目次
はじめに
学歴の壁を越える。
これは本当に難しいことです。外資系トップ企業の内定者の出身大学は一部に偏っており、滅多なことではそれ以外の内定者は出ません。
そんな中、学歴の差をはねのけ、内定を獲得するレアケースの学生は、一体どんな活動を行っているのでしょうか。
今回は、学歴中堅+二浪一留というハンディキャップを抱えた学生が外資系投資銀行から内定を得た流れを、本人の寄稿でお伝えします。
ぜひご一読ください。
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多くのハンディキャップを抱えて
読者の皆様、はじめまして。
いわゆる旧帝大・早慶・一橋・東工といった難関大学群には入らない中堅以下の大学に属し、おまけに二浪で一留という経歴的にはボロボロの私がなぜ外銀で内定を獲得できたのか、以下簡単に書いていこうと思う。
どうせ体育会だろ?と思われるかもしれないが、体育会には所属せず(一年時で辞める)、サークルにも入っていない。
さては、帰国子女か!と疑う人もいるかもしれないが、それも違う。両親ともに日本人で、自分も21歳までパスポートを持っていなかったレベルだ。
まず、そんな自分の学生生活を振り返ってみよう。
一年目:部活を頑張るも、下部リーグ。そんな中、東大のBチームに勝って大喜びをしているチームメイトを見て限界を感じる。シーズン終了後、引退。
二年目:パスポートを入手し海外旅行にハマる。韓国人との遠距離恋愛もはじまり、ほとんど日本にいなくなる。住んでいた寮の代表をする。
三年目:二年時の海外旅行がたたり、語学を落とし、進級が厳しくなる。ついでに破局。マラソンにハマり就活せず。
四年目:海外のマラソン大会に出る。その際にスポンサー活動を行い、何社か協賛を付けることに成功。就活開始。
このような感じで、普通より少し活動的な学生生活を送ってきただけである。ではどうして、私が外資系投資銀行から内定を獲得できたのか。
戦略的にキャリア/経験を積み重ねていき、セルフブランディングに成功
どこが普通の学生と違っていたかというと、行動力と創造力が比較的高いことだと思っている。
クレジットカードの契約や、振袖の販売促進、テレアポなど、歩合制のバイトでは全てでセールスレコードを塗り替えてきた。志望動機はひたすらに「お金を稼ぎたいです。」と言い続けてきた。
とはいっても、これぐらいの学生ならざらにいると考えた。
戦略としては、面接やグループディスカッションでは確実に負けると思ったので、インターンを勝負の場に選んだ。長期インターンだとメッキが剥がれる恐れがあるが、短期だと何とか良い印象だけを残してやり過ごせると考え、三日間のインターンのみを選択する。
インターン中の金融知識の講義などでは、周りと比べ圧倒的に知識が不足していたので、沈黙を守る。下手にアグレッシブに質問し、マイナス評価を付けることを避けるため、存在感を消し、空気と化す。
一方、ランチなど、社員と交流出来る機会では、誰よりも気を遣い、社員に話を振り続けた。ディナーではお酒を楽しく飲み、必ずポストの高い人の横の席に座る。人事への対応も勿論しっかり。その会社に行きたいことをひたすらアピールする。
プレゼンの発表がある日などは、一番目立つようにグレースーツを着て発表。
詰められると負けなので、敢えて皆がやりたがらない導入の説明など、質問が及ばない点のみ発表する。インターン中に必ずある筆記の対策もバッチリする。非高学歴であるため、平均点を取るだけで高評価に繋がるからだ。
上記のことを心掛けてインターンを過ごせば、2社中2社からメンターが付いた。この辺りから、これはいけるステータスなのではと考えるようになった。
やりたいことを絞って、徹底的に対策
12月に入り面接ラッシュに入る。さすがに短期インターンであっても、2社も参加すると知識もそこそこ増えた。夏の時点ではマーケット部門・投資銀行部門・アセットマネジメント部門の違いも分からないレベルだった。
しかし、突っ込まれると答えられない可能性もあるので、金融に関することは一切エントリーシートで触れずに、ひたすら営業がしたいと言い続ける。
インターンに参加したことが幸いし、他社でも「○○のインターンに行ったのなら、とりあえず個人面接まで上げるか」というような配慮があったものと思われる。また、面接は経験値なので、場数を踏めば踏むほど上手くなる。これはかなり助かった。
中途半端に知識をひけらかすような奴より、少々もの知らずな奴の方が可愛がられると思い、非高学歴を逆手に取って低姿勢を保ち社員の好感を得る。
勿論、社員が喜びそうなおかしなエピソードを10個ぐらいは常時保持しておく。とはいえ、金融は各業界の中で最も数字に強くないといけない世界。
社員の自分に対する不安はその点だけだろうと感じていたので、外資の面接で出る想定問答集を暗記するくらいまでひたすら解いた。同じような問題しか出さないので、社員が出す数学の問題をすいすいと答える。これで頭の方は問題なし。(筆記試験は事前に高得点を取得済み)
語学力に関しても、海外旅行をたくさんしていたことや、学部が英語系の学部だったことが幸いし、無条件で英語が出来る奴に見られており、特に聞かれることはなかった。
たまに語学力を問われても「日常生活が、ままならないくらいです。」などと答えたり、英語で話してと言われても「pardon?」と切り返し、ひたすら笑いに変えていた。
この学部で英語ができないはずがない、ここまで来るやつが英語が出来ないはずがない、という固定概念を逆手に取り、ブラフで最終まで行った。
学歴は低くても、なんとかなる
最終的には8社出して4社最終まで行き2社から内定をいただいた。(ちなみに残りの2社とも辞退)面接で会った社員は200人を超えた。
どこの会社からも文系学部生で旧帝大・早慶・一橋以外からの学生は初めてだと言われた。「二浪もしたんだからせめて慶應ぐらいは受かれよ…」と面接官に諭される場面があったり、同じインターン生から「○○大学でもインターン来れるんだ!笑」のようなことも言われた。
実際学歴フィルターがあるかないか、と問われれば確実に「ある」が、やりようによっては、「なんとかなる」レベルだったと思う。色々な幸運が重なった感はあったが、学歴はそこまで重要なファクターではないように思われる。
とはいえ、普通の人の10倍はテスト対策を行った。企業の採用ページも舐めるように読み、社長の名前から、社員数、設立年まですべて暗記していった。
そういった知識が結果的に必要なかったとしても、こうした泥臭い努力は誰よりもしたと思うし、採用面接を通過するために全力で努力する姿勢が結果に繋がったのではないかと考える。
非高学歴でも、外資系投資銀行から内定は出る。不可能ではない。
勿論、私の例はあくまで私の例であり、直接の参考になるわけではない。
ただ、非難関大(旧帝大・早慶・一橋・東工大など以外)で、どうしても外資系投資銀行の世界に飛び込んでみたいと考えている学生に、知恵と戦略を絞り、努力を重ねれば道が開く可能性があることも認識していただけたなら幸いに思う。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」(孫子)の言葉が浮かぶ読者もいるかもしれませんね。
自分に合った戦略を如何に考え抜くか、ということの重要性を教えてくれる例かと思います。これは外資系投資銀行に限ったことではなく、どの業界においても普遍的なテーマだと思います。
外資就活ドットコムには、投資銀行を志望する学生が集まり情報交換をするコミュニティがあります。よろしければこちらも参考にしてください。
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