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オンライン選考の注意点とは?
こんにちは、外資就活 編集部です。
新型コロナウィルスのパンデミックが収束に向かっており、大学でも対面授業が増えていますが、現在でも説明会やOB訪問だけでなく、インターンの選考や本選考など 就職活動における多くのステップがオンライン上で行われています。
いざオンライン面接に挑むとなると、 「うまくコミュニケーションを取るためにはどうすればいいのか」 や、 「カンペは見ていいのか」 といった様々な疑問が生まれるでしょう。
そこで今回は、外資系コンサル・金融のウェブ面接を実際に経験したトップ就活生、Aさんにインタビューしました。
オフライン選考との違いや、注意するべき点、オンライン選考だからこそできる工夫などを詳しくご説明いただきました。ご自身の選考対策にぜひ役立てください。
インタビュー本編
就活は早い動き出しが有利
ーーいつから就職活動を開始しましたか?
Aさん:2年生が終わった春休みからです。外資系に漠然とした憧れはあったものの、初めから視野を狭めたくなかったので、興味のある業界は外資系も日系も見ていました。
サマーインターンではコンサルや金融、メガベンチャーにエントリーしました。合計40社ぐらいと、かなり沢山出したと思います。
ーーかなり動き出しが早いですね。サマーインターン10社参加は相当ハードスケジュールではありませんでしたか?
Aさん:かなり大変でした(笑)、これでも日程が被ってしまって、削った方なんです。
夏休みは本当に忙しくて、丸々1日休みの日は5日ほどしかありませんでした。
しかし、早い時期から動き出したおかげで多くのサマーインターンに参加できてよかったと思っています。インターンと本選考が直結している企業だと、選考の優遇を狙えるのはもちろんですが、 インターンを通して選考慣れできる というメリットも非常に大きいです。
インターン前の選考プロセスはもちろん、インターン参加時の立ち回り方など、企業選考の様々な側面に慣れることができたと思います。
日系企業を目指している方も、時間に余裕があればぜひ受けてみることをおすすめします。
また 外資系コンサル、外資系金融のインターン実績を持っていると、日系大手企業で優遇ルートに乗れる可能性 があります。
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ーーサマーインターンの選考はどんな感じでしたか?
Aさん:そうですね。サマーインターン選考は、ES提出、WEBテストでの選考を終えた後、面接という流れで進みます。私が受けた企業のうち4分の1ほどで、ウェブ面接がありました。
オンラインでの面接があること自体は知っていましたが、やはり慣れていなかったので最初の面接はとても戸惑いました。
しかし経験していくうちに、 ウェブ面接と実際に対面する面接との違い について理解することができ、ウェブ面接ならではの対策をするようになりました。
【オンライン選考のTIPS➀】対面より元気よく快活に振る舞おう
ーーウェブ面接と実際に対面する面接との違いは何か感じましたか?
Aさん:まず何よりもオンラインではどうしても面接官との距離が生まれ、表情が読み取りにくいです。そのため、自分のエピソードが刺さっているかどうか、面接官の反応を確認することなどが困難になります。
これについては就活生側も同じことが言えます。 自分の表情や反応、温度が相手に伝わりにくい ことをしっかりと認識して面接に臨まないといけないと思います。 対面での面接時の倍は元気よく、快活に振る舞ったほうがいい と感じました。
自分がウェブ面接で相手方にどう見えているかを確認するには、 自分が話しているところを録画してみるといいと思います。 私の場合、予想以上に無表情の瞬間が多く、びっくりしました。簡単にできることなので、話す練習も兼ねてぜひ一度やってみるといいと思います。
【オンライン選考のTIPS②】会話のキャッチボールを意識しよう
ーー面接官とのコミュニケーションに関して注意点はありますか?
Aさん:面接官の反応が確認しづらいためか、どうしても「自分の言いたいことを言い切ってしまう」傾向になってしまいがちです。
面接は 面接官との会話のキャッチボール をする中で、自分の魅力を伝えていくものです。自分の発言が冗長になってしまわぬよう、そのタイムマネジメントに一層の注意を払うべきだと思いました。
これについてはZoomなどを使って、友人と練習しあうといいかもしれないですね。
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【オンライン選考のTIPS③】自宅の環境を整えよう
ーーその他に何か感じたことはありますか?
Aさん:そうですね、ウェブ面接はネガティブチェック的な要素が対面での面接より強くなることを実感しました。そのため、基本的なことをしっかりとこなすことが大切です。
しっかりとした服装で臨む、背景として見えるところは綺麗にする、インターネット環境に問題がないかを確認しておく、携帯の通知をオフにするなど、本当に基本的なことです。
工事の騒音や、宅配便などの妨害が発生しないような時間帯に面接を予約できると良いと思います。
どうしても避けられないものはありますが、なるべく万全を期して面接に挑みましょう。
私は窓を開けたままの部屋で面接を受けてしまい、面接の最中に鳥の鳴き声がうるさすぎて、面接官に「鳥、すごく鳴いてるね。」と言われた経験があります(笑)。
ウェブ面接は基本的に自宅で行う場合が多いので、どうしても気が緩みがちです。 対面での面接と同様かそれ以上に、気を引き締めて挑むべきですね。
【オンライン選考のTIPS④】デスクライトやカンペを活用しよう
ーーなるほど。逆に何か、オンラインだからこそできる工夫はありますか?
Aさん:ESの内容や想定質問に対し、カンペを用意しておくことができます。箇条書きにしてまとめた紙を、対面する壁などに貼り付けておくといいと思います。
しかし、 カンペはあくまでも補助的な役割で用いるべき です。カンペに頼りきってしまうと、想定質問と少しでも違ったことを聞かれた場合に、的確に答えられないなどの問題が発生してしまいます。 カンペ禁止の面接もありますし、目線で思ったよりも面接官に気づかれていることもあります。
先程も言いましたが、基本的にはカンペを見ずに、面接官との会話のキャッチボールを意識したほうがいいと思います。
また、 照明ひとつで自分の印象が大きく変わる ので、最低限意識したほうがいいと思います。デスクライトを使って自分の表情を明るく見せる、などの工夫ができます。
逆に部屋が暗かったり、光の向きによって顔に影ができてしまうなどすると、表情が伝わりにくくなってしまいます。
以上のような準備をすることで面接官の方に、 「きちんと準備して面接に臨んでいる」という好印象を与えられます。
【オンライン選考のTIPS⑤】リアクションをしっかり示そう
ーーオンライングループディスカッション(GD)について意識すべきことはありますか?
Aさん:最近、何度か後輩達からオンラインGDについてアドバイスを求められる機会があったのですが、そこで気が付いたことを少しお話したいと思います。
まず何よりも、オンラインでGDを行うのは非常に難しいです。初めて顔を合わせるメンバーで、オンラインでコミュニケーションをとるのでさえ難しいのに、短い時間で売上げ推定を出し、事業内容の改善施策を挙げるなんて……(笑)
そのため、 ネガティブな要素が目立ちやすく 、ウェブ面接と同様に 基本的なことが重要になってきます。 例えば「しっかりと他のチームメンバーの話に相槌を打つ」「リアクションをする」など、GD対策として本当に基礎的なポイントです。
後輩の様子を見ていても、これらの基本的なことが「そもそもできていない」人が多い、という印象を強く感じます。
【オンライン選考のTIPS⑥】臆することなく自分の意見を伝えよう
ーーオンラインGDについて他に意識すべきことはありますか?
Aさん:発言しないとその場にいる意味がないということを強く認識してほしいです。対面でのGDでも同じことが言えますが、まだ対面でならば「シャイでも頑張っている」という印象を与えることもできます。
オンラインではそれは全く伝わりません。積極的に発言をして、自分のバリューを提示していかないと企業側も就活生について評価がつけづらいでしょう。 臆することなく自分の意見を伝える ことが、対面で行う時以上に重要になってきます。
焦らず、当たり前の準備をしよう
オンラインでも準備すべき点は一緒
ーーオンラインでもオフラインでも、選考で気を付けるべき点は基本的には変わらないんですね。
Aさん:そうなんです。今まで長々と話してきましたが、基本的には変わりません。オンラインになったからといって、決して選考基準が大きく変わるわけではないと思います。就活をし始めて間もない方は何よりもまず通常の選考で準備すべき点の基本を踏まえ、そこをしっかりと対策しましょう。
それからオンラインでも100%自分の力を発揮できるよう、オンラインとオフラインでの違いを把握して対策し、選考に臨めばいいのです。
「オンラインの選考だから」といって不必要に焦らず、どんと構えていきましょう。
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まずはWebテストの対策から始めよう
ーー就活を始めたばかりの人は、どのような準備をすればいいでしょうか?
Aさん:私も就活を始めたばかりのころは何から取りかかればいいか困っていました。やることがいっぱいにあるように見えて何から手を付けていいのか……圧倒されてしまいますよね(笑)。
皆さんがどの業界・業種を志望されているとしても、まず初めに筆記試験の対策を行ったほうがいいと思います。筆記試験はどこの業界でも、企業でも必ず課されます。これを突破できない限りはその後の選考に進めなくなってしまいますので、やっておいて間違いない対策でしょう。
特に最近は、授業がオンラインになったり、部活動・サークル活動が中止になったりして、時間がたくさんできると思います。本選考が本格化する前に対策を徹底しておいてもよいのではないでしょうか。
また自己分析についてですが、闇雲にやるよりは 自分の興味のある業界から逆算的にエピソードを出す といいと思います。
そのためにはまず、自分がどの業界に関心があるのか考え、そこではどういう社会人の方々が活躍しているのかを調べ、彼らの価値観や特性と自分のつながりを考えるとよいです。これを繰り返していくことで、十分に自己分析が可能だと思います。
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こんな時だからこそ就活を楽しもう
ーー最後にこれから選考に臨まれる就活生の方にひとことお願いします。
Aさん: こんな時だからこそ就活を楽しんでください。
コロナ禍で不確実性が高く、また対面で誰かに相談するのが難しいこのご時世、就活の進め方や選考について不安が募るのは自然だと思います。
しかし一方で、個人的な意見ですが、オンラインでの選考であってもそうでなくとも、就活は「不安や義務感からしなくてはならない苦しいもの」ではなく、 「人生において大切な選択肢と向き合う充実したステップ」 であるべきだと思います。
まずはぜひ「外資就活」を含むウェブメディアや身近な先輩などから情報を収集し、世の様々な企業や社会人を知り、 自分の心が動く瞬間を見極めてほしい と思います。
皆さんが自分らしい就活とキャリア選択ができますよう心からお祈りします。
オンライン選考でも評価基準は変わらない
オンライン選考ではいくつか特有の注意点があるものの、基本的な評価基準はオフライン選考とあまり変わりません。こうした 実施形式にとらわれず、通常の選考で準備すべき点の基本を踏まえながら、就活の対策を進めていきましょう。
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