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総合商社であなたは何になるか~事業領域でみる総合商社のザックリ人物像

面接で「商社の中で長く成長する自分」のイメージを伝えるには?

こんにちは、外資就活 商社チームです。

毎年多くの就活生が門を叩く総合商社。その総合という言葉が示唆するように、様々な領域に関わる特殊なビジネスモデルを持っています。

そのため「総合商社で働く自分」をイメージすることは困難であり、外資系企業と異なり、長く勤めることが期待されている日系企業にも関わらず、「商社の中で長期的に成長している姿」を志望動機に織り込むことが難しくなります。

総合商社内定者からも「志望動機が難しかった」「内定したが、これから何を担当するのか不安」という声が聞こえます。

では実際に商社はどんなビジネスを行っているのか。本コラムでは資源/非資源/新領域の3つにセグメントし、総合商社の各事業領域の業務イメージ、求められる人物像や成長の形について概観します。

総合商社に対して「総合商社で働く自分」をイメージし、志望動機として「商社で将来何がしたいのか」を伝える一助となれば幸いです。

資源分野ビジネスと、成長イメージ 

資源に乏しい日本で発展した総合商社だからこそ、資源ビジネスの歴史は長く、現在の三井物産の前身となった旧三井物産は創業期から石炭の売買を行っています。

現代においても資源ビジネスは「会社の利益のため」や「日本の利益のため」を超えた関わる全ての企業、国々の利益の責任も背負うビジネスです。

資源ビジネスは三菱商事と三井物産の中核事業として知られています。近年の資源価格下落を経験した後にも、両社は資源ビジネスの重要性を訴えています。今後も総合商社と資源ビジネスの関係は続き、新規開発案件や新規バリューチェーン案件を行っていくことが予想されます。

<参考情報> ※各企業のプレスリリースより
・三菱商事が参画している豪州でのLNG(液化天然ガス)生産事業が開始。事業権益を取得してから5年を経て生産開始が実現(参考資料)
・三井物産によるヨルダンへの長期的な売買契約の締結。国営企業と取引を行い、安定的な三井物産の収益獲得やヨルダンのインフラ安定化を行っている(参考資料)

一方で重厚長大であるが故に「資源の若手の仕事は、先輩のサポートが中心」ということもあるでしょう。実際に内定者も、配属に関する案内の際に企業側からそのような説明を聞いています。

若手社員の具体的な業務としては開発案件における資料作成、国内外の会議の場のアレンジ、そして獲得している資源の売買(貿易管理や価格交渉、販路調整)などが考えられます。

そのため入社時点からの高いアウトプットを求められる投資銀行やコンサルティング会社でのキャリアのスタートとは大きく異なります。

しかし、このような環境で総合商社が若手に期待しているのは10年後、20年後を支える資源分野を扱い、大臣クラスのキーマンと交渉出来る人材へと成長することです。

グローバルに働くことは現代では一般的になりつつあります。その中で、ただグローバルに働くだけに留まらず、国家レベルのクライアントや予算を相手にする総合商社の資源ビジネスを、自身の挑戦の場として捉えてみてはいかがでしょうか。

非資源分野のビジネス環境と、成長イメージ

近年の資源価格下落により、ハイリスクハイリターンな資源分野よりも安定的な収益を見込める非資源分野への注目が高まっています。

非資源分野の特徴は、その幅広さにあります。各社の事業内容を見ても、食料や機械・自動車、化学品などの営業本部は多岐に渡ります。さらにその中に属する商材の多さ故に、若手にも担当商材へのプロフェッショナリズムが求められるでしょう。

そのため若手時代には商材知識や、業界のキーマンとの人脈、様々な企業との膝を突き合わせた交渉術が求められるといえます。中にはクライアントとの会食を一日一社ずつ行っても、一年では足りないという話を聞いた内定者もいます。

では、そのプロフェッショナリズムを得た後にはどのような仕事が出来るのでしょうか。

中には「その商材に詳しくはなれるが、そこで頭打ち」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし改めて「総合商社での仕事」という視点に立ち返ると、プロフェッショナリズムの先に期待されているのは、異なる得意分野を持った人の集まりによる新規事業の創出です。

例えば以下のプレスリリースからも、総合商社が単純なモノの売買や、バリューチェーンを投資で獲得するだけではなく、新たなサービスの創出にこだわっていることが分かります。

<参考情報> ※各企業のプレスリリースより
・伊藤忠商事による加工食品事業の拡大戦略。原料供給や販路アレンジ、マーケティングなどのあらゆる側面へと携わっている。(参考資料)
・三井物産によるイータリー事業の展開。先駆けて日本における事業を計画し、材料供給やフラグシップ店の完成を行う予定。(参考資料)

総合商社は、そのビジネスモデル上、単独で成長し続けることは出来ません。すなわち関わる業界全体を成長させる仕事をしなれば総合商社は生きていけず、そのプレッシャーや広い視点に対応出来る人材を総合商社は期待しています。

担当商材について自分で工夫しながらビジネスを行う中で得た人脈、知識や交渉術といったスキルを活用し、どのような新規事業を総合商社として創っていくのか。そこには無限の可能性があり、とても魅力的ではないでしょうか。

新規事業、そして主体的な事業参画を志望する時、自らが一定のプロフェッショナリズムを持つことができるのに加えて、同じ会社であるにも関わらず全く異なる世界で成長した仲間と共にビジネスを作り出したいと考える人には最適な場所といえると思います。

新領域分野ビジネスと、成長イメージ

非資源ビジネス分野では、総合商社が成長するために新しいことをやり続けなければならないと述べました。その中には今まで総合商社が関わっていなかった業界や分野への進出が含まれています。ここでは近年商社が新たに取り組み始めた分野を新領域として紹介します。

例えば伝統的にメディア関連に強みを持つとされている住友商事は、新しくVRを活用したビジネスを模索しており、VRを取り入れた事業紹介も行っています。一方で双日は、元来商社が持っている物流機能に最新技術を取り入れたIoT化事業を行っています。

<参考情報> ※各企業のプレスリリースより
・住友商事によるVRコンテンツの制作。商社がコンテンツ制作を行っている点で、とても 珍しい案件。今後の技術拡大における参画やノウハウ蓄積を狙う。(参考資料)
・双日による物流とネットワーク技術の融合案件。新たなネットワーク構築による情報収集の強化や、獲得した情報を用いた生産性向上等を狙う。(参考資料)

このような最先端技術に限らず、三菱商事の新産業金融事業グループのように金融事業にも積極的に各社が取り組み、金融機能の強化(社内投資活動の活性化やVC、PE事業等)を進めています。

このように元々持つ機能の強化や新産業への進出からも、総合商社が「何もしなければ衰退する」プレッシャーの中で、新たなビジネスチャンスを常に模索していることがうかがえます。

総合商社は、やはり長期的な成長を期待している

内定者の話や行っている事業から考えると、総合商社は社内でじっくりと成長してくれることを社員に期待していると考えられます。そのため、改めて「商社の中で成長していくイメージ」を志望動機に付け加えてみてはいかがでしょうか。

最後に、商社チームに在籍する総合商社内定者がOB訪問をした際、次のような印象的な話を聞いたそうなのでご紹介します。

「総合商社はトレーディングや事業投資の会社と思ってるかもしれないが、それは違う。全体として見ればもちろんその通りだが、一社員としてやるべきはとにかく事業を作ること。事業創造や事業参画という超主体的な方法でクライアントの要望に応えるのが総合商社の仕事。昔はそれがトレーディングだったから商社って名前だけど、実際は事業っていうサービスを提供する会社だよ」

このOB訪問での逸話や、総合商社の事業領域ごとのイメージが、「総合商社でじっくり働く自分」「総合商社で何をしたいのか」という視点から志望動機のブラッシュアップを行う材料になれば幸いです。

また上で紹介したOBは3年目の若手だそうですが、日本にはまだほとんど入っていない商材の販路開拓(買い先、売り先との交渉)や貿易ルートの開拓(海外の港や日本の貿易会社との交渉)をすでに1人で行っているそうです。

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