サイバーエージェントのソフトウェアエンジニア職に内定。“文系”学部ながら「大量の読書とインターンで技術を学んだ」
2024/03/20
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経済系学部に在籍するAさんは、高校時代からスタートアップでインターンを始め、読書を通じた独学でソフトウェアエンジニアリングを習得した。就活の結果、ソフトウェアエンジニア職でサイバーエージェントなど複数のメガベンチャー企業から内定を獲得した。Aさんは、自分の経験をもとに「領域を跨(また)いだ専門性は希少価値が出せるし、文系だからこその分もあるのでは」と話す。一方で、経済学科は“文系”ではないという持論ももっているという。
この記事では、非情報系学部の所属ながらなぜ彼がソフトウェアエンジニアを志したのかを聞き、エンジニアリングを習得した方法、専攻外ゆえに苦労した経験などを探った。【北川直樹】
1. 競プロをきっかけにエンジニアリングに興味を持った高校時代
2. スタートアップよりもメガベンチャーの方が肌に合うと感じた
3. ソフトウェアエンジニアを志すものの、非情報系の文系学部に進学
4. インターンを通して自分に合う価値観を探るべし
競プロをきっかけにエンジニアリングに興味を持った高校時代
——ソフトウェアエンジニアリングを始めたきっかけと、経験を教えてください。
A:高校2年の冬に競技プログラミングを始めました。その頃はコロナウイルスの影響で学校の対面授業が無くて、自宅でずっと競プロをやっていました。それがきっかで、独学でPython、C++、C+を学びました。
その後Webに興味を持ち始めてCSS、JavaScriptなどを勉強して、SQLなども学びました。エンジニアとして、スタートアップとメガベンチャーで複数のインターンを経験しています。
——なぜ競プロをはじめたのですか。
A:高校の先輩が競プロのAtCoderをやっていて、勧められたことが直接のきっかけです。加えて情報系の授業を担当していた先生の年齢が自分たちに近くて、その先生が熱心にプログラミングを教えてくれたんです。振り返ると、競プロに取り組みやすい環境だったのだと思います。
——競プロ以外で、プロダクト開発などはしていたんですか。
A:大きなものではないですが、個人開発はしていました。Webやアプリなど色々と手広くやっていましたね。また、友達と一緒にアプリをつくって、アプリストアに出したりもしました。
——プログラミング自体はどうやって学習していたのでしょうか。
A:当時、iOSアプリをSwiftで開発していて、これについては基本的に技術書を読んで勉強していました。本は1日に2〜3冊読むこともありましたね。本を読めば、まず初歩的な単語やモデルといった情報を得られるので、わからないことをネットで調べて深掘ったり、参考文献に載ってる論文を読んだり、といった勉強の仕方をしていました。
これらの自己学習に加え、大学の進学が決まった頃からAI系の自社事業を手掛けるスタートアップでインターンを始めました。
——インターン先は、どんな観点で選んだんですか。
A:当初は機械学習への関心が強かったので、自社事業でそういったプロダクトを作ってる会社で、技術力が高そうな会社を探しました。
受託開発だとクライアントの求める要件に集中する必要があると思うんですが、事業会社であれば技術の蓄積などのメリットが大きく、よりダイレクトに社会に影響を与えられると思ったんです。そういう環境で仕事をしたいと考えました。
——高校生のうちからインターンをしていたんですね。周囲にもそういった人はいましたか。
A:私が働いていた会社には何人かいました。私の場合は、高校の先輩が同じように在学時からインターンをしていたので、先輩のアドバイスの影響が大きかったです。
スタートアップよりもメガベンチャーの方が肌に合うと感じた
——スタートアップでのインターンではどんな仕事をしていたんでしょうか。
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