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外資系投資銀行IBDサマーインターンへの備えはES対策から
こんにちは、外資就活 外銀チームです。
27卒外銀投資銀行部門(以下外銀IBD)志望の皆さんは、まずサマーインターンから就活が始まります。
第一の関門であるES提出では、どのような書き方と内容が求められるのでしょうか。
今回は外銀IBDにおける、 サマーインターンESの書き方 についてお伝えします。
また、外銀IBDの選考において、 サマーインターンに参加することの重要性 についてもお話しします。
内定への近道はサマーインターンの参加
まず、サマーインターンに参加すると本選考で圧倒的に有利になります。実際に外銀IBDの内定者に占めるサマーインターン参加者の比率は非常に高く、 内定者の9割がサマーインターン参加者 という企業もあるそうです。
もちろんサマーインターンに参加していない学生にも、ウインターインターンへの参加を経由すれば本選考の門戸は開かれていますが、 その場合はウインターインターンで相当なインパクトを残す必要があることを肝に銘じて選考に臨むべきです。 近年は、ウインターを開催していない企業も多いので注意が必要です。
サマーインターンの参加者であれば「サマーインターンで実務に触れ、外銀IBDへの志望度が上がった」「実際に社員と交流して、カルチャーフィットを感じた」など、本選考の志望動機をより具体的に、より納得感のあるものにできます。
一方でサマーインターンに参加していない場合、「なぜIBDを志望しているのか」「なぜこの会社なのか」について納得感のある内容を書くのが難しくなるのは、想像に難くないでしょう。
また、企業がサマーインターンを開催する背景には、 学生の性格や能力、資質をなるべく早い段階から時間をかけて把握したいという企業側の意図があります。 外銀IBDで新卒採用を行なっている多くの企業において、サマーインターン後にいわゆる「囲い込み」(注:優秀層を対象にリクルーターがついて選考対策のアドバイスを行なったり、クローズドの食事会を行うこと)が行われている点にも、この意図が表れています。
本選考が終わった後、春に追加募集が行われる場合もありますが、このような募集の実施は内々定者が辞退した場合などの特例ケースに限られますので、完全に運次第です。確実に外銀IBDの内定を得るためには、まずサマーインターンに参加することを目標にしましょう。
サマーインターンに参加するには、余裕を持って志望動機を練る必要があると心得よう
ESには洗練された志望動機を記載する必要があるため、作成にはある程度時間がかかります。そのため、 自分が受ける企業のESの締切日をあらかじめ把握しておきましょう。 また外銀IBDではESの提出と同時にWebテストやテストセンターでの筆記試験が課せられることも多いですので、テスト対策の時間も加味して予定を立てましょう。
加えて、企業によっては、 英語で答える項目もあるため英語に自信のない人は、より早くから対策を始める必要があります。
ESは、
② とりあえず書いてみる
③ 書いたESを客観的に見直す
具体的には、
・一行ごとに「本当に?」「なぜ?」を問いかける
・同じ内容をより短い言葉で表現できないかチェックする
・インパクトある表現が使えないかチェックする
④ 書いたESを他者に添削してもらう(内定者に頼むのが望ましい)
⑤ 添削の結果を受け、再度書き直す
の5つのプロセスを繰り返すことが望ましいですが、このプロセスを行うには相応の時間がかかります。つまり 提出期限から逆算し、早めに準備しないと間に合わない のです。これらのプロセスに関しては、英語も日本語も同様です。文法などに心配のある人は、内定者や帰国子女の学生にチェックしてもらうのも手です。
このプロセスはインターン・本選考いずれのES対策においても共通しています。しかし両者の間で異なるのは、インターンの志望理由に求められるのが 「インターンへ興味を持ち、参加したいと思った理由」 であるのに対し、本選考の志望理由に求められるのは 「外銀IBDで働きたいと思い、その会社でないといけない理由」 である点です。
また、内容面に関しても重要な点があります。それは、 書いた志望理由などが納得できる経験に基づいているかということです。 外銀を受ける上で、インターン・本選考関係なくこれまでの経験はかなり重要視されます。面接の準備も兼ねて、ESの時点から外銀IBDに結びつく納得感のある経験を伝えられるようにしましょう。
ちなみに、サマーインターンで一定の評価を得た学生は、一般的に公開されている本選考スケジュールとは異なる優遇ルートに招待される場合があります。優遇ルートではランチ会やフォローアップ面談を経て11~12月に内々定獲得、という選考フローですので、その場合は本選考用にESを作成する必要がなくなります。
ただし、この場合でも面接では必ず志望動機を聞かれることに加え、優遇ルートに乗るにはそもそもサマーインターンへの参加が必須ですので、早めのES準備が欠かせないことには変わりありません。
過去サマーインターン通過者のESを参考にしよう
ESを書き始める前に、過去ES選考を通過した先輩のESをみてみましょう。
以下にいくつか実例を紹介します。
・【25卒ゴールドマン・サックスIBDサマーインターンES】
【解答】
私が〇〇〇〇部門を志望する理由は、財務の観点から企業の成長に貢献したいという思いがあるからだ。ベンチャー企業での長期インターンシップを通じて、企業における財務の重要性を強く実感した。会社が〇〇〇〇の〇〇を受けたことで、私のチームは自社の〇〇〇や〇〇〇〇〇開発による事業シナジーの追及と新たな成長領域の創出に取り組むことができた。このように、企業が〇〇を受けて進化する過程を経験し、私も将来財務的な支援を通じて企業の〇〇〇に〇〇できる人材になりたいと強く思うようになった。企業に寄り添って〇〇〇〇の提案からその実行まで携わり、大きな変革の場に立ちあえると考え、〇〇〇〇部門を志望している。 その中でも貴社を志望する理由は、説明会や座談会への参加を通して、チームワークを何よりも重視する貴社の社風に魅力を感じているからである。私はこれまで様々なチームで高い目標を達成することに大きなやりがいを感じてきた。例えば、大学時代には、リーダーとして〇〇〇チームを優勝に導いた。多種多様な業界の専門家とチームを組んで高い目標を掲げ、財務の専門性を持って働く〇〇〇〇の刺激的な環境下でこそ、より大きなやりがいを感じ、顧客に価値提供できると考える。そのため、チームワークを重視する貴社のチームの一員として、粘り強く案件に取り組んで顧客を成功に導いていきたいと考える。
・【24卒モルガン・スタンレーIBDサマーインターンES】
【解答】
私は財務の専門家として日本の事業会社の海外進出を財務面から支援したい。この目標を実現すべく、10年以上日本関連案件において、案件数・規模ベースで国内トップの実績を持ち、ジュニアのうちから大型案件に多数携わることが出来る貴社で最速で成長したいと考える。貴社では、希望によりIBD・GCMの別チームへ異動する機会も与えられるため、この機会を活用し、カバレッジ/プロダクト部門の双方の経験を積みたいと考えている。これにより、顧客とのリレーションを切らすことなくMAバンカーとしての専門性も深めることができ、顧客に対して最適な提案が出来るシニアバンカーに成長することが出来ると考えている。質問内容:「Please provide details of your extracurricular activities, including any positions of responsibility that you've held and would like to highlight. Please type in Japanese (within 400 characters).」
【解答】
〇〇コンサルファームでのインターンにおいて、大手家電メーカーの〇〇事業策定に用いるフレームワークを作成し最終報告書に採択された。 学生の間に学問だけでなく実務を通じた経営課題解決のハードルの高さを体感することが必要と考え、休学を活用しインターンを行った。自身の業務の完成度が低ければ社員の足を引っ張ってしまうことになるため、社員の方々と緊密な進捗共有を意識した。また、他ファームのフレームワークでは既存の〇〇方式の差異に着目していたが、新たな〇〇モデルを検討する際にも活用できるよう顧客提供価値に着目し、〇〇事業の類型化を行った。その際に、別タスクとして行った他社事例がどの類型に該当するかを確認すると共に、該当事例の少ない類型に関しては追加でリサーチを行うことで、フレームワーク原案の策定とリサーチ精度の向上を同時並行で心掛けた結果、最終報告書に採用された。
・【25卒バンク・オブ・アメリカIBDサマーインターンES】
【解答】
投資銀行・資本市場部門を志望する理由は2つある。
1つ目は、財務の観点から企業の成長に貢献したいという思いがあるからだ。ベンチャ一企業での長期インターンシップを通じて、企業にとってお財務の重要性を強く実感した。会社が〇〇〇〇の〇〇を受けたことで、私のチームは自社の〇〇〇や〇〇〇〇開発による事業シナジーの追及と新たな成長領域の創出に取り組むことができた。このように、企業が投資を受けて進化する過程を経験し、私も将来財務的な〇〇を通じて企業の〇〇〇に〇〇できる人材になりたいと強く思うようになった。投資銀行・資本市場部門の立場から、企業に寄り添って財務戦略の提案からその実行まで携わり、大きな変革の場に立ちあえると考え、志望している。
2つ目は、熱意をもってチームで大きな目標を達成し、顧客の成長に貢献したいからだ。私には、リーダーとして〇〇人の〇〇〇〇チームを大会優勝に導いた経験がある。我々は〇年連続ライバル校に決勝で敗れていた。チームとしての結果を最優先に考えた私は、この状況を打破するべく、一人ひとりに向けた具体的なフィードバック共有による日々の練習の質向上や、練習場所の管理・運営への取り組みによる練習量の確保など多方面に走した。このようにチームとしての目標達成にむけて積極的に支援を行った結果、全体としての〇〇〇の完成度は格段に高まり、私達はサークル創設以来最高の成績を残した。上記のような経験から、私はチームで高い目標を達成することに大きなやりがいを感じてきた。様々な業界の専門家とチームを組んで高い目標を掲げ、財務の専門性を持って働く投資銀行の刺激的な環境下でこそ、より大きなやりがいを感じ、顧客に価値提供できると考える。
・【24卒シティグループIBDサマーインターンES】
【解答】
私がシティグループ、中でも投資銀行部門を特に強く志望する理由を貴社に伝えたい。 まずシティグループを志望する理由に関しては、貴社には「教え好き」のカルチャーがあるという記事を拝見し、その点が魅力的だったからである。私は大学での学びを通してある程度の知識を身につけていますが、実務的な理解は乏しいというのが正直なところです。殺伐とした雰囲気が投資銀行からは想像されますが、貴社は全く異なる社風なのではないかと推察し、志望する。 次に、そもそもなぜ投資銀行部門を特に志望するかである。この点に関しては2つの理由をお伝えしたい。 1点目は、日本企業の発展に投資銀行部門が貢献できると考えたからである。昨今、日本企業は国内市場の縮小化に伴い、事業ポートフォリオ改革や海外進出を余儀なくされている。事業の入れ替えや多角化、また海外進出する多くの企業はM&Aを活用しており、今後もこの傾向は強まると考えられる。M&Aのプレゼンスの高まりを受けて、投資銀行部門の重要性も増すと考えた。また、日本企業の持続的な発展にリスク資本を増加させることは重要であると感じる。この点に関しても投資銀行が証券化などを通して貢献できると考えます。 2点目は、ゼミで培った仮説検証を繰り返し課題解決を目指す能力が活かせると考えたからである。私は財務諸表分析や企業価値評価を扱うゼミに所属している。そこでは定性的に記述される企業の諸問題と財務数値との関連を分析し、問題に対する解決策を考えている。複雑な問題に対して、一度に解を導き出すことはできず、自分たちで課題に対して仮説を設け、それが正しいかを検証し続ける必要がある。この力は、例えば多角化のためにM&Aの買収先を探している企業があるとして、適切な投資先を提案するには、仮説検証を繰り返して提案先企業にフィットすることを示さなければならない。
・【21卒UBSグループIBDサマーインターンES】
【解答】
There are two points that I can contribute to the success of UBS. The first one is the ability to analyze things. It is the tutor's experience that made the most of this strength. I have been supporting students' goals by (1) analysis of notes and tests and (2) confirmation of students' reactions during class. Based on these analyses, I practiced teaching according to the students' level of understanding and contributed to the desired school pass. I believe that this ability can be used in investment banking business that needs to analyze the client's issues accurately and make the optimal proposals. The second one is toughness. In addition to research at university, I have been actively engaged in practical training of the faculty of 〇〇, club activity and part-time job. I have been highly rated at all the activities while doing multiple tasks simultaneously. I am confident that I can demonstrate high performance at investment banks that require physical and mental toughness.
いかがでしょうか。
業務理解やキャリアビジョン、自由に伝えたいことなど、さまざまな質問がありますね。
実際に通過したESでは、どのような全体の構成で文章を展開し、どのような内容で志望度のアピールしているのか、といった点を大いに参考にできるのではないでしょうか。
先輩が書いたその他企業のESを見たい場合は、選考体験記をご覧ください。
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以下にES以外の外銀選考対策コラムを載せておくので、ぜひご覧ください。
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