【巻頭言 Vol.9】マウンティング地獄からの脱出

2021/04/08

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本コラム連載では、現在『外資就活メールマガジン』にて配信中の『巻頭言』のバックナンバーを週次で掲載して参ります。

〈Profile〉
音成 洋介(おとなり ようすけ)
株式会社ハウテレビジョン代表。東京大学農学部卒業後、バークレイズ証券株式会社(投資銀行本部)に入社、事業法人並びに金融法人の債券発行業務を担当。
その後、プライベート・エクイティファンドである、アドバンテッジパートナーズに転職し、バイアウト投資・マイノリティ投資と経営支援業務に従事する。
2010年に株式会社ハウテレビジョンを創業、「外資就活ドットコム」「Liiga」を運営。2019年4月東証マザーズに上場

 

こんばんは、外資就活ドットコムを運営しておりますハウテレビジョン代表の音成と申します。今回はマウンティングについて書いてみようかと思っています。

外資就活コミュニティでたまに批判されるのが、「業界・企業などによってマウントとる投稿がある」といったところです。

就職活動で得られる情報なんて、所詮は「薄っぺらい仮説」であって、実際に働いてみたら全く合わなかったなんてザラにあるのですが、インターンを何社も経験していたりすると、「完全に理解した」感に陥ってしまいがちです。

そこで自身が評価されたりすると「万能感」が心を支配し、つい自己顕示欲のままにソーシャル・コミュニティで投稿する。それがRTやいいねがつくと、さらに顕示欲が加速していってしまう。毎年見られる傾向です。

基本的には「こんなところで顕示欲満たして、しょうもないやつ」くらいのスタンスでスルー・通報してしまうのが良いと思っています。

ただ自分のやりたいことに強い自信を持ち、他者からいくら批判を受けようがOKというマインドセットの人は少ないかもしれません。就職活動は「不安を基盤にした活動」という特性上、見る側としては心ぶらされてしまうこともあります。

それはTwitterやLINEといったソーシャル空間にも巣食っており、情報過多な時代の現代病ともいうべき様相を呈しています。

本来「自分ナラデハの正解」を見つけにいくところなのに、比較や体面という物差しが、自らの興味・関心を曲げてしまう。他人の決定を自分のものだと思いこんでしまう。進行するとメンタルがやられてしまうこともあります。

私としては汎用性の高い「ジョブ能力」をいち早く身につけることがそういった比較地獄から救われるのかなと思っていて、従来からお伝えしているように「コーディングスキル」が1つの突破口になるのかなと感じています。

弊社にはかつて開発インターンとして働き、新卒で就職という道を選ばず、いまはフリーランスとして契約しているメンバーがいますが、のびのび働いているように思えます。旺盛なエンジニア需要に応えられる供給はありませんので、「自分スキル」でしっかり人事側・企業側にマウントをとることができます(コミュニティは平和です)。

どうしても地頭やコミュニケーションスキルみたいなところは、コーディングスキルに比べると相当ふわっとしています。曖昧な価値で翻弄されるのではなく、確固たるものを蓄積していっていただけると、心穏やかにマウントをふーんと眺められるのではないかと思っています。

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