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こんにちは。私は、25卒として就職活動をしていた理系情報系の大学院生です。複数のIT系メガベンチャーや大企業からエンジニアとして内定をいただきました。エンジニア就活では、プログラミング言語をいくつ扱えるか、どのツールを使えるかが重要であると思われがちですが、選考を受けていく中で、それよりもむしろ、コミュニケーション能力や人柄などを見られることが多いです。 その中でも「英語能力」について聞かれたことが数回ありました。 特に日系のグローバルメーカーでは、海外とのやりとりも多いため、英語力について聞かれたのだと思います。
私は学生時代、海外の方々と一緒に研究やディスカッションを行う機会が多々あり、研究室の留学生とも英語でコミュニケーションを取る必要がありました。本記事では、そのような学生時代の英語を使った経験をエンジニア就活に活かした方法についてまとめたいと思います。
英語を使った共同研究ができるようになるまで
私は学生時代、研究や開発の要所で、海外の研究者や学生と一緒に何らかのプロジェクトに取り組む機会がありました。初めて取り組んだのは、大学4年生の頃でした。海外から研究室に来た日本語が話せない留学生と共に研究をすることになり、英語でのコミュニケーションが必要になりました。もちろん英語による研究・開発は初めてであり、普通の英会話の経験もあまりない状態でした。その時私は、英語力向上のため、オンライン英会話を必ず一日一回(20〜30分)受けるようにしていました。これを3ヶ月ほど続けると、日常の英会話に何となくついていけるようになってきました。
オンライン英会話で作成されているテキストできっちり勉強するのも良いのですが、私のおすすめは、30分のフリートークです。フリートークで英語を話すことで、自分が言いたいことを言おうとし、言えなかった場合にとても悔しさが残ります。悔しさが残っているうちに言えなかったことを調べると、効率的に言い回しを覚えることができます。また、日常生活の愚痴を英語で言うことで、ストレスの解消と英会話の練習を同時に行うこともおすすめです。ある程度オンライン英会話を続けていると、留学生との対話もスムーズになり、だんだん楽しくなっていくと思います。
英語での海外発表
私のように大学院に所属している人は、国際学会に参加する機会も少なくないと思います。そのような際、もちろん発表、質問への応答は英語で行います。このような機会がある人は積極的に参加することをおすすめします。国際学会には、世界中のさまざまな国から参加者が集まっており、英語での研究に対する質問を受ける際に、いろんな種類の英語を聞くことができます。その中には、日本人には相性が悪く非常に聞き取りづらい英語もあります。国際学会に適度に参加し、英語での発表と質疑応答という刺激的な経験を積んでおくことで、英語をどうしてもやらなければならない状況に自分を追い込むことができ、モチベーションを維持することができます。
TOEIC
就活での英語学習として、TOEICが頻繁に挙げられます。確かに一部の企業では、TOEICの足切り点を設けており、それを超えた人の中から採用するということがあるそうです。しかし、学生時代はやることがたくさんあり、なかなかTOEIC対策に時間を割けないということが往々にしてあると思います。
私も就活をするにあたり、最低限の点数をとっておこうと考えたのですが、TOEICの勉強に割くことのできる時間をなかなかとれずにいました。ところが、オンライン英会話、留学生との共同研究、海外での発表などを繰り返しているうちに、知らず知らずのうちに英語力がついてきていました。その結果、TOEICの対策を特にすることなく、800点以上のスコアを取れるようになっていました。もし、本記事を読んでくださっている人の中に、学生生活で英語を使わなければならない状況に置かれている方がいらっしゃいましたら、英語力向上のチャンスだと思って、積極的に参加することをお勧めします。最初はキツく感じるものの、訓練と共にコミュニケーションが円滑になっていくことを感じることができるようになれば、だんだんと楽しくなってくると思います。
エンジニア就活と英語の関係性
ここまでの前置きが長くなりましたが、これらの英語の経験を一見関係なさそうなエンジニア就活に私が活かした経験を述べようと思います。大きく3種類の活かし方があると思います。
2. 英語力そのもののアピール
3. 英会話を起点とするコミュニケーション能力のアピール
同じ英語を切り口とするものでも、さまざまな活かし方があります。
1. TOEICの点数による足切り突破
グローバルメーカーの中には、TOEICの点数を足切りとしているところもあるそうです。英語力に自信がある人は、TOEICでスコアを取得しておくことをお勧めします。もちろんTOEICの能力が高かったとしても、それが完全に英語力に直結するわけではありませんが、特に有名な大企業であるほど応募者も多いので、TOEICスコアを参考にするケースも多くあるそうです。また、TOEICのスコアを中間ゴールとして設定し、モチベーションの維持に活用することもおすすめです。
2. 英語力そのもののアピール
エンジニア(特にグローバル企業)では、英語力が必要になる機会が多くあります。例えば、新しい技術をキャッチアップする際の英文読解です。最新の技術に関するツールの公式ドキュメントや論文は、ほとんどの場合、英語で書かれています。英語が読めるだけで、収集できる情報が格段に増えます。特に近年のエンジニアは、その技術進歩の速さから、素早く新しい技術をキャッチアップすることが求められています。そのような場合に英文読解への抵抗が少ないだけで、非常に大きなアドバンテージを得ることができます。
また、グローバル企業での開発では、海外とのやりとりや駐在の機会も少なくありません。私が選考を受けた企業のうち、日系のいわゆる大企業では、およそ50%くらいの確率で英語でのコミュニケーションに問題がないかという質問を受けました。エンジニア就活を目指す人の中には、技術はピカイチだが英語が苦手という人も存在します。英語への抵抗が低いことは、そのような、いわゆる「つよつよエンジニア」との差別化になります。
3. 英会話を起点とするコミュニケーション能力のアピール
ほとんど全ての企業において、仕事を円滑に回すためのコミュニケーション能力が必要とされています。英語による共同研究や海外の方との普段の生活は、コミュニケーション能力をアピールするのにうってつけです。海外の方とのコミュニケーションには、母国語でのコミュニケーションと比較して、以下のような気遣いが必要になってきます。
- 自分が言いたいことがちゃんと伝わっているか、会話の中で察したり、工夫をして伝える。
- 相手が何を言いたいのか、情報が足りなかったとしても、ある程度推測して会話する。
日本語でのコミュニケーションでは、改まって考える機会の少ない上記のような点を気にする必要があります。これらの気遣いはいずれもある程度のコミュニケーション能力が必要とされるものであるため、どのように取り組んだかをアピールすることで、コミュニケーション能力をアピールすることができます。特にエンジニアはチーム開発をすることがほとんどなので、個人的にはこれは有効なアピールになると思います。
まとめ
本記事では、学生時代の英語の経験をどのようにエンジニア就活に活かしたかについてまとめました。私も元々英会話は全くできませんでしたが、以下の2点を意識することで、研究室の留学生とのコミュニケーションや海外の方との打ち合わせに何とか参加できるようになりました。
2. チャンスが来たらすぐに飛びつく。
上記の2点を意識すると、
英語を使う機会がくる → 躊躇わず立候補できる → 英語を使い上達する → チャンスが来やすくなる
という良いループに入ることができるようになります。就活生の皆様もぜひチャンスが来たら積極的に参加し、英語力をつけつつ、就活でのアピールに利用することをお勧めします。
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