【3分選考対策】日本ロレアルマーケティング職の本選考対策まとめ
2023/12/28
会員登録すると
このコラムを保存して、いつでも見返せます
目次
こんにちは、外資就活 外資マーケターチームです。
ロレアルグループは、フランスに本拠を置く世界最大の化粧品メーカーです。日本ロレアルはグループ内でも、アジアの研究開発の戦略的イノベーション拠点として日本発の成果を挙げています。
日本ロレアルにおいても、社内イベントの華やかさ、社員の個性や多様性などに、フランスらしさが強く表れております。
今回は、日本ロレアルのマーケティング職の本選考を通過するための選考対策をお届けします。ぜひ参考にしてください。
日本ロレアルマーケティング職の本選考を通過する三つのポイント
強い個性をアピールできるか
日本ロレアルでは「多様性と個の化学反応」が、VALUE(ロレアルが掲げる四つの価値観)の一つとして掲げられており、個の力と多様性を生かし、お互いを刺激し合いチームとして相乗効果を生み出す組織を目指しています。そのため選考でも、一貫して自身の個性をアピールすることが求められています。
例えば20卒採用のESでは、自身の個性を何かに例えて説明することが求められ、面接でも単純な志望動機などだけでなく、学生の関心対象や人柄を理解するための質問が盛り込まれていました。このように日本ロレアルでは全ての選考を通して いかに自身の個性をアピールできるか が突破の鍵です。
左脳と右脳のバランス
マーケターは、数値分析を基に戦略を立案するための論理性と、消費者の心をつかむための感性がどちらも求められる職種です。日本ロレアルでは特にこの点が重視されており、 「poet & peasant」=「詩人であれ、農夫であれ」 という言葉が深く根付いています。感性や発想力の豊かな詩人と、勤勉かつ実直にものごとを進めていく農夫、その両者の気質をバランスよく持ち合わせた人こそが、消費者の感情を揺り動かす化粧品を生み出せるのだと考えられているのです。選考では数値を交えるなどして左脳的な説明をするだけでなく、化粧品やトレンドに対する高い感度など、感性もアピールしましょう。
地道な仕事への心構え
世界最大の化粧品メーカーである日本ロレアルは、華やかなイメージを持たれがちです。しかし、実際の業務では、地道なデータ分析や資料作成、社内外との調整など泥臭い仕事が多いため、 日常の業務を理解しており、地味な仕事への覚悟ができている学生が好まれます 。
特に志望理由で「日本ロレアルへの憧れ」が強く出てしまっている場合は警戒されてしまいます。日本ロレアルの志望理由は、自身のキャリアプランや顧客志向などをベースに組み立てることを意識しましょう。
選考フロー
以上が選考フローです。各選考プロセスの詳細について、以下で詳しく説明します。
※なお、こちらは20卒採用の選考フローをもとに作成しておりますので、21卒選考フローは変更になる可能性があります。ご注意ください。
ES:個性が生かされた経験を論理的に説明しよう
・選考時期:12月7日 15:00〆切
・ES設問
(1)学生時代において一番のチャレンジについて教えてください。(700字以内)
(2)ロレアルでは、社員それぞれの「個性」が共鳴することで良い化学反応が起きると考えているため、「多様性」を大切にしております。つきましては、あなたの「個性」がわかるように、ご自身を何か一つのモノ/ヒト/コト等に例え、理由と併せて教えてください。※化粧品に関連する事柄である必要はございません。(400字以内)
日本ロレアルのESでは 自分の個性が発揮された経験を論理的に説明すること が求められます。個性と論理性の両方を求められる難しいESですので、エピソードの選択や論理的な文章作りに特に注意して作成しましょう。
また、ESに盛り込む自身の個性は、単純な特徴ではなく、入社後に日本ロレアルに良い影響を与えられるような 自身の強み にもなっているかを意識しましょう。ESの内容は面接でも使用されますので、この時点で自身の強みを盛り込めると後半の面接で有利です。
論理的なESを作成するためのポイントは以下の記事にまとまっておりますので、ぜひ参考にしてください。
【事例付き】どんな企業でも通過するエントリーシート(ES)の書き方 ~7つのチェックポイント~
また、日本ロレアルの20卒採用夏インターンシップ選考では
・苦労した点
・工夫した点
・周囲をどのように巻き込んだか
・経験から得た学び
というテーマでESが課されました。上記で挙げられている4点は本選考のESでも注目される点ですので、日本ロレアルのESを書く際にはぜひこれらの点を盛り込んでください。
適性検査:企業独自の問題だが対策可能
・選考時期:12月11日 17:00〆切
・科目:言語・非言語・英語・性格
・所要時間:45-60分程度
・形式:web上、企業独自の問題
日本ロレアルの適性検査は企業独自の形式ですが、出題形式はSPIや玉手箱に似ており、難易度も外資コンサルなどに比べるとそれほど高くありません。 標準的な問題をミスなく解けること が最も重要です。不安な方は、上記形式の問題集での対策をおすすめします。
特に性格診断では、カルチャーフィットに注意して回答をしましょう。日本ロレアルでは、芸術や流行に敏感で、協調性やチームワークのある人が好まれます。これらの性質に関わる問題に回答するときは注意してください。
1次面接(人事面接):英語面接はネガティブチェック
・選考時期:1月
・場所:日本ロレアル本社(新宿)
・面接官:人事部の社員1名
・雰囲気:こちらの話に興味を持ってくれる温かい雰囲気
・面接時間:30分
・結果連絡:1月末までにメールおよびマイページ上で連絡
・通過人数:100-120名
1次面接は日本ロレアル人事部の新人採用チーム社員により、1対1で行われます。質問内容としては
・ESの内容の深掘り(概要・学んだ事・リーダーシップを発揮した点)
・大学で力を入れている活動について
・なぜマーケティング職志望なのか
・なぜ化粧品業界志望なのか
・なぜ日本ロレアルを志望するのか
・自身の長所と短所
・最近気になった商品はあるか、気になった理由(化粧品でなくても可)
・どんなマーケターになりたいか
・英語質問(好きな食べ物 / 色 / 場所とその理由)
・逆質問
などが挙げられます。ESの記載内容や志望理由など、標準的な質問が多くなっています。「化粧品業界や日本ロレアルへの単純な憧れを語らないこと」「自身の個性をアピールできるエピソードを盛り込むこと」「結論ファーストで分かりやすく説明すること」などに留意してください。
そして日本ロレアルの1次面接では、最後に英語質問を課されますが、質問はそれほど難しくなく、毎年似たような質問がされています。標準的な英語での受け答えができれば問題はない、ネガティブチェックだと捉えてください。もちろん英語が不安な方は、上記の昨年質問集を参考に回答を用意していってくださいね。
また日本ロレアルでは、面接通過の連絡を受けた際に、面接のフィードバックが得られるのが特徴的です。良かった点も改善点も伝えられますので、通過した場合はぜひそれらのフィードバックを2次面接以降に生かしてください。
メティエワークショップ:企業理解を深める最後の機会
・時期:2月5日(火)18:15-20:30
・場所:日本ロレアル本社(新宿)
・内容:
①「NYX PMU」というマス向けメイクアップブランドの日本市場ローンチに携わったマーケターによる、マーケティングについての講演
②他の事業部の社員も交えたQ&Aセッション
メティエワークショップは、1次面接を通過した学生のみが参加できる会社説明会です。限定の説明会ですので、日本ロレアルでのマーケティングやキャリアについて、外部向けの説明会よりも詳しい説明を受けられます。このステップで学生が評価されることはありませんが、これ以降の選考に備え、企業理解を深める機会として活用してください!
2次面接(メティエ面接):商品を用いたケース面接
・選考時期:2月
・場所:日本ロレアル本社(新宿)
・面接官:マーケティング職の社員1-2名(内1名はオブザーバー)及び1次面接担当人事1名
・所要時間:40分
・雰囲気:面接官の反応が薄く、緊張感のある雰囲気
・結果連絡:2月末までに電話で連絡
・通過人数:50名程度
2次面接は学生1人に社員が3人ついて行われますが、面接中に主にやり取りをするのはマーケティング社員の内の1人であり、他2名はオブザーバーですので、緊張しすぎず、1名の社員とのやり取りだけに集中しましょう。2次面接の質問は
・ESの深掘り
・ESに書いた以外での学生時代の経験について
・なぜマーケティング職志望なのか
・なぜ日本ロレアルを志望するのか
・長所と短所
・挫折経験について
・商品を用いたケース問題
・逆質問(オブザーバーも回答)
などが挙げられます。1次面接で既に聞かれた質問を、2次面接で再度聞かれることは基本的にありません。
この面接で最も特徴的なのは、日本ロレアルの商品を用いたケース問題です。面接の終盤で面接官から三つの商品を提示され、一つを選ぶように指示されます。そして選んだ商品について、まずはその商品への印象を自由に話すように求められます。これは感性を試すための質問ですので、パッケージの色や商品の香り、容器の重みや大きさなど、 五感を全て使って できるだけ多く、印象を答えましょう。
そして次に、その商品のターゲット年齢層の予想を求められます。先程挙げた商品の印象をもとに、論理的な理由も交えながら自分の考えを話してください。
最後に、その商品のターゲット年齢層を引き下げた場合にとるべき施策を聞かれます。新しいターゲット年齢層のニーズを考えながら、販売チャネルやサイズ、広告など、マーケティングのフローに沿って思いつく限りの施策を挙げ、論理的に説明しましょう。ただしこの際、もともとのブランドイメージの改変など、 日本ロレアルの長期的利益を削ぐような提案は行わないように注意してください 。
そして2次面接通過の際にも、人事から面接のフィードバックが得られます。評価された点は更にアピールし、指摘事項は改善できるよう、最終面接に向けた最後の調整に活用してください。
最終面接:印象に残る英語面接を
・選考時期:3月
・場所:日本ロレアル本社(新宿)
・面接官:マーケティング職の社員1名及び人事の社員2名(内1名は1次面接担当人事)
・所要時間:45分
・雰囲気:面接官の反応が薄く、緊張感のある雰囲気
・結果連絡:3月末までに電話で連絡
最終面接は学生1人に社員が3人ついて行われますが、1次面接担当人事はオブザーバーですので、面接中は他2名と会話をします。3次面接の質問としては
・5分間の英語プレゼン「My biggest achievement」
・(主に英語で)プレゼンに関する質問
・ESに書いた以外での学生時代の経験について
・感性を磨くために何かしているか
・就活の学びについて
・なぜロレアルを志望するのか
・逆質問(オブザーバーも回答)
などが挙げられます。
この面接で最も特徴的であり、同時に多くの学生を悩ませるのが、冒頭の英語面接です。学生は面接の冒頭に5分間英語でプレゼンを行う必要があり、その後プレゼンについての質問が、ほとんどの場合英語で行われます。(使用言語は各学生の英語経験に応じて決められます。昨年度はプレゼンの質問も日本語だった学生もいれば、45分の面接全てを英語で行った学生もいました)
この英語プレゼンでは、 分かりやすく印象に残りやすいプレゼン を行うことを意識しましょう。日本ロレアルは、10名から15名程の内定枠に対して、最終面接に参加できる学生が50名程度と比較的多く、最後の選考ステップまで競争が激しいです。人事も1日にたくさんの学生の面接を行いますので、その中で どうすれば自分の印象が強く残るか を考えましょう。
もちろん英語プレゼンで取り上げる題材自体に個性が表れている必要もありますが、
・準備したスライドが、キャッチーで理解しやすいか
・スライドのコピーを人事用に準備するかどうか
・人事の目を見てプレゼンをしているか
・適度なボディランゲージがあるか
など、他にも個性をアピールする要素はたくさんあります。プレゼンの形式は基本的に自由ですので、自身が最も魅力的で印象深く映る5分間を設計しましょう。
また、その後の英語面接では、分かりやすい英語で標準的な質問が多く投げかけられます。英語でのやり取りだからと緊張せず、結論ファーストや論理的な説明など、日本語面接と同じような話し方を意識した受け答えをしましょう。この質疑応答が不安な方は、プレゼンを準備する際に予想質問とその回答も準備しておくと良いでしょう。
そして、この面接が日本ロレアルの内定獲得を決める最後の選考フローです。終わってしまってから伝えきれなかったことを後悔することがないよう、志望度や適性についてしっかりアピールし、面接官を納得させましょう。
内定者の情報
内定者数:10-15名程度
内定者学歴:東京大学、早稲田大学、慶応義塾大学など
会員登録すると
このコラムを保存して
いつでも見返せます
マッキンゼー ゴールドマン 三菱商事
P&G アクセンチュア
内定攻略 会員限定公開
トップ企業内定者が利用する外資就活ドットコム
この記事を友達に教える