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こんにちは。情報系の学部に所属している25卒の大学院生です。私は、学部時代、大学院時代に複数の開発系インターンを経験してきました。
本記事は、開発系のインターンとはどのようなものなのか、何ができるのか、本選考との関係などについてまとめようと思います。
私の開発系インターン歴
- 大手日系メーカーでの夏インターン:2週間
- ITメガベンチャーでのインターン:2ヶ月
中小企業での教材作成のインターン
採用されるために準備したこと
私の初めてのインターンは、IT系抽象系ベンチャー企業でした。こちらのベンチャー企業では、データサイエンス系の教育事業や業務委託を行っており、それらの業務に取り組むという内容でした。私の業務内容は以下のようなものでした。
- データサイエンティスト育成教材用データセットの作成
- AI系技術の調査
データサイエンティスト(以下DS)とは、組織内のビッグデータを解析し、意思決定のサポートをする職業です。DS育成教材の作成とは具体的には、AI技術に関する教材作成、AIを活用するサンプルプログラムの作成などが挙げられます。また、論文を読んだり、Webサイトを参考にして、AI系技術の調査なども行っていました。
得られたスキル
このインターンを通じて以下のものを得ることができました。
- 統計学に関する基礎知識
- DSとしての考え方
このインターンでは、資料作成や調査、分析が主な業務だったので、AI、統計学に関する知識や、DSに関する知識・スキルを身につけることができました。その一方、プログラミング言語やシステム開発に関するスキルはあまり身につきませんでした。というのもDSの業務は、組織によるもののエンジニアリングというよりは分析に寄ることがあるためです。
就活に役立ったこと
ここで身につけたAIに関する知識やDSとしての幅のある機械学習によって、その後の研究や開発のアルバイトをある程度円滑に進めることができたと考えております。また、自分の書いたプログラムにお金が発生するという経験を早めに詰めたのが非常に良かったと今になって思います。
大手メーカーでの夏インターン
採用されるために準備したこと
この夏インターンは大手メーカーのもので、期間は2週間でした。しかし、毎年非常に倍率が高いという前情報があったので、入念に準備して面接に臨みました。具体的には、自身の研究と申し込む部署の関連度が高いところを見極め、応募しました。結果受かりましたが、参加している他の学生もインターン先の部署の内容と似た研究をしている人ばかりでした。
開発内容
人や車などの物体をカメラ画像から検出するAIの開発を行いました。
得られたスキル
2週間のインターンであったため、短期間で新しい技術をキャッチアップして理解する必要がありました。このインターンでは、ロボットを動かすためのシステムをどのように作るかを学ぶことができました。また、先端的なものを開発するエンジニアの方々から、さまざまなお話を伺うことができ、エンジニアとしての考え方や、文化などのハードスキル以外の成長も大きかったように感じます。
就活に役立ったこと
このインターンでは、「エンジニアとして働くこととはどういうことか」を学べたと思います。大手メーカーには、技術力の高いエンジニアが大勢おり、社員さんたちから話や価値観を聞いたことで、本選考での志望動機などに厚みがでたと考えております。
ITメガベンチャーでのインターン
採用されるために準備したこと
最後は、ITメガベンチャーでのインターンです。ここのインターンでは、面接に加え、これまでにはなかったコーディングテストがあったため、その勉強をする必要がありました。コーディングテストの内容は、データベース、AIなどに関する問題が多かったのですが、これは申し込む職種によると考えられます。
開発内容
ここのインターンでは、顧客同士をマッチングさせるためのレコメンドシステムの開発を行いました。ここのインターンに参加するまでは、レコメンドシステムの開発経験はありませんでした。インターンの期間は、一ヶ月半と少し長めだったので、書籍による勉強からスタートしました。最終的には、開発内容をパワポにまとめ、社員さんの前でプレゼンをしました。
得られたスキル
ここでは、ビッグデータの扱い方とレコメンドアルゴリズムの知識を得ることができました。ビッグデータは、GCPやAWSのクラウド上のDBから引っ張ってくる必要があったため、SQLというデータベースを扱うツールを使用しました。
また、レコメンドアルゴリズムとは、現代では非常に多くの分野に応用されている技術です。ブラウザのWebサイトレコメンド、物件探し、マッチングアプリ、就職活動、etc… 。このような汎用性の高い開発の経験を得られたことは、非常に大きいと考えています。
就活に役立ったこと
ここでのインターンでは、今までに取り組んだことのない課題への取り組み方が重要でした。ここで、1ヶ月半で新しい技術のキャッチアップから、プレゼンまできっちり行ったことで、本選考の面接で、エンジニアとして重要な、「自走(=独学)できる可能性」を面接官の方に感じてもらえたと思います。
まとめ
私は、これまで小規模ベンチャー、大手メーカー、メガベンチャーと多種多様なインターンを経験してきました。それぞれに良いところがあり、学べることも異なりました。エンジニアとしての就職を目指す就活生の方には、早期選考を目的としたインターンだけでなく、技術を身につけるインターンにも参加することをおすすめします。
一見遠回りのように感じるかもしれませんが、選考に関係のないインターンに参加して得たスキルも、巡り巡って本選考の際に役立ちます。また、研究に関連するインターンに参加することで、研究の進捗に寄与し、良いループを生み出すことができると思います。
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