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サマーインターンに落ちてから始める新しい就活!

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はじめに

就活コーチの代表・廣瀬泰幸です。東洋経済新報社から発売されている『新卒採用基準』の著者です。リクルートで1,000社以上の会社の採用を支援する仕事を経て、現在の仕事は、就活コーチとして日々学生さんの就活が成功するためにマンツーマンのCoachをしたり、グループワークを主催しています。直接支援した学生さんは1,000人を超えています。傍らリンクアンドモチベーション社の企業研修ナビゲーターとして、主として日本の産業界をリードしている会社の社員研修を行っています(同社の創業3年目から継続しています)。つまり採用と人材育成のProfessionalと自任している者です。

今回は、そうした私の経験と立場から、タイトルの通り「サマーインターンに落ちてから始める新しい就活」についてお話ししようと思います。

インターン選考に落ちた理由を数値化しよう!

インターン選考で惜しくも落ちる理由は、「求める人物像に合致しない」「有効なエピソードを持たない」「表現力が乏しい」の3つがあります。ここでは、「求める人物像に合致しない」について、もう一歩深めたお話しをしようと思います。

実は、そもそも「受けた会社が求める水準に自分のSpecやLevel(仕事をする能力・実力)が達していない」ということが根本的理由だからです。多くの学生は自分のSpecやLevel(以下レベルに統一)を知りません。また、受けた会社が学生に求めているレベルを理解することも難しいのではないでしょうか? 例えば、戦略コンサルや外資系投資銀行、総合商社が求めているレベルが高いことは、誰もが理解していることだと思います。他方で、どれ程レベルが高いのか? 自分はそのレベルにあるのかどうかを肌感覚で理解している人は少ないのではないでしょうか? 実際に選考を受け、合格すればレベルに達していることが分かります。問題は落ちた場合です。どの程度のレベル差で落ちたのかがわからないからです。そのため、落ちた場合にはその事実だけが残り、思考が止まってしまう方々が多いのが実際ではないでしょうか?

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インターンで落ちたら本選考に通らない企業ってどこでしょう

レベル差を明確にするために、以下の質問に答えてみて!

上記のレベル差を知るために、以下の手順で、自分が落ちた会社あるいは行きたいと思っている会社ごとに「合格可能水準」を算出してみてください。

まず、自分が置かれた客観的な環境について、下の表であてはまる項目を選んでください。

次に、自分自身のレベルについて、下の表であてはまる項目を選んでください。

最後に、点数(A)と点数(B)を掛け合わせた得点と、合格可能水準は以下の通りです。

いかがでした? 自分が落ちた理由がどの程度、腑に落ちたでしょうか?

質問項目の背景はこうです!

上記サーベイについて補足します。まず、質問用語についてです。「同一レベルの会社」とは、具体的には、同一業界に属し、仕事内容に大きな差がなく、社会における影響力も同程度といった意味です。そのため、例えば戦略コンサルと総合コンサルは違います。また「所属集団」とは、ゼミ・研究室、部活・サークル、アルバイト&長期インターン・長期ボランティア等のことです。ある程度濃密な接触や人間関係ができている集団のことです。複数の集団に所属している人は、それらすべてを考慮して回答してください。自分のレベルとは、様々な捉え方がありますが、この質問に答える上では自分がImageした「実力」と捉えてください。

次に、自分が置かれた客観的な環境を項目化(基準化)した理由は、実際に採用難易度の高い企業では、様々な選考場面で先輩が登場するからです。また、企業の選考基準を一言でいえば「この人と働きたいか!」ですから、コネクションという意味とは全く関係なく、身近に入社した先輩がいればいる程、深くその企業を知る手掛かりを得られたり、生きた情報を入手できるからです。併せて、そもそも、その集団に属することに価値がある場合もあるからです。実際に戦略コンサルや外資系投資銀行には、東大大学院のある研究室からは多くの学生が入社しています。

3点目に、自分自身のレベルについて判定してもらった理由は、難易度の高い会社に入社する学生は、常に自分と他人を比べて自己評価をしている人が多いからです。併せて、就活成功のためには、自分のレベルを他者との比較の上で考えることが大切なため、就活の初期の段階で自分のレベルを数値化して捉えるくせをつけて欲しいと思っているからです。もしも、そもそも自分のレベルがわからないようでしたら、率直な意見をくれる先輩や友人や就活サイトのコミュニティなどに聞いてみるといいでしょう。

今後の就活の方針を固めよう!

6月1日に大手ナビサイトのインターンシップ版がOpenし、既に様々なインターンシップ選考が進んでいる状況において、そろそろ、就活に臨む方針を確立すべき時期がきています。そうした中で私は、今後の就活方針には大きく分けて2種類があると考えています。それは、(1)自分の現在のレベルにあった企業を受け、内定した会社の中から自分の価値観、指向、タイプに合致する企業を選択する就活 (2)自分のレベルをUpさせながら就活を行い、内定した会社の中から自分の価値観、指向、タイプに合致する企業を選択する就活です。どちらの就活が望ましいか? 価値があるのか? ということではありません。どちらの選択をするかは、あくまでも自分の価値観です。ただし、「どちらの就活に取り組むか!」という方針によって、就活そのものが大きく変わります。上で算出した合格可能水準を活用しつつ、それぞれの場合について説明します。

(1)自分の現在のレベルに合った企業に対して就活する場合

まず、自分のレベルと企業の求めるレベルに差がない(小さい)会社を選ぶことです。具体的には、すでに就活を終えた1年上の先輩10人に、選考まで進んだ会社10社の情報を聞くといいと思います。こうすれば、100社の企業の入社難易度を知ることができます。そして、その中で自分が受けたいと思える業界や会社に入社した先輩とのレベル差を考え、先ほど実施した「合格可能性想定シート」の合格可能水準が4 or 5の会社を選択して応募すればOKです。

次にすべきことは、いうまでもないことかもしれませんが、その会社の説明会や選考に応募し、選考内容を事前に収集して、対策を立てて選考に臨むことです。そしてこうしたサイクルを様々な会社で回すことです。ここで注意を要するのは、受けたい会社の選考が昨年の時期と異なることがあることと、選考内容が昨年とは変わる可能性があるという2点だけです。

(2)自分のレベルをUpさせながら就活を行う場合

自分をレベルUpさせながら行う就活でも、まず行うことは(1)の最初のアクションと同じです。ただし違うのは、自分のレベルと企業の求めるレベルの差が大きい会社を選ぶことです。具体的には、「合格可能性想定シート」の合格可能水準が1 or 2の会社を選択し、次々と応募し、落ちる経験を敢えてすることです。そして、その経験から自分に足りない要素が何なのかをあぶり出し、その部分をレベルUpさせるための具体的行動をとることです。レベルUpさせる必要のある要素を知る最初のStepは、拙著『新卒採用基準』をお読みいただくか、「就活コーチ」のHPにある「新卒採用基準・自己分析表」をダウンロードして自己採点してみることも有効です。

上記の具体的行動とは、例えばこれまでの面接などで話してきた、学生時代に力を入れて取り組んだこと自体を見直し、付け加えたり、修正したりすることです。人によっては、「難易度の高いこと」に新たにChallengeする必要があるかもしれません。実際に、ハウテレビジョン代表の音成氏が自身のコラムで、ご自身の経験として、「夏のインターンでは2~3社ほど受けて全て落ちてしまい、結果として継続してきた塾講師のアルバイトをさらに真剣にやりました。カリキュラム・テキスト作り・新講座の開設など実現できたので、その後の就職活動に話せるネタが増えたような気がします」と語っておられた通り、原点に戻って、まず自分が学生時代に取り組んだことのレベルをUpさせることから始めるべき人もいるでしょう。
また、志望企業のインターンシップや本選考の選考体験期を読んで、イメージを膨らませるのもレベルupに繋がります。

おわりに

自分のレベルをUpさせるためには、「人から聞いたり本を読んだりして知った内容を自分の頭で捉え直すこと」と、「実際に行動する」ことです。聞いたり読んだりしただけでは、知識が増えることはあっても自分のレベルがUpすることにはなりません。是非、まずは10人の身近な先輩にアプローチしてみてください。先輩があなたのために1~2時間を割いてくれるかどうか、そして割いてくれないならその理由は何なのかと考えることも、自己分析の第一歩になります。


廣瀬 泰幸(ひろせ やすゆき)就活コーチ代表。岐阜県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、リクルートに入社。15年間勤務の中で、大手一流企業からベンチャー企業まで1,000社を超える企業の採用と人材育成を支援。2003年有限会社ヒロウェイ設立。主としてリンクアンドモチベーション社の講師として大企業に勤務する10,000人を超える社員に教育研修を実施。2010年、株式会社オールウェイズ設立。以降、1,000人を超える学生に就活コーチングを実施。

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