目次
はじめに
こんにちは、外資就活 外銀チームです。
このコラムの読者の中には、3月に入り徐々に就活を意識し始めたという方もいらっしゃるかもしれませんね。
実際、例年この時期から外資系投資銀行の志望者数が増えてきます。
とはいえ、「なんとなく外銀に行ってみたいけど、どのような仕事をするのかいまいち分からない」「早期からの対策が必要って言うけど、何から手をつけるべきかイメージがつかない」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
内定までにやらなければならないことは山ほどあるように見えます。しかし、やるべきことを逆算し必要な対策に集中することで、就活を効率的に進めることは可能です。特にこの時期はサマーインターンへの参加を一つのベンチマークとして、早期からきちんと対策に取り組む必要があります。
そこで本コラムでは、
【ステップ2】外資系投資銀行の仕事を知ろう
【ステップ3】自己分析と業界・企業研究を進めよう
【ステップ4】外資系投資銀行サマーインターンまでの各選考フローの特徴や対策ポイントを知ろう
という4段階で解説していきます。
【ステップ1】外資系投資銀行の就活スケジュールを知ろう
外銀の就活は日系企業に比べて、かなり早期から始まります。
その理由は、外銀が経団連に属しておらず、日本の就活ルールに縛られる必要がないため、早期から優秀な学生層を囲ってしまいたいという意図があるからです。
【ステップ2】外資系投資銀行の仕事を知ろう
外資系投資銀行(以下、外銀)を志望するにあたっては、まず外銀の部門別の業務内容を具体的に把握する必要があるでしょう。
外銀では部門によって、業務や働き方は変わってきます。
業務内容に関しては、例えば、
・グローバルマーケッツ部門:機関投資家を相手に、金融商品の提案・販売・売買執行などを行います。部門内では、役割(セールス、トレーダー、ストラクチャリング、クオンツ)や、扱う金融商品(株式・債券・金利・為替・派生商品など)によって、細かく業務や部署が分かれています。公開情報(=市場に公開されている情報)を用いるのが特徴です。
・リサーチ部門:投資家向けに公開情報に基づく分析レポートを提供します。
・アセットマネジメント部門:投資信託の運用を行っています。運用方針を決定する部署や、投資信託営業や機関投資家営業をする部署などが存在します。
といったように、部門・部署によって大きく異なります。
また、働き方についても部門・部署や年次によって大きく異なります。
例えば、「外銀=激務・高給」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、実際にはフロントオフィス(投資銀行部門やグローバルマーケッツ部門)の勤務時間が最も長く、ついでミドル・バックオフィス、アセットマネジメントという順番になる傾向があります。中には、アセットマネジメント部門のように比較的「ホワイト」な働き方ができる部門もあるなど、やはり一概には言えません。
上記の理由から、まずは興味のある部門の業務内容や働き方を大まかに理解し、可能であれば各社ごとの強みや特徴などを調べてみるとよいでしょう。
外資就活のコラムにも、外銀の業務内容や働き方を知るコンテンツが多数ありますので、参考にしてみてください。
・【業界研究】 投資銀行編
・【面接で合理的に説明できる?】23卒向け、投資銀行の仕事内容解説
<投資銀行部門関連のコラム>
・【24卒保存版】投資銀行部門の業務内容・求める人材・選考方法について徹底解説
・【23卒保存版】外資系投資銀行10社の特徴・選考フロー・主な最近のM&A案件まとめ
・【23卒に送るM&A案件特集〈第1回 野村證券〉】「えっ、あのNTTドコモも⁈」 #投資銀行・M&Aアドバイザリー業界対策
<グローバルマーケッツ部門関連のコラム>
・【実力次第では30歳で億プレイヤー?】外資系投資銀行のマーケット部門、セールス職内定のための動き方
・【外銀トレーダーを0から学ぶ】トレーディング部門の働き方と求められる素質
・IBDより狭き門?-投資銀行:債券セールスのお仕事
・外銀マーケット部門のインターンで体験する3つのこと-金融市場に慣れよう
<リサーチ部門関連のコラム>
・【24卒保存版】投資銀行リサーチジョブに臨む前に押さえておきたい3つのポイント
<アセットマネジメント部門関連のコラム>
・外銀アセットマネジメント部門のインターンで高評価を得る3つの対策ポイント
・資産運用会社とは? アセットマネジメントやヘッジファンドの役割&信託銀行との違いを解説!
映画や小説なども参考にしてみよう
「実際の業務内容を理解したいけれども、コラムを読んだだけではいまいち分からない」という方は、映画や小説などで簡単なイメージを掴むのもいいかもしれません。もちろん実際の業務とは異なる点などもありますが、息抜きがてら観てみてはいかがでしょうか。
以下におすすめの作品をご紹介します。
『ゴールドマン・サックスM&A戦記』
『投資銀行青春白書』
『巨大投資銀行』(上・下)
マーケッツ部門が登場する映画
「マネー・ショート 華麗なる大逆転」「ウルフ・オブ・ウォールストリート」
【ステップ3】自己分析と業界・企業研究を進めよう
(1)自己分析
「自己分析ノートは30~40冊書いた。」
これは、元外資系投資銀行マンで現在はSHOWROOM株式会社社長である前田裕二さんが自身の就活生時代を振り返った際の発言です。彼はなぜここまで、自己分析を徹底的に行ったのでしょうか?
そもそも、「自己分析」が何を指しているかを知らない24卒の学生の皆さんのために定義を紹介しておくと、「自己分析」とは自分の過去・現在・未来について整理を行い、自分の「モチベーションの源泉」「強み」「弱み」「価値観」を知ることです。つまり、今まで漠然としてとらえていた自己について、すべて即時に言語化できるレベルまで理解を深めるということです。
「自己分析自体が就活や社会人生活における武器になりえるのか?」と疑問に思う方もいると思います。しかし、綿密な自己分析は圧倒的な武器になるといえるでしょう。なぜなら、世の中のハイパフォーマーは全員、自分の能力やモチベーション・信念について深く・明確に理解しています。
だから、どんな苦しい場面でも切れ味鋭い提案・決断をし、人並外れた成長・努力ができ、成果を出せるのです。
自己分析が徹底的にできていると、例えば、外銀のスーパーデイ(最終面接)で5時間に渡り志望理由を聞かれ続けても、整合性のとれた志望理由を自信満々に伝え続けることができます。
これは簡単なようでなかなかできるものではありません。前田さんはこの大切さを知っていたのです。だからこそ、徹底的に自己分析をされたと思われます。
自己分析については以下のコラムを参考にしてください。
(2)業界・企業研究
就活初心者の24卒の皆さんのために用語を解説しておくと、「業界・企業研究」とは、その業界、そしてその業界に参加しているプレイヤー(企業)の歴史・ビジネスモデル・同業他社との違いなどについての研究をすることです。
この業界・企業研究については、上記の「【ステップ1】外資系投資銀行の仕事を知ろう」を更に進めていけば問題ないでしょう。
ただし、ここで意識してほしいのは、自己分析で導き出された就活の軸=「自分がどんなことに価値を見出して過去を歩み、これからどんなことを大切にしながら人生を歩んでいきたいのか」が、外銀のその部門や個別企業に合致しているのかどうかです。
自己分析と業界・企業研究とを結びつけることで、自分の就活の軸に対しその業界・企業が合致しているのか判断することができます。また、その後のESや面接の場で、外銀・個別企業への志望度の高さを論理的かつ根拠に基づいて示すことができるようになり、他の就活生に差をつけられるでしょう。
なお、上記の「自己分析」と「業界・企業研究」はどの業界を志望する人にとっても必要な準備です。しかし、その準備量や準備の密度は、人によって毎年大きな差が出ています。これらは誰に突っ込まれても問題ない状態になるまで、根気よく行う必要があるでしょう。
さて、ここからは外銀の選考フローごとの特徴や対策ポイントについてお話していきたいと思います。
【ステップ4】外資系投資銀行サマーインターンまでの各選考フローの特徴や対策ポイントを知ろう
この記事をご覧になっているのは、早くから就活に向けて動いている24卒の方が多数だと思います。しかし対策の進捗度合いに関しては、個人差があるでしょう。
まずは、「自己分析」と「業界・企業研究」を進めましょう。
その上で、ここからはそれらが既に進んでいる方向けに、その後の選考対策を見ていきます。
一般的なサマーインターン参加までの選考プロセスは、
(a)ES→(b)筆記・WEBテスト→(c)グループ・個人面接(グループディスカッション含む)→(d)インターン参加
という流れになっています(もちろん会社や年度ごとに異なることがありますので、その都度確認が必要です)。
(a)ES:業界分析・企業分析・自己分析を踏まえ面接官を納得させられるESを書こう
サマーインターンの段階では、「なぜ外銀のインターンに興味をもったか」を論理的に示す必要があります。誰が見ても納得感のある文章を書くためにも、自己分析の一環として今の時期から自分の考えを言語化するなり、実際のインターン参加者のESを分析するなりして、少しずつ準備をしていきましょう。外資就活の「選考体験記」には過去のインターン参加者のESがまとめられていますので、ぜひ参考にしてみてください。
ESを実際に書くのは4~6月にはなりますが、それまでに「どのような内容を書くのか」「どのような準備が必要なのか」などを把握しているか否かはESの通過率に大きく影響します。早めにESの概要を掴み、具体的な設問内容を把握するなどの準備をしておいて、いざ書く際に焦らないようにしておきましょう。
外銀のESの書き方に関しては、以下の記事を参考にしてみてください。
(b)筆記・WEBテスト:早めに対策を始めよう
マッキンゼーをはじめとする外資系戦略コンサルで求められる水準ほど高くはないものの、外銀の選考においても筆記・WEBテスト試験は非常に重要です。
各社ごとに異なるものの、多くの外銀では1,000名前後の応募者がいると言われています。しかし実際の面接に参加できるのは、100名前後となっています。意外に思われるかもしれませんが、外銀のバンカーが忙しく面接時間をあまり確保できないという事情もあり、9割前後がESと筆記・WEBテストの段階で落とされているというのが現実なのです。ESで約3倍、筆記・WEBテストで約3倍の倍率というイメージを持っていただければよいでしょう。
もちろん企業によって細かい倍率は異なりますが、筆記・WEBテスト対策が重要なことには変わりありませんので、入念な対策を心がけましょう。
春休み以降は新学期が始まりバタバタすることも多いでしょう。また5〜6月になるとESや面接の対策にも時間を割かなければならなくなってきます。ESの添削を受けたり練習会に参加することまで考慮すると、筆記・WEBテスト対策にじっくり取り組める時間は意外とありません。できれば春休みのうちに筆記・WEBテスト対策をある程度済ませておくのが得策と言えます。
具体的な対策方法としては、市販の参考書を使って勉強するのが王道です。参考書は各社から複数種類出ていますので、気に入ったものを選べば問題ないでしょう。志望企業が具体的に決まっている方は、その会社で課されるタイプの試験(SPIや玉手箱など)を選んで勉強を始めてみるのもよいかもしれません。
とにかく一日でも早く勉強を始めるのが大切だということを強調しておきます。
・SPI
採用企業:ゴールドマン・サックスなど
・玉手箱
採用企業:J.P.モルガン、シティグループ、ドイツ銀行など
・TG-WEB
採用企業:モルガン・スタンレーなど
以下の記事も参考にしてみてください。
(b 補足)いま筆記・WEBテスト対策をやっておけば一石二鳥
なぜ筆記・WEBテスト対策は春休みにやるべきなのかということについて、もう少し補足しておきたいと思います。
理由としては、
➀一部選抜コミュニティの選考で筆記・WEBテストが課されるため
➁コンサルをはじめとする他業界を受ける際にも役立つため
以上二点が挙げられます。順に見ていきましょう。
➀一部選抜コミュニティの選考では筆記・WEBテストが課されるため
外銀の内定獲得へ向けて、選抜コミュニティで情報交換や選考対策を行うことができます。
多くの選抜コミュニティの選考では筆記・WEBテスト試験が課されており、実際の企業の選考でも用いられるSPIや玉手箱などに類似した問題が出題されることも多いようです。コミュニティによっては独自の問題や高難易度の問題のみで構成される試験を課すところもあり、特別な対策が必要な場合もあります。
特に3〜4月は選抜コミュニティ選考会のピークとなりますので、選考会の日程に合わせて逆算し、早めに筆記対策をすることで学習効果を高めていきましょう。
「選抜コミュニティってなに?」という方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。
【23卒保存版】主要選抜コミュニティの特徴・活動実態を解説~選抜コミュニティの実態・選考対策まとめ (前編)~
【23卒保存版】主要選抜コミュニティの選考フロー・対策方法を徹底解説~選抜コミュニティの実態・選考対策まとめ (後編)~
➁筆記・WEBテストの勉強は他業界の選考対策にも役立つため
筆記・WEBテスト対策に早くから取り組むことのメリットとして、他業界、例えばコンサル業界を受ける際にも役立つということが挙げられます。
外銀と併願することの多い外資系戦略コンサル(以下、外コン)などは、筆記・WEBテストのボーダーが非常に高いことで有名です。上位ファームではボーダーライン得点率が8〜9割となるなど、かなりの高得点を求められることも珍しくありません。
また筆記・WEBテストは、外コンだけでなく日系投資銀行や外資系総合コンサル、総合商社などでも課されます。筆記対策を早めに進めておくことで、こちらに挙げた業界の選考にもゆとりをもって臨むことができるでしょう。
以下の記事では対策方法に加え参考書籍などもご紹介していますので、ぜひご覧ください。
(c)グループディスカッション(GD)・グループ面接
GDやグループ面接は企業側が一度に多くの人数を選別できるため、選考の比較的早い段階で実施される傾向にあります。
GDでは「『良い社会人』を定義せよ」(20卒モルガン・スタンレー投資銀行/資本市場部門)のような抽象的なお題から、「車の売上向上施策を考えよ」(21卒バンク・オブ・アメリカ投資銀行部門)などの具体的なお題まで幅広く出題されます。参考書や過去の選考体験記などを活用し、網羅的に学習しましょう。
グループ面接では「なぜ外銀のインターンを志望したのか?」「学生時代に頑張ったことは?」といったオーソドックスな質問はもちろん、「ROIって何?」などの基本的な金融知識に関する質問も出題されることがあります。そのため、「たくさんの質問に対応できるように準備しなければならなくて大変そう」と思う方もいるかもしれません。ですが、質問こそ違えど、問われていることの本質は同じである、と話す社員の方や内定者も多いです。
以下に参考となりそうな記事を挙げておきますので、不安な方は今のうちに目を通しておくとよいでしょう。
(c) 個人面接
個人面接は選考プロセスの後半で実施されることが多いです。インターン選考の段階では、グループ面接のみの企業が結構多いですが、一部個人面接を行う企業もあります。(いずれにせよ、本選考では個人面接があるので、サマーインターンに向けて対策をしておいて損はないです。)
過去問を参照し、質問に対する回答を準備するなどの具体的な対策を行うのは6〜7月で十分間に合います。しかし、早い段階から外資就活の記事や選考体験記のページを見て「どのような質問が実際に問われているのか」「その意図はどのようなものなのか」などを考えてみるのは勉強になります。
ES対策、筆記・WEBテスト対策や、GD対策を済ませた方は早めに個人面接対策もしておくとよいでしょう。
(d)インターンにおけるワーク対策(ジョブ対策)
どの部門を受けるにせよ、金融機関への就職を志しているのであれば最低限の会計・金融知識を身につけておくことが望ましいでしょう。
例えば、「M&Aの提案をせよ」(投資銀行部門)や、「○○社の目標株価を算出せよ」(リサーチ部門)といった題材が実施されます。ここでグループワークをリードし好印象を得るには、やはり事前に金融知識を準備している就活生が圧倒的に有利だからです。
具体的には、まず貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)の基本的な概念や減価償却の考え方、「のれん」の概念などといった簿記の基礎知識と、自己資本比率やROEなどの財務指標が該当します。簿記3級など基本的な教材を用いて勉強すると良いでしょう。
また、「MARR Online(マールオンライン)」などの情報サイトでM&Aのニュースを定期的にチェックするなどして、知識を少しずつ蓄えていきましょう。
更に、バリュエーションに関する基本的な知識もジョブ参加までに身につけておきたいところです。バリュエーションの作成方法については以下の記事で詳しく説明していますので、ぜひご活用ください。
財務・M&Aの勉強をする際には以下の記事も参考にしてみてください。
英語対策
選考プロセスではありませんが、ESや面接など選考の各所で求められる英語力について解説していきます。
外銀で求められる英語力は、部門ごとに差があります。
例えばバックオフィスやグローバルマーケッツなど海外とのコミュ二ケーションが頻繁にある部署ではかなり重視されるものの、投資銀行部門やアセットマネジメント部門などでは「最低限の読み書きができれば入社時には問題ない」と話す内定者や社員の方も多く、そこまで重視されていないことが分かります。
しかし、投資銀行部門であっても海外のチームとのコミュニケーションなどは英語になるので、入社後は間違いなく必要になります。
外銀の先輩社員の声では、仮に英語力以外の能力が優秀でも、外国人上司との専門的な内容の英語コミュニケーションに苦労する人は一定数いると語ってくれました。
そのため、内定獲得だけでなく、入社後のことを考え、英語が苦手な人は今からでも英語の勉強をしておきましょう。
また、J.P.モルガンなど一部の投資銀行ではインターン参加前の段階でも英語面接がある場合もありますので、英語にアレルギーのある人は少しずつなくす努力をしていきましょう。
では、どのようにして英語力を付ければよいのでしょうか?それに関しては以下のコラムを参考にしてください。
更に、The Wall Street JournalやBloomberg、Financial Timesなどのニュースサイトは、英語の学習はもちろん、金融や経済知識の修得や世界のニュースを知ることにも役立ちます。気になった記事を毎日1本読むだけでも効果的な英語・金融の勉強になりますので、積極的に活用しましょう。
論理的思考力(ロジカル・シンキング)
選考プロセスではありませんが、面接やインターンなど選考の各所で求められる論理的思考力(ロジカル・シンキング)について解説していきます。
よく耳にする言葉ですが、ここで改めて「論理的思考力」について解説を行っておくと、「論理的思考力」とは、「複雑な物事を整理・分析して因果関係を解きほぐし、結論までの道筋を矛盾なく、シンプルかつわかりやすく示すこと」です。
論理的思考力はコンサル業界志望者の人たちが重きを置いているという印象が強いかもしれません。しかし、調査・分析・アウトプットのサイクルを高速で回す外銀業務において、そのサイクルの質を下支えするのは圧倒的な論理的思考力であり、そのポテンシャルを選考プロセスで表現することは外銀内定を目指すうえで非常に重要です現に、戦略コンサル会社 (以下、戦略コンサル) 内定者の中には外銀の内定を同時に獲得している人も見受けられます。ロジカルシンキングが選考で重要視されていることの証左といえるでしょう。
論理的思考力は外銀就活の多くのプロセスを通過するうえで、根幹ともなる能力です。
論理的思考力が欠けていると、例えばGD選考(グループ・ディスカッション選考)において議論のメインストリームではなく、重箱の隅をつつくような議論に終始してしまい、GD全体の質を下げてしまうというようなことが起こります。またGDだけではなく、ESの文章構成、面接での主張の伝え方でも論理的思考力は要求されます。そのため、これらの選考で失敗しないように論理的思考力を付けておきましょう。
では、実際どのようにして論理的思考力を付ければよいのでしょうか?以下のコラムを参考にしてください。
金融知識
選考プロセスではありませんが、面接やインターンなど選考の各所で求められる金融知識について解説していきます。
金融知識を持っている最大のメリットは、「外銀の志望度の高さを示せること」と、「ジョブやインターンでグループワークをリードできること」です。
外銀は志望度の高さを重要視していることで知られています。そのため、ESをしっかり読み込み、面接で志望動機の深掘りを行うのです。
例えば、外銀の面接の中で定番の質問として「最近気になったM&Aは?」や「今後の株価はどうなると思う?」というものがあります。このような質問に回答する際、中途半端な金融知識を披露すると面接官に突っ込まれ、ボロが出てしまい、評価を下げるということになりかねません。そうならないためにもある程度の金融知識をつけておきましょう。
また、インターンでもグループワークをリードして結果を残すためにも、最低限の金融知識は事前に習得しておくと良いでしょう。
金融知識の習得方法については、上記の「(d)インターンにおけるワーク対策(ジョブ対策)」をご覧ください。
まとめ
この記事では、まずサマーインターンに参加するためには、大きく分けて
①職種・業務理解 ②就活スケジュールの把握、③自己分析と業界・企業研究、➃ES対策、➄筆記・WEBテスト対策 ➅面接対策 ➆ジョブ対策、➇プラスアルファの対策(英語・金融知識など)
が必要であることを確認してきました。
選考対策の進捗や忙しさの度合いはみなさん一人一人異なると思います。進んでいる人も遅れてしまっている人も、自分の状況を客観的に把握し、やるべきことを明確にするのが大切です。
この時期から少しずつ先取りして対策を進めれば、各選考フェーズにおける必要な対策の概要をいち早く掴むことができます。まずは➀~③といった足場を固めて、その上で一足先に➃ESのイメージや➄筆記・WEBテストの勉強、➅面接回答例の作成などの具体的なアクションを取り、春休みの残りの期間で周りに差をつけましょう。
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