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留年・内定取り消しからの再挑戦で商社へ
こんにちは、外資就活 編集部です。
就職活動の末に念願の内定を獲得したものの、気の緩みやその他事情で単位不足や研究不振に陥り、卒業ができない学生が毎年のように発生しています。
しかし、人生一度は失敗しても再挑戦するチャンスは残されているものです。
今回は卒業単位が揃わず留年したものの、内定を取り消された境遇から大逆転し、総合商社2社から内定を獲得した方にご寄稿いただきました。
まさかの内定取り消し!真っ白になった人生計画
はじめまして。私は2回の就職活動を経験し、現在は社会人として働いているredと申します。
大学の卒業直前で単位を取得することができず留年してしまい、結果二度目の就活を経験しました。
留年、辛いですよね。私は辛かったです。
周りは「留年しても大丈夫でしょ、たくさんいるし(笑)」と慰めてくれますが、本当にその状況になった身からすると、卒業者一覧に名前がないことを確認したあの絶望はたまらないものです。
だからこそ、同じ境遇の方に向けて
「 人を頼り、面接場数経験を武器に、諦めず就活に臨もう 」
という内容をお伝えできればと思います。
バイトに熱中し、単位が足りずに留年
1回目の就職活動にさかのぼってお話をすると、インターン経由で、ある企業から運良く内定をいただくことができました。一緒に働きたいと思える社員の方がいたため、それ以上就職活動をすることなく、人よりもやや早めに就職活動を終えました。
しかし、私は2年次にアルバイトに熱中してしまい、その1年間は1単位も取れず、4年次には約50単位を残していました。そのため、4年次はひたすら単位取得に励んでいました。
そしてそれなりに単位取得のために努力をし、入社予定だった企業の同期の大学院生たちがなんとか研究を終わらせ、修了しているのを見て「私も大丈夫、卒業できる」と信じて卒業発表の日を迎えました。
しかし掲示板には私の名前がありませんでした。その瞬間は信じられず、学内の事務局に何度も問い合わせましたが、結局私の留年が覆ることはありませんでした。
周囲の人を頼り、気持ちを打ち明けよう
そして、 最もショックだったのが内定取り消しです 。留年したから翌年の入社を認めてもらおうとお願いしたのですが、あっさりと内定が取り消され、翌年の入社が認められることはありませんでした。
2回目の就職活動を開始するにあたり大変だったのは、乱れきったメンタルを整えることでした。周りは卒業旅行や卒業式、そして入社準備に浮かれ、SNSが希望に満ちあふれる中、家族への説明、就職のことや学費の問題などで、頭が真っ白になりました。
まず最初に申し上げたいのは、 こういうときこそ親兄弟・友人・社会人の知人を頼ることです 。
情けなさなど捨て去ってまずは相談しましょう。解決策を求めるのではなく、その時のつらい気持ちをただ打ち明けるだけでもよいでしょう。人と会話することで明確に気持ちは落ち着きます。
正直に語れば問題なかった、留年理由
選り好みをせず、多くの企業にエントリーするべし
周囲に相談しつつ就職活動を開始するにあたって、まず私が始めたのは、受けられる企業のリストアップでした。
当時は4月1日から面接開始で、現在と比べると2ヶ月前倒しのスケジュールだったので、留年が決定してから約2週間で面接を受ける準備をしなければなりませんでした。
ESの締め切りが終わっている企業もたくさんあり、受けられる企業を探し出すだけで、さらに絶望を味わいました。受けることができたのが、総合商社と一部のコンサル、メーカーだったので、大急ぎでESを書き始めました。
卒業失敗組にとっては、将来のやりたいことよりもまずは働き口として1社は内定を獲得することが重要です。選り好みをしている時間はありません。
まずは精神安定のためにもエントリーの数をこなし、内定とまでは言わなくとも選考が進んでいる実感を積み重ねましょう。
留年理由は正直に答えよう
そして面接です。面接では必ず留年した理由を聞かれます。
月並ですが、面接で留年についてつっこまれたときは、正直に答えるのが1番だと思います。
「バイト先の業務で離島に住み込みで働ける機会があったので迷わず単位を捨てて、バイトに勤しんでいました。結果的に単位を揃えられなかったことを反省しています。」
面接官に聞かれた時は、嘘偽りなく、上記の内容を答えていました。
それに乗じて、「不真面目だったんだね」と続けるような面接官は少なくとも私がお会いした中ではいませんでした。ここはさらっと切り抜ける準備をしておき、それ以外の応答で自分の強みのPRを出し尽くすことに徹底的に集中していました。
商社記事を500本読破して、2社から内定獲得
自分の得意分野を熱く語り、情熱をアピール
しかし、留年の質問をうまく乗り越えられたとしても、総合商社は面接の突破が容易ではありません。私は「ゼミなし」「サークルなし」「体育会にも所属したことなし」、さらにはお酒もあまり飲めないので商社ウケしそうなネタが1つもありませんでした。
そこで私は、とにかく論理的に話すことに注力しました。 とはいえ、つまらないやつだと思われたら終わりなので、自分が得意とする分野を1点突破で話続けました。
ひたすら1つのテーマを熱く語ることで、情熱がある人間だとアピールしたのです。具体的には、趣味の料理と商社で評価されやすい「チームワーク」をテーマにエピソードを練り上げました。
組織論の書籍を読み、商社では「分業と連携」が重要視されているという知識を仕入れました。そして「料理をする上では各調理器具を『分業・連携』させていかに効率よく作業させるか、すなわち段取りに強くこだわりをもっており……」といった切り口から自身の考えるチームワークを、実体験交え用意して面接に臨みました。
4つ受けた総合商社のうち、雰囲気が合わないであろうと判断された2社は即座に1次面接で落ち、残りの2社は無事内定を獲得することに成功しました。
OB・OG訪問は必須じゃない、インターネットでも情報収集はできる
また、OB・OG訪問については何もしていません。というのも、それをする精神的余裕も時間的余裕も、コネクションもなかった、つまり、そもそもすることができませんでした。
出来る範囲で情報収集すべく業界分析をインターネット経由で行い、自分の中での商社像を描いて面接に挑みました。
その際には、NewsPicksやTwitter(現X)などで発言している商社マンや元商社マンを見つけ、彼らのコメントを逐次ウォッチすることも有用でした。そもそもOB・OG訪問は必要ではないとも考えていました。
インターネットで商社に関する記事を500本は読んだという就活生を私は、自分以外に聞いたことがありません。
不安解消のためのOB・OG訪問よりネットで情報を集めるほうが内定につながる近道だと考えました。
ぼっちの強さはインターネットでの情報収集力です。その強みを活かして、自分なりの就職活動に臨みましょう。
おわりに:やりきる力がなによりも大切
いかがでしたか。留年から内定までのリアルな雰囲気が伝わってきたと思います。
やはり、どんな状況になっても諦めずやりきる力が重要です。redさんの場合は学業不振による留年でしたが、留年した人の中には、就職のために留年する方も多いと思います。
人生100年時代と言われる中、1年や2年の差など非常に小さいものです。「どんな人生を送りたいか」を徹底的に考え、戦略的かつ柔軟に行動していきましょう。
■卒年不問■留年する人、留年経験者集まれ!
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