【エンジニア就活】面接で聞かれること。ガクチカのアピール方法とは?

【エンジニア就活】面接で聞かれること。ガクチカのアピール方法とは?

2025/04/25

会員登録すると
このコラムを保存して、いつでも見返せます

こんにちは.情報系の学部に所属している25卒の大学院生です.私は,ソフトウェアエンジニア,AIエンジニアを目指して就活を行い,ITメガベンチャーや大手企業など複数の内定をいただくことができました.

本記事では,エンジニアとしての選考を受ける就活生のために,エンジニアの面接で聞かれることや,ガクチカのアピール方法についてまとめたいと思います.

よくエンジニアの面接で聞かれること

エンジニア面接で聞かれるのは,一般的な質問,技術的な質問,考え方や価値観を問う質問の大きく3種類に大別されると思います.一般的な質問とは,以下のようなエンジニア就活以外でもよく聞かれるものだと思います.

- 志望動機
- 学生時代に力を入れたこと
- これまでに困難を乗り越えた経験
- etc…

続いて技術的な質問とは以下のようなものを指します.

- 研究についての質問なぜ研究で使用されている手法を使用したのか
- 書いた論文を世界レベルにまで持っていくためにどのようなことが必要か
- これまでの個人開発の際に使用した技術やツール

また,考え方や価値観を問う質問にはこれまで以下のようなものがありました.

- これからAIはどのように進化していくと思うか
- 優秀だけどチームワークがない部下に対してマネージャーとしてどのように対処すべきか
- エンジニアを評価する際に何を基準にして評価すべきだと思うか

これらの質問は,面接官の方の属性に大きく依存します.一般的な質問は,どの面接官の方からも聞かれた印象がありますが,特に人事の方が聞いてくることが多いと思います.技術的な質問をしてくるのは,主にエンジニアの社員さんでした.また,考え方や価値観について聞いてくるのは役員レベルの方がほとんどでした.

つまり,1次や2次の段階で,基礎的な能力や技術力で篩にかけ,それについて問題がなかった就活生を役員面接によび,考え方や価値観が会社とあっているかというのを見ているのではないかと感じました.

エンジニア向けガクチカの作り方

私がエンジニア就活をしている中で使用していたガクチカは,以下のようなものでした.

- 研究における農業 x AIの開発
- アルバイトにおける 言語 x AI の開発
- 自身がやっていた個人開発

私は主にAIエンジニアもしくは,データサイエンティストの選考を受けることが多かったので,AIを使ったこれらの研究開発経験を軸としてガクチカとしてアピールしました.

私が就活でアピールしたガクチカの中で最も古いものは,個人開発についてでした.この個人開発は,5 - 6名ほどのチームでスマホアプリを作るというものでした.

しかしながら,アプリを開発している当時は,ガクチカのためにやっているとはほとんど考えてなかったと思います.この時,私は以下のような考えのもとアプリを作成していました.

1. AIの勉強をして面白そうだったからAIのアプリ作ってみよう
2. どうせならだれも作ったことがなくて,人の手助けになるものを作ろう
3. ただ,一人で作るのは,難しいから知り合いや友人に声をかけてみよう

このようにアプリを作り始める際は,全くガクチカのことを考えていませんでした.この後も,「より良いアプリを作るにはどうしたら良いか」ということだけ考え続けていたと思います.

この経験から私は,エンジニア就活におけるガクチカは,作ろうと思って作るのではなく,好奇心のままに開発を行うことによって作るのが一番良いと思います.

本気で何かを開発しようと考え,頭を働かせると,目的を達成するためには何が必要なのかを必死に考えます.その過程こそが,企業が欲しているエンジニアの考え方ができる人材への一歩になるのではないかと現在の私は考えております.

ガクチカのアピール方法

研究,開発によって,実績ができたとしてもそれをうまくアピールできなければ,面接で評価していただくことは難しいと思います.また,人に伝える能力もまたエンジニアに必要な能力の一つだと考えます.

私が,ガクチカをアピールする際は,「具体 → 抽象」の流れと,「主体性」そして「社会性」を意識して話していました.

具体 → 抽象

多くのIT企業やメーカーに所属しているエンジニアの方々は,長い経験を持つ優秀なことが多く,そんな方々の想像を超えるような研究,開発スキルを持つ学生は,ほんの一握りだと思います.私も研究や個人開発には取り組んできたものの,そこまでのスキルは持ち合わせていませんでした.

私も含め,飛び抜けたスキルを持っていない学生は,具体 → 抽象の流れでガクチカをアピールするのが良いと思います.例えばガクチカとして「留学生と協力してAIに関する共同研究を行った」というものをアピールするケースを考えます.

この例では,留学生とコミュニケーションをとることのできる英語力,AIの開発経験というハードスキルをアピールすることができます.しかしそれだけでなく,留学生と英語でコミュニケーションを取りつつ,専門的な技術を用いて課題を解決する目的達成の能力とコミュニケーション能力という一つ抽象化した能力をアピールすることができます.

また,このような抽象化した能力を企業で携わると考えられる業務内容と結びつけて,将来性をアピールすることで,ただガクチカを述べるだけでなく,企業に適したアピールをすることができるます.

正解のない質問に対する回答

1次,2次,…,最終と面接が進めば進むほど,質問は抽象的になってくる傾向があります.これは,面接が進んでいくほど,マネジメントや経営層に近い人が面接官である可能性が高いからであると考えられます.特に最終の役員との面接では,正解のない質問や考え方を問う質問が多くなってきます.例えば,私が最終面接で受けた質問の中には以下のようなものがありました.

- プロのエンジニアとはどのような人だと思うか
- みんな取り組む業務が違う中で「平等」な人事評価とはどのようなものだと思うか
- 将来のAIはどのようになっていくと考えているか

このような質問には答えがなく,正直今も自身の答えが正解であったかどうかはわかっていません.私の場合は,考え方の部分はもうどうしよもないと考え,自分のその当時の意見を伝えました.なお,それぞれに対する答えは以下の通りでした.

- プロのエンジニアとはどのような人だと思うか
→ 上流の抽象的なタスクを分割して,下流の具体的なタスクに分解できる人.そのような人材になるために...

- みんな取り組む業務が違う中で「平等」な人事評価とはどのようなものだと思うか
→ 数字に出やすい業務と出にくい評価があるため,数字での評価と対面での面談による評価のハイブリッドは,完全にはとは言わないが,平等に近いと考えている.

- 将来のAIはどのようになっていくと考えているか
→ 比較的代替しやすく,代替する費用対効果の高いホワイトカラーの専門職から進出が始まっていくと考えており,AIによる代替により生まれた時間は他の業務に充てられるようになると考えている

正解はないので,自身の考えを論理的に話すことが重要だと思います.

まとめ

本記事では,エンジニアの面接で聞かれることやガクチカのアピール方法についてまとめました.特に学生時代から研究や開発に取り組んでいる学生は,これまでの経験が就職後の業務にどのように活かせると感がられるかをしっかりアピールするのが良いと思います.

【若手社会人エンジニアインタビュー】
「グローバルプロダクトで大きなインパクトが与えられる」Amazonの新卒ソフトウェアエンジニアが語る、同社の魅力とは
「キャリアの選択肢が広がり成長にもつながる」私たちがBigTechのインターンで学んだ、伝えたいこと
文系からGMOの“新卒年収710万プログラム”でソフトウェアエンジニアに。「非情報系でも対等に仕事ができてる実感がある」
新卒でマイクロソフト米国本社のSWEに「新しいチャレンジが多く、成長につながる」

【関連コラム】
【業界研究】エンジニア編
ソフトウェアエンジニア職志望のための面接過去問まとめ-技術面接編-
ソフトウェアエンジニア職志望のための面接過去問まとめ-一般質問編-
ソフトウェアエンジニアとして活躍し続けるには?キャリアの軸はどう選ぶか?
GAFMA企業にソフトウェアエンジニアとして就職する方法
“普通の人”がGoogleのソフトウェアエンジニアになるには?採用ステップ、入社面接、評価ポイント、対策まとめ
「大量の読書とインターンで技術を学んだ」“文系”学部からサイバーエージェントのソフトウェアエンジニア職内定を勝ち取るまで
【IT志望必見】GAFAMエンジニア内定者による『コーディングテスト』の実態

会員登録すると
このコラムを保存して
いつでも見返せます

トップ企業内定者が利用する外資就活ドットコム

会員限定コンテンツ多数!