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近年就活生に人気の高いITコンサルタント職ですが、ネットで情報を検索すると「やめとけ、後悔する」と言う記事や、想像を絶する「ブラック」な激務の体験談を目にしたことがある方も少なくないかと思います。
しかし、果たしてその説は本当なのでしょうか?
本記事では 「ITコンサルタント職に興味があるが、その実態は詳しく知らない」 方に向けて、そんな疑問や不安にお答えして参ります。
ITコンサルタントとはどんな仕事なのか
そもそも、ITコンサルタントとはどのような仕事なのでしょうか。
IT系のコンサルティングファームは、主に企業をクライアントとしているため、就活生の皆様にはあまりなじみがない仕事なのではないでしょうか。
まずは、ITコンサルタントが実際にどのような仕事をしているのかについて簡単に紹介します。
IT戦略の策定
ITを切り口に、 クライアントが抱えている経営課題を解決したり、効率化を図ったりするのがITコンサルタントです。 そのためにただシステムを導入するのではなく、まずはクライアントの課題を適切にヒアリングし、方針を立てます。
戦略策定は、各プロジェクトの根幹になるところなので、IT系のコンサルティングファームが戦略コンサルタントとして採用を行っているところもあれば、ITコンサルタント職の中でも経験を積んだ社員が中心となって行うところもあります。
ERPなどのシステム導入
戦略を策定した後は、 システムを実際に導入するためのサポートを行います。
この時導入されるシステムとして、ERPと呼ばれる基幹システム(コンビニのバーコードなどもこれに当たります)やCRMといった顧客管理ツールがあります。
ITコンサルティングファームの中には、自社で持っているシステムをそのまま使用することもあります。
実際のシステム構築
既存のシステムを導入する他に、新たなシステムの設計・開発を行うITコンサルティングファームもあります。
システムの開発自体は、エンジニアや他のベンダーと協力して行うことが多いですが、ITコンサルタントが直接関わる場合もあります。
そのため、研修などで基本的なプログラミングスキルを学ぶITコンサルタントが多いようです。
ITコンサルタントのより詳しい仕事内容については、以下のコラムを参考にしてください。
新卒2年で年収650万!ITコンサルタントの仕事内容と入社して得られる3つのメリット
数十億レベルの案件も⁉知られざるITコンサルティングファームの実態・仕事内容
【保存版】違い説明できますか?コンサル業界をジャンル別に徹底解説!(戦略、総合、IT、シンクタンク、監査法人)
ITコンサルが「やめとけ」と言われる理由と真実
この章ではなぜそんなITコンサルタントが「やめとけ」と言われる職種なのかについて、2つの理由を紹介します。
激務なイメージがある
ITコンサルタントといえば、他のコンサルタント職と同様、非常に忙しいというイメージがあります。その実態はどうなのでしょうか。
ITコンサルタントは主にプロジェクト単位で仕事を行います。何百人が参加する大規模なプロジェクトもあれば、2〜3人のみで構成されたプロジェクトもあります。そのため、少人数のプロジェクトで不具合が起こりいわゆる 「炎上プロジェクト」になると、少人数で迅速に対応しなければならず、必然的に忙しくなります。
しかし、実際にトップファームで働いている現場社員からは
「連日の残業が必要なのはプロジェクトが大変な時だけで、それ以外の時期は自らに割り振られた仕事をしっかりと確認すれば、そこまで負荷はかからない」
「忙しい時期でも連日徹夜をするようなケースはほとんどない」
という声が寄せられています。
特に、昨今の「働き方改革」の潮流を受け、多くの企業が 福利厚生の充実やフレックスタイム制の導入 など、 社員の働きやすさ・ワークライフバランス向上に注力しています 。
また、 ITコンサルティングファームでは、コロナ禍で浸透したリモートワーク制度や、様々な制度を活用しながら自分の望む働き方ができる場合も多いです。
シンプレクス:リモートワーク制度、フレックスOK、育児休暇利用推進ほか
参照(外部サイトに遷移します)
アクセンチュア:フレックス制度、在宅勤務制度、短日短時間勤務制度、介護休暇、ライフパートナー制度ほか
参照(外部サイトに遷移します)
「なんとなくかっこいいから目指している」というのでは厳しいかもしれませんが、「IT技術を使って何がしたいのか明確になっている」「コミュニケーションスキルやスケジュール管理能力といった力に自信がある」という方にとっては、そこまで苦しい環境ではないでしょう。
他の職種と比べてミスマッチが大きい
ITコンサルタントについて、仕事の「量」だけではなく「質」が良くないからやめとけ、と言われる場合もあります。「自分の思っていた仕事内容と違う」「やりたくない事ばかりやらされる」というストレスが、業務の負荷を何倍にも上げるのです。
そもそも、 ITコンサルタントの業務内容は、他業界のコンサルタントやソフトウェアエンジニア等の職種とは大きく異なります。
多くの学生はその違いをよく分かっていないまま選考に臨み、そのまま面接で落とされます。しかしこの混同を治す機会もないまま、偶々滑り止めで受かった企業に入社してしまったら、まさに「ITコンサルはやめとけ」としか言いようのない状況に陥るでしょう。
例①「経営課題を解決したい」点で共通する、戦略コンサルとの混同
ITコンサルのクライアントの多くは先方のIT担当者(役員)であり、すでにある程度明確なITソリューションのニーズを有している場合がほとんどです。一方、戦略コンサルでは先方の経営トップ層に、幅広い経営課題に対する解決策を提案するプロジェクトがメインとなります。
ここをはき違えると「経営層との華々しいやりとりを期待して入社したのに、日々ハイレベルな専門性を求められるコミュニケーションに鬱屈し、やりがいを感じられなくなってドロップアウト」という事になりかねません。
例②「プログラミング力を活かせる」点で共通する、エンジニアとの混同
「IT企業であればシステム開発やコーディングをしていればいいので、コミュニケーションがいらない」というのも、よくある勘違いです。
勿論ソフトウェアエンジニア職にもコミュニケーション能力は求められますが、ITコンサルタントの仕事は、システム導入を言われた通りに行うだけではなく、自社の営業・エンジニア・クライアントなどと協力して依頼者の課題解決を図ることです。 そのため相手が何を求めているのか把握し、論理的に正しく伝える能力が特に求められます 。
ミスマッチを防ぐためには、まずは上記で紹介した仕事内容をしっかり把握することが良いでしょう。そのほかにも、 社員訪問やインターンシップを通して実際の業務内容に触れたり、社員の方の雰囲気を知ったりすることが有効 です。ITコンサルに限らないですが、興味を持った業界の情報は自分からとりにいくことが不可欠です。
ITコンサルタントに求められるスキル
ここまででお伝えした通り、ITコンサルタントは決して簡単で楽な仕事ではないものの、ミスマッチさえ事前に解消できていれば十分にキャリアの選択肢となり得る職種です。
では、そんなITコンサルタントにはどんな人物が向いているのでしょうか。以下に自分が少しでも当てはまるかもしれないと思ったら、是非選考にチャレンジし、面接でこれらのスキルをアピールするとよいでしょう。
テクノロジーへの興味
近年のIT技術の移り変わりは激しく、一度基本的なスキルを身につけた後も、最新技術についての知見を身につける必要があります。実際に活躍しているコンサルタントには、休日も勉強しているという方も多く、 新しいことを学ぶ意欲が強い人は向いていると言えるでしょう。
協調性
ITコンサルタントは、クライアントの抱える課題を適切に把握しながら、プロジェクト単位で仕事を進めます。そのため、チームメンバーと密に連絡し、協力する必要があります。
周りの人に頼ったり、自ら仕事を引き受けられたりする協調性のある人が求められます。
粘り強さ
入社後に参加するプロジェクトによっては、スケジュールや予算の調整などがうまくできず、いわゆる「炎上プロジェクト」として扱われることがあります。そこまでは行かなくても、急なシステムのエラーや、開発過程でわからないことがあるときなど、自分で解決策を調べながら、諦めずに対応する必要があります。
苦労しながらも努力し、目標を達成した経験を話すことができれば、IT業界への適性をアピールできるでしょう。
ITコンサルタントに求められるスキルについて、詳しくは以下のコラムを参照してください。
【25卒保存版】文系・非情報系からでも内定できる!IT業界就活のすすめ
プログラミング未経験のド文系でもITコンサルで勝ち組になれるというお話
【現場社員が語る】ITコンサルタントに求められる4つのスキル
「外資就活ドットコム」で対策をしてITコンサル内定獲得へ!
以上、ITコンサルの仕事内容と、「やめとけ」と言われる理由を紹介しました。
プロジェクトの内容によっては忙しくなることや、高い論理的思考力・コミュニケーション能力が求められることは事実ですが、その分成長ができる仕事だと言えます。
自己分析をしっかりした上で少しでも興味があれば、ぜひ選考を受けてみましょう。
「外資就活ドットコム」は、就活生向けの無料で会員登録できる就活プラットフォームです。就活生に人気なIT系コンサルティングファームの選考体験記・エントリーシートを掲載しています。ぜひご覧ください。
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