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こんにちは。情報系の学部に所属している25卒の理系大学院生です。就活では、エンジニア職としてIT系メガベンチャーや大手企業から複数の内定をいただきました。
本記事では、複数の業界を受ける就活生の方や、複数の内定をすでに獲得している就活生の方に向け、私なりの内定先の選び方と観点について紹介したいと思います。少しでも意思決定の助けになると幸いです。
私が獲得した内定先企業
私は就活を通して以下のような3社にエンジニア、AIエンジニアとして内定をいただきました。
- IT系メガベンチャー
- 大手メーカー
内定をいただいた企業は、どこも魅力的であり、単純な条件面の比較だけでは、どこにいくべきか決定できませんでした。また、どこへ就職したとしても、AIエンジニアの部署に配属されることが確定していたので、職種で決めるということも難しい状態でした。
どこが最も良いかを決められないのは、自分が何をしたいか、どうなりたいのかが厳密に定義できていなかったからであると考え、私は自分の気持ちやなぜその企業を受けたのかを分析するところから始めました。
自分のやりたいことの“正直な分析”をする
まずは、自身が本当にやりたいことは何かを考え直すことから始めました。ここで気をつけていたのが、「今どう思うか」ではなく、「どのようなことをした時にワクワクしたか」という具体的事例を列挙することでした。
就職活動の面接の際は、どうしても自分を着飾ってカッコつけてしまう傾向にある人が多いと思います。私もそうでした。つまり、面接を受けている時の自分の気持ちを参考にしてしまうと、カッコつけている自分から進路を決定してしまう可能性があると考えました。
そこで私は、高校時代から今まで、何をしているときがワクワクして、仕事にしても苦ではないかを分析し始めました。過去の具体的な事例とその時の感情は、紛れも無い事実ですので、等身大の自分が見えると考えたためです。その結果、私がワクワクを感じる瞬間は以下のような時であることがわかりました。
- AIの仕組みを初めて知った時
- 過去の努力が報われて人に誉めてもらえた時
上記3点は、私の具体的な経験に基づくものであり、偽りがないと断言できるものだったので、これらを達成できる企業に決めようと考えました。この段階で重要なのは、カッコつけないことです。
私の場合は、内定先企業がどのくらい世間に認知され、友人にすごいといってもらえるかという基準も正直含まれていました。そのような感情も無視はせず、全て列挙することをお勧めします。
社員の話を聞き、自身のイメージを修正する
自分自身の分析が終わったところで、今度は、内定をいただいた企業の認識のずれを修正することにしました。就職活動中は、内定をいただいた企業が非常に魅力的に見えてくると言う不思議な現象が発生します。ですので、ある程度内定が出揃ったところで、自身が持っている企業のイメージが本当に正しいかどうかの検証を内定後の社員さんとの面談を通して始めました。
幸いなことに私が内定をいただいた企業は、学生への対応が非常に丁寧であり、話したい職種の社員さんと話す機会を数回いただくことができました。イメージを修正した際の具体例を挙げます。私は、AIエンジニアとして採用していただくことは決まっていたものの、その中のどの分野に携わるかは未定でした。
私は、近年流行りのChatGPTなどの大規模言語モデルの開発に携わりたいと考えていたのですが、私が内定をいただいた会社では、AIエンジニアの中でもその領域に携われることのできるのは、学生時代から大規模言語モデルの研究をしてきた人がほとんどという状況でした。社員さんとの面談を通して、「入社 = 自分のやりたい開発」というイメージを修正することができました。
自分がやりたいことと、企業とのマッチング
自身のやりたいこと、企業に対する自身のイメージの乖離をできるだけ少なくしたら、あとは自分のやりたいことと内定先の企業のできることを結びつけて、もっとも強く結びついたところを選びます。
例えば私の例だと私のやりたいことに対して企業の修正後のイメージは以下の通りでした。
この選択肢の中で私は、企業Cを選択しました。というのも私が重要視していた自身のやりたいことを満たす確率が最も高いのが企業Cであると考えたためです。安定した働き方はしばらくはできない可能性が高いものの、それも含めてワクワクした感情が分析の中で生まれました。
私は当初、企業Bでお世話になろうと考えていましたが、自分を改めて分析し直した結果、企業Cを選択しました。最初はこの選択で良かったのか、少し考えた時期もあったものの、自分の感情に正直になった結果、時間が経つにつれ、この選択をして良かったと感じるようになってきました。
今後どうなるかはもちろんまだわからないものの、本記事を執筆している内定から1年後の自分は、最善の選択をすることができたと考えています。
まとめ
本記事では、複数の内定をいただいた際の選び方についてまとめました。自分の正直な少し恥ずかしい感情もちゃんと無視せずに向き合い、その上でそれらをもっとも満たす企業はどこかを冷静にみた結果、私は後悔のない選択をすることができたと考えています。私の場合の選ぶ軸は、仕事のやりがいや業務内容によりがちな内容でしたが、人によってはこれが賃金、勤務地などの条件面や、企業のネームバリューなどの可能性もあると思います。
先のことをあまり考えず目先の条件を重視する方もいるかもしれません。私個人の意見としては、この条件は、自分に正直になって分析した結果であれば、何でも構わないと考えています。ただし、企業に対して持っているイメージと実際のイメージが異なる場合もあると思うので、そこには、注意が必要だと思います。
どんなに考えたとしても未来のことを正確に予測するのは不可能なので、「今の自分」と「未来の自分像」の両方にきちんと向き合い、分析し抜いた結果、入社する企業を決めるのが良いと思います。
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