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マネージャーやパートナーの年収・仕事内容は?
こんにちは、外資就活ドットコム コンサルチームです。
10月を迎え、大手総合コンサルをはじめとするコンサル選考が本格化する時期となってきました。
外資系コンサルティングファームの場合は人の入れ替わりが激しく、入社してから数年以内に転職を行う人も多いです。そのため他の業界に比べて、入社した時点からその後のキャリアをより真剣に考えていく必要があります。
キャリア形成の判断にあたって、年収は大きな要素です。特にコンサル志望の方は、外資系コンサルティングファームの中でも上の職位であるマネージャーやパートナーの年収が気になる方が多いのではないでしょうか。
そこで本コラムでは、外資系コンサルのマネージャーやパートナーの年収や仕事内容を紹介し、またこれらの役職に昇進するにあたって必要なことを解説します。
コンサル志望の方の業界研究に役立つ内容となっておりますので、ぜひご覧ください。
コンサルにおけるマネージャー/パートナーの年収
ここではまず、外資系コンサルティングファームにおけるマネージャーとパートナーの年収について説明します。
コンサルにおけるマネージャーの年収
ファームによっても異なりますが、 マネージャーの年収は2000万円を超えることが珍しくないようです。 新卒でコンサルに入社した1年目の方の一般的な年収が600万〜800万円であることを踏まえると、給与が大きく伸びていることがわかります。
マネージャー以下の場合は同じ年次の社員同士で年収にそれほど差が生じることはありませんが、マネージャー以降は実力次第で年収が大幅に変わります。ファームによっては、マネージャーの年収が5000万円に到達するケースもあるようです。
なお、 マネージャー以上になると勤務時間の上限に関するルールが適用されないことが多いです。 残業代がつかないケースが多く、それらも含めた上での給与水準であるという点に注意が必要でしょう。
コンサルにおけるパートナーの年収
パートナーの年収は、5000万円を超えることが一般的です。 年功序列で給与が決められるような一般的な日系企業とは一線を画す給与水準となっています。ファームによっては、億単位で稼ぐパートナーも珍しくありません。
後述するように、パートナーは従業員というよりはむしろ経営者としての側面が強く、 個人の実力だけではなくファームの業績にも連動することが多いです。 またマネージャーと同様に、残業という概念がない点に注意が必要です。
なお経費の精算に関しては、個々のパートナーに裁量がある場合が一般的です。なおプロジェクトメンバーの懇親会などでは、パートナーをはじめとする上の職位の方が支払いを行うことがほとんどだそうです。
コンサルにおけるマネージャー/パートナーの仕事内容
ここまで、外資系コンサルティングファームにおけるマネージャ、パートナーの年収について説明しました。一般的に見て平均を大きく上回る年収水準であり、魅力的に感じられた方もおられるかと思います。
ここからは、マネージャーやパートナーが実際にどういった仕事をしているのかについて深掘りをしていきます。
マネージャーの仕事内容
マネージャーの仕事内容は、 プロジェクトのチームを管理することがメインになります。 マネージャーに上がる前までは、プロジェクトにおける一つひとつの論点に集中して仕事を行うことが中心です。しかし、マネージャーになると課題解決の全体像を掴んだうえで、プロジェクトの完遂に向けてタスクの割り振りを行うことになります。
プロジェクトの管理者として、 提案内容の質に関する責任を負う立場となります。 プロジェクトを円滑に進めるにあたって顧客とコミュニケーションをとるのもマネージャーの仕事であり、常に全体を俯瞰して動くことが求められると言えるでしょう。
パートナーの仕事内容
パートナーはそれよりも下の役職とは異なり、 ファームを経営していく立場となります。 共同経営責任者として資金を出し、ファームの運営そのものに携わることになります。
パートナーの主な仕事の一つが、ファームのプロジェクト獲得です。既存の顧客との関係を維持するとともに、新しい顧客を開拓していく営業を行う必要があります。また自社の成長戦略の策定や海外オフィスとの連携、あるいはメディアへの出演などその仕事内容は多岐にわたります。
パートナーは数百〜数千名の従業員を背負い、 常にファームとしての価値を上げることを考えなければならず、プレッシャーの大きい仕事となります。 コンサルタントとしての深い経験や膨大な知見、高い思考力を持っていることはもちろんのこと、経営スキルや営業スキルなどあらゆる領域で高い能力が求められると言えるでしょう。
パートナー・マネージャーのキャリアビジョン
上では、外資系コンサルティングファームにおけるマネージャーやパートナーの仕事内容について一般的な説明をしました。しかし、 これらの役職の方の具体的な人物像や仕事に対する向き合い方など深い部分を理解するにあたっては、生の声を聞くことが一番です。
外資就活ドットコムでは、外資系コンサルティングファームのパートナーのインタビュー記事が多数リリースされております。第一線で活躍するパートナーの貴重なお話が掲載されておりますので、ぜひそちらもご覧ください。
私はもう現在マッキンゼーに20年近くいますし、引退までマッキンゼーでいいと思っています。私自身はこのコンサルティングという仕事を天職だと思っていますし、そういう人も当然多いわけなので、別に「コンサルティング=将来何か別の事をしなければいけない」ということではありません。
(マッキンゼーのシニアパートナーが考える「戦略コンサルタントの市場価値」:JOB Discovery Online Keynote Session【後編】 より)
既成概念を壊されるような事態に直面した時、どれだけ柔軟に新しいことにトライできるか。どれだけ幅広い事柄に対して興味を持ちながら掘り下げられるか。コンサルティングファームで活躍している人たちは、例外なく自らの意志で遠くまで飛ぶための努力を積み重ねています。
私は常に、クライアントが考えている課題以外のところに本当の問題があるのではないかと考えてプロジェクトに取り組んでいます。カウンターパートであるCEOやCFOと議論しながら、我々なりに「御社はここまで成長できる可能性があります」と、具体的な数値をベースにご提案する。繰り返しになりますが、クライアントの持つ可能性を最大限発揮していただくために、我々は存在しているのです。
就活の学生さんたちと話をしていて、意識の高い人であればあるほど企業を要素分解して点数化し、合理的に判断していると感じます。けれど、私の経験上ですが就職はもう少しソフトなもので、肌感覚が合うかどうかがとても大切です。言ってみれば結婚に近い。
私はコンサルタントとして戻る時に、ワクワクしている自分の気持ちに従ったと言いましたが、ぜひそういう部分も大切にしながら就活をしてほしいですね。自分の正直な気持ちを抑え込んで、点数が高いからという理由で企業選びをしない方がいいと思います。
・マッキンゼーの採用リーダーが語る「成長する人材」の本質:JOB Discovery Online Keynote Session【前編】
・BCGパートナーが語る「戦略系コンサルティングファームのキャリアデザイン」とは
・戦略ファームに起きている構造的な変化とその要因について(A.T. カーニー日本代表)
・変化し続ける時代の中で、「これからのコンサル」はどうなる? ―多様な世界で価値を発揮する人が考えていること―
・「君はただファームに入りたいのか?コンサルタントになりたいのか?」KPMG執行役員が語る、ファーム選択で本質的に問うべきこと
コンサルでマネージャー/パートナーになるまでの流れ
一般的な外資系コンサルティングファームでは、大まかに
といった形で進んでいくのが一般的です。なお、役職の名前や数はファームによって異なります。
外資系コンサルティングファームに新卒で入社した場合、役職は一番下のアナリストからのスタートとなります。なおMBAを保持しているなどの場合は、一つ上の役職であるコンサルタントとして入社するケースもあるようです。
一般的な外資系コンサルティングファームでは、おおよそ3年間はアナリストとして働くことになります。アナリストとしての働きが認められた場合には、コンサルタントに昇進します。この段階では、絶対評価で見たときに実力があるかどうかという判断になり、成長スピードに大きな問題がなければ基本的には昇進できるケースが多いです。
コンサルタントとして最低3年間ほど働いた後、マネージャーになれるかどうかが決まります。新卒でファームに入社した方の場合には、7年目以降の方がなることが多いとされています。ただし、実力によってその時期は異なり、 マネージャとしての素質が足りないと判断された場合にはなかなか上がれないというケースもあります。
パートナーは、マネージャーになってからさらに実力が認められた場合になることができる役職です。マネージャー以下に比べると入れ替わりが圧倒的に少なく、 新卒で入社した方に関してはパートナーにたどり着くまでに最低10年以上はかかるとされています。
詳しいロードマップについて知りたい方は、以下のコラムを参考にしてください。
・戦略コンサル現役社員に聞く!「コンサルティングファームのキャリアパス」
このように、 マネージャーやパートナーはそれ以下の役職とは異なり、年次が上がっていけば誰でもなれるというものではありません。 そのため、入社当初はマネージャーやパートナーまで目指していたものの、途中で断念してしまうケースも多くあります。
以下では、マネージャーやパートナーになれない理由(あるいは自分からならなかった理由)を2つに分けて説明します。
マネージャーやパートナーにならない理由
理由①:アップ・オア・アウトにより到達できなかった
一つ目の理由として挙げられるのが、外資系コンサルティングファーム特有のアップ・オア・アウトによるものです。
外資系コンサルティングファームでは、一定の期間以内に次の役職に上がれないとファームをクビになるという アップオアアウト の制度が昔から運用されているところが多いです。
近年では職位が上がらずとも個人としての成長があれば良しとするアップ・オア・プログレスや、成長するまで待ち続けるというアップ・オア・ステイを採用するファームも増えてきています。しかし一方で、アップ・オア・アウトを現在もなお厳格に運用しているファームもあり、そういった制度の下では、常に一定の期間内でパフォーマンスを上げ続ける必要があります。
マネージャーやパートナーまでには何度か昇進を繰り返さなければなりません。その過程でアウトになってしまいファームを追い出されるケースや、昇進するだけの実力がないと見切りをつけ制度によるアウトの前に自ら転職するケースが一定数あります。
理由②:マネージャーやパートナーの仕事が自分の求めるものではない
一つ目で述べた実力不足よりも理由として多いのが、 マネージャーやパートナーとしてのキャリアが自分の目指すものではないというミスマッチ です。
アナリストやコンサルタントは、プロジェクトを進めるための作業員として仕事を行うという側面が強いです。業務を通じて、エクセルやパワーポイントといったソフトの操作、議事録の作成やインタビューの実施などに必要な基礎的なスキルが身に付きます。また若いうちから裁量をもって課題解決に向けた仮説検証を行う経験は、どの領域でも武器になる汎用性の高いものであると言えます。
一方、マネージャー以上になると、自らが作業員として動くというよりは、チームをいかに動かしていくかといったことが大切になっていきます。単なる頭の良さだけではなく、チームマネジメントスキルや顧客に対する営業スキルなど、 これまでとは異なるスキルが求められるようになります。 また責任を負わなければならない領域が格段に広がるため、 業務におけるプレッシャーもそれまでの比ではありません。
コンサルティングファームでマネージャーやパートナーとして仕事を続けるよりも、それまでに培ったスキルを武器にして別の会社で活躍したいと考える方は一定数おり、その転職先は事業会社やファンド、官公庁など多岐にわたります。卒業した社員との人脈を大切にするファームも多く、他業界で活躍することはむしろプラスに捉えられる傾向にあります。
また 職位があがるにつれて業務量が格段に増え忙しくなっていきます 。多くのファームでは、新卒で入社してから数年間コンサルティングファームで働いてマネージャーへの昇進が見えてくる頃には30歳手前であることがほとんどです。そのため、このタイミングでワークライフバランスを重視したキャリアへの転換を図る方も一定数います。
マネージャーやパートナーになるために必要なこと
ここまでお伝えしたように、マネージャーやパートナーは新卒で入社した人の中でも一握りしか辿りつかない役職です。新卒で入社したアナリストの方にとっては長い道のりです。ましてや、現在コンサルを志望している方にとっては、なかなかイメージがつかないことでしょう。
ここでは最後に、マネージャーやパートナーになることも視野に入れてコンサルティングファームで仕事をしていくうえで必要な素質を3つにまとめてご紹介します。
一段上の仕事を巻き取ろうという意識がある
一つ目に重要なことは、 自分よりも一つ上の職位の役割を視野に入れて仕事をする ということです。
例えば入社して間もないアナリストの方は、情報収集、分析、資料作成といった個別の作業を行うことがほとんどです。この際、単に与えられた仕事をこなすだけではなく、 コンサルタントはそれらを使ってどのように仮説検証をしたいのか 、あるいはさらに上の マネージャーはどのようにプロジェクトを進めようとしているのか といったところまで意識を巡らせると、自分の持っているタスクの立ち位置が分かりアウトプットの質の向上に繋がります。
また可能であれば、 実際に上の職位の方が行っている仕事の一部を巻き取ることも有効です。 そうしたアクションを取ることで疑似的に上の職位の仕事を体験することができ、昇進にあたって求められるスキルが自然と身に付くでしょう。
若手のうちから日々の仕事の中で一段高い視座を持って動く習慣を身に付けておくと、将来的にマネージャーやパートナーへの昇進を検討する際にも役立ちます。
人間関係の構築が上手くできる
二つ目として、 人間関係を上手に構築する力 が上げられます。
入社したてのうちは、経営コンサルタントとしての基礎を身に付けるべく、論理的思考力やPCスキルをはじめとする能力面をいかに伸ばすかという部分が最も重要になります。しかしながら、そうした個人としての戦闘力を重視するあまり、周囲に対する人当たりが強くなってしまうなど円滑なコミュニケーションを取れないようでは一人前とは言えません。
そうしたマイナス面があると、顧客に対する営業力が大きなカギとなるマネージャーやパートナーになることはもちろんできません。また、アナリストやコンサルタントの段階でもプロジェクトで評価されず結果として退職する形になってしまうということが考えられます。
頭の良さももちろん大切ですが、同時に人間関係の構築も上手くできるよう意識して仕事に取り組みましょう。
プレッシャーに耐えられるメンタルの強さがある
もう一つ重要なのが、 仕事のプレッシャーに耐えられるメンタルの強さ があるかという点です。
外資系コンサルティングファームでは、アナリストやコンサルタントでも仕事の裁量が大きくプレッシャーは大きいです。しかし前述したように、最終的な責任はマネージャーやパートナーが負うことになるため、プレッシャーは桁違いに大きいものとなります。
質の高い成果物を顧客に提供する上で、自分の仕事に責任を持って最後までやり切ることが当然求められます。責任感に押しつぶされることなく、きちんと最後までやり切る癖を付けておきましょう。
また激務とも言えるコンサルの仕事を続けていく上では、上手く息抜きをする力も必要になります。オンとオフを上手く切り替え、プレッシャーに押し負けず日々の仕事をこなしていけるよう心がけましょう。
年収やキャリアを踏まえ自分に合った業界選びをしよう
いかがでしたでしょうか。ここまで読んでいただき、外資系コンサルティングファームにおけるマネージャーやパートナーの年収やキャリアについて理解が深まったのであれば幸いです。
実力次第で高い給与水準を目指せるという点で、マネージャーやパートナーになるというキャリアパスに魅力を感じた方もおられるかと思います。しかし、よりよいキャリア選択をするためには、年収だけではなく働き方や将来やりたいことも踏まえて検討をする必要があります。
ぜひ積極的に情報収集を行い、自分にあった業界・職種を見つけてくださいね。
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