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就活成功のために軽視できない「ストレスコントロール」~就活生の4大ストレスへの対処法

はじめに

就活コーチの代表・廣瀬泰幸です。2月6日に、東洋経済オンラインでストレス対策に関するコラムを公開しました。タイトルは、「就活生が『いま抱えている3大不安』の解消法」です。

そこでお伝えしたことは、
1:「ABC理論」を理解する
2:「認知の歪み」を理解する
でした。

お読みいただいた方々がいらっしゃれば幸いです。

そこで、今回のコラムでは、「就活生のストレスと対処法」をもう少し深めてみようと思います。

本テーマについてお伝えする前に、まず、学生の方々が抱えているストレスを分類してみます。理由は、ストレスに対する正しい理解は、ストレスに対する抵抗力を強めたり、ストレスに上手く対処する上で大切なことだからです。

就活生が抱える4つのストレス

1:時間に対するストレス

就活生は、就活を始める以前の生活に比べてやるべきことが多くなります。具体的には、大学生活で継続している勉学・部活・サークル活動・アルバイトに加えて、ES提出・インターン選考の面接・インターン・志望企業の選定・自己分析・企業研究・OB、OG訪問・各種テスト対策・GD・面接対策・本選考 等々、時間がいくらあっても足りない程です。

そのため、就活生の中には毎日何かに追われるような日々を過ごしている方も少なくありません。また、実際に私が日々接している学生の多くは、やらねばならぬことが多すぎることにストレスを感じています。

しかし冷静に考えてみれば、1日24時間は誰にとっても同じです。また、就活の決着がつく6月中旬までは、誰にとってもあと140日程です。こうした時間や日数に違いはありません。時間や日数が足りないと感じるか、まだこんなにあると感じるかは、人によります。

また他方、自分が行う活動は、全て自分で選択して=決めて実行していることです。

そのため、時間のストレスを感じている人にとって大切なことは、時間の有限性を認めて何をするかを決めると同時に、何をしないかを決めることです。

前回こちらのコラムでは、「人は時間を『緊急と重要』の2軸の中で使います」と紹介しました。時間のストレスを感じている人は、『重要でないこと』はやめることが大切です。

「やめること」を選択することはストレスを軽減します。また、やめることを選択すれば、「緊急なこと」にも余裕を持って対応できます。

2:他者からのNOに対するストレス

本コラムの読者の方々の中には、既に様々な就活場面において他者からNOを突き付けられた方々は少なくないと思います。具体的にはESで落ちた、インターン選考に落ちた、外銀、外コン、メガベンチャーの本選考で落ちた等々です。中には、1次の選考には通過したものの、2、3次や最終選考に落ちたという方もいるかと思います。

大方の方々は、自分が希望を持って臨んだ様々な選考で他者からNOを突き付けられるとストレスを感じます。勿論、それは私も例外ではありませんし、誰もが仕事の中で他者からの様々なNOに遭遇します。

しかし、冷静に考えれば、他者からのNOとは、「ある会社のある人からNOと言われただけ」のことです。(必ずしも○○の人と明確になっていないことも多いのですが)全ての会社や多くの人からNOと言われた訳ではありません。

また、ある会社のある人からNOを突き付けられたとしても、別の会社の別の人からはWelcomeと言われることは多いものです。また、それで十分です。実際に入社できるのは、1社しかないからです。

一般に、就活場面での他者からのNOは、その会社で仕事をする能力に至らなかったり、その会社の風土にマッチしていなかっただけのことです。決して自分の全てがNOと言われた訳ではありません。

そのため、他者からのNOは本来はストレスを感じる筋合いのものではなく、新しい選択肢や今まで気づかなかった自分に遭遇するいいチャンスと解釈することが大切です。

3:他人と比べるストレス

皆さんの中には、自分は周囲の友人と比べて出遅れている、友人はインターンに参加して既に人事からいいフィードバックを貰っている、友人は既に意中の会社から内定を獲得した等々、周りの人と比べてストレスを感じている人も少なくないかも知れません。

就活は、企業が定める採用予定枠を巡って、あたかも椅子取りゲームのような側面もあるため、周りの友人と比較しての自分の出来、不出来を比べることを避けることはできません。

しかし、冷静に考えれば、他人と比較しての自分の不出来にストレスに感じたところで、ストレスを緩和したり、低下させることは出来ません。理由は、他人と自分は、価値観・仕事をする上での能力(スペック)・タイプが違っているため、そもそも違っているものとの比較は、生産的な価値を生まないからです。

一番有効なのは、過去の自分と現在の自分との比較です。客観的に優劣を判定できる分野(学業・運動・音楽等)での比較だからです。

また、そもそも就活は、一人ひとりの価値観が違っていることを前提に行われるものです。そのため、客観的に知名度が高い企業や勤務条件がいい企業が、本人にとっていい企業だとは一概には言えないものです。ですので、他人と比べるストレスは無用のストレスと考えることがまず大事になります。

4:成功のイメージが湧かないストレス

サマーインターンへの応募や参加をはじめとして、就活を半年ほど行ってきた方々の中には、いままでの就活の中での手応え感が希薄で、この先の就活に不安やストレスをお感じの方々も少なくないと思われます。

今まで上手く行かなかったならば、この先が思いやられ、今後の就活に対して不安やストレスを感じておられることも十分にわかります。誰もが将来の展望が開けない時には、不安やストレスを感じるものだからです。

但し、不安やストレスは、自分を駆り立てたり、自己課題を検討し、解決策を講じる原動力にもなるものです。

そのため、就活に対して成功するイメージが湧かずに不安やストレスを感じている方は、そうした不安やストレスに向き合い、ストレスや不安が自分を成長させる原動力となることを肝に命じていただきたいと思います。

4つのストレス対処法

それでは、こうした不安やストレスに対処するためには、東洋経済オンラインで述べたこと以外にどんなことを考え、実行すればいいかについてお伝えします。

1:信頼している人に心の内を打ち明ける

皆さんは、ビジネスマン・ウーマンが普段、どんなことをして日頃のストレスを解消しているかをご存知でしょうか。それは、ありていに言えば先輩や同僚との「飲み会」です。ビジネスの世界では、多かれ少なかれ、物事が想定通りにいかないことがあります。そのストレスを飲み会で解消しているのです。

勿論、飲み会の効用はストレス解消だけではありせん。日ごろ直面している不安や課題を人に打ち明け、相談することにより解消したり解決していることも少なくありません。

他方で学生の世界では、コミュニケーションがLINEやメールによって完結することが多く、人との直接的なコミュニケーションが少くなっているように思います。そのため、不安やストレスを打ち明ける相手がいない方もおられるのではないかと思います。

一般に「セラピー」の世界では人に不安やストレス、悩みを話す効用が認められ、積極的に他人に自分の胸の内を打ち明けることが奨励されていますし、メンタルヘルスの世界においても同様に人の話を聴くことが、人を元気で前向きにする上で大切であると言われています。

こうしたことから、もし、不安やストレスに直面した場合には、積極的に信頼している人に胸の内を打ち明けたり、自分の悩みをじっくりと聴いてもらうことをお勧めします。

2:「変えられるもの」vs.「変えられないもの」を理解する

私は、12年前から(株)リンクアンドモチベーション社の研修講師として一流企業の社員の方々に毎年社員研修を行っています。そして、その中で教えていることの一つが、ここでお伝えする「変えられるもの vs. 変えられないもの」です。

この考え方は、同社創業者の小笹氏がまとめ上げたもので、様々な同氏の著作物に書かれているため、既にご存知のお方もおられましょうが、改めてこちらで紹介します。

「変えられるもの」は、人の「思考」と「行動」です。また、変えられないものは、人の「感情」と「生理反応」です。皆さんも、昨日までの考え(思考)が、ある書物を読んだり尊敬する人との話しを聞いたりして変わったという経験をお持ちの方は少なくないと思います。

そして、考えが変わると行動も変わります。行動の起点は思考だからです。他方で、例えば好きになる芸能人や異性のタイプが似ていたり、逆に苦手なタイプも固定していたりします。こうした、「好悪の感情」はすぐには変えられるものではありません。併せて、汗をかく、尿意を覚える等の生理反応も変えられるものではありません。

さらに、「変えられるもの」は「自分」と「将来」であり、「変えられないもの」は「他人」と「過去」です。自分の思考や、行動を変えることにより、未来を変えられることは誰もが同意されることだと思います。逆に、「他人」に影響力を及ぼすことはできるものの、変えることは、容易ではありません。また過去を変えることは不可能です。

こうした「変えられるもの」vs.「変えられないもの」という視点を持つと、ストレスを軽減することに役立ちます。理由は、ストレスの原因は変えられない「他人」や「過去」にあることが多いからです。そして、それらが「変えられないもの」であることを認めることにより、「他人」や「過去」に固執する自分から離れ、「自分の思考と行動」や「未来」に視点を移すことが出来るようになります。

3:コーピングを意識する

コーピングとは、ストレスの原因や要因、それがもたらす感情に働きかけて、ストレスを除去したり緩和したりすることです。具体的には、ストレス要因に働きかける「問題焦点型」と、ストレス要因がもたらす感情に働きかける「情動焦点型」の2つに大別されます。

「問題焦点型」とは、ストレスを引き起こす状況を問題としてとらえ、それに対して最善と思われる解決策を実行することで、状況そのものを変えようとすることです。

具体的には、例えばインターン選考で落ちたことがストレスになっているのであれば、その原因は、例えばグループワークで、課題を掘り下げることが出来なかった、いい解決策が思い浮かばなかった、新しい視点を提供できなかった、発言そのものが少なかった等の自己のパフォーマンスを冷静に振り返り、その原因を分析し、対処法を考えた上で、次回のグループワークに臨むといったことです。

「感情焦点型」とは、ストレス要因がもたらす不快な感情を軽減するため、散歩をしたり好きな音楽を聴いて気晴らしをしたり、出来事のいい側面を見るようにしたりすることです。

一般的には、解決が困難または不可能である問題に直面しているときは、後者を選ぶことになるのですが、就活の面接場面でストレスに対処した経験を聞かれた際には、「問題焦点型」のストレス対処法を期待されている場合が少なくありません。そのため、日頃から両者のストレス対処法を行っていただきたいと思います。

4:PDCAサイクルを回す日々を送る

就活そのものは、ある1社に対する応募活動の塊りと捉えることができます。それを更に分解すると計画(Plan)を立て、実行する(Do)活動の集合です。またそこで大切になるのが、振り返り(Check)と対策の立案(Action)です。

不安やストレスを感じる人の多くは、こうした一連の活動において、計画(Plan)と実行(Do)は行うものの、振り返り(Check)と対策の立案(Action)はしない人が少なくないように思えます。

併せて、就活は、開始から終了まで数カ月間をかけて行う活動です。そのため、就活における1社ごとの応募活動のためだけでなく、数カ月を過ごすためのPDCAを回すことが大切になります。

因みにアマゾンでは、毎週1回、2~3時間かけて行うレビュー会議(Weekly Business Review)を経営上大切なものとして位置づけ、PDCAサイクルの検証を様々なレベルで毎週行っています。そして、1週間の結果とそこに至った原因と対策をグループメンバー相互でチェックし合うことがアマゾンの強さを支える大切な要因の1つであるとさえ言われています。

当然ですが、毎週毎週、1週間のPDCAサイクルを検証する日々を送れば、不安やストレスを感じる余裕はありません。不安やストレスは、大きなカテゴリーでは、「感情」でくくられるものであり、一週間の結果と原因を分析するためには、ロジカルに思考せざるを得ないからです。

おわりに

不安やストレスを感じる際に、しばしば「冷静になる」や「客観的になる」ことが大切だと言われます。

しかしながら、私はこうした言葉は、間違ってはいないものの効果があるか否かという観点ではずっと疑問を持っていました。冷静になったり、客観的にはなれない自分がいたからです。

他方で、「視点を切り替える」や「新しい考えを身につける」「相手の立場に立つ」ことの重要性を知った時、それまで冷静で客観的になれなかった自分が結果的に「冷静で客観的」になりました。

ストレスや不安は就活だけでなく、人が生きていく上で絶えず遭遇するものです。

就活という一生を左右するイベントを行うにあたり、一生付き合うことになるストレスや不安と上手く付き合う考え方や習慣を身につけていただくことを切に希望します。


廣瀬 泰幸(ひろせ やすゆき)就活コーチ代表。岐阜県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、リクルートに入社。15年間勤務の中で、大手一流企業からベンチャー企業まで1,000社を超える企業の採用と人材育成を支援。2003年有限会社ヒロウェイ設立。主としてリンクアンドモチベーション社の講師として大企業に勤務する10,000人を超える社員に教育研修を実施。2010年、株式会社オールウェイズ設立。以降、1,000人を超える学生に就活コーチングを実施。

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