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【保存版】ジョブで役立つリサーチの基礎知識~IR情報の使い方~

トップ企業を目指す学生は夏の間にIR情報にふれておこう

こんにちは。 外資就活ドットコム 金融チームです。

皆さんはIR情報という言葉をきいたことがありますか?
IR情報とは、企業が資金調達をするにあたり、投資家に対して企業内部の活動についてを情報提供する役割を持った資料の集合体です。
これを見て「僕、株とかやらないし・・・」と思った方もいるかもしれませんが、実は、IR情報とは、コンサル・金融を目指す人はもちろん、これから社会人になる方全員に知って欲しい内容です。というのも、IR情報を理解することは、企業のデータを見て、分析できるようになるための第一歩だからです。
このコラムのゴールは、IR情報を開示する背景と目的、使いこなすためのコツを理解して頂くことです。
ジョブ前の追い込み中の皆さんも、この夏知識をつけたい!という皆さんもぜひご覧ください。

投資家に情報を提供するためのIR情報

IRとは、Investor Relations の略で、投資家対応部門などと和訳されることもありますが、通常はIRと表記されて「アイアール」と読まれます。IRは財務活動の一環でり、証券取引所に上場している企業にとっては非常に重要な仕事の1つです。
会社は投資家から資金を集められるからこそ事業を行うことができます。また、株式会社の議決権は株主が保有しています。会社は株主のものであるといわれることが多く、会社にとって株主は最も重要なステークホルダー(利害関係者)だといえます。
このため、各会社には株主に会社の状態を報告したり株主からの質問を受けたりするIR部署が設置されています。

コンサル・外銀志望者が押さえておくべき4つのIR情報

ここでは、企業が資金を調達するという財務活動の一環として、IR情報として発行されている資料をひととおり確認してみましょう。(以下の図はクリックして拡大できます!)

ジョブ前で時間のない人は、前2資料(中期経営計画書・有価証券報告書)の方が企業分析に使う頻度が圧倒的に高いため、先に押さえておくことをおススメします。
各資料について、次の章で詳しく説明していきます。

中期経営計画

中期経営計画(略:中計)とは、企業が中期的に目指す、あるべき姿と現状とのギャップを埋めるための計画です。「中期」という言葉に明確な定義はありませんが、3~5年程度の中期を指すことが多いといえます。
中期経営計画は、5~10年を念頭に設定された経営ビジョンを実現するために、中期(3~5年)でやっておくべきことを明確にしたものであるので、売上や利益目標、ROEなどの定量的な数値で、課題も具体的かつ明確なものが多いです。

これを発行する目的は、株主の考えに沿った経営を行っていることを示すためにも、この先数年間で会社をどのように経営していくか利害関係者に示すためです。

こちらの中期経営計画ですが、クライアントの成長のために最適解を示すために、コンサルや投資銀行のジョブでは一番大切な資料となっています。
というのも、中期経営計画にはクライアントの現状、3~5年後になりたい姿、売上や利益率等の具体的な目標数値等が掲載してあり、ソリューション提案にダイレクトに関わる情報が見られるからです。

さらに、ジョブは大まかに
目的のすり合わせ・現状分析⇒ソリューション提案
という流れで進んでいきますが、
中期経営計画には、クライアントの要望が詰まっており、それを見ることである程度の目標の仮説を立てることが出来ます。(ただし、中期経営計画を鵜呑みにするのも問題ですので、市場分析や現状分析をもとに、その時々によって最適な目標を設定するよう心がけましょう)
インターンはもちろん、社会に出てからも実際の業務で必ずと言っていいほど読む資料ですのでぜひ一度目を通しておくことをおススメします。

有価証券報告書

決算短信に書かれた決算概要のほかに、詳細な決算のうちわけや事業が成功・失敗した理由、事業を続けていくにあたって考えられるリスクとなる部分など、さまざまな財務情報が書かれているのが有価証券報告書です。

3か月ごとに発行されるものを四半期報告書、1年ごとに発行されるものを有価証券報告書と分けて呼ぶこともあります。有価証券報告書は集計期間終了から90日以内に提出することが義務づけられています。

直近の業績を端的に表している決算短信が短期的な投資に役立つのに比べて、有価証券報告書はより長期的な投資の意思決定に使いやすいIR資料であるといえます。このため、財務諸表は決算短信にも有価証券報告書にも記載されていますが、有価証券報告書に記載されるもののほうがより詳細に書かれている傾向があります。

アニュアルレポート

会社の1年間の業績をまとめた資料です。どのような事業がどれだけ成長して、今後どのような計画で拡大していくのかなどについて書かれています。実際には、今後の業績の予想などが含まれている場合もあり、次の項目で説明する「中期経営計画書」を内包していることも珍しくありません。

作成する義務はありませんが、投資家の意思決定に役立つようにするためほとんどの上場企業が発行しています。

プロの投資家が投資判断を行う際に最もよく参照するIR資料の1つであり、世界的に有名な投資家であるウォーレン・バフェット氏も年間100社以上のアニュアルレポートを読んでいると発言しています。

決算短信

決算短信とは、企業の決算発表の内容をまとめた書類のことです。決算短信は、集計期間終了から45日以内に発行することが義務づけられている決算資料で、その期間の決算の概要を報告するものです。
投資を行う際の判断の資料となる有価証券報告書は、決算の3カ月以上後にしか発表されません。そこで、企業の決算結果などをなるべく早く投資家へ知らせるために、証券取引所が各上場企業に対して決算短信の作成を要請し、各企業が作成しています。
たとえば2017年1月から2017年3月の3か月間の売上や利益を集計した決算は、2017年5月15日までに決算を発表しなければなりません。近年に決算の提出を延期した企業には東芝などがありますが、提出を延期すること自体が大きな問題であり、通常は許容されるものではありません。
投資家は決算短信が発表されると、期待通り利益が上がっているかを確認して投資を続けるか再検討します。
投資家が期待していたほど利益があがっていなければ、うまくいくと想定していた事業がうまくいっていないことになるので、株式を売却する投資家が現れるでしょう。一方で、期待していた以上に利益が上がっていれば、うまくいかないだろうと思っていた事業がうまくいったことになるので、投資をしたいと考える投資家が増えます。

その他のIR資料

このほかで重要なIR資料には決算説明会資料があります。決算説明会資料とは、証券会社や資産運用会社のアナリスト向けに行われた決算説明会で使用された資料で、IRページ上に公開されているものです。

形式は一定ではなく、市場分析を含んでいるものや過去との比較が活発なもの、とにかく詳細なデータが掲載されているものなど会社によってさまざまな特徴があります。

また、株主通信を発行している会社も多くあります。

おわりに

最後までご覧下さった皆さま、ありがとうございました。
このコラムでIR情報についてを大まかに理解することができましたか?
社会人の常識として是非知っておきましょう!

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