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もはやあなたも“ひとごと”ではない!?~「就活塾」を取り巻く環境の変化

就活コーチの代表・廣瀬泰幸です。11月29日に、東洋経済オンラインで就活塾について公開しました。タイトルは、「近づいてはいけない『NG就活塾』の3大特徴」です。

そこでお伝えした「NG就活塾」の3つの特徴は、
1.生徒集めの手法が強引
2.疑わしい実績を掲げている
3.代表者の経歴やポリシーがよくわからない

です。

そして、「有用な就活塾」の3つの特徴は、
1.1人1人の課題にフォーカスしている
2.リーダーシップにフォーカスしている
3.相互作用にフォーカスしている

ということでした。

お読みいただいた方々がいらっしゃれば幸いです。

そこで、今回のコラムでは、就活塾についてもう少し深めてみようと思います。

就活塾に通う学生が増加している

就活塾を主催している私の塾にちょっとした異変が生じています。

それは、例年ならば年明けから入塾する学生が増加するのですが、19卒予定生は夏休み明けから増加していることです。前年同時期比ではおよそ3倍の勢いです。知り合いの就活塾の経営者に話を聞いてみると、やはり来塾者は増加しているとのことです。

増加の理由

そこで、学生に来社・入塾理由を尋ねてみると理由は以下の3点にあります。

(1)就活が早期化・長期化した

ご承知のように、今年の企業の就活は、昨年とは大きく異なっています。一言で言えば、採用する企業にとっては、夏のインターン実施企業が増加したことによる早期化と、経団連加盟企業が採用選考をルール上開始するのは、6月1日からであることに伴う長期化です。

これは、企業にとっては、より良い学生を選定するチャンスが増えたことである一方、学生側からすると、選択肢の増加と、選ばれる者とそうでない者の二極化、就活と大学生活(学業、部活・サークル活動)やアルバイトとの両立が求められ、スケジュールやモチベーション管理が難しくなったと言えるでしょう。

(2)インターンへの応募や実際のインターンでうまくいかなかった学生が増加した

来社・入塾理由で1番多いのは、志望企業のインターン選考に落ちたことと、実際にインターンには行けたものの他の学生のレベルに比べて自分が劣っていると感じたことです。インターン経由での企業の採用母集団形成活動が盛んではなかった昨年とは、まさに様変わりの状況が生まれています。今の時点で、既に選ばれる者と選ばれない者との選別が行われていることを多くの学生が経験しています。

当然、うまくいかなかった学生はこれまで通りではまずいという思いで行動し、就活塾を選択肢の1つに入れているのです。

(3)自分や先輩の就活が意外にうまくいかなかった

来社・入塾理由で2番目に多いのは、4年生では、自分自身の昨年の就活が不本意な結果だったことです。3年生や修士1年生では、先輩が就活で苦労したことを目の当たりにしたことです。

新聞をはじめとした各種報道で18卒生の採用戦線では、「売り手市場」や「企業の採用増」の見出しが躍りました。また、実際にリクルートワークス研究所が毎年実施している求人倍率調査でも、求人倍率が1.78倍となり、企業全体の求人数は増加しました。

ところが、ほとんど報道されなかった同調査の詳細データでは、従業員数5,000人以上の大企業での求人倍率は、2017卒の0.59倍から2018卒は0.39倍へと低下していました。まして、人気企業への入社は、数十人に1人入れるかどうかであるという状況は変わっていなかったのです。当然、18卒生では思った通りの就活が出来なかった学生は増加したのです。

念のために企業の採用活動が早期化した理由は、以下3点です。

(1)採用競合企業が、同業種だけではなくなった

多くの大企業が採用したいと考える優秀な学生は、早期では、外資系消費財、外銀、外コン、メガベンチャー、テレビ局等を受験し入社するケースが増えています。そうした企業の採用活動は、夏のジョブやインターンから始まり、大手就職サイトがopenする3月1日には、採用活動を終了するところが少なくなく、人気大企業といえども、そうした企業群が採用競合する環境となっているのです。

(2)公募だけではないルートを通じて接触することが、実際の入社に繋がっている

従来から技術系採用において研究室ルートを通じて採用したり、文系ではゼミや部活、サークルにOB・OGを派遣して、一般公募とは別に一本釣りの採用活動がなされています。当然、そうした学生の多くは、一般応募での学生よりも早期に選考テーブルに乗るケースが少なくないものの、まだ他社の採用が始まっていないという理由から最終的な入社意思を早期には固めない学生が多いものです。ところが、採用活動全体が早期化すれば、こうしたルートで早期に入社意思を決定することに躊躇いがなくなるからです。

(3)学生に求める資質が高くなった

人気企業の研修の場で人事担当者から話を聞くと、優秀な(自社に入社し、成果を挙げられる)学生が少ないと感じている会社が増加しています。もしくは、もっと優秀な学生を採用したいという声をよく聞きます。その為、優秀な学生を採用するために、多くの学生に接触でき、じっくりと1人1人を観察・判別できる早期からの採用活動に取り組み始めたのです。

就活塾に行っても意味ない人、向いている人

それでは、次に、就活塾に行っても意味ない人、向いている人について私の考えをお伝えします。

このテーマに関しては、数年前に書かれた「就活塾は使えるのか?–行っても意味ない人、向いている人」のコラムがありますから、その趣旨をおさらいします。 

就活塾に行っても意味ないタイプは、
A.ファンダメンタルな力が十分あり、わざわざ行かなくても志望企業から内定をもらえる人
B.行っただけで満足して金を払って終わる人

です。

逆に就活塾に向いているタイプは、
a.意欲はあるが、特に実績や能力があるわけではない人
b.研究等でしっかりと実績を残してきたが、面接やグループディスカッションに難のある人

です。

本コラムは、就活塾に関心のある人には、注目され、多くの人に読まれてきているコラムです。

しかし、本コラムが執筆されてから数年が経過し、今年は今までとは就活環境が変わりました。

併せて、一言で就活塾と言っても今では様々な塾があります。大学進学塾の業界で例えれば、河合塾や代ゼミ、駿台といった大手の塾とは別に、鉄緑会、サピックス、早稲田アカデミー、東京個別指導学院、その他の個別指導塾があるように。

仮に10年後の2027年から今を見ると、就活塾業界は、大学受験塾があちこちで生まれた1960年代と酷似していた時代と言ってもいいかも知れません。

その為、上記の問いに対する私の見解は、就活塾に行っても意味ない人、効果のあがる人というフレーズそのものが現在では意味をなさないということです。

私の結論は、「一言で就活塾と言っても中身は千差万別」「ある人は〇〇の就活塾に行っても意味はないが、ある人にとっては△△の就活塾に行くことに意味がある」ということです。つまり、人によって就活に成功する為の「課題や目的・目標が違っている」ため、自分に合った就活塾を選ぶことが大切ということです。

ちなみに、先に紹介した「就活塾は使えるのか?–行っても意味ない人、向いている人」のコラムで、就活塾に行っても意味ないタイプとして紹介されたA.とB.に対する私の見解は以下の通りです。

■A.について

就活塾には、塾の理念や目的として、単に志望企業から内定をもらうことだけを目指しているのではなく、社会で活躍できる力を身につけることも含めて目的としているところがあります。

また、社会人経験豊富な塾長・講師から見れば、本人が第一志望と考えている企業の他に、本人にとってより幸福な社会人生活を送れる可能性が高い会社を提示できる塾があります。その為、仮にファンダメンタルな力が十分あり、わざわざ行かなくても志望企業から内定をもらえる人だとしても、塾によっては行く価値があります。

■B.について

就活塾には、1人1人のタイプや強み・弱みをよく理解し、それを生かしたり、改善する取り組みをしている塾があります。その為、仮に本人が塾に通っただけで満足して金を払って終わる人であったとしても、塾によっては、そうした意識や習慣を改善できるので行く価値があります。

また、就活塾に向いているタイプとして紹介されたa.とb.に関しては、決してそれらのタイプの人に限られるものではないというのが私の見解です。

就活塾の効用

それでは、就活塾は「千差万別」であるといっても、就活塾に通う一般的なメリットについての私の考えを以下5項目に分けてお伝えします。

(1)自分に合った企業選定をサポートしてくれる

インターンシップに沢山応募できるということは、それだけ会社の選択肢が増えるものの、自分にとって応募する価値がある会社か否かを見極めることは、社会や会社をよく知らない学生にとっては難しいものです。そんな時、社会人経験豊富な講師やコーチの知識や見識が役立ちます。

(2)1人1人の実力向上をサポートしてくれる

企業が早期・長期に渡って学生に接触できるということは、学生にとって、選ばれる側と選ばれない側とがよりきれいに分かれることを意味します。選ばれない理由はただ1つ。それは、その企業で働いて成果を挙げる為のPotentialityを感じさせることが出来なかったからです。

就活塾は、単にESの書き方や添削、自己分析の仕方、GDの仕方、OB・OGとの会話の仕方、面接の受け方等の就活ハウツーやスキル向上をサポートしているだけではありません。1人1人の課題解決やリーダーシップ、相互触発等、社会に出て活躍する力そのものの向上をサポートしている塾もあります。

(3)1人1人のスケジュール管理をサポートしてくれる

企業の採用選考が長期化することに伴い、学生は、就活と自身の学生生活やアルバイトとの両立が求められます。その際に大切になるのが、自分でPDCAを回す習慣を確立すること。就活塾では、そうした社会人としては当然の習慣が身につくようサポートしている塾もあります。

(4)1人1人のモチベーションやメンタルヘルスをサポートしてくれる

一般に応募会社が増える程、受かる会社がある反面、落ちる会社も増加します。落ちた際には、程度の差はあるものの誰もが心理的なショックを経験します。しかし、最終的に自分にとって最良な会社に入社するためには、多少の心理的抵抗を脇に置き、応募し続けることが大切です。理由は、失敗の経験からこそ学べることが多いし、時々の失敗はチャレンジした証だからです。

就活塾の講師やコーチは、そうした心理的なショックやモチベーションが下がった時、良き相談相手になってくれる方々が多いものです。併せて、共に就活塾で学ぶ就活生同士が、そうした心理的抵抗を和らげてくれることも多いものです。

(5)学生の置かれた環境では知りえない有効な情報を提供してくれる

就活が長期化すればするほど、ウワサが飛び交うものです。実際に日経カレッジカフェの「内定者4人の就活舞台裏」に登場している学生もそのウワサに翻弄されたうちの1人で、同コラムの執筆者も「就活のウワサは真実でないことが多い」と断じています。

また、私自身が1人1人とマンツーマンのコーチングをしている際にも、学生が日々接している情報には、首をかしげたくなるものが多いのも事実です。

就活塾の講師やコーチは、様々な情報が乱れ飛ぶ中、正しい情報をかぎ分ける経験と見識を持っている方々が多いものです。併せて、就活生に必要や有効と思われる情報を提供してくれる方々も多いものです。

おわりに

今回のコラムでは、なるべく私の具体的な経験はお伝えしないようにしました。理由は、私は就活塾の経営者の1人であると同時に、外資就活ドットコムの価値を十分認識している者の1人だからです。

本コラムの趣旨は、就活環境が大きく変わる中、就活塾を取り巻く環境も大きく変わっていることをお伝えすることです。数年前にはサポートできなかったことも、今ではサポートできるようになっている塾も少なくないかも知れません。

本コラムで、就活塾の効用をある程度汲み取っていただけたならば、是非、自分の頭と体で複数の就活塾を調べていただくことをお勧めします。

最後に「就活塾は使えるのか?–行っても意味ない人、向いている人」の執筆者が記した通り、2人の息子を社会人に育てた私の感覚から、就活塾の15~20万円の塾代は、親御様の感覚からは、高額とは言えないのではないかと思っています。


廣瀬 泰幸(ひろせ やすゆき)就活コーチ代表。岐阜県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、リクルートに入社。15年間勤務の中で、大手一流企業からベンチャー企業まで1,000社を超える企業の採用と人材育成を支援。2003年有限会社ヒロウェイ設立。主としてリンクアンドモチベーション社の講師として大企業に勤務する10,000人を超える社員に教育研修を実施。2010年、株式会社オールウェイズ設立。以降、1,000人を超える学生に就活コーチングを実施。

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