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こんにちは、外資就活 メーカーチームです。
今回は、「外資メーカー(マーケティング職)のインターン・ジョブ攻略方法」についてお伝えします。
外資メーカーとマーケティング職とは?
そもそも外資メーカーとは、本社が海外(その多くは欧米に集中している)にあり、その商材を世界的に製造・販売している企業のことです。また、特にマーケティングに力を入れているメーカーとして、P&G、ユニリーバ、ネスレ、ロレアルなどが挙げられます。
中でもマーケティング職は製品の企画・販売戦略・利益創出までを一貫してリードし、製品の価値を向上させブランドとして地域に根付かせる職種です。P&Gをはじめとして外資メーカーのマーケティング技術は世界トップレベルである、と言われています。内定者は各社10名前後と少数精鋭の企業が多く、1年目からプロジェクトに配属されることことやその出来高によって2年目以降の待遇が変わってくるなど即戦力が求められる点に特徴があります。
そこで今回は「いかに外資系メーカーのマーケティング職のインターンを攻略するのか?」という点について外資系メーカー内定者などの話も参考に、お伝えしたいと思います。
ES:「チームの中の自分」がどのようだったかを明確に書くこと!
各社とも、学生時代に頑張ったことがテーマであることが多いです。日系の会社と大きく異なる点としては「文字数」「質問の深さ」が挙げられます。
志望度を試す文字数の多さ
日系の会社の多くは300-400字ですが、外資メーカーの場合多くは500-700字となることが多いです。会社として、ESを重視しているのが分かりますね。また、学生一人ひとりと真剣に向き合いたいという思いが強くあるため「とりあえず受けてみよう」というような軽い気持ちの学生をエントリーさせない、という目的もあるのかもしれません。しかし、文字数が多いのは全く悲観することではなく「事実をより鮮明に伝えるチャンス」です。外資メーカーの内定を目指すみなさんであれば、このくらいは問題ない範囲でしょう。
論理的にに過去の経験を書くことが求められる質問の深さ
外資メーカーは「学生時代に力を入れたことを教えてください」のような広く浅い質問は少なく、「あなたがプロジェクトの方向を変え、その結果、時間やコストが削減された例を説明してください」のような、一瞬「え??」と戸惑ってしまうような質問がほとんどです。大学生に求めるレベルとしてはかなり高く、書きにくいのは事実です。ES通過のアドバイスとしては「論理構成を分かりやすくすること(PREP法なども良いでしょう)」「チームで何をしたのか、その中で自分が何をしたのか、を明確にすること」です。企業として知りたいのは、「君のグループ」がどんな結果を出したかよりも、「君自身」が何を考え、何をしたのかということ。
以下に代表的な2社のESを掲載します。
・MKT職の志望理由(200文字以内)
・あるグループに参加し、全体を率いて、必要なサポートを獲得し、卓越した結果を実現した実例を説明してください。(500字から700字程度)
・他者とともに仕事をする上で、見解の相違があっても生産的な関係を作り、保つことができたときについて説明してください。(500字から700字程度)
・ あなたがプロジェクトの方向を変え、その結果、時間やコストが削減された例を説明してください。(500字から700字程度)
・人生(大学入学以降)で一番のチャレンジを、以下の点を含め教えてください。
・苦労した点・工夫した点・周囲をどのように巻き込んだか・経験から得た学び
(700文字以内)
・ロレアル製品が展開されているお店に足を運んでください。(ドラッグストア、バラエティストア、百貨店、美容室など)
お気づきになった点を、ご自由にお書きください。(400文字以内)
能力試験:事前対策が功を奏す!企業ページに過去問が掲載例あり
筆記試験などの能力選考において課される試験には、大きく分けて2種類が存在します。一つは指定された会場に赴き、企業が用意した問題冊子を開いて受験のように進行するもの、もう一つは自宅や会場に予約をとり、任意のタイミングでPCで受けるテストです。どちらの試験もエントリーシートと同時か、もしくはその通過後の面接前のステップとして課されることが多いです。
どちらにせよ試験内容は大抵の場合、言語・非言語・算数・英語・性格診断などから成ります。
このテストによって多くの応募者から一部に絞り込む企業もあれば、ESと合わせた足切りとして見ており、テスト単体での重要性はそこまで高く設定していない企業もあります。ぜひ筆記試験・Webテストのコラム一覧なども参考に対策してみてください。
GD:チームの成果を最大にするための働きかけを何回できるか
グループディスカッション(GD)では、大量のデータ(販売資料や財務諸表など)が与えられ、その中で部門の抱えている課題とその解決策を導き出すというワークをすることが例年となっています。
通過のためのポイントとしては、「論理的な意見か」「自分中心になっていないか」「議論から外れていっていないか」という3点です。
・論理的な意見か:
極端な言い方にはなりますが、資料から読み取れること以外は非論理的と思っても良いくらいでしょう。あくまでファクトベースの議論を意識しましょう。
・自分中心になっていないか:
これが一番重要視されているかもしれません。面接官に「この学生と議論したくないな」と思われてしまったらそれまでです。自分の意見は主張しつつも、それ以外の意見も傾聴して結論に反映させられると良いでしょう。
・議論から外れていっていないか:
議論から外れないようにするためには「この問題を解決するために必要なキーはいくつか」ということを議論の中で常に考え続けることです。仮に、利益最大化という方向性ならば「売り上げ最大化」「コスト最小化」という二つがキーになります。こちらも一般的なGD対策は外資就活ドットコムの対策コラムなどを参考にしてみてください。
面接:社員に「この学生と働きたい」と思ってもらえるように
外資メーカーの面接は、基本的にESに沿って進められます。また、一部ケース問題(具体的な事例が提示され、あなたならどうするかを数分で考えさせる)が出されることもあるようです。提出したESを再度読み直し、想定問答を頭に思い浮かべておくと良いでしょう。例えば以下のような質問内容があったようです。
各社はこれらのような面接を1−2回経て、インターンの参加の可否が決まります。
インターンで見られる2つの要素
インターンシップは、本来であれば「特定の職業・職種の経験を積むために企業や団体が提供する就業期間」なのですが、外資メーカーのインターンをはじめとして選考の要素が強いものも見られます。
各社インターンの形式は例年バラバラであり、特定の対策といったものはないのですが、一貫して見られているポイントが2点ほどあります。
1.異なる立場の関係者と協力して成果につなげる粘り強さ
特に「マーケティング」という職種は、前述のように他の部署をリードして事業を成功に導く部署ですので、学生のうちから多くの他社を巻き込むことができるポテンシャルがあるかどうかについて見られているのでしょう。対策としては、大きく3点あり、「個人プレーよりも話し合いに重きを置く」「社員をも巻き込んだ議論の中心になる」「意見を集約し、全員の意見の一致を促す」ということです。
【1日単位、また全体を通しての流れ】
1日目:部門説明
2日目:ワーク
3日目:午前中ワーク、午後発表
4日目:ワーク合格者のみ面接
【配布資料などの有無、その内容】
資料は、GDで使ったものをさらに詳しくしたようなものです。
【作業環境や、使用できた備品、予算など】
大教室に6班集まり、各班作業。パソコンが一台支給されました。
【選考中の学生や社員との関わり】
学生が全員レベルが高く、建設的な議論ができました。社員の方はGDと同じく静かに観察しており、時々FBをくれる程度です。
【ワーク等の個人、グループでの進め方】
ガツガツ議論を進めていくことになった。
【アウトプットや発表の形式、勝敗や特典、FBの有無】
発表の形式は自由、勝敗は上位3チームから発表されました。周りの話から考えると、この上位3チームからしかワークの合格者は出ないようでした。FBはありました。
ここからも、個人プレーというよりも「ガツガツ議論」ということが見られると思います。各々での作業をする時間もあるとは思いますが、できるだけ社交的に振る舞い、チームを盛り上げる発言を意識できると良いでしょう。
2.その会社で気持ちよく働き続けられるか
外資メーカーはインターン後の交流会も選考の一環です。
例えば「宇宙兄弟」という漫画の例で説明しましょう。宇宙飛行士を目指す主人公が最終面接に臨み、選考終了後、現役宇宙飛行士との交流パーティーに出席しました。面接が終わり、志望者は皆一息ついてパーティーに参加しているのですが、実はこのパーティーこそ本当の最終選考だったというものです。それぞれの宇宙飛行士にはミッションが与えられていて、気を緩めた各志望者の人間性を調査していたのです。
これと同様のことが外資の選考でも行われていると思ってください(実際、インターン後の飲み会やパーティーは結構あります)。
インターンに進んでいる学生は誰も皆一定以上には優秀です。そこで企業が大事にするのは能力面もそうですがそれ以上に「フィット感」です。つまりその学生がうちの企業に合うかどうか、ということです。
これについては対策のしようがない、とも言えますが、社員の目がある限りにおいては常に気を張って置く必要があるのでしょう。最低限失礼のない立ち居振る舞いは意識しておくべきでしょう。
インターン後は早期選考or最終面接のチケットが得られる
インターン後は企業から個別に連絡がくる場合があります。大きくは2つの流れがあります。
1.内定を前提とした最終面接に進む
インターンを通じて評価されたと言えるので、自信を持って最終面接に臨みましょう。最終面接とはいえ、すでに行動面・能力面での評価は確定しているので企業とのフィット感をこれまで通りアピールすることができれば内定はすぐそこです。
2.早期選考の権利を得られる
ほとんどの企業では、インターンからの「優遇」は早期選考の権利付与程度のものです。しかし、インターン参加者全員にこの権利が与えられるものではありませんのでこのチャンスを活かせるよう、早期選考の準備を進めておきましょう。インターンを通じて能力のアピールはできている状態ですので、面接では「インターンでどのようなことを学び、今に活きていることは何か」をまとめて話せるようになっておくことがさらなる評価に繋がるはずです。
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