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インターン全敗から伊藤忠商事に『逆転内定』 ~21卒九大生にインタビュー~

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はじめに

こんにちは。外資就活 地方大チームです。

就活も中盤になってきましたね。サマー、オータムインターンを通して就活の厳しさを思い知った就活生も少なくないと思います。

「日々届くお祈りメールに心折れながらも、どうにかしてあの人気企業に内定したい…!」そんな思いを抱く就活生にぴったりのコラムを用意しました。

今回は、インターンで思うような結果を出せなかったにも関わらず、本選考で伊藤忠商事の内定を獲得した九州男児さんにお話を聞いてきました。「自身の就活のターニングポイントは志望動機の詰めであった」と語る九州男児さんはいかにして逆転就活を成し遂げたのでしょうか。

(Profile)
九州男児さん
所属:九州大学 学部4年
卒年:2021年
内定先:日系総合コンサル、伊藤忠商事
入社企業:伊藤忠商事

2019年4月から就活を開始し、サマーではベンチャーをメインにインターン12社通過という結果を残す。しかし、オータム、ウインターで大手就活に切り替えると全戦全敗の結果になってしまった。焦りと戦いながらも試行錯誤を繰り返し、2020年6月に伊藤忠商事に内定し就活を終えた。

「このまま行けば第一志望に受かるだろうな。」サマーは順風満帆だった。

ーー就活当初はベンチャーという業態に魅入られていたそうですね。

はい。自分で考えて主体的に動けるような社会人ってすごくかっこいいなと感じていたんですよね。上司から指示をされて歯車の一部になって動くということが性に合わなかったというのもあります。そういった部分に魅力を感じていたと思います。

そのため、サマーインターンの時期には業界関係なくベンチャー企業を見ていましたね。

ーーどういった選考対策を?

1つ目はエントリーシート(ES)ですね。サマーインターンの選考においては、特に志望動機はあまり深掘られないと聞いていました。そのため、学生時代に頑張ったことの内容を先輩たちに添削していただきながら、サマーの段階である程度仕上げていました。

2つ目はwebテストです。こちらに関しては「就活を通してずっとやっていかなければならない、いつかは対策をしなきゃいけない」と分かってはいました。そのため、やるなら最初からやった方が良いということでSPIや玉手箱の対策を行いました。参考書をだいたい1、2周したと思います。

ベンチャー企業メインで大手も少々エントリーをしたのですが、40社中12社通過という結果でしたね。

ーーサマーインターンで40社中12社通過。九州男児さんはこの結果をどのように捉えていましたか?

平均的な結果であったのかなと思っていました。同じように就活している周りの友達も、通過率が20~30%ほどでしたので。

今後の就活に不安などを感じることもありませんでしたね。同時期にコンサルや商社の説明会や座談会にも参加していたんですよ。そこで魅力を感じて、志望業界も定まっていましたし。

ーーコンサルや商社にも魅力を感じていたんですね。両者のどのような部分に面白味を感じたのでしょうか?

コンサルや総合商社というのは、自分たち社員が1から何かを考えそれを売る。つまりゼロベースで作りあげたモノやサービスを顧客に提供する企業なんです。「自分たちが考えて動いたことがそのまま顧客の価値の還元に繋がる」といったところにとても面白味を感じていましたね。

一方で、メーカーなどの既存のモノやサービスを売る事業会社ですと、私にはあまり魅力が感じられませんでした。

コンサルと商社で各々の面白い部分は他にもあると思いますが、共通して魅力を感じたのは今述べた点ですかね。

筆者の見解

サマーの時期はさまざまな業界・業態のインターンに参加してみる。そして、志望業界・業態を絞っていく。この時期は自己分析に時間をかけるよりも、少しでも気になる業界・業態があるなら積極的に行動する方が良いと筆者も思います。

また、九州男児さんは自身のサマー実績について評価する際に、周囲と比較しています。しかし、周囲とエントリーした企業のレベルや倍率などが異なっているのであれば、あまり気にする必要はないのかもしれません。

オータム、ウインターでの転落。「就活は甘くない」と思い知った。

ーーサマーの時期に志望業界も決まり、就活経験も十分。一見とても順調に見えます。

就活を甘く見ていたんでしょうね。当時を振り返ると「とても楽観的だったな」と思います。

オータム、ウインターは総合コンサルや総合商社の大手企業にシフトしてインターンに応募したんです。5、6社応募したのですが、1社も通らなくて。就活におけるスランプ時期だったと思います。

ーーそれは焦りますよね。

はい。さすがに焦りましたね。

正直、「サマーである程度通過していたから大丈夫だろう」といった思いは心のどこかにありました。ただいざオータム、ウインターになって、ベンチャーと全く性質を異にする企業を受けて1社も通らなかった。「僕って汎用性がないのかな」と思っていました。

ーー就活に対して一気に不安が押し寄せてきたと。

はい。実際落ちてみて、初めて「うわ、やば」と。「このままだと大手の就活に失敗するんじゃないか…」といった不安感に苛まれるというのは一時期ありましたし、その不安というのは大きなストレスでしたね。

ただ、「就活って甘くないんだぞ」というメッセージをもらういい機会だったのかなと思う自分もいて。5、6社全部落ちた当初はとても落ち込んだのですが、その1、2週間後にはもう「よし、本選考頑張るぞ」というモチベーションに変化していましたね。

ーー切り替えは早かったんですね。どうして早かったのでしょうか?

そうですね、2点あるかなと思っています。

1つ目は、インターンの倍率が高いことを以前から知っていたからですね。インターンに受からなくてもまだ本選考で内定を貰えるチャンスは十分にあると考えていました。

2つ目は、就活をしている友達と比較したからです。高校・大学の友達にも10社受けて10社受かるような人は1人もいませんでした。そういった周囲との比較で「まだ自分って大丈夫なのかな」とか「よし。じゃあもうその先のことを考えて、そこで実績を出せば大丈夫なんだ」という思いがあったので、とても切り替えは早かったのかなと。

ーーなるほど。では、そこから逆転するために何を始めたのでしょうか?

まずはオータム、ウインターで受からなかった原因を考えましたね。そこで志望動機の甘さが原因ではないかと気づきました。

ーーターニングポイントは、志望動機の深掘りにあったということでしょうか。

そうですね。「自分はどうしてこの会社に行きたいんだろう?」といったところを練りに練りました。それをESや面接で伝えることで選考通過率は上がりましたし、それが自信にも繋がった。結果として伊藤忠商事に内定できましたから。

ーーどうして志望動機の甘さが原因だと?

まずオータム、ウインターで何故ここまで通らないのかを振り返ったんです。サマーでは学生時代に頑張ったことを聞かれることが多かったため、約半分の企業で面接を通過できました。

オータム、ウインターでは、学生時代に頑張ったことだけではなく、志望動機について聞かれることも多かったんです。「志望動機が追加されたことで、ここまで通過率が悪くなるのであればそこに問題があるのでは?」と考えました。

そこで、「志望動機の甘さが選考通過率の低さの原因ではないか」という仮説を立てました。それも含めて友達に就活の相談をしてみたんです。実際友達も同じような悩みを抱えていたので、「これはもう志望動機の甘さが原因で間違いないな」と思って対策し直しました。

ーー具体的にどんな対策を?

ひたすら自己分析と企業研究をしていましたね。この2つを詰めることが説得力のある志望動機につながると思ったので。

具体的には、高校の友達とLINEグループを作成して、「就活頑張ろうぜ」と励まし合いながら行っていました。企業の情報や分析を「これ僕が分析したんだけどどう思う?」などとグループに投げて、お互いのアドバイスを求めあうといったことをしていましたね。

そこで日々お互いをつつき合っていたのが、モチベーションの維持にもつながっていたと思います。

ーー時期的にはいつ頃だったのでしょうか?

1月頃ですかね。この頃は結構やり込んでいたと思います。志望動機もある程度固まっていましたね。

ーー1月には志望動機をあらかた固めていたんですね。

はい。コンサルの本選考の面接が2~3月くらいに集中して行われるため、いったんその段階で仮の完成版を作成しました。実はコンサルは第二志望の業界だったんです。そのため、ここを練習台にしてPDCAサイクルを回しより良いものにしていこうと考えていましたね。総合商社の面接は6月1日に始まるので、そこでフルパフォーマンスを発揮できればと思っていました。

3月以降は本番を通した振り返り、反省を行っていました。その内容を例のLINEグループに、「俺この前の面接でこういう反省があったぜ」といった感じで投げて、より実践的なアドバイスをお互いにし合っていましたね。

ーーコンサル選考の結果はいかがでしたか?

コンサルの本選考を2社しか受けていないのですが、1社は内定。もう1社は最終面接までという結果でした。

3月中旬にコンサルの選考が全て終わったのですが、選考がとんとん拍子で進んでいったのですごく自信に繋がりましたね。

また、内定が出たことで安堵した自分もいましたね。自分の進路が保証されているというのは、ストレスなく就活を進められる一つの要因になったのではないかと思っています。

筆者の見解

筆者も21卒として大手・ベンチャーどちらの選考も経験しましたが、振り返ってみるとやはり大手の方が志望動機を評価する傾向があるように感じました。また、九州男児さんのおっしゃるようにサマーに比べてオータム、ウインターでは評価される部分が増えたなと感じましたね。

さて、九州男児さんはこの時期のインターンで全敗してしまった後、持ち前のポジティブ思考によりすぐに切り替えて原因分析を開始しています。しかし、そうでない人の場合どのようにして立ち直ったら良いのでしょうか。

一旦ストレス源から離れる、つまり就活を行わない時期を設けるのがおすすめです。立ち直れないうちに無理に選考を受けても、良いパフォーマンスを発揮するのは難しいでしょう。

あるいは、一旦全てを企業のせいにしてしまい、気持ちが落ち着いてから、しっかり原因分析・対策を行うというのも1つの手だと思います。

「対策の抜け」を一度見つめ直す機会を。

ーー1社でも内定があると安心感が違いますよね。総合商社の本選考ではどんなことを意識していたのでしょうか?

そうですね……。それこそサマーの時と面接に挑む気持ちは変わらなかったんですよね。

ただ、メンタルとして大きく違ったのは、「ここで落ちたらこの企業と就活生として関わることはもうないんだ」といったような意識はありました。行きたい企業しかエントリーしていなかったというのは大きいでしょうね。

エントリーした企業と今後も繋がりを持つためには、選考を通過し続けないといけない。「どこかで不採用を貰うともうそこで終わりだから頑張らないとな」といった心持ちで選考に臨んでいましたね。

ーーコンサルの選考が終わってから総合商社の本選考まではどのような対策を行っていましたか?

はい。コンサル1社に内定を貰った後は、商社のESをもう一度見直してブラッシュアップ・完成版の作成を行いましたね。3月末の頃だったと思います。

その後1週間ほどでWebテストの詰めを行い、4月の中旬までにWebテストを受け切りました。テストは全て無事通過しほっとしたのを覚えています。

6月から5大商社の選考が始まるので、約1ヶ月半くらいはほぼ面接対策に時間を割いていましたね。

ーーそうして伊藤忠商事に内定されたのですね。

そうです。稚拙な表現かもしれませんが、背中から羽が生えたような気持ちでした。コンサルの内定を貰った時ももちろん嬉しかったのですが、伊藤忠商事は第一志望の企業だったので感動もひとしおでしたね。

「やっと就活を終えられる」という安堵の思いと「自分が一番働きたいと思っていた会社でこれから40年間働ける」といった想いなど色々な感情が重なり合っていました。ただただ身体がふわふわするような感覚でしたね。

ーーもう少し深掘らせてください。商社に内定した要因というのは、どういったところにありますかね?

そうですね……。2つあると考えています。

1つ目は、メンタル面に関してです。先程述べた、「この面接で落ちたらこの会社との縁は終わり」という独特な価値観を持っていたので、毎回の面接において背水の陣のような緊張感をもって挑めたというのは成功要因だったのかなと思いますね。

昔から、いざ本番といった場面では緊張するよりワクワクしてきて、実力以上のことを発揮できるタイプなので。

ーー九州男児さんは本番に強いタイプなんですね。では、対策面の要因はどうでしょうか?

2つ目になるのですが、対策の抜けを最小限にできたことかと思います。

ーー対策の抜け、ですか。

はい。就活の選考はESから始まって最終面接までそれぞれフローがありますよね。多くの就活生はそれぞれのフローの対策を一応はやると思うんです。ただ、どこかしらに中途半端な抜けている部分がある就活生が多いと思います。例えば、志望動機の詰めが甘かった僕のように。

その抜けを最小限に抑えるために、それぞれの選考フローの対策に割く時間を十分に確保できていたというのは成功要因だったのではないかと思います。

ーーお話を伺っていると、九州男児さんの就活は逆転就活のように感じます。ご自身はどう捉えていますか?

オータム、ウインターで失敗した状況を鑑みると逆転だと思いますね。失敗を糧にしっかり考え直して、最終的な成功につなげたという部分が逆転かなと思います。

逆転の要因としては、自分の抜けであった志望動機を一度見つめ直すという機会をたくさん設けたこと。そしてそれを本選考のES・面接の場でアウトプットできたというのが大きいですかね。

もう1つ挙げるとすれば、就活における幅広い選考フローをインターンの時期に経験していたことですかね。3月から就活を開始する人と比べると、大きなアドバンテージだったのかなと思います。

ーー「就活で上手くいかず落ち込んでいる」「それでも目標とする企業に内定したい」という就活生も少なくないと思います。そのような後輩に向けてアドバイスをお願いします。

サマーで失敗してオータム、ウインターも失敗しそうな人。あるいはサマーで成功したけれどオータム、ウインターは失敗しそうな人。さまざまな状況の人がいると思います。

そして、その原因はおそらく人によって異なると思います。なのでおすすめは、原因分析の時間をしっかり確保することですね。なぜ自分が挫折しているのか、失敗しているのかといった原因をしっかり分析する時間を今一度確保してみてください。

そして自分の抜けの部分にしっかり時間を割いて対策していくこと。それによって、パフォーマンスをより良いものに変えることはできると思ってますし、そこで割いた時間というのは必ず身を結ぶものになると僕は信じています。

ーー特に逆転就活にはメンタルケアも重要になってくると思います。九州男児さんはどのようにしていましたか?

僕は就活仲間とよくボウリングに行ってストレス発散をしていました。「嫌になっちゃうよね」といった愚痴をよく言い合っていましたね (笑) 。受験生の時と通ずるものがあると思います。模試が終わった後カラオケで騒ぐ、といったような。

筆者の見解

「本選考は一発勝負であり、背水の陣のような心持ちだった。それは、自身が本番に強いからだ」と九州男児さんは分析されています。本番に強い方は、九州男児さんと同じように背水の陣で選考に臨むのも良いでしょう。

一方、本番に強くない方は、「他にも企業はたくさんあるんだ」といった心持ちで肩の力を抜いて挑むのも手ではないでしょうか。精神的な余裕というのは、成功要因に十分なり得ます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

オータム、ウインターインターンで失敗するも、本選考で伊藤忠商事に見事内定を頂いた九州男児さんのインタビューでした。

就活で上手くいかない時期は誰にでもあるものです。そこであまり落ち込まず、PDCAサイクルを淡々と回すことが成功要因のようですね。就活で迷走しているみなさん、まずは失敗の原因分析の時間を設けることから始めてみませんか?

マッキンゼー ゴールドマン 三菱商事
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