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近年、様々なIT企業がシステムやクラウドに生成AI技術を搭載していくなど、技術の進化はめまぐるしいものとなっています。特に外資系IT企業の変化の速度は著しく、毎年技術革新が各社で行われています。これらのトレンドを抑えておくことで、外資系ソフトウェアエンジニア業界で求められる技術を分析し、今後のキャリアや選考等を有利に進めることができます。
そこで今回は、外資系IT企業のソフトウェアエンジニアにおける最新トレンドについて、ジャンル別に詳しく紹介していきます。 外資系ソフトウェアエンジニア志望の方も、この業界を少し気になっているという方も、しっかり把握しておくべき内容ですので、ぜひ保存ボタンを押していつでも見返せるようにしておきましょう!
本記事で扱うトレンド
1.最新の技術スタック
2.プログラミング言語
3.AIの活用
4.セキュリティとプライバシー
5.リモートワーク環境下でのソフトウェア製品
6.ユーザーエクスペリエンス(UX)の重視
7.継続的な学習とスキルアップ
1.最新の技術スタック
ここでは、最新の技術の中で、特に注目されているワードやトレンドを紹介していきます。
クラウドネイティブ
近年クラウドインフラの利用がますます進んでおり、クラウドネイティブな開発が主流になってきています。
クラウドネイティブとは、 「クラウド環境の中で、最新のアプリケーションを構築したり管理したりと、ソフトウェアでの開発・実行が当たり前になる」 という考え方になります。
以前はオンプレミス環境でシステムを構築していたのですが、システムが稼働してからサーバーやストレージの性能を強化することは難しく、最初からそのシステムに必要な情報や機能を取り入れておく必要がありました。
一方で、クラウドはシステムが稼働した後でも性能を追加することができるという強みを持っています。これによって最初は小さなストレージのシステムをクラウド上で稼働させ、その後必要に応じて高性能なストレージに切り替える、といったことができるようになりました。
中でも、主要なクラウドインフラのプレイヤーとして、 Amazon Web Services (AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud Platform (GCP) があります。2023年時には、クラウドサービスマーケットシェアの約2/3を占めていました。
以前はシェア率としてAWS>Azure>GCPという順位が明確にありましたが、今ではAzureがAWSを追い越す勢いでシェアを拡大しています。その決定的な理由として、Office や Microsoft 365 など、Microsoft 社が提供する既存サービスとの親和性が高いことが挙げられます。
これによってシステムの導入や以降における手間が省け、そこにかかるコストも減らすことができるからです。AWSも依然としてトップシェアを誇っていますが、Azureの伸び率には今後も期待が高まります。
近年の就活市場において、これらのクラウドのシェア率やそれぞれの強みを把握した上で、自分がその製品を使って何をしたいのかなどを聞かれることが多くなってきています。AWS・Microsoftは比較的毎年新卒採用を行っているので、これらの企業を受ける際は製品ごとの特徴やそれらと自分のやりたいこととの結び付けを意識しながら分析してみることをおすすめします。
AmazonWebService(AWS)の企業情報
Microsoftの企業情報
(※GCPは2024年現在は新卒採用を行っていません)
サーバーレスアーキテクチャ
また、サーバーレスアーキテクチャという技術も注目されています。
サーバーレスアーキテクチャはAWS,IBM,Google Cloudといったベンダーによって定義が異なるので、今回はAWSの定義を紹介します。AWSによると、サーバーレスアーキテクチャとは 「常時稼働するサーバーを使わずに、アプリやサービスを構築したり実行したりする技術」 を指しています。
一般的なシステムを運用するには、その中にあるプログラムを動かすためのサーバーが必要であり、そのサーバーは常時稼働させておかないといけません。そこでサーバーレスアーキテクチャを用いることで、開発者や運用者は運用や開発にかかる工数やコストを削減することができます。主要製品としてはAWS LambdaやGoogle Cloud Functionsなどがあります。そしてクラウドネイティブの説明と同様、システムが固定費ではなくなるので、企業はスモールスタートが可能になり、柔軟性をもってITインフラを運用することが可能になります。
DevOpsとCI/CDの自動化
近年、様々な企業がビジネス価値を得るためにDevOpsやCI/CDの自動化に目を向けています。
DevOpsとは、それぞれDevelopment(開発),Operations(運用)という言葉を組み合わせてできた言葉であり 、開発担当と運用担当が密接に連携して、柔軟かつ迅速なシステム開発を行う という意味になります。
また、CI/CDは、それぞれContinuous Integration(継続的インテグレーション),Continuous Delivery(継続的デリバリー)の略であり、 ソフトウェア開発などの業務をより確実に、効率的に進めるための方法 になります。
近年では、ソフトウェア開発をいかに速くできるかが重要になってきており、工数が複雑化した業務を問題なくスピーディーに進めるために、これらの手法の需要はどんどん高まってきています。
そしてこれらは反復作業、つまり継続的に行われる必要があるため、自動化が進められています。DevOpsとCI/CDの自動化によって、開発時に行う繰り返し行うテスト・その開発テスト段階の製品のデリバリー等を素早く高精度で行うことができます。これまで複雑な開発において、問題が発生したときにその原因の発見をするのはとても難しいとされていましたが、これらの技術によってプログラムや機能などで小分けにし、自動化する仕組みを整えることができるようになりました。これが現在主流となってきている、アジャイル(迅速な)開発という手法になっています。
2.プログラミング言語のトレンド
Rust
Rustとはオープンソースのプログラミング言語のひとつです。Rustの強みとして、 ①安全性②処理速度③並行性 を持ち合わせていることです。
①安全性:
C言語を使用する際、開発者はメモリの開放やメモリ漏れ・バッファオーバーフローなどあらゆるリスクを考慮しながら開発を行う必要があります。しかしRustは「所有権」という独自の言語設計によって高いメモリ安全性を持っているので、多重開放が起こらないようになっています。その点でC言語よりも安全にメモリ管理をすることができます。
②処理速度:
Rustはネイティブコンパイラ言語であり、コンパクトさな言語の中でもメモリやCPUに近い言語なので、処理速度に優れています。さらに他の言語よりもメモリ空間を効率よく使えるように設計されているので、高速処理が可能になっています。
③並行性:
同時に複数プログラムを処理するマルチスレッドにも対応しています。Rustには変数の値を借用する際に厳密なルールがあるため、データ競合を未然に防ぎ、並行処理を安全に行いやすくなります。
これらの強みを活かして、Rustは特にセキュリティを重視する開発での採用が増えています。この言語が使えるエンジニアは就活市場でもとても重宝されるでしょう。
Python
有名なプログラミング言語として必ず一つとして数えられると言っていいほど、あらゆる用途で使われるPython。大学の授業でもよく使用されています。学術的な利用で有名なPythonですが、 データサイエンス分野、特にAI/ML分野での需要が高まってきています。
AI/MLとは、それぞれ人工知能・機械学習を指し、AIを使った技術や、それを応用してビックデータの称号や分類などを行えるようにシステム訓練をさせるという意味があります。PythonはもともとAi開発の主要言語であり、AI開発に必要な計算のパッケージや機械学習に特化した専門性の高いライブラリが多く整備されています。
例えば、PythonのフレームワークMicroPythonを使うと、IoTを搭載できるようになります。また、カスタマイズ可能プロセッサであるRaspberry PiとPythonを組み合わせることで、遠隔操作可能なスマート家電を簡単に作ることができます。このように、AI/ML分野においてPythonはあらゆる用途に対応する柔軟性を持ち合わせています。
最近はAIエンジニアといった新しいタイプのエンジニア採用も現れ、AI/ML分野を扱うことができるエンジニア人材の需要が高まっています。Pythonは比較的取り組みやすく、解説本も多いので、学んでおいて損はない言語です。
TypeScript
JavaScriptを拡張して開発されたTypeScriptは、Googleの標準開発言語に承認されたことで一気に世界的に注目されるようになりました。簡単に言うと、JavaScriptに安全性を加えたものがTypeScriptになります。それまでJavaScriptはバグが発生しやすいという大きな課題を抱えていましたが、TypeScriptが現われたことでその問題は解決されることになりました。
さらにJavaScriptより短くわかりやすいコードを書けるようになっているのも大きな特徴です。コードが複雑で長いと読みづらくなり、それがバグの原因に繋がりやすいので、シンプルなコードになったことがバグの回避につながっています。
TypeScriptは、JavaScriptを使っている人であればすぐに覚えられるくらいの互換性があるので、JavaScriptを扱ったことがある人はぜひこちらもセットで覚えておくとよいでしょう。実際にJavaScript及びTypeScriptを使えると、webサイトやwebサービスの開発に活用できるので、web系のエンジニアになりたい人は覚えておくととても有利に働くでしょう。
3.AIの活用
生成AI
ChatGPTやDALL-Eのような生成AIツールが、コーディング支援やコンテンツ生成に利用され始めており、ソフトウェア開発のプロセスそのものを変えています。
コーディングにおいては、コーディングの効率化をする目的で、すでに生成AIが広く使われています。
コーディングで生成AIを活用するメリットは多々あります。
・開発工数を減らせる
・開発期間を短縮できる
・開発品質の向上に繋がる
また、それ以外の用途でも、様々な場面で活用されています。
例①:ベネッセ
「自由研究お助けAI」と呼ばれる小学生向けの生成AIサービスをリリースしました。このサービスではAIのキャラが小学生に向けて自由研究に必要な思考力のレクチャー・サポートを行ってくれます。さらに、社内では「Benesse Chat」というChat GPTを導入し、議事録のアシストやコードのサンプル提示など様々な用途で活用しています。
例②:コカ・コーラ
言語モデルのGPT-4と画像生成AIのDALL-Eを組み合わせた「Create Real Magic」をリリースしました。このサービスでは、テーマや情景、スタイルなどを自由に選べて、誰でも簡単にクリスマスカードを作ることができます。コカ・コーラが公開しているキャラクターやイラストのデザインが利用できるのも特徴です。
生成AIは今後もビジネス支援のツールとして多く活用されることが予想され、徐々に製品にも組み込まれつつあるので、生成AIが組み込まれたプロダクト・サービスを提供する企業の面接では、それらの知識をアピールできるようにしておくと、評価の対象になる可能性が高まると想定されます。
主な外資系IT企業の生成AIに対するビジネス利用の方針をまとめてみました。
■Oracle
ERPなどのSaaSに生成AIを組み込んだ機能を提供。現在はOCI(Oracle Cloud Infrastructure)と連携した「OCI Generative AI」を提供。
Oracleの企業情報
■Salesforce
Chat GPTの技術と自社のAIモデルを統合させたCRM(Customer Relationship Management)向けの生成AI「Einstein GPT」を提供。また2024年2月には対話型UI「Einstein Copilot」を提供。
Salesforceの企業情報
マルチモーダル生成AIモデル「Gemini」を開発。テキストや画像、動画を入力として受け取り、テキストや画像を生成可能。
Googleの企業情報
■SAP
ERPなどの主要製品に対話型UIを組み込んだ「Joule」を開発。他にも生成AI機能を各製品に組み込んでいく方針。
SAPの企業情報
4.セキュリティとプライバシー
ITの発展とともに問題になっていくのがセキュリティとプライバシーです。それらの技術もより革新的なものとなってきています。
ゼロトラストセキュリティ
ゼロトラストセキュリティとは、「Verify and Never Trust(信頼はせず、確認せよ)」という考えのもと作られた新しいセキュリティモデルです。従来のセキュリティモデルは、社内のプライベートネットワークは信頼できる、外部へのネットワークは信頼できないという境界線をつくって対策を講じるという「境界線防御」を行っていました。しかし、ゼロトラストモデルは、 社内の者であっても信頼できないという考えを持ち、全てのネットワークに対してセキュリティ対策を行っていきます。 実際問題、現在はクラウドやテレワークの普及などによって、外側のインターネット上にも保護対象のものがあることが多くなってきました。
ゼロトラストの具体例としては、内外に関わらず通信経路の暗号化をしたり、多要素認証を使うことで認証を強固なものにしたり、などが挙げられます。今後もクラウドの活用やテレワークの普及率は上がっていくと考えられるので、ゼロトラストセキュリティの需要もそれに合わせて拡大していくと言えるでしょう。
プライバシー重視の設計
また、規制に準拠したプライバシー保護を前提とした設計もソフトウェア開発には不可欠となってきました。
自分が住んでいる地域を特定した広告や、以前購入した商品の類似品を提示されたりということが最近増えてきています。しかしこのような地域や個人を特定することへの規制が年々厳しくなっており、ヨーロッパでGDPR(一般データ保護規則)、アメリカでCCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法がそれぞれ施行されました。
■GDPR
2018年5月に欧州で発行された、 EU内にいる人の個人データを保護する規則 になっています。これはEU圏内の国の企業や組織だけでなく、そこにある日本企業や日本の公的機関にも適用されています。内容を抜粋すると、「欧州経済領域(EEA)内で取得した氏名やメールアドレス、クレジット番号などの個人データをEEA外に持ち出してはいけない」という内容になっています。
■CCPA
2020年1月にアメリカで施行された、 カルフォルニア州で適用される個人情報保護のための州法 であり、」住民にプライバシーに関連する権利を与え、住民の個人情報を利用する事業者に適正管理の義務を定めたものになります。GDPRの後に施行されたこともあり、GDPRと似ている部分が多いのですが、CCPAは「消費者の個人データの販売のみ」をオプトアウトできるが、GDPRはすべての個人データの処理に対して異議を唱えることができるという点で異なっています。
そして、近年ではこれらを準拠したソフトウェア開発が必要となってきています。
例えば、GDPRに準拠したオプトイン方式の同意取得メカニズムを組み込んだり、より透明度のあるプライバシーポリシーに更新したりしなくてはいけなくなってしまいました。また欧州では統一したクラウドシステムの開発も進んでおり、GDPRの下で透明性と互換性に優れた、欧州独自のデータインフラの実装がされています。
5.リモートワーク環境下でのソフトウェア製品
リモートワークでのツール活用
コロナウイルスによるパンデミック以降リモートワークが主流になり、働く環境も大きく変化しました。
今回は、そのリモートワークにおいて活躍した外資系IT企業のツールをいくつか紹介します。
①チャットやビデオ会議ツール
・チャット→Slack (Salesforce)・Microsoft Teams
チャットツール領域としては、圧倒的にSlackがシェア率を誇っています。情報共有のしやすさや連携できる外部ツールの多さが特徴的です。
・ビデオ会議→Zoom・Google Meet
このコロナ禍で一期に広まったビデオツール。特にZoomはホワイトボードなどの多種機能や接続の安定さなど、大人数での会議やセミナーに強みを持っています。一方でGoogle Meetはセキュリティ面に優れており、機密情報を扱う会議や少人数での会議の場合に適しています。
②プロジェクト管理ツール
Notion・Asana・Trello
プロジェクト管理ツールによって、タスクの割り当てや業務内容や進捗の可視化をすることができます。これにより各メンバーの進捗状況を一目で把握でき、各々の活動環境を適切に管理できます。
他にも勤怠管理ツールやセキュリティ管理ツールなど様々なツールがあります。特に②のような 業務効率化のツールは色んな外資系IT企業で開発が進んでいる領域なので、今後も注意深く動向を見ておくとよいでしょう。
6.ユーザーエクスペリエンス(UX)の重視
UX(User experience:ユーザーエクスペリエンス)とは、 サービスや製品を利用することで得られる体験 のことを指します。「サイト上でほしい商品が見つけやすい」「何かトラブルがあった時にすぐカスタマーサポートが対応してくれた」などといったサービスや製品に関連するあらゆる体験がUXに該当します。近年ではそのようなサービス自体の価値だけではなく、それまでのプロセスなども重視する声が上がっています。
デザインシステムの普及
企業全体で一貫性のあるユーザー体験を提供するために、デザインシステムの導入が進んでいます。
デザインシステムとは、「デザイナーが作るスタイルガイドだけでなく、開発者、プロダクトマネージャーなどチーム全体で共有される一貫性をもってユーザーに提供するためのシステム」のことです。
その考え方を使って、一貫性のあるブランドイメージを構築したり、デザインの議論を細かく共有したり、など開発段階において活用されています。
アクセシビリティ
また、Webやアプリのアクセシビリティの向上も重要視されています。
アクセシビリティとは、AccessとAbilityという言葉からできており、 あらゆるユーザーがWeb内で提供されている商品やサービスを利用するまでの到達度 を意味します。
現代において、アクセシビリティは様々な要素が求められてくるようになり、優れたUXデザインはこうした要求項目を抑えておく必要があります。
例えば、Webサイトにおいて、目が悪い方や高齢者の方々のために文字の拡大表示や文字の読み上げ機能などが存在します。
Web開発のエンジニアはこういった、障害を持つ人、高齢者の方々など様々な人が使うことができるようなデザインを常に考えて開発を行っていく必要があります。
7.継続的な学習とスキルアップ
技術トレーニングと資格
エンジニアが最新技術を習得し続けるためのトレーニングプログラムや資格は、様々なものがあります。ただし、 ソフトウェアエンジニア職については、実務開発経験と実績がこれらの資格よりも評価されるため、アピールポイントとしての有用性は決して高くはないという点を理解しておきましょう。
①トレーニングプログラム
最近はプログラミングスクールや研修など、プログラミングを習うことができる機会が多く存在します。数日から数週間、さらには月単位での長期的な研修もあります。
②資格取得
エンジニアには様々な資格があり、それらを体得することでスキルアップにつながるのはもちろん、昇給や昇進の条件にもなることもあります。資格はたくさん存在しますが、その中でも特に人気のある資格を紹介します。
■AWS認定資格
AWS認定資格は、AWSを利用したクラウドの専門知識を証明する資格です。
AWS認定資格が人気な理由として、AWSを導入する企業が増えたことでスキルや知識の必要性が高まったという背景もあるのですが、実際の業務にすぐ役に立つようなスキルを体得できるという点もあります。
というのも、基礎コース、アソシエイト、プロフェッショナルと段階的に学習することができ、ども内容も実務に直結した内容になっているからです。それ以外にも5つの専門資格があるなど、幅広さも人気の理由になっています。
■オラクルマスター
オラクル社が認定するデータベースエンジニア向けの資格で、ITベンダー資格の中でも知名度の高い資格です。
大手企業はもちろん、官公庁など日本国内でも半数以上のシェアを占めて入り、データベースにおける基礎知識から管理・運用方法などの応用的な技術力まで試されるため、取得のメリットは大きいでしょう。
■Microsoft Azure認定資格
こちらはMicrosoftが提供するクライドサービスのAzureに対してのスキルを証明する資格です。
上記のクラウドネイティブの部分でも伝えたように、直近ではAzureのシェア率が伸び続けていることから、その認定資格の需要も高まってきています。こちらも初級、中級、上級と別れており、試験の種類も多種多様なので、自分のキャリアに合った試験を受けるとよいでしょう。
【学生のうちに資格を取っておくべきなのか?】
結論、これらのITベンダー資格は、学生の内には無理に取るほど優先度は高くないでしょう。 理由として、これらの試験は特定の分野のエンジニアとして実務経験をつけていく、またはそのスキルを証明するための資格なので、実務経験がないまま受けてもあまり意味がなく、前提知識もないのでかなり苦戦することが見込まれるからです。
学生のうちにITエンジニアになるための知識を身につけたいという人は、 「基本情報技術者試験」 を学習しておくとよいでしょう。どの分野のエンジニアにも活かせる知識が学べて、難易度もそこまで高くないので、しっかり学習しておけば、エンジニアになるための土台作りをしておくことができます。
最後に
いかがだったでしょうか。IT業界、特に外資系ソフトウェア業界は技術革新がすさまじく、常に最新のトレンドを追っていく必要があります。
なので、この業界でソフトウェアエンジニアを志望される方は、これらの知識をインプットしつつ、今後の技術開発にもアンテナを張って、選考やキャリア選択に活かしていけるとよいでしょう。
外資就活ドットコムでは、このような就職活動に有益な情報を随時お届けしています。まだ新規会員登録がお済みでない方は、 ぜひこの下にある新規会員登録ボタンを押して、外資就活ドットコムを活用しながら就活を有利に進めましょう!
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