現在は日本のたばこ市場でシェア第2位となっています。
近年は「煙のない社会の実現」に向けて、加熱式たばこ「IQOS」(アイコス)の販売に力を入れています。
毎年10数名を新卒採用しており、海外経験豊富な人が多いそうです。
採用情報
新卒採用においては「INKOMPASS」と呼ばれる、4週間のインターンへの参加が必須となっています。21卒では、夏と冬に2回実施されており、冬のインターンは最後のチャンスになります。このインターンでは、実際に部署に入り、一人ひとり異なる仕事を担当します。部署はマーケティング、セールス、ファイナンス、広報・渉外、オペレーション、人事などから希望を出します。
また、インターンシップ期間中には海外出張への同行の可能性があり、実際の仕事に近い経験ができます。インターンシップの最後には役員に対して英語でプレゼンを行います。ビジネスレベルの日本語と英語能力を有することが応募の条件となっています。
新卒採用は主に、この長期インターンの参加者の中から行われるので、インターン参加中に適性を示すことが重要です。
ABB
会社概要
ABBは、1988年にスウェーデンのアセア社(ASEA)とスイスのブラウンボベリ社(BBC)の合併によりできた会社です。事業を統合したのち、タービン、電車向けエンジン事業を売却し、現在の電力とオートメーションに特化した事業形態を取っています。
産業用ロボットの提供や、インテリジェントビルのシステム構築など、製品だけでなくシステムも含め幅広いサービスを提供しています。
オンオフの切り替えがはっきりしていて、仕事に対する責任感と自分でキャリアを作っていこうという志を持った社員が多く、実力主義な社風といえます。
採用情報
募集職種はセールス・エンジニアリング・プロジェクトマネジメント、ファイナンス、テクニカル、セールスアドミニストレーションの4つです。全てのポジションにおいて、海外のABBとプロジェクトを組みながら仕事を進めていきます。
昨年の選考(2019年9月または2020年4月入社)のフローは、説明会、グループディスカッション、適性検査、面接2回です。最終の二次面接が、事前に提出したスライドを使用してプレゼンテーションを行う点が特徴的です。昨年度の場合は、面接官に対し、英語で自分自身についての紹介を行うという内容でした。
採用人数が少ないため、選考での倍率は高いです。そのため、志望度の高さを示すことが重要となります。
また、説明会参加から内定まで約2か月~3か月間と短い期間で行われているので、時間のあるうちにABBの海外ニュースに目を通すなど情報収集に努めるとよいでしょう。
今年度(2020年9月または2021年3月入社)は、秋の説明会が10月に募集されています。今回締め切りを逃してしまった方は春の選考を逃さないよう情報を随時チェックしましょう!
ボッシュ(BOSCH)
会社概要
世界150か国以上、40万人以上のスタッフを抱える世界的な自動車総合システムサプライヤーです。車両に搭載されるハードウエアやソフトウエアなど、自動車向けの製品やサービスを主に提供しています。
現在は自動車業界のトレンドである「電動化」「自動化」「ネットワーク化」を重視しています。
日系に近い社風で、福利厚生なども日系メーカーと同じように充実しています。そのため、長期的に働く社員の方が多く、離職率は10年以上、1%台と低い水準を保っています。また、ダイバーシティを重視しており、機会均等と多様性の尊重を積極的に推進しています。
採用情報
職種別採用をしており、昨年は各職種から数名程度、合計で約70名の新卒を採用しています。
応募職種は多岐にわたり、開発、生産技術、品質管理、マーケティング、営業・プロジェクトマネージメント、原価管理、ロジスティクスに加えて、コーポレート部門を担う財務管理や人事、総務なども含まれます。
選考フローは、自社セミナーの参加、エントリーシート、面接2回となっています。
2次面接は半分英語で行われますが、ある内定者の方は「英語スキルよりも伝えようとする気持ちが大事だと感じた」と語っています。
ネスレ日本
会社情報
スイスで1866年に創業し、世界中で食料品の販売をしています。キットカットやネスカフェなどの知名度の高いブランドを販売しています。日本では1913年に創られ、本社は神戸にあります。栄養・健康・ウェルネスのリーダー企業であり続けることを目指しています。
社風は比較的穏やかで、協力し合う文化が根付いているそうです。近年はイノベーションを起こせる人材の採用に力を入れており、昨年度の内定者によると選考中には個性的で意見を主張できる学生が多かったそうです。
採用情報
2013年より「ネスレパスコース」と呼ばれる年3回の採用を行っています。これは従来のESやWEBテストを廃止したもので、職種別・通年採用をとっています。
募集職種は事務職系では営業、マーケティング、サプライチェーンマネジメント、財務管理、人事、広報となっています。他にも技術職系、工場職系で募集があります。
採用フローは「8daysミッション」、1次面接、インターン、2次面接となっています。「8daysミッション」とは、1日1つ800字程度の課題が、8日間課されます。
年間で1万人以上が応募するそうなので、この段階での倍率はとても高いと言えます。インターン後の2次面接では社風との相性が重視され、ある内定者によると、この段階でも倍率は3倍ほどだそうです。
3Mジャパングループ
会社概要
世界的化学・電気素材メーカーである米3M社と住友電気工業(株)などとの合弁により設立されました。電気・ 電子分野、自動車分野、建築分野、エネルギーや交通をはじめとするインフラ分野、各種製造分野、 そして病院や労働安全衛生に関連するヘルスケア分野、オフィス用品や家庭向けクリーニング用品をはじめとする日用品分野など、扱う分野は広範に渡っています。製品としてはポストイットが有名です。
外資系と日系の社風を持ち合わせており、上司へも意見をしやすく風通しのよい社風と言えます。ある内定者によると、社員は非常に穏やかで誠実な方が多かったそうです。
採用情報
募集職種はBusiness(ビジネス), Research&Development(R&D)(研究開発), Manufacturing and SupplyChain(M&SC)(サプライチェーン) の3つです。昨年度は3月に職種別説明会が行われています。
選考フローはES、WEBテスト、一次面接、グループディスカッション、2次面接となっています。2次面接では一部の質問が英語で行われます。
社風との相性を重視した選考がなされ、ある内定者は、協調性と志望度の高さを示したことが内定につながったと話しています。
おわりに
いかがでしたか。以上、注目の外資系メーカー5社を紹介しました。
外資メーカーでは職種別採用をとっている会社が多く、企業研究に加えて採用を行っている職種の理解を深めていくことが重要です。
今回ご紹介した企業は、まだ採用を行っている企業も多いので、今後の募集情報を見逃さないようにしてください!
外資系メーカーの業界研究は以下のコラムも参考にしてください!
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