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広告代理店2TOP企業・実際の選考ステップを振り返る
こんにちは、外資就活 広告チームです。
24卒の電通・博報堂本選考エントリー締め切りまでまもなくとなりました。
みなさん、エントリーシートの執筆や面接対策は準備万端でしょうか。
外資就活 広告チームではこの度「電博内定者3名の選考ステップ振り返り」シリーズと題し、 上位学生に人気の高い広告業界TOP2社「電通」「博報堂」の選考対策記事シリーズ を全5回にわたってリリースいたします。
具体的には、電通や博報堂の選考(第1回〜3回)と広告業界のビジネスモデルや職種・社風(第4,5回)について、実際の内定者へのインタビュー内容に基づき、ご紹介していきます。
社員との接点はあるものの、内定者に直接話を聴ける機会は稀少な広告業界。このシリーズでは実際に選考を経験した内定者ならではの具体的でリアルな情報をご紹介しますので、電通・博報堂へのエントリーを予定されている方は必見です!
なお第一回の本記事はESとwebテストのみにフォーカスしますが、電博の選考フェーズ全体を知りたい方はこちらのコラムをご覧ください。
電通のESでは、ES全体で自分の人生を伝えられるかが勝負
・これまでに取り組んできたことが合計100%となるように要素を分解してください。5つの項目すべてを埋めなくても構いません。要素(%)を記入する欄は、数値のみ入力してください。(各15文字以内)
・現在のあなたを形成している、人生の3大エピソードを教えてください。(全てで400文字以内)
・あなたの周りにある「もっとこうなると素敵だな。」と思う、社会の伸びしろを教えてください。(400文字以内)
・自分で自分を抑えられないほどあなたを夢中にさせているものについて、その魅力を自由に語ってください。
(400文字以内)
ーーー電通の本選考、まずはエントリーシート(ES)について聞いていきたいと思います。まず電通のES全体の構成を教えてください。
伊藤さん:自分のエピソードを問われる設問・個性を問われる設問があります。
ーーーなるほど、ありがとうございます。特に個性を問われる設問は広告業界特有だと思うのですが、伊藤さん・澤田さんはどのように書かれていましたか??
伊藤さん:個性を問われる質問では、説明文的にならないように注意していました。個性を問われる質問は、23卒では「あなたが考える社会の伸びしろ」と「夢中でたまらないもの」の2問でした。
自分の場合はただただ現象や好きなものを説明するのではなく、それらに対して自分がどういう感情や考え方をもっているのか、その感情や考え方に至った理由は何かという自分主語で書くようにしていました。
澤田さん:自分の場合は、社会に対して興味がある部分や問題意識を表現するようにしていました。
いわゆるガクチカ(学生時代に頑張ったこと)や志望動機だけではなくても、「自分がこれまでの人生でどんな経験をし、どのような物に触れてきたのか」が伝わるように書いていました。ESでは、自分の良さや物事に対する考え方をどう引き出して書けるかが重要だと思います。
伊藤さん:エピソードや書き方の点で補足するのですが、エピソードは面接官に深掘りされてもしっかりと説明できる経験を書くようにしていました。
というのも、電通の面接ではエントリーシートに書いたエピソードのうち、面接官が気になったことを中心に聞かれるからです。
書き方に関しては、エピソードを問われる質問では、その後の話が聞きたいようにエピソードに題名をつける書き方をしていました。なので、自分のエピソードを「 一言で言うと何か」とまとめる ように意識していました。
また個性を問われる質問では、結論ファーストで書き、自分の好きなものや発見が知らない人でもわかるように具体例を出すなどしていました。
ーーー確かに個性の設問ではいかに自分の思考を表現できるかが大切ですよね。ESの執筆の時には、OBOG訪問の際に何度も添削してもらったと思いますが、社員の方にはどのようなフィードバックをいただきましたか??
伊藤さん:電通の社員さんは、ESを見る時には、個々の設問をそれぞれ見るのではなくて、ESを全体的に見て「この人ってこういう人生を送ってきた人なんだ」と理解しようとしてくださいます。
なのでESを全体的に見て「この人ってこういう人生を送ってきた人なんだ」とわかってもらうようにする必要があります。ESでは、自分の人生を理解してもらう一助となるような、「 私は好きなものに対してどんな感情をもっているか 」ということを表現できると良いと思います。
実際、このようにESを書いていたら、社員さんからは「伊藤さんはこういうモチベーションで生きている人だ・どんな社会問題に興味があるのかが伝わってきた」というフィードバックを得られて良かったです。
また面接ではESの質問を深掘りされることはあまりなかったのですが、ESで社会の寛容性に関する問題について書いていたら「環境・ジェンダーといった社会問題に興味があるのか」という言葉を面接官からいただきました。
そこから、自分の人生や価値観を面接官が見出してくれているという実感が得られたと思います。結局のところ、澤田さんもおっしゃられていましたが、ESは自分の個性をどう伝えるかの手段として書くことができれば良いと思います。
ーーー最後に電通のES提出締切までまもなくですが、エントリー締切までにできることは何かありますか?
伊藤さん:電通のESは社員さんか内定者に添削してもらったほうが絶対にいいと思います。
書類選考では、エントリーシートに書かれた文字だけでどれだけ自分の個性を表せるかが結構見られていると感じたので。添削を全くしてもらわずに出すとおそらく落選する可能性が高くなると思います。
澤田さん:電通の選考では、ガクチカなど自分がこれまで取り組んできたあらゆる経験が徹底的に聞かれるので、想定問答の対策をするだけでなく、様々なことを聞かれても「自分のどのような部分が良いのか」を答えられるように、自分自身への言語化を徹底的にすることをおすすめします。
ただESとwebテで落選してしまうと元も子もないので、ESとwebテは最優先ですが。
伊藤さん:1点補足です。ESを添削してもらう目的は、「伝えられているか」と「電通の価値観とあっているか(電通のカルチャーや価値観をよく理解している社員さんに『うちにこういう人いそう』といってもらえるか)」を検証するためだと思います。
だからこそ、自分の過去から現在・未来と一貫した自己分析をするだけでなく、ちゃんと自己分析の内容がことばとして社員さんに伝えられているか・運ばれているかをチェックすることが重要です。
また、OB訪問を行う際のコツに関しては元電通社員の方が詳細に語られていますので、こちらも是非チェックしてみてください!
博報堂のESでは、限られた字数の中でいかに自分を表現できるかが勝負
・これからの⼈⽣で達成したいことや社会の中で⽣み出したい成果、将来にわたって⼤切にしたいライフスタイルなど、あなたの中⻑期的なビジョンを最⼤3つ、各30字以内で表現してください。
・あなたの⼈⽣における原動⼒や判断軸となっている⼤切な価値観など、今のあなたの⾏動基準となっている要素を最⼤3つ、各30字以内で表現してください。
・それらをまとめて、今のあなたを表す⾔葉を30字以内でつけてください(「私は〇〇〇〇だ」の〇〇〇〇を埋める)。
・あなたの⼈⽣や⽇々の⽣活を振り返り、「あなたらしさ」が表れていると思う具体的なエピソードを最⼤6つ、各80字以内で教えてください。
・あなたが博報堂/博報堂DYメディアパートナーズで実現したいや経験したいと思ったことを300字以内で記入してください。
・あなたの個性や自己PRが表現できる写真を3枚添付してください。(各写真に20文字以内の説明書きも加えてください。)
ーーー電通の次に博報堂の本選考、まずはエントリーシート(ES)について聞いていきたいと思います。まず博報堂のES全体の構成を教えてください。
伊藤さん:博報堂の選考は24卒から、夏/冬/春という通年採用に近い形に変化しています。今回は最も多くの学生が受験するとされる春(本選考)を想定してお話させていただきます。
博報堂のESは他社のESとは設問の形式が大きく異なっています。設問としては、志望動機・写真を3枚添付してコピーをつけるもの・パーソナルコアシートで大きく構成されています(パーソナルコアシートについては博報堂のHP参照)。
「自分の個性をしっかり伝えられるか」という意味で、電通の選考と見られているポイントはそう大きく変わりません。
ただ、過去現在未来を表現し、自分の個性を裏付けるエピソードも書くパーソナルコアシートが追加されたことで、より多角的な評価はされていると思います。
ーーーパーソナルシートの具体的な構成と、どう対策をしたかを教えてください。
伊藤さん:パーソナルコアシートはビジョン・エンジン・エピソードの3要素を書き、最終的に3つのエンジンをまとめた「私は〇〇だ」というコピーを作る、という構成です。
特にビジョンやエンジンは30文字×3で書かないといけないので、俳句とかキャッチコピーをつくるときのように、限られた字数の中でどれだけ自分を表現できる言葉を詰め込めるかが勝負だと思っていました。
なので、自分を伝える上での核となる部分をみつけてから、30文字などのしっかり限られた字数の中でどう表現するかという流れで書いていました。
そして博報堂の社員さんにパーソナルコアシートをお見せして、コピーの観点で「この言葉は面白い・陳腐だ」などのフィードバックをもらうようにしていました。
ーーーなるほど、ありがとうございます。とても緻密に言葉を選ばないといけないという感じですよね。斉藤さんはパーソナルコアシートをどのように書かれましたか?
斉藤さん:パーソナルコアシートでは最終的に「私は〇〇だ」というキャッチコピーを書かないといけません。もしかしたら「結局は才能やセンスの問題だ」と思われる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
コピーを書くときは、まず3つのエンジンの中でどれを一番伝えたいかを決め、その言葉を名詞で表現します。次に他のエンジンを表す言葉を修飾語として名詞にかかるような言葉で表現します。このとき、OBOG訪問に備えて何案もコピーの候補を用意しておくと良いでしょう。
また伊藤さん同様に、自分もOBOG訪問をしたのですが、そのときに社員さんから「私は〇〇だ」を「私は〇〇な人だ」と書くのはあまり面白くないと言われたので、一番伝えたいエンジンを表す言葉は、物質などのぱっと見で興味を引くようなもので表すようにしていました。
ーーー確かに「私は〇〇な人だ」と表すより、モノで喩えてみるとインパクトのあるコピーになりそうですよね。最後に博報堂のES提出締切までまもなくとなりましたが、エントリー締切までにできることは何かありますか?
斉藤さん:パーソナルコアシートのキャッチコピーをしっかり書くことが大切だと思います。1次面接ではパーソナルコアシートをもとに面接がされ、コピーをつけた意図が聞かれるので。以上を踏まえると、パーソナルコアシートに書いたコピーの意図や自分の個性がしっかり伝わっているかを社員さんや内定者へのOBOG訪問の中で確認することが大切だと思います。
伊藤さん:基本的には斉藤さんのおっしゃる通りだと思います。ただ博報堂の面接では、なぜ電通や他業界ではなく博報堂なのか、という質問は例年多くの学生が聞かれています。志望動機の作り込みと具体的に自分が博報堂で成し遂げたいことを言語化しておくのも重要です。
電博のwebテストは、参考書を2,3周すれば対策はばっちり
ーーー最後に、webテストについても聞いていきたいと思います。電通・博報堂のwebテスト形式とどのように対策をしていたか教えていただけますか?
伊藤さん:23卒の選考では、電通はテストセンターでのSPI、博報堂は玉手箱という形式になっています。どちらも市販のSPIや玉手箱の参考書を2,3周し、他の企業の選考でwebテスティング・玉手箱を受験していれば十分です。両社ともボーダーは7~8割くらいだと思います。
澤田さん:自分の場合、SPIの対策は史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集でやっていました。この本を2,3周し、他の企業の選考で慣れておいたことで本選考ではすんなりと受験することができました。
斉藤さん:自分の場合、玉手箱の対策は【玉手箱・C-GAB編】 これが本当のWebテストだ! (1) でやっていました。この本を2,3周し、他の企業の選考で慣れておいたことで本選考ではすんなりと受験することができました。
おわりに・広告業界は「キラキラで華やかな人ばかり」というバイアスは今すぐ捨てよう
電博の選考にこれからエントリーしようと思われている人に向けて、23卒の電通・博報堂内定者3人からメッセージをご紹介します!
しかし実際のところ、企業側は「同じような雰囲気の人ばかり採用していても、クリエイティブなアイデアはうまれない」と考えています。内定者も非常に個性豊かです。だからこそ誰もがエントリーしてみる価値があると思います。
なので文理や所属大学・経歴を問わず、とりあえず一度エントリーしてみてほしいです。広告に興味があることは大切ですが、広告自体に専門的な知識があるかも意外と関係ありません。「キラキラで華やかな人ばっかり」というバイアスは今すぐ捨てて、ぜひチャレンジしてみてください!
いかがでしたか?今回はES&webテスト編と題し、電通と博報堂のES・webテストの形式と対策について、23卒内定者3人の実体験をご紹介してきました。
今後も電通・博報堂の選考時期に合わせて、面接編・GD編のコラムを配信いたしますので、お楽しみにいただけると幸いです。
最後に電博のESやwebテスト、今回のインタビューでも話題になったOBOG訪問に関するコラムを以下に掲載しますので、ES執筆時やOBOG訪問準備時にぜひご覧ください!
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