【3分選考対策】ユー・エス・ジェイ(USJ)マーケティング職のインターン選考対策まとめ
2023/06/14
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目次
こんにちは、外資就活 外資マーケターチームです。
ユー・エス・ジェイ(以下「USJ」と称する)は、ハリウッド映画や人気漫画・アニメのキャラクターをテーマとしているテーマパークである ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの運営会社 です。
今回は、そんなUSJのマーケティング職の選考対策について、まず内定するための3つのポイントについてご紹介します。次に選考フローごとの詳細な対策をお伝えします。なお、USJのマーケティング職は、例年夏と秋のインターン経由からのみ内定を出しています。
USJのマーケティング職に内定する3つのポイント
1.チームをまとめるリーダーシップ
USJは、2010年にヘッドハンティングされたP&G出身の森岡毅氏の圧倒的なリーダーシップにより、劇的なV字回復を果たしました。
そのため、USJは 「周りの部署を巻き込み、目的(Goal)を達成することのできるリーダーシップ」 がある人を求めています。なかでもマーケティング職の選考では、 チームのリーダーとしてチームをまとめることができるか、チームで最高の結果を出すために貢献できるか 、を重視しています。
また現在のUSJのマーケティング部は、P&G出身が多くP&Gに近い社風があるため、求めている人材像もある程度似ています。しかし違いとして、P&Gは「チームを動かす・引っ張るリーダシップ」を重視しているのに対し、USJは 「チームをまとめるリーダーシップ」 をより重視しています。
2.目的(Goal)を達成するための戦略的思考
目的(Goal)を達成するための資源配分の選択のこと を戦略と言います。
企業の持っている経営資源(ヒト・モノ・カネ・時間など)は限られています。そのため経営をするにあたってプロジェクトの目的を考えた上で、目的達成のために企業の持っている経営資源をどの分野に集中させるかを選択しなければなりません。そこで必要になってくるのが、戦略的思考です。
USJのマーケターとして必要としている“戦略的思考”は上記で述べたようなものですが、選考において見られている戦略的思考は、 「戦略的に勝つ」 や 「戦略的にその日のスケジュールを考える」 、 「戦略的に議論を進める」 といったものです。
3.志望動機(なぜマーケティング職、USJなのか)
インターンシップを通過すると、1時間×3,4回の最終面接があります。この最終面接にて、「なぜUSJのマーケティング職を志望するのか」を深く探られます。この志望動機を明確に答えられない学生は、そこまでの選考で優秀な成績を残せていたとしても落とされてしまいます。
そのため、 「なぜマーケティング職なのか」 、 「なぜ他社のマーケティング職ではなく、USJのマーケティング職なのか」 、 「USJに入社したら何がしたいのか」 を明確に答えられるようにしましょう。
2025卒のUSJマーケティング職の夏インターン募集要項
2025卒のUSJマーケティング職の夏インターン募集要項は以下の通りです。
エントリー締切 :2023年6月30日(金) 9:00 締切
インターン開催日 :
[1Day Program]
・対面(大阪):2023年7月17日(月)/7月18日(火)
・オンライン :2023年8月4日(金)/8月5日(土)
[3Days Program]
対面(大阪):2023年9月4日(月)、9月5日(火)、9月6日 (水)予定
※3Days Program は 1Day Program の結果に基づき選抜された方のみ応募可能
※2023年度に関しては秋以降の開催予定なし
【大学3年~院生対象】USJ MARKETING CHALLENGE 2023
選考フロー
選考フローは他社と比べると短いですが、その分、各選考の倍率が非常に高いです。また、例年インターンシップ経由の選考フローしかないのでご注意ください。
※2023年度に関しては秋以降の開催予定はありません。
WEBテスト→GD選考+面接(インターンシップ1日目)→インターンシップ2日目~4日目(3days)→ES→最終面接(1時間×3回)
※インターンシップ後のフローは2020卒の選考フローをもとに作成しております。2025卒では選考フローが変更になる可能性がありますので、ご注意ください。
WEBテスト(TG-WEB):ボーダーが高いのでしっかりと対策をしよう
試験形式:TG-Web
時間:1時間程度
試験会場:自宅
合格ボーダー:推定でおよそ7~8割
結果通知方法:テスト〆切日から1週間以内にメールで連絡
対策本を使用してしっかり対策しよう
1dayインターンへの参加可否がこのWebテストのみで決まることから、Webテストで落ちる学生は少なくないと予想されます。「私なら大丈夫」と甘く見ず、しっかりと対策をしましょう。
テスト内容はTG-WEBでありオーソドックスな出題となっているため、対策本を解き一通り問題形式を把握しておくことが大切です。また、TG-WEBを出題している他社の選考を受けることで練習をしておくことも有効でしょう。
- ボーダーはかなり高い印象がある
- 対策せず挑んだ友人は落ちていた
GD+面接の選考会(インターンシップ1日目):最初の難関は、生き残りをかけた選考会
場所:オンライン
所要時間:3時間程度
学生数:100人程度
進め方:講義→グループワーク→フィードバック→グループワーク→個人面談
結果通知方法:1週間以内にメールで連絡
GDと面接の出来でインターン2日目以降の参加可否が決まる
約3時間かけて行われるGD+面接の選考会です。2025年度は、大阪での対面、もしくはオンラインのいずれかに参加する形になります。4日間のインターンシップの”1日目”と名付けられていますが、この選考会にてインターンシップ2日目~4日目に参加できる人を選抜しています。つまり、 生き残りをかけた選考会 です。
23卒のインターンでは、USJのマーケティングやフレームワークについて講義があり、その後グループワークが2回実施されました。全体を通してのテーマは「夏季の来場者数を◯◯万人増やす新しい施策の立案」であり、関連する40枚程度の資料が配布されました。1回目のワークでは、フレームワークに沿って施策を40分間で考えていくという形式であったようです。一方で2回目のワークでは、フレームワークにのっとることなく一年間の売り上げを◯◯億円伸ばす施策を20分間で考える形であり、瞬発力が求められたようです。
その後一人ずつ面談が行われ、グループについてくださっていたメンターさんから自分のグループワークでのパフォーマンスがフィードバックされたそうです。この選考会は、USJのマーケティング職選考の最初の難関です。実際に通過者は「グループワークの1チームから1人がインターンシップの2日目~4日目にいけるかどうか」と話していました。
以下、USJのGD・面接で気を付けるべきポイントを4つご紹介します。
①USJのマーケティングフレームワークを事前に理解しておこう
上記の通り、GD前にUSJで実際に使用されているマーケティングのフレームワークに関する説明があります。GDでは、この フレームワークを実際に使用しながら議論を進めていきます 。
しかし、 GD直前の説明だけでフレームワークを理解することは非常に難しい です。この選考会前にUSJ元CMOの森岡氏の著書「USJを劇的に変えたたった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門」を読み、フレームワークの理解を深めておきましょう。
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門
森岡 毅
KADOKAWA
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②議論を正しい方向に修正しよう
マーケターは施策を考える際に、現状分析・市場分析を様々な観点で徹底的に行います。
このGDでは、 施策の前に市場分析を行う必要がある にも関わらず、多くのグループが市場分析にあまり時間を割きません。その結果、アイデアベースの議論となってしまうグループが多いです。
アイデアベースの議論となってしまった場合は、 チームメンバーを説得し正しい方向に修正 しましょう。グループにおいて最適な施策・アイデアを出せるよう議論を修正できるかどうかもGDの評価ポイントに入っているので、GDに慣れておくことも重要です。
③データを根拠に議論を進めよう
上記の通り、このGDではテーマに関わるデータが書かれている資料が配られます。
GD終了後の発表の際に、議論にて決めた施策が10万人を集客できる根拠を社員に説明する必要があります。この根拠は 「なぜ10万人集客できるのか」に対する理由を説明 できるものでなくてはならないため、データを基に計算した数値を用いることが必須となります。そのため、配られた資料内のデータを根拠に議論を進められるかどうかも重要視されています。
実際、 この選考会の通過者はGDの社員からのフィードバックにおいて、「数値を基に議論を進められていたこと」を良かった点として挙げられた そうです。
④自分の強みをアピールできるエピソードを1分以内に言えるように
GDの後の面接は、GDの際にテーブルにてパフォーマンスを評価していた社員と1対1で行います。
他社の面接に比べて、面接時間が約10分間と非常に短いです。また、事前にエントリーシートの提出を行っていないため、面接官は各学生のプロフィールを全く知らない状態です。つまり、この面接では 短い時間で自分のことをアピールできるように準備をしておくことが重要 です。
まず、自分が用意している学生時代のエピソードを分かりやすく簡潔に話せるようにしておきましょう。1分以内に「自分が学生時代に何をどのように達成したか」を話せるのが理想です。
さらにこの学生時代のエピソードにおいて、自分がどのような強みを発揮することができたかを言葉でしっかりと伝えられるとより良いです。
インターンシップ(インターンシップ2~4日目):チームをまとめるリーダーシップをアピールしよう
場所:USJの本社(大阪)
期間:3日間
学生数:30人程度(5~6グループ)
社員数:各グループに2,3人ずつ
進め方:
・1日目:課題の発表→グループワーク→フィードバック
・2日目:グループワーク
・3日目:グループワーク→発表→個人面談
結果通知方法:約2週間後にメールで連絡
優秀な学生が多い
先に解説した1dayのインターンシップを突破しているだけあって、この3日間のインターンに参加する学生は総じて優秀です。外銀やコンサルを志望している学生も多く、そういったレベルの高い学生の中で埋もれることなく活躍することが求められます。
USJの概要や使用するフレームワークに関してはすでに以前のインターンで説明が済んでいるため、ここではテーマ発表後すぐにワークが開始されたようです。資料は50枚ほどのものが提供され、3日間のグループワークを通じてみっちりと施策を考えることになります。
以下では、このインターンを突破するうえで必要なマインド3つについてご説明します。
①成長意欲
インターンシップ(ワーク)の途中にグループに付いている社員との面談が数回あります。そこで社員からのフィードバックが与えられるため、 フィードバックされた点を修正することを心掛けましょう 。フィードバック内容を活かすことによって、成長意欲を社員にアピールすることができます。
実際に、このインターンシップを通過した人の中には、自ら社員にフィードバックを求め、次のワークの時間に、フィードバックされた内容を意識しワークに取り組んだようです。
②リーダーシップ
選考にて 大きな評価ポイントとなる“リーダーシップ” をワーク内でアピールしましょう。このリーダーシップは正しい意見を言うことや発言を多くすることではなく、 その場に応じてチームをまとめることができる能力 の事です。
各グループによって特徴は異なりますが、このインターンシップでは意見が対立することが多々あります。その際には自分の意見を主張するのではなく、対立している相手側の意見も聞き、お互いが納得する方法で収束するようにしましょう。
コラムの冒頭で述べたように、 USJが求めるリーダーシップは、最適な解・施策を出すために「チームをまとめる」能力 です。
③自分の強みで勝負をする
このインターンシップに参加している学生のレベルは高いため、自分の強み以外で勝つことは非常に難しいです。そのため、 自分の強みで勝負できる役割を探し、その役割でチームに貢献できるようにしましょう 。
実際に、USJは入社後に強みを活かすことのできる部に配属されます。このことからも、 自分の強みをしっかりと把握し、その強みを武器に戦えることも重要なポイント と考えられます。
- 周囲の学生のレベルが非常に高かった
- グループ内で意見が食い違うことが多々あったため、相手を説得するために論理的に説明することが重要だと感じた
- 3日間、睡眠時間を削ってワークを行うため体力的にきつかった
- チーム全員で戦えるように、チーム内のモチベーションを保てるようにした
エントリーシート(ES):論理的に簡潔に書く
設問:
(1)USJに興味を持った理由を教えてください。(字数制限なし)
(2)あなたが周囲を巻き込んでリーダーシップを発揮した経験を教えてください。(字数制限なし)
(3)あなたが情報やデータを収集、分析することで、提案したり解決した経験を教えてください。(字数制限なし)
(4)あなたがアイデアを出して今までのやり方を変えたり、新しい発想で上手くいった経験を教えてください。(字数制限なし)
面接の資料となることを忘れずに
インターンシップを突破し、最終面接に臨む学生のみに課されるESです。他社と比べると、字数制限がないことと、3つの学生時代のエピソードを用意することが、このESの特徴です。
このESでは、 最も伝えたいメッセージを決めて論理的かつ簡潔に書くこと をお勧めします。
まず、字数制限がないため自分の書きたいことを全て書くことができますが、長い文章は内容が頭に入りづらく、面接官がエピソードをイメージすることを困難にします。
また、このESを基に最終面接を1時間×3回行われ、ESに書いたエピソードが徹底的に掘り下げられます。そこで、 このESを書く前にあらかじめ自分の話すエピソードを深く掘り下げておくこと で、最終面接で筋の通った回答をすることができます。
最終面接(スーパーデイ):学生時代のエピソードと志望動機の深堀りに対し、筋の通った回答をできるように
形式:個人面接
面接時間:1時間×3回
社員数:2人×3回
結果通知方法:約3週間後にメールで連絡
面接内容:インターンシップの感想、志望動機、学生時代のエピソード、マーケターとしての資質を問う質問、逆質問など
体力勝負の最終面接は、事前の準備が大事
最終面接に呼ばれている学生は、インターンシップを通じてリクルーティングチームに能力を認められ、内定を推薦されている状態です。最終面接は、幹部による最終確認の場となっています。
この3回の面接で、ESの内容とインターンシップでの活動内容を基に、各学生の人間性・強み・マーケターとしての資質・志望動機を問われます。そのため、 ESの内容をあらゆる角度から振り返っておく ことと、 インターンシップの振り返り をしっかり行いましょう。
この最終選考は、合計約3時間の面接となる上に、他社の面接とは比較にならないほど深堀りをされるため、精神的にも肉体的にもハードな内容となっています。その中で、 自分の発言に一貫性を持たせることが重要 となるので、あらかじめ想定できる質問を非常に細かいところまで考え、それらに対する回答を用意しておきましょう。
また、コラムの冒頭で述べたように、 なぜUSJのマーケティング職を志望しているか については必ず聞かれる質問であり、最終選考において非常に重要なポイントとなっています。
- 1時間の面接が3度もあったので、かなり体力のいる選考だった
- 聞かれたことに対して素直に答えることを心掛けた
- 志望動機を自分の経験をベースに答えるようにした
- 自分の強みをしっかりとアピールできるようにした
- ここまで深堀りをされた面接は受けたことがなかったが、筋の通った回答をできるように心掛けた
USJマーケティング職の内定者の情報
内定者の数に関しては正確な値はわかりませんが、マーケティング職という性質上内定者の数はそれほど多くないと考えられます。3日間のインターンシップ参加者の中からさらに絞られることを考えると、内定者の数は10名程度と予想されます。また特に2023年度は秋以降の実施を予定していないことから、より狭き門になると予想されます。
内定者の学歴に関しては、本社が大阪にあることもあり大阪大学や京都大学の出身者が多いようです。そのほか、東京大学や神戸大学、慶應義塾大学など様々な大学から採用されています。
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