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高い評価を受けるOB訪問とは?~先輩に「期待外れだった」と思わせないために

就活コーチの代表・廣瀬泰幸です。10月17日に、東洋経済オンラインでOB・OG訪問についての記事を公開しました(「OB・OG訪問で「好感を持たれない学生」の3特徴」)。

そこでお伝えしたことは、OB訪問時に好感を持たれない人の特徴についてです。下記3点に集約されます。

1. 事前に聞くべくことを整理していない
2. 相手の状況や気持ちに対する配慮に欠ける
3. ツーウェイのコミュニケーションが円滑にできない

一方で、好感を持たれるための3つの対策は、
1. 「仕事のリアル」に踏み込む質問を用意する
2. 自分に近い人から遠い人へと訪問する
3. クローズ質問とオープン質問、相づちを駆使する

ということでした。

お読みいただいた方々がいらっしゃれば幸いです。

今回のコラムでは、人事に報告する責務を持つOB・OGから高い評価を受ける訪問について、深めてみようと思います。

OB・OGが「期待外れ」と感じる3つの特徴

(1)OB・OGに“場づくり”をさせる

OB・OG訪問は、学生の側から多忙なOB・OGに時間を取っていただいてお話を聞く場です。限られた時間内で、自分から積極的に質問する場です。

しかしながら、話の切り出しに関する基本を理解していない学生は少なくありません。

具体的には、初対面の人には、相互で自己紹介やアイスブレイクを行った後に、今日の訪問の目的や、お聞きしたいことの概略、大まかな時間の希望伝え、擦り合わせを行うことを相手は期待していますが、ほとんどの学生の会話の切り出しは、以下の通りです。

学生:○○大学の××です。今日はお忙しい中、ありがとうございます。ところで、今日は、先輩にいろんなことをお聞きしたいのですがよろしいでしょうか。

(沈黙・・・)

OB・OG:はい。いいですよ。何でも聞いてください。

学生:それではまず、△△についてお聞きします。

OB・OG:うーん。それに関しては・・・。

本コラムをお読みいただいている方は、上記の切り出しはどこに問題があるとお考えでしょうか。

上記の切り出しでは、相手のOB・OGは、訪問の目的や意図、全体像が理解できません。併せて、どの程度の時間の中で会話をして欲しいのかも分からないのです。

こうした切り出しでは、会話の途中ではこのようになりがちです。

OB・OG:ところで、じゃあ、□□や△△についても、あなたは聞きたいのね。

(心の中:最初から言ってくれればいいのに。私に場づくりをさせないで!!)

学生:はい。

(心の中:実際は○○や××も聞きたいけど、もうこんな時間か)

ありがちなエンディングは、このような感じです。

OB・OG:そろそろ、時間だから・・・。僕も仕事があるからね。

(心の中:この学生の訪問の目的って何だったのだろう。今回の訪問でどんなテーマを深めたかったのかなぁ。おまけに私に時間を取らせることに対する気遣いがないなぁ。まあ、質問を用意してきただけましかなぁ)

学生:今日は、お忙しいところ、本当にありがとうございました。

(心の中:聞きたいことの半分も聞けなかったなぁ。いろいろ準備したけどなぁ)

(2)相手の望んでいる対応がとれない

前出の東洋経済オンラインでは、ツーウェイのコミュニケーションが円滑にできないとNGであることをお伝えしました。ここでは、その点についてもう一歩深めます。

次の会話についてどう思われますか?

学生:先輩の現在の仕事内容について教えてください。

OB・OG:現在の仕事は、○○だよ。具体的には、××や△△をしています。

学生:(無言でうなづきを繰り返す。場合によっては、「なるほどそうですか」「そうですか。よく分かりました」などと言い、その上で「大変なことややりがいは、どんなことですか」と問いを進める)

自分はそんな会話をしていないとお感じの方は、多くはないのかもしれませんが、私が日々コーチングを行っている学生との会話の中では、上記のようなやりとりは少なからず行われています。そこで、そうした会話の問題についてお伝えします。

上記の会話の問題は、大きく3点あります。

1. 自分が理解していないのに、理解していると言う

仕事の経験がない人が、人から話を聞いて仕事の内容を理解することは、簡単ではありません。詳しくは前回のコラムで述べた、多岐にわたる各論について質問しないと理解したことにはならないのですが、分かったつもりになっている場合が多いのです。

2. 自分が理解したことがOB・OGに伝わらない

仮に、仕事の内容の各論を質問して理解できたとしても、ただ、うなづいているだけでは、あなたが理解したかどうかが相手には伝わらないからです。また、単に無言で首を振ったり、丁寧に言われたことをメモするだけでは、相手は理解したとは思えないのです。

3. 自分から話を切り上げて次の話題に移ってしまう

話を展開させる質問は、人や状況によって望ましく感じる場合と、そうでない場合に分かれます。また、時間的な制約の強弱によっても変わります。自分の話した内容に対して、学生がどう思ったかや、感じたかを聞きたい人にとって、一方的に次の質問を切り出すことは、相手の質問の機会を奪うことにもなりかねないものです。

(3)笑顔がなく、表情の変化に乏しい

OB・OGの立場に立ってみると、1時間程度の時間を学生のために割く場そのものが、楽しい場であったり、役に立ったと思える場であるに越したことはありません。

ところが、残念なことに、対面してやりとりする場で、笑顔がない人や、反応の乏しい人は少なくないものです。具体的には、淡々としたトーンや表情で話を聞く人、自分の気持ちを表現しない人、驚いたり、意外と思ったり、新しい発見があって心が動いたものの、自分の心の動きが伝わりにくい人です。そうした学生とのやりとりが楽しい場になりにくいことは言うまでもありません。

ツーウェイの会話では、言葉と同じぐらい、表情や目、手の動きやボディアクション、声のトーンは相手に対する敬意や感謝を伝える上では大切な要素であるものの、そうした変化が乏しいと相手は、自分との会話が楽しくはないのでは? と感じてしまいます。

逆に、表情が豊かで、目で自分の意思や驚きを伝えたり、手やボディアクションが豊富な人との会話は、相手も楽しいし、ついつい話が弾んでしまうものです。

そのため、言葉と併せて、笑顔や表情、目や手、声のトーンで自分の感じたことを率直に伝えられない人は、期待外れになってしまうのです。

OB・OBが「いいね!」と思う3つの特徴

それでは、OB・OGに高い評価を受ける秘訣についてお話しします。

(1)質問で相手をリードする

最近、Google で人材育成やリーダーシップ開発に携わったピョートル氏に対するインタビュー記事で、「Googleが考える『最高の上司』」というタイトルのコラムを読みましたので、そこで述べられていた、上司と部下の会話や上司の質問に関する5つの事例を紹介します。

1. 上司は、部下と「質の高い雑談」をしている。
2. あなたのOKR(Objective & Key Result)は何ですか? と常に問いかける。
3. 「あなたは今どんな業務を担当していますか?」より、「あなたにとって今取り組んでいる仕事はどんな意味がありますか?」の方が、深い思考を促す。
4. ある部署の上司は、部下のプレゼンに対して「質問しか」しない。
5. 部下に何か足りない要素があれば、「もう少し説明してくれる?」「具体的にどうしたい?」「もしそうするならこんな選択肢もあるけど?」といった質問を行う。

いかかでしょうか。世界有数の知的集団と言われるGoogleの社内で、こうしたやり取りが交わされているのです。

学生の皆さんは、当然のことながら、OB・OGの方の上司ではありません。しかし、大切なことは、こうした質問は、上司・部下という関係性に限ったことでは全くなく、誰が、誰に対してもできる質問です。そして、質問の質が、相手の思考を深めたり、行動を促すことに繋がっているのです。つまり、質問の質が、相手をリードできるのです。相手をリードできる人が、相手から高い評価を得られることは言うまでもありません。

(2)互いに「絵」を共有できる会話をする

OB・OG訪問で「仕事のリアリティを質問する」ことの大切さを東洋経済オンラインや前回のコラム(「OB訪問をすべき3つの理由と、誰に何を聞くべきか3つのポイント」)でお伝えしました。そこでここでは、その点をもう少し深めてみようと思います。

人が深く理解するということは、どういうことが必要かということに関してです。人は、自分が過去に経験した事実と同じようなことに関しては、理解することが容易です。

つまり、皆さんも人と話をしていて、「私もやったことがある。思い当たるふしがある。全く同感だ」と感じるのは、過去の経験と符号することを聞かされた時です。

また、人は、自分が経験したことはないけれど、どこかで見たり、読んだりしたことに関しても、上記のような感想を抱くことが可能です。つまり、疑似体験をした時です。

こうした時は、経験や疑似体験が元にありますから、その時のことが、「絵や映像」として浮かんできます。そして、話をしてくれるOB・OGは自分のリアルな経験や体験を基に話しをしてくれますから、当然その時の「絵や映像・シーン」を呼び覚ましながら話をしてくれます。両者が同じ「絵やシーン」を共有できているから、「よく分かりました」といった感想となるのです。つまり、深く理解するためには、「絵や映像・シーン」を共有することが良いのです。

併せて、OB・OGのひとつの目的は、公開されている情報だけでは分からない情報を収集したり、自分の疑問を解消することですが、もうひとつの目的は、一緒に働きたいと相手の人に思ってもらうことです。

そのためには、さりげなく自分を印象付けることが必要です。そして、それは、相手が共感してくれるような自分の経験やストーリーを脈絡をつけて話すことです。

具体的には、下記のような発言になるでしょうか。

学生:そうですか、先輩はそうした仕事をされておられるのですね。
 そして、そのプロセスで大切にされてきたことは、○○や××ということですね(相手の発言を繰り返す)。
 実は、私自身も例えば、△△をしていた時に同じような思いを抱いたことがあります。具体的には~。

このように、自分の経験を先輩の話とリンクさせて話すことができれば、相手が抱く親近感はグッと強まります。1つの絵やシーンを共有することで、互いの会話がシンクロするのです。こうした会話のやりとりができる人を先輩は求めていますし、そうした会話ができる人は高く評価されるのです。

(3)思わず笑いが起きる会話をする

OB・OGと言えども、生身の人ですから、会話が楽しかったり、話が弾む会話ができる人に好感を持つことは言うまでもありません。

実際に私がサマーインターンシップに応募する学生の面接トレーニングを行った際、力を入れて取り組んだエピソードそのものはインパクトに欠け、聞き応えを感じられない内容でしたが、笑顔が魅力的で、一緒に話をしていると楽しいと感じる人がいました。サマーインターンの面接ですから、さほど深く突っ込んだ面接ではなかったこともありますが、その学生は結果的に、受験した3社全ての5Daysインターンに合格しました。しかも全て業界トップ企業です。

OB・OG訪問は学生側が深く突っ込んだことを聞く場ですが、その際に、自分の感じた疑問を解消するだけでなく、先輩から聞けた素晴らしい話や感動した点を率直に表現できる人と、単に内容を理解するだけのコミュニケーションしかできない人との違いは大きいのです。

人は、心が動くと表情に現れます。また、思わず声が出ます。人は、理性的な存在であると同時に感情や感性を持っています。

OB・OG訪問では、楽しい会話の場であったという感想を持てるよう、先輩から聞かせていただいた内容に気持ちで反応し、表現してください。これこそ、先輩から高い評価をもらえる大切なポイントのひとつだからです。

おわりに

今回のコラムでは、OB・OGから高い評価をいただくポイントについて私の経験を踏まえた考えをお伝えしました。

しかし、ここでお伝えしたことは、当然のことながらOB・OG訪問の場で大切なことに留まらず、様々な面接の場でも大切な点です。併せて、日々の学生生活を充実させたり、入社後に仕事をしたりする上でも大切なことです。

自分自身のコミュケーション力や聞く力の向上のため、また、考えを深めることや表現力を積極的に磨いていく上で、今回のコラムを参考にしていただければ幸いです。


廣瀬 泰幸(ひろせ やすゆき)就活コーチ代表。岐阜県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、リクルートに入社。15年間勤務の中で、大手一流企業からベンチャー企業まで1,000社を超える企業の採用と人材育成を支援。2003年有限会社ヒロウェイ設立。主としてリンクアンドモチベーション社の講師として大企業に勤務する10,000人を超える社員に教育研修を実施。2010年、株式会社オールウェイズ設立。以降、1,000人を超える学生に就活コーチングを実施。

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