【巻頭言 Vol.14】カジュアル祈りに3つの策

2021/05/13

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本コラム連載では、現在『外資就活メールマガジン』にて配信中の『巻頭言』のバックナンバーを週次で掲載して参ります。

〈Profile〉
音成 洋介(おとなり ようすけ)
株式会社ハウテレビジョン代表。東京大学農学部卒業後、バークレイズ証券株式会社(投資銀行本部)に入社、事業法人並びに金融法人の債券発行業務を担当。
その後、プライベート・エクイティファンドである、アドバンテッジパートナーズに転職し、バイアウト投資・マイノリティ投資と経営支援業務に従事する。
2010年に株式会社ハウテレビジョンを創業、「外資就活ドットコム」「Liiga」を運営。2019年4月東証マザーズに上場

 

こんばんは、外資就活ドットコムを運営しておりますハウテレビジョン代表の音成と申します。

今回は「祈り」について語ってみます。

コロナ禍で大学講義を在宅で受けられるようになり、働き方としてもリモート勤務が当たり前になった昨今。昨年実施されたインターンの多くがZoom開催となり、「職場体験」といった意味ではちょっと物足りなくはなりました。

一方、地方在住の方でも参加しやすくなったり、複数企業のインターンに参加しやすかったりで、例年よりエントリー数が急増し競争も激化。例年よりも参加基準が高まったケースも多いと聞いております。

そう、インターンとはいっても応募すれば誰でも通るわけではない。数少ない参加枠を巡った選考があいだに挟まりますので、必ずそこには「お祈り(落ち)」があります。

エントリーシート・グループディスカッション・面接、選考ステップごとに「祈り」が発生し、崇め奉られる。

それはこれまで皆さんが努力を重ねてきた受験勉強、GPA、部(サークル)活動での成績、研究活動・課外活動での実績を、「自社・自部署・自職種でパフォームしてくれそうか」といった各社各業界各職種異なる、もう無数ともいうべき軸でめった刺しに評価され、ほぼ祈られ、死屍累々となるのが夏の風物詩です。

従前からお話してきたように企業側・大学側双方のコミュニケーション不足、断絶が主たる要因ですが、みなさんにとっては知ったことではありません(よね)。

というわけで3つくらい意識しておきたいことをお話します。

まず気持ち多めにエントリーすること。「20エントリー」くらいが一つの基準かと思っています。ES・GD・面接といった選考過程を多く経験することで「慣れ」にも繋がりますし、通過パターンも見えてきます。さらに集団面接・GDの場合は特に、同じ業界を目指すメンバーの能力値や特徴も把握できますので、フィット感も感じ取れるのではないでしょうか。

以前先入観のところでもお話しましたが、業界だと「プロファーム・大手日系・ベンチャー…」、職種だと「エンジニア職・ビジネス職…」みたいな軸も含めて幅広くエントリーしてみると、自らの適性もわかっていいかもしれません。外資だと英語ESや英語面接に抵抗ある方も多いかもしれませんが、ちょっとしたネタ作りだと思いChallengeしてみると良いと思います(意外にうまくいくものです)。

次に選考ごとに振り返りをすること。自分がどういった話し方をしているのかを客観的に把握するのにベストな方法は、録音です。すでにYouTuberをやってらしたり、ゲーム実況されていたりするなら慣れているかもしれませんが、口頭でCorrect Clear Concise(3Cと呼ばれます)を意識して伝えるのは難しいものです。

そして自分の声に悲鳴を上げるかもしれませんが、そこはご愛嬌。どういった論の組み立て方をしているのか、録音を聞きながら、しっかり分析・改善していきましょう。

そして振り返りをしたら「糧になった」と呟いて、お祈りされた事象を水に流すこと。

社会人になると「うまく進まないこと」なんて山ほどあって、90%くらい失敗してるんじゃないかという感覚になります。その1つ1つの失敗を引きずってしまうと、次のチャレンジに進むことができない。

皆さんが活躍できる場は次々に向こうからやってきます。リング内でたち続けている限り、大丈夫です。

よろしければ心に留めておいてください。ちなみに外資就活に掲載されている募集は厳選されてますので、エントリー数増やす際には参考に。

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