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プログラミング未経験のド文系でもITコンサルで勝ち組になれるというお話

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文系学生がITコンサル業界で成功するには?

先日、SE職・ITコンサル職にハマらず、選考に漏れてしまう文系学生の特徴をお伝えした記事『【SE・ITコンサル職】面接担当者に聞いた! 入社しても活躍しない文系学生7つの特徴』には多くの反響をいただきました。

中でも文系出身・現役の大手SIer企業中堅マネージャーの方からは熱い反論をいただき、実際にお話もしてくださいました。

そこで今回は、ヒアリングした体験談やそもそものIT業界の紹介を中心に、プログラミング未経験の文系でもSE・ITコンサル職で十分に目覚ましい活躍ができる、というお話をお届けいたします。

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ITコンサルティングファームでの業務プロセスは複雑怪奇?!

「ITゼネコン」とも呼ばれる大手ITベンダーや、急拡大中のシステムインテグレーターでは、億単位のプロジェクトが多数動いています。
ここにおける業務プロセスは非常に複雑です。

例えば、M&Aを繰り返した小売業の各社業務の統合システムを依頼されたとしましょう。
顧客情報、在庫情報、販売・営業状況の管理体系は各社バラバラ。
経営者は会社の現状をつかむのも一苦労です。
そこで、新たなシステムを一から構築するプロジェクトのスタートです。

この時のチーム構成の例を挙げてみましょう。
まずプロジェクト全体を管理するプロジェクトマネージャー(以下、PM)。
それを補佐するプロジェクト推進、企画、品質管理のスタッフ。
PMの直下に、アプリケーション開発、技術支援、機器導入・運用のチームリーダー。
この各チームは、例えば技術支援ならチームソフトウェア導入、データ管理、標準化など分野別のチームから構成されます。
その分野別のチームも複数の部隊から構成されます。
この部隊にはそれぞれエンジニアが複数名以上アサインされ、パートナー企業のエンジニアも場合により10名以上加わります。
これらを合計すると100~200名規模となることも珍しくありません。

加えて、開発のフェーズごとに、このメンバー構成も変わります。

これだけ複雑な構成をリードし、クライアントから正確な仕様を引き出し、業界事情を調査し、適切なシステムを構築するのは、想像を絶する難事業となります。

よく「業務統合パッケージウェアは複雑すぎ、全貌を理解している人は実は誰もいない」等と言われているのは、このためです。

あくまで一例ですが、システム開発の全容がどんなものであるか、一例となる画像を示します。


(株式会社豆蔵:「システム開発地図  第1回:エコな開発を」より引用)

システム設計にはコミュニケーション能力が何よりも重要

さて、こうしたシステム開発に最も重要な能力とは何でしょうか。

単にプログラミング能力や、システム設計全体に関する知識や管理能力だけでは十分ではありません。

それは、コミュニケーション能力です。

10以上のチームに分かれた自社内におけるスムーズな進行、パートナー企業のエンジニアとの連携・調整。
クライアント側の要求する業務プロセスの整理。
ちなみに、クライアント側に対して複数名の担当者間の調整を行う(しかも元々の出身企業が異なり仲が悪い)なども日常茶飯事です。

仮に、一連の様々なコミュニケーションが上手く行かず、クライアント側から追加要望が出るなどして、開発スケジュールが遅延してしまった場合どうなるでしょうか。

全体の人員が200名、一人当たり一日2万円とすれば、一日で400万円。10日で4000万円もの追加コストが発生してしまいます!

こうなるともうプロジェクトは大炎上です。
最終的に頓挫してしまえば、巨額の訴訟問題に発展する可能性すら出てきます。

その一方で、初期の要件設定段階から最終開発フェーズに至るまで、的確に現場を捌ける能力を持つ、切れ味鋭い人間がプロジェクトを無事に成功させた場合はどうでしょう。

経費削減や売上増加への寄与で、毎年数億円単位の効果を生み出します。

コンビニチェーンのPOSシステムや大手メーカーの在庫管理システム、身近なところでは旅行や交通機関の決済システムまで、世の中を便利にしているインフラは、まさにプログラミング能力とコミュニケーション能力を兼ね備えたITコンサルティングファームの大仕事に支えられているわけです。

プログラミング能力の差は1年で埋まる

さて、ここからは、『【SE・ITコンサル職】面接担当者に聞いた! 入社しても活躍しない文系学生7つの特徴』を読んで、編集部へのメッセージをいただいた、SIer企業入社7年目のJさん(国立文系法学部出身)、またその同僚のSさん(私立文系経済学部出身)に伺った成功談を、実例としてお伝えいたします。

お二人とも、コード1つも書けない文系学生でしたが、入社後の活躍が認められ、飛び級でマネージャーポジションを得ている方です。

文系学生がプログラミング能力に欠ける点について、「確かに理系院卒でコードをガリガリ書いていたタイプには最初は差を感じるでしょうね」とSさん。

一方、担当しているチームの仕事を、与えられた要件の中でどれだけ質の高いものにするかを追求していくと、それこそ一日中プログラミングと向き合う日々が続き、「1日12時間の研鑽を1~2年程度継続すると、ビハインドは埋まります」(Sさん)

「そして何より、SE・ITのコンサル職で求められるのは、最終的にはプログラミングの能力ではなく、コミュニケーション能力を中心とした、プロジェクトマネジメントの能力なんですよね」(Jさん)。

さて、それでは次の項目で、入社後、スキルでは理系院生にビハインドがあったJさんが、いかに早期出世を果たしたかをご紹介いたします。

数々の炎上に飛び込んで行け?!

入社前研修で活躍(全体2位)し、意気揚々と現場に乗り込んだJさん。
その前にいきなり炎上プロジェクトと雲隠れ上司が立ちはだかりました。

システムの負荷を一気に上昇させるような社会的アクシデントがあり、アサインされた保守運用プロジェクトが深夜まで大炎上。

さらにコーディング大好きの上司がクライアントとのコミュニケーションを避けるタイプで、何かと雲隠れして作業に入ってしまいます。

社員2名とパートナー企業で構成されたチームだったため、Jさんは業務遂行に必要な情報を各担当者から吸い上げ、死に物狂いで業務スキルをキャッチアップ、鎮火作業に全リソースを投入しました。

このチームではひたすら夜中まで汗をかく「下積み」を続けることになり、Jさんの社内的な評価は停滞していたそうです。

その一方で、インフラ、ビジネス、コーディングと誰よりも幅広い領域でプログラミング能力、スムーズに進行するための差配、納期厳守のための工程管理のコツ、コミュニケーションのコツが身に付いていきました。

そんなJさんに転機が訪れたのは4年目。PMに昇格し、別プロジェクトへ配置になりました。とある業務用パッケージソフトを水平展開して他社に販売するプロジェクトです。

このプロジェクト、「要件定義」のブレや納期の短さもあって、社内の各所で遅延が発生したのですが、唯一Jさんのチームだけが納期、粗利率を目標達成し、質も抜群と評価され、Jさんは一気に同期トップの評価となり、その後飛び級で昇進しました。

では、なぜJさんのチームだけが上手く行ったのでしょうか。

文系のSE・ITコンサルにおける「勝ち組」要件とは

「文系だからこそのコミュニケーション能力をベースにしながら、初期からプログラミングのマルチスキルを磨いたことが、個人的な成功要因になりました」(Jさん)。

前述のとおり、炎上プロジェクトに飛び込んだゆえマルチスキルが磨かれたわけですが、それだけではなく、文系ゆえ特定の得意分野を持たず、またこだわりがなかったこと、炎上の際チームのモチベーションを保つために嫌な仕事を引き受けたことがその大きな要因だったとのことです。

各スキルが一定以上に高まると、メンバーのスキル、質を的確に判断できるようになります。すると、質を担保した納期に向け、正確なスケジュールが引けるようになります。

このことにプラスして、「補完力」を重要な要素として、Sさんは掲げました。

「システム開発に重要なのは、クライアントや上司からの要望事項が『1』としたら、その背景にある『4』『5』を素早く推察・確認し、開発に反映する『補完力』。
これは地頭力、論理的思考やそのスピードが大きく作用し、文理のギャップがない部分です。勿論、苦手だからとコミュニケーションを避けているようでは、素養があっても補完力は発揮されません(笑)。Jはこの補完力が滅法強く、だから先回り先回りで質を担保しながら納期を遵守できたと言えます」。

フラットな目で磨いたマルチスキル、論理思考とコミュニケーション能力に裏打ちされた補完力で、プロダクトの質を高めながら、納期や目標の粗利率を守りぬけたことが、Jさんの成功要因となったわけですね。

文系だからこそ活躍できるIT業界

文系学生は、SE・ITコンサル職において不利どころか、逆に有利な面も多いことが、ここまでの例からも伝わるところかと思います。

生活者の不便や、企業の業務効率を一変させるようなシステムや、数百億円規模のビッグプロジェクトのマネジメント業務があり、グローバル案件も増加しているシステム開発の世界。

すでに知識を持つ情報系の学生だけではなく、文系学生にとっても、大きな成長機会が待つ魅力的な業界の一つとなっています。


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