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外銀のリクルーター面談・ランチ面談を徹底解説!
こんにちは、外資就活 外銀チームです。
9月も中盤になり、25卒の学生は外銀のサマーインターンが終了して、ひと段落ついている学生も多いのではないでしょうか。しかし、これで終了ではなく、そこから早期の選考に進めるかどうか不安と期待でいっぱいだと思います。
さて、今回は外銀の選考プロセスの初めから終わりまで関係する、リクルーター面談(以下リク面)について解説していきたいと思います。
リク面のプロセスは、企業や部門、その人の評価によって異なりますが、今回はゴールドマンサックスやモルガンスタンレー、J.P.モルガンなどで実際に行われていた代表的な選考プロセスをもとに解説していきます。
そもそもどうやったらリク面で高評価が付くのかなど、25卒の皆さんは勿論、26卒の皆さんにも本記事を参照していただければと思います。
また、リクルーター面談後の本選考についてのコラムもありますので、ぜひご覧ください。
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外銀におけるリクルーターとは?
それでは、まず外銀における「 リクルーター 」とは何かについて解説します。
※既にリクルーターが就いている方や、外銀の最後の選考プロセスをある程度理解している学生の方は読み飛ばしていただいてもかまいません。
リクルーターは日系企業でも見られる制度ですが、リクルーターの具体的な役割としては、「インターンで評価した学生を他社に逃がさないようにすること」です。外銀では加えて「学生の志望度や現在の選考状況を確認し、自社の理解度を深め、上のタイトルの人に会わせても大丈夫か確認する役割事」があります。
リクルーターが付く場面としてはインターンが終わった後が代表的です。そのため、夏にインターンに参加して春選考まで内定を出さない企業の場合、リクルーターと半年以上付き合うことになります。
通常リクルーターは定期的に学生と連絡を取り、情報を与えます。これは2つの意図があります。1つは、学生の企業に対する理解度を高め、選考で落ちにくくする意図。もう1つは、自社への志望度を高める意図です。そのため、定期的に電話や面談によって学生にコンタクトをはかってきます。
ただし、 リクルーターがつく学生自体は比較的多い傾向 があります。ある外銀ではインターン参加者の7割にリクルーターがついたようです。そのため、 リクルーターがついても特段自分が優遇されているとは過信せず に、しっかりと対策を進めておきましょう。
ちなみに インターンで高評価がついた場合には、一部の外銀は、リクルーターが付くのはもちろん、一部の高評価の学生だけを呼ぶランチ会(ディナー会)を開催したり、シークレットインターンに呼んだりと「特別な優遇アクション」があります。高評価の有無についてはリクルーターではなくこれをシグナルとするとよいでしょう。
リクルーターがつくためにインターンで気を付けるべきことは、以下のコラムを参考にしてください。
外銀のリクルーター面談は何回?どれくらい続くの?
リクルーター面談について、実際何回やるのか、どのように進んでいくのか気になる学生もいるかと思います。
答えから言うと、 「企業・人・リクルーターによって様々」 ということです。サマーインターン経由で年内に内定を取る場合だと、2~4回ほどが目安になってきます。しかし、話したように人によっても変わってきます。同じ企業でも、2回でスーパーデイに進む学生もいれば、3,4回面談したのちに選考に進むという場合もあります。
また、自分の担当のリクルーターによっても変わってきます。それも、担当の社員が「この学生と働きたいか」について考えるため、デスクが違うリクルーターだったりすると選考の仕方も変わってきます。
ですので、様々な要素が重なり人によって回数が変わってくるため、一概に「この会社は何回」と決めることはできません。
外銀の面談は途中で突然終了することも?
リクルーター面談は、突然終わることもあります。
面談終了後に、次回の面談をそのままセッティングしたり、このままスーパーデイに進んでもらう旨を伝えられることもあります。
場合によっては「今後のことはまた連絡します」という内容で終了する場合もあります。この場合は、後日電話などで連絡が来て次の面談をセッティングされます。しかし、そのまま連絡がこないという場合があります。その場合は、途中でマッチしないなどの理由で選考ルートから外れたと思って良いでしょう。ですから、リクルーター面談でも少しも気を抜けません。
では、そんなリクルーターはどのような形でコンタクトしてくるのか、リク面ではどんなことを聞かれるかについて説明していきます。
リクルーター面談では、インターン参加前の面談以上にはっきりと自分の気持ちを伝えるべき
リクルーターとのランチ会やディナー会、そして電話上で聞かれることは、今までのインターン選考で聞かれてきたことと異なります。
具体的に違う点は、これまでのインターン選考以上に、「入社後に何をしたいのか?」「どこの部署に興味があるのか?」「誰と働きたいのか?」「他社に行かないのか?」について確認がなされるということです。
特に、投資銀行部門は他のマーケッツ・アセマネ部門と比べて、部門内で業務が細分化されています。そのため、内定を出した後に部門の中でもどの業務で働いてもらうかについて決定する際の参考材料としてリク面が使用されることも多いといいます。
リク面では今までの選考で聞かれた内容と整合性の取れた答えをする一方、ある程度は自分の主張もすべきでしょう。
例えば、今までの選考では、質疑応答として
Q:投資銀行の業務で何がしたいの?
A:どの業務でも社会へインパクトを与える点は同じなので、こだわりはありません。
といったようにインターンに参加するためや、面接を突破するためにあまり自分の希望を語ってこなかったのではないでしょうか。
ただし、インターン経験後のリクルーター面談の段階では、特定の業務に関心を示さないと、「その程度の関心レベルなのであれば、自社や投資銀行業界で勤めることにそこまで関心がないのでは」とみなされやすいため、業務の希望まで伝えたほうが良いです。
Q:投資銀行の業務で何がしたいの?
A:「どの業務でも社会へインパクトを与える点は同じなので、こだわりはありません。ただ、自分の長い時間をかけてじっくりやる性格はM&A事業に向いている気がしています。中でも学生時代はプログラミングに力をいれていたため、IT企業の買収案件に関われるような業務を希望します。」
というような、より具体性があり、かつ、部門の中で業務内容をより絞った受け答えをするといいでしょう。
この受け答えをすると、もし、その部門の人員が足りていないようであればいい反応を貰えるでしょうし、一方で既に人員が足りていればその旨を教えてもらえます。反応によってその後の面接での受け答えの判断材料にすることが出来るのです。
以上のように、 リクルーターには志望の業務内容までしっかり伝えられるように しましょう。
内定が近づいてくるとリクルーター面談の質問内容も変わってくる
「どこの部署で働きたいか?」「なぜこの会社で無ければいけないのか?」といった点はどのリク面でも必ず聞かれます。ただ、それもリク面談の最初のほうだけで、学生がしっかりと考えていることがリクルーター側に伝われば、その後はリク面の質問は「その学生と一緒に働きたいか?」「学生に内定を出して本当に入ってくれるか?」の探りをいれるような質問にシフトしてきます。
リクルーター面談の最大の特徴は「学生の人柄を問う質問」
リク面が今までの面接と異なる最大のポイントは、リク面ではより「学生の人柄を探る質問」がなされること です。
典型的な例として、かなり突飛な質問がなされることが多々あります。狙いとしては突飛な質問にいかに学生が対応するかを見て、その学生の本当の「人柄」を確かめるためです。
例えば「あなたが嫌いな人はどんな人?」というような意見を求めるような質問をしてきます。
このような質問は日系メーカーの面接でも比較的多く見られますが、外銀の場合は「仕事を熱心にやらない人です」というような模範解答のような答えを返しても、「でも、仕事はするけどそれでも人間として苦手な人っているよね?それともそんな人はいたことない?」というようにかなり深くまで追求してきます。
このような質問は学生の対応力を試しているというよりは、 真の「人柄」 を確認しようとしています。ここまでの選考で十分学生の対応力は確認が取れていますので、単純に「この学生はどういう時に不快感を感じるのか」や「どういうことを楽しいと思うのか」といった点を確認してきます。
高難易度の仕事に対し数名しか採用できない外銀だからこそ、能力がある上でさらに人柄も合う人材を見極めようとしているのです。
ここでは素直に自分の気持ちを述べるか、あくまで想定質問を考えておいて深い解答を準備しておくか、どちらがよいか絶対の正解はありません。おそらく前者の場合は素直に答えをいうことで「素直さ」のようなものがリクルーターにも伝わるメリットがあると思いますし、一方で後者のようにしっかり準備をしておく場合はことで「準備力」が評価されるメリットがあると思います。そして、そこにリクルーターの好みが絡みます。
いずれにせよリクルーターの方の反応やキャラを見つつ、適切な回答をすべきでしょう。
リク面で問われる志望度や身辺情報に関しては正直に答えるべき
リクルーターの方との面接も回数を重ねると、「他社に行かないか?」や「身辺情報」を聞かれる頻度が上がるため、正確な応答の重要性も徐々に増していきます。
もちろん、これまでのリク面やインターン選考でも志望度について聞かれはしますが、リクルーターとの面談が回数を重ねるにつれ、「自身の親戚に金融関係者がいるか?」「健康問題はあるか?」「そもそも自社への志望度はどの程度のものか?」と、パーソナルな質問をかなり細かく聞かれるようになってきます。
これらの質問は志望度以外は素直に応えたほうが得策です。特に、「周囲に金融機関関係者がいるか?」「健康に問題がないか?」という質問への回答だけで選考で落とされることはまずありません。むしろ、業務がしやすいように配慮がなされたり、知人が務める他社の話で盛り上がったりと悪いことはおきません。
そもそも金融機関、特にプライマリーマーケット業務では徹底的に血縁関係や身体の状態について入社前に調べます。そのため、ここで嘘をついてもその嘘は入社するまでに必ずばれるので、下手に嘘をついて後で評価を下げるよりは、ここで本音を言いましょう。
面談で他社の選考はどの程度言うべき?
他社の選考状況についても、御社を第一志望ではあることを強調しつつ、 他社も受けていることはある程度は正直に話すべき です。
例えば「他にどこの企業を受けているの?」と聞かれた場合は、「御社ともしもご縁がなかった場合に備え、△△社と、□□社は受けています」と答えるのが賢明でしょう。逆に「御社以外は一社も受けておりません」と答える方が、嘘っぽく聞こえるため、2、3社は同業界から並列して選考を受けている企業を挙げるべきです。
外銀の面談で過去になされた質問集
最後に、リクルーター面談の際に過去に聞かれた質問についてまとめておきます。
これらの質問は、ここ数年の米系外資系投資銀行内定者から集めた情報です。参考にしてみてください。
・自己紹介をお願い。
・他の学生に負けないような自己紹介して。
・インターンどうだった?
・うちの会社についてどういう印象?
・就活生目線で、うちの会社の良い所と悪い所を率直に教えて。
・最近何に時間使っている?
・他に内定は貰っているの?
・総合商社の方が向いているんじゃない?
・いつまで働くつもり?
・体力はあるほう?
・英語は喋れる?
・計算は得意?
・卒業までの単位は大丈夫?
・誰か会いたい部門の人いる?
・戦略コンサルはみなかったの?
・お酒は飲めるほう?
・なんか質問ある?
・どんな人がいるところで働きたい?逆にどんな人がいるところで働きたくない?
・なんで〇〇学部なのに金融なの?
もちろん、これ以外にも様々な質問が聞かれるのですが、この質問リストを一読しただけでもかなり属人的な質問が多くなされるということがわかると思います。
今までの面接とは少し違った雰囲気になることを念頭において的確に答えていきましょう。
柔軟な対応ができるように準備しておこう
リク面までこぎつけられれば内定まであと一歩と言えるでしょう。
しかし、これまでの面接では突破出来ていても、同じ要領では突破できないのがリク面です。
過去の選考体験記や内定者の先輩などに意見を聞くなどして、質問をされたときに返せない、固まってしまう、ということが無いように心がけましょう。
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