2021/03/18

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本コラム連載では、現在『外資就活メールマガジン』にて配信中の『巻頭言』のバックナンバーを週次で掲載して参ります。


〈Profile〉
音成 洋介(おとなり ようすけ)
株式会社ハウテレビジョン代表。東京大学農学部卒業後、バークレイズ証券株式会社(投資銀行本部)に入社、事業法人並びに金融法人の債券発行業務を担当。
その後、プライベート・エクイティファンドである、アドバンテッジパートナーズに転職し、バイアウト投資・マイノリティ投資と経営支援業務に従事する。
2010年に株式会社ハウテレビジョンを創業、「外資就活ドットコム」「Liiga」を運営。2019年4月東証マザーズに上場

 

こんばんは。外資就活ドットコムを運営しておりますハウテレビジョン代表の音成と申します。今回は私が金融業界で経験してきたことについて語ってみます。

私は新卒で英国系投資銀行であるバークレイズ証券投資銀行本部に入社し、プライベートエクイティファンドであるアドバンテッジパートナーズに転職。社会人生活を計4年弱経験したあとに、株式会社ハウテレビジョンを創業しました。とてもハードな社会人生活でしたが、そこでの学びが今でも全身くまなく息づいているのを感じます。

プライベートエクイティというのは、「投資家からお金を集め」「非上場会社を買収し(上場会社を非公開化し)」「企業価値を上げて」「新たなスポンサーに売却する」といった流れで事業を営んでいます。

いわゆる投資ファンドと呼ばれる業界に属していますが、買収から売却まで平均すると3−5年程度株式を保有と長期。そのあいだに企業価値を上げるべく、経営そのものを抜本的に変革していきます。法務・財務・税務・経理・事業など各方面の専門家を巻き込みながら進めるので、未知の中で溺れそうになりますが、経営の真髄を味わうことができます。

金融業界では、信用がとにかく大事。投資対象が儲かるか儲からないかを、とてもシビアにみていきます。「なにがどこまで信用できるのか」をしっかり定量化し、数字化する。あらゆるものを客観的・俯瞰的にみるため、「バイアスがかっていない事実」をきっちり積み上げて、価値を測りにいく。

なにかに熱を上げすぎてしまうことはあまりないので(といってもバブルは常時発生するのですが)、コーポレートの守りであるCFOは金融出身者が多くなっています。こういった職種に興味がある方は、投資銀行を目指すのがファーストステップかなと思います。

昨今ではBlockchainを始めとする新たな信用スキームが生まれ、金融業界を次のステージに導こうとしています。究極のところ、何を信じればいいのか。こういった問いに興味がある方は、ぜひ足を踏み入れてみましょう。嘘や欺瞞も飛び交っていますが、そもそも何が嘘なのかという解釈だって難しい。

資本主義の最前線はどんどん変化して面白いので、ぜひチャレンジしてみてください。

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