「グローバルプロダクトで大きなインパクトが与えられる」Amazonの新卒ソフトウェアエンジニアが語る、同社の魅力とは

「グローバルプロダクトで大きなインパクトが与えられる」Amazonの新卒ソフトウェアエンジニアが語る、同社の魅力とは

2024/08/17

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Amazon Japanに新卒で入社し、今年社会人2年目を迎える川本稔己さん。川本さんは、同社のSoftware Development Engineerとして早くも複数のプロジェクトを経験し、活躍している。高校時代は弁護士を目指すことも考えていたという川本さんは、どのようにプログラミングやソフトウェアエンジニアリングを学び、Amazonに就職する道を選んだのか。また、若手の目線から見た、Amazonで働く魅力とは——。【北川直樹】

〈Profile〉
川本稔己(かわもと・としき)
Amazon Japan SDE(Software Development Engineer)
東京工業大学 工学院情報通信系 修士課程卒。学生時は、自然言語処理分野の研究を専攻。2023年4月にAmazonにSDE職で新卒入社し、バックエンド、データベース、フロントエンドと様々な領域のプロジェクトを担当。現在は、ベンダー向けのツール開発プロジェクトに従事している。

※内容や肩書は2024年8月の記事公開当時のものです。

 

Amazon入社後は、1年余りで3つのプロジェクトを経験

——Amazonでは、現在どんな仕事をしているのですか。

川本:Software Development Engineerという職種で、Amazonに商品を卸すベンダーがサービスを使いやすくするためのツール開発を行なっています。エンジニアとしての担当領域は、フロントエンドです。

——現在、入社して1年と少しが経ったところですが、これまでにいくつくらいのプロジェクトを担当しましたか。

川本:入社後、現在3つ目のプロジェクトに取り組んでいます。入社してすぐの頃は、「Amazonポイント」に関するプロジェクトに参画していました。

——エンジニアリングの領域は一貫しているのでしょうか。

川本:いいえ、様々です。私の場合、初期はバックエンド、つぎにデータベース、現在はフロントエンドという感じです。領域はかなり変わるので、業務で使う技術スタックについても変化が大きいですね。

Amazonでは「Learn and Be Curious(新しいものに興味を持って勉強しましょう)」というプリンシプル*が大事にされているのですが、まさにこの語が示すように、日々勉強しながら従事する必要があると感じています。
*:リーダーシッププリンシプル

——入社前後で、Amazonに対するイメージで違ったことはありますか。

川本:外資企業なので、入社前は少し不安もありましたが、実際に働いてみると非常に働きやすく安定した職場環境でした。

理不尽なプレッシャーなどはないですし、エンジニアとしてプロジェクトごとにしっかりと考えながら取り組める環境があります。状況に応じてスピーディーに試行錯誤を行うこともあるので、様々な働き方が経験できると感じています。

これは良い面でもあるのですが、大変なのは毎日が勉強の連続なことです。例えばAWSは機能がどんどんアップデートされていきますし、そのほかにも社内専用ツールが多く、常に学習する必要があります。

プログラミング開始は大学入学後。海外志向が強かったので外資系企業を志望

——プログラミングを始めたのはいつからですか。

川本:大学入学後です。もともと中央大学の附属校に通っていたので、漠然と有名な法学部に進学することを考えていたんです。でも法律にはそこまで関心がなかったので、じゃあ何をしようかと考えました。

パソコンやスマホがどうやって動いてるのかが気になっていたので、情報系の学部に進めば面白いかもと考え、東工大を受験することにしました。

そのため、プログラミングは大学の授業で触れたのが最初で、その後は独学で学んでいました。本格的にするようになったのは、学部3年で研究室に入ってからです。

——どんな研究をしていたんでしょうか。

川本:NLPという機械学習を用いた自然言語処理を扱っていました。

——ソフトウェアエンジニアでの就職を考えるようになったのはいつ頃ですか。

川本:学部時代の後半です。もともと研究に没頭していたこともあって、研究職を考えていました。しかし、海外で仕事をしたいという志向性が元々強かったので、それが実現できそうな会社ということで、Amazonをはじめとした外資系企業に、エンジニアで就職することを考えるようになりました。

——他の職種を考えたことはありましたか。

川本:ありました。元々、根本にあったのは海外で働くという願望だったので、エンジニアだけに絞っていたわけではなかったんです。Amazonは早期選考で修士1年の8月くらいに内定がもらえたので、結果的にあまりたくさんの会社は受けなかったんですが、外資系コンサルティングファームなども受けました。

ただ、自分の強みを最大限に活かすという意味では、やはりソフトウェアエンジニア職が適していたのだとは思います。

——Amazonは”BigTech“ともいわれるトップ企業の一角ですが、受ける際に心理的な障壁はありましたか。

川本:正直英語面は少し心配でしたが、チャレンジしてみることが大事だと思っているので、大きい障壁だとは思いませんでした。

——大学の先輩や友人などに、こういった企業を受けた人はいましたか。

川本:私の研究室は留学生が多かったんですが、そういった人の中にはいました。

米国に本部がある会社ということもあって、バックボーンが国際色豊かな人が多いという印象はあります。

仕事で英語力は必須だが、コミュニケーションには様々な手段がある

——仕事では英語力も大切そうですね。

川本:そうですね。エンジニアの公用語は基本英語ですし、ドキュメント等も英語で作ります。

私は留学経験がないですが、日々の業務の中でコミュニケーション力を身につけています。

部署によっては、日本語だけで仕事ができるチームもあります。

——語学の壁という部分で、コミュニケーションの部分で苦労することはありましたか。

川本:実際入社するまでは、そこがかなりネックだなとは思っていました。ただ、働き始めるとそこまで困ることはないかなというのが所感です。

——というと。

川本:日本人の割合が少ないので、英語ができないとすごく困ると思っていたんです。しかしAmazonに入って感じたことは、英語はあくまでコミュニケーションツールの一つでしかないということです。

エンジニアのメンバーは、英語ができない人に対してもホワイトボードを使うなどしてなるべく理解しやすいように工夫して会話してくれます。ですので、そこまで英語力について不安に思う必要はないのかなと感じます。

——選考の時点からそういう雰囲気は感じましたか。

川本:そうですね。英語ができないから即落とされる、というような雰囲気は感じませんでした。重きを置いて見られてるなと思ったのは、英語ができないなりにしっかりと意思を伝えようとしているか、これから学ぼうという姿勢が感じられるか、という部分です。

選考は書類も含めすべて英語なので、このあたりのスタンスはしっかりと見極められると思います。

様々な国の人と、同じ目線を持って仕事に向き合えるのが魅力

——Amazonで働いていて感じる、仕事のやりがいはどんなことですか。

川本:Amazonという世界で展開されているグローバルプロダクトで、インパクトを与えられるプロジェクトに携われることは純粋に面白く、やりがいがあります。

短期間に機能改善などをデリバーするような仕事もできますし、AWSなどといった自社のサービスを駆使し、大きなインパクトを実感できる仕事もやれます。これらは、Amazonならではのやりがい、楽しさだと思います。

——働き方の面で、良いなと感じることなどはありますか。

川本:Amazonは、社内転職の仕組みがしっかりしていて、自分のやりたいことに合わせてある程度柔軟にチームを移動できるのが魅力だと思います。

プロジェクトが自分に合わないと感じれば希望してチームを移動することも可能ですし、自分のキャリアパスをしっかりと自分で決めることができます。

——働く中で、Amazonで活躍するために大事だなと感じることがあれば教えてください。

川本:技術力ももちろん大事ですが、それ以上にライティングスキルが大事だなと感じています。Amazonはドキュメントを残すという文化があるので、ビジュアルコンテンツよりもテキストドキュメントが重視されます。

例えばデザインに関することであっても、言葉で理路整然と書く必要があります。なので、英語でしっかりとドキュメントを書く力は大事です。これは修論などでも磨けるスキルだと思うので、学生のうちに数をこなしておくと良いのかなと感じます。

——若手エンジニアに対し、キャリア面でのフォローはありますか。

川本:キャリア面については、親身なサポートが受けられます。例えばこの技術力をもっと伸ばしていきたいだとか、何年後にマネージャーを目指したいだとか、そういう目標に対してはマネージャーがすごく親身に話を聞いてくれてサポートしてくれます。

——詳しく聞かせてください。

川本:私は毎週30分、マネージャーとメンタリングの時間を持っていて、なんでも気軽に相談できる環境があります。

加えて入社時に手厚いなと感じたのは、オンボーディングに際してメンターが3人ついてくれたことです。最初は「Onboarding Buddy」という歳の近いジュニアのエンジニアがアサインされて、次の人はいわゆる一般的なメンターです。技術的なことや、他の悩みでも相談しやすい人でした。最後についてくれたのはアドバイザーで、自分が所属しているチームの所属ではない人でした。アドバイザーからはセカンドオピニオンのような形でアドバイスを受けられるので、とても助かりました。

このように、違う属性の人が複数ついてくれるので、どんな質問であっても困らない環境が用意されていました。

——川本さんが考える、Amazonで働くことの魅力を教えてください。

川本:Amazonでは“Leadership Principles”という考えがとても重視されていて、社内に浸透しています。日頃から「Think big!」という声がよく出てくるんです。そのおかげで、社員全員が同じ方向を向けているような感覚があり、一体感を感じながら働けることがとても大きいです。

何か困った時に皆が立ち返ることのできる指標があるので、チームとしてうまく回っているなと感じることが多いです。これは働く上でとても大きい魅力だなと感じます。

あとは様々な国の人が働いているので、どんどん交流してお互いを理解していこうという雰囲気が、前向きで心地よいですね。

——今どんな目標を描いていますか。

川本:私は学生の頃から米国で働くことに関心が強かったので、まずはアメリカで働きたいと考えています。

その上で例えばAmazonの配送に携わる領域にいくのか、またはAWSにいくのかなどで、必要な技術スタックについても大きく変わってきます。そのために、今は自分がやりたい領域をみつけ、その技術を磨いていくことを大事にしたいと考えています。

——就活をしている学生、これから就活をする学生に、経験を踏まえたアドバイスを聞かせてください。

川本:外資系企業を受ける際、「英語、コーディングテストの対策をしなさい」みたいなことは一般的によく言われることだと思います。しかし、そういうスキル面以外も、面接ではしっかり見極められます。就活の対策ばかりをしていると、「そういうレシピを用意している人なんだな」とわかってしまうと思うんです。

なので、学生時代は研究でも何でも、本当に自分がやりたいことに意欲を持って取り組むことも良いのでは無いかなと。私は学会に論文を多く出せるように研究をしていたので、そこで英語やコーディングスキルが身に付いた部分もありました。

こういうストーリーがある方が、企業側からも人間性が見えやすく、魅力的なのではないでしょうか。

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