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戦略コンサル内定者が語る「インターン・ジョブ対策の極意」(1)~ジョブ内定への3つの秘訣とは~

はじめに

こんにちは、外資就活 コンサルチームです。

いよいよ、各社サマージョブの開催日が近づいてきました。GDやケース面接対策に関する情報は世の中に増えてきましたが、ジョブ対策の本や記事はまだ少ないのが現状です。

そこで本シリーズでは、戦略コンサルのジョブ選考対策を戦略コンサル内定者数名の取材内容を基に解説します。

第1回の今回は、以下について最もスタンダードな形式である、3日間のジョブを想定してお伝えします。

・【前提】選考プロセスにおけるジョブ選考の位置付け
・ジョブ選考で「高評価」を得る人の特徴とは?
・ジョブ選考で踏むべき4ステップ
・ジョブ選考開始から数時間ですべきこととは?

第2回の戦略コンサル内定者が語る「インターン・ジョブ対策の極意」(2)~ジョブで高評価を得た内定者が行った対策とは?~と併せてお読みください。

【前提】選考プロセスにおけるジョブ選考の位置付け

ジョブ選考とは多くのファームの「最終選考」

多くのファームで、ジョブ選考は選考プロセスにおける最終ステップに位置づけられています。
ジョブ選考の後にFIT面接を挟むかどうかはファームによって分かれます。21卒の選考においては各ファーム下記のような位置づけだったようです。

ファーム名 ジョブ以後の流れ
マッキンゼー・アンド・カンパニー ジョブ→内定
ボストン コンサルティング グループ ジョブ→FIT面接→内定
ベイン・アンド・カンパニー ジョブ→英語面接→FIT面接→内定
ATカーニー ジョブ(個人ワーク)→内定
ローランド・ベルガー ジョブ→FIT面接→内定
アーサー・ディ・リトル・ジャパン(ADL) ジョブ→ケース面接→FIT面接→内定
PwC Strategy& ジョブ→ディレクター面接→パートナー面接→内定
ドリームインキュベータ(20卒) ジョブ→面接→社長面接→内定
コーポレイトディレクション ジョブ→懇親会→FIT面接数回→内定
経営共創基盤 (IGPI) ジョブ→ケース面接→内定

 

期間は3日間程度で行われるのが一般的です。
ATカーニー以外のほとんどのファームでは3~5人チームのグループワークで実在する企業の課題を解決するお題(ケース)に取り組むことになります。

ちなみに、ジョブの課題にはこのようなものが出されるようです。

ジョブ課題例
・某大手飲料メーカーの新規事業を立案してください
・某県の観光客数を増やすには。戦略を立案してください
・将来自動車はどう進化するか?自動車を利用した新たなビジネスを提案してください
・業界2位のXX社に対して、業界1位になるための中長期戦略を提案してください

また、ジョブ中はワークの出来はもちろんですが3日間“考え抜くことができる”精神的な強さも必要です。

つまり、日々最高難易度のミッションに取り組み、体力的にも精神的にもハードな戦略コンサルティングファームで働く適性があることを示す必要があります。

そのため、
・ハードな状況でも、考え続けることを楽しめるかどうか?
・思考力を初日から最終プレゼンまで持続させられるかどうか?
・スタンドプレーではなくチームの力を最大限発揮して取り組めるかどうか?
が重視されます。

ファームのことをよりよく知るチャンス

ジョブ中には社員の講演会や社員とのランチがあるほか、最終日の夜にはほとんどのファームでは懇親会が開催されます。社員とジョブのワークの内容だけでなく、仕事内容、ワークライフバランスなどざっくばらんに聞くことができます。
そのため会社説明会やネットに比べて詳細な情報を得られるので個々のファームについてより詳しく知ることができるでしょう。

つまりジョブ選考は、就活生にとってもファームを最も間近で見ることのできるチャンスでもあります。戦略コンサルへの入社を迷っている方も、一度参加すれば自分に本当にフィットするかリアルに分かることでしょう。

ジョブで高評価を得る人の三つの特徴

では、ジョブ選考においてどのような人が高評価を得ることができるのでしょうか?
多くの戦略コンサル内定者にインタビューした結果、内定者の共通点は、以下の三つを兼ね備えている人であることが分かりました。

1.地頭の良さに加え、「思考体力」がある
2.チームワークが上手い
3.素直さ、思考の柔軟性がある

1.地頭の良さに加え「思考体力」がある

まず絶対に必要な要素は、地頭の良さです。

なぜなら、日本のトップ企業の経営陣に対し「考える」ことで対価をもらっているコンサルティングファームでバリューを出すには、文字通り思考力が不可欠であり、ジョブ選考ではこの要素を長時間にわたりチェックされます。

ジョブまでの選考で評価の対象となっていた「俯瞰して議論できるか否か」や「頭の回転が速いか否か」はもちろん引き続いて重要視されますが、ジョブではそれ以外の要素も見られています。

例えばグループワークの場合、それぞれがバリューを出したいがためにあまり重要ではない枝葉の論点について議論が白熱してしまうことがあります。

しかし、そのようなときに局面だけを見るのではなく視座を高く持って一歩引いたところから本質的な論点に対して議論をできる人であれば優秀だと評価されるでしょう。なぜなら何よりも優先して解くべき論点は枝葉ではなく「幹」だからです。

そして、ワークの期間中に思考の質を最終日まで維持できるかどうかも重要です。内定者が口を揃えて言うことは、「初日では切れ味鋭い議論ができていたのに、最終日ではほとんど思考停止しているチームメンバーが何人かいた。彼らは結局次のステップで見かけることがなかったように思います」というコメントでした。また、「頭の回転では自分より劣ると感じたが、最後まで成果を出そうと食らいついていたメンバーが内定者に選ばれていたケースも度々あった」というコメントもありました。

このような現象が起きる理由を解説すると、実際のコンサルティングのプロジェクトでは、これよりもさらに長く深く考え続けることが求められるからです。

その期間は3日どころではなく2~3カ月、ましてや徹夜してずっと考え続けなければいけない局面を何度も迎えます。つまり、戦略コンサルが求めている人材とは、入社後のそのようなハード・ブレイン・ワークを乗り切り、最高難易度のケースを解くアウトプットが出せる人材なのです。

したがって、3日間のワークではたとえ疲労を感じても思考の質を最後まで維持できることを示し続けましょう。

2.チームワークが上手い

グループで難しい課題に数日に渡って取り組むジョブを課すファームの場合、チームワークも重視されます。戦略コンサルティングファームは入社後、少人数のチームを組んでプロジェクトに取り組むという特徴があります。そして、コンサルティングのプロジェクトを成功させるには、クライアントやクライアントの顧客など非常に多くの人たちから意見を聞き、事実を聞き、情報を聞き、それを組み上げ、本質を突くアウトプットに昇華させるという作業が必要になります。

そのため、個人ではなく、チームとしてのアウトプットの最大化に貢献できるか様々な方の意見や情報を否定せず、そこから本質的な情報を拾い上げアウトプットに昇華させること。そしてそのアウトプットを実行してもらう、「高度なコミュニケーション力」が入社直後から求められます。
ここではチームワークが上手くない人が陥りがちなジョブでの症例を紹介しましょう。

・周りのメンバーが使えないと判断し、役割分担せず、独力でスライドを仕上げる
・メンターと喧嘩する
・チームのリーダー役を取ろうと出しゃばる
・プレゼンへの鋭い質疑応答に過剰防衛する

どれもチームとしてのアウトプットが出せない人、様々な方の意見を汲み取れない人に見られる症状です。
普通の会社ではそれでも乗り切れるかもしれません。でも、あなたが目指しているのは「トップファームの戦略コンサルタント」です。チームワークの力なしには、解に辿り着けません。

逆に、グループメンバーの特性の見極めや、その特性に合った仕事の分担・割り振りができれば、高い評価を得ることができるでしょう。

3.素直さ、思考の柔軟性がある

能力がいくら高くても、素直さがない人には成長の余地がありません。

実は、あなたの成長角度やポテンシャルはプレゼンの評価員だけでなくメンターがよく見ています。学生の評価にはメンターが大きく関与しているのです。

メンターは、自分がこの人を部下にしたときにどのぐらい成長するか、どのぐらいのアウトプットを出せるようになるかを見ています。

ジョブ中にワークの内容について社員とディスカッションをする場面が何度もありますが、それらの場面で現役のコンサルタント(メンター)に受けたフィードバックをその後のワークに取り入れ、思考に柔軟性があること・フィードバックを基に最大に成長できることを示す必要があります。

時々メンターと喧嘩をしてしまう学生もいます。これは特に思考力に自信がある学生に多くみられる傾向です。しかし、メンターは戦略コンサルティングのプロジェクトを数多く経験し生き残ってきている方です。学生よりも遥かに本質が見えていることでしょう。

したがって、メンターに一緒に働きたいと思わせるためにも、ジョブの期間中は社員からなるべく多くのものを吸収しようとする姿勢を見せましょう。

ジョブで踏むべき五つのステップ

では、先述したマインドセットを生かすべきジョブの具体的な内容はどのようなものなのでしょうか。短期間で難易度の高い課題が設定されるジョブでは、課題に対してただやみくもに取り組んでも行き場を失ってしまいます。ここではジョブ全体の流れを五つのステップに分解しておおまかに説明していきます。

STEP1:現状分析

まずは、課題を特定するための現状分析から始めます。この際には手あたり次第にデータを漁ろうとするのではなく、3Cなどの簡単なフレームワークを使って分析をしたり、「簡易な初期仮説」を立てた上で分析をすると、効率よく進めることができるでしょう。

STEP2:仮説構築

分析によって出てきた課題を元に、今度は「解決策の仮説」を構築します。仮にこの後の作業で検証した結果、仮説が誤っていても、正しい分析を元に仮説を立てていれば仮説を修正するのは容易になります。現状分析から飛躍しない仮説を構築しましょう。

STEP3:仮説検証

構築した仮説が正しいかどうかを検証することで、仮説の精度を上げる作業です。データを探して論理性を補強したり、実際に足を運んで現場の様子を見てみるのも良いでしょう。

STEP4:仮説の修正→再検証

検証を進めた結果、解決ストーリーの修正を余儀なくされることは多くあります。
そのため最初から仮説を修正することをバッファに入れて取り組みましょう。もし仮説が正しければ、仮説検証を更に具体化していきましょう。

STEP5:プレゼン

簡潔にわかりやすく伝えること、また結論に至った根拠を明示するようにしましょう。コンサルタントから厳しい質問が飛ぶこともありますが、その際には最後のディスカッションの場と捉えて柔軟に考えを改めましょう。

最初の数時間でやるべきこと:目標を定量化しよう

ほとんどのファームでは、初日(Day1)の午前中に簡単な会社紹介と、考え方のレクチャーがあります。それらが終わると課題が発表されていよいよジョブに入ります。

すぐに現状分析やディスカッションにとりかかりがちですが、内定者達のコメントではまず下記のワークをすることがオススメのようです。

アイスブレイクでチームメンバーと打ち解ける

ワークに入るまでの間に、チームメンバーと打ち解けておきましょう。メンバーの特性を早いうちに把握してチームのアウトプットを最大化させることも大切ですが、ジョブを少しでも楽しむためにもグループのメンバーと仲良くなっておきましょう。

タイムマネジメントをする

意外と忘れがちですが、この段階でタイムマネジメントをしましょう。
当然、GDなどの比較的短時間のワークでは意識しているかと思いますが、3日間あるとタイムマネジメントを忘れがちになります。
3日間で最大限のアウトプットを出すには大まかな時間配分を決めることも必要です。

定量的な目標を立てる

設定される課題が抽象的な場合には、このステップを踏む必要があります。短期的な目標なのか長期的な目標なのかや、売り上げアップ等の課題の場合には目標はいくらなのか(ざっくり数億円規模なのか数十億円規模なのか数百億円規模なのか)のあたりをつけると、その後のワークが進めやすくなります。

実際のワークに入る

ここまでチーム内である程度一致したら実際のワークに入りましょう。具体的な現状分析のやり方については次回のコラムで説明します。

おわりに

いかがでしょうか。コンサルファームのジョブに集まる学生は思考力が優れているため、ジョブ内定を得られるか否かはマインドセットにかかっています。

次回は、

・【STEP1】現状分析フェーズ
・【STEP2】仮説構築
・【STEP3】仮説検証
・【STEP4】仮説修正・再検証
・【STEP5】プレゼン
・懇親会

について詳しく解説します。お楽しみに!

第2回記事はこちら:戦略コンサル内定者・元社員が語る「インターン・ジョブ対策の極意」(2)~ジョブで高評価を得た内定者が行った対策とは?~

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