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外銀・戦コン社員に人気なPEファンドとは? 仕事内容や年収事例、主な企業を紹介

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PEファンドとは?仕事内容や年収について知ろう

こんにちは、外資就活 金融チームです。

今回は外資系投資銀行や戦略コンサル出身者しか採用しないと噂されるほどの超エリート業界である「プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)」業界についてご紹介したいと思います。

ファーストキャリアで入ることは稀ですが、将来のキャリアを考える材料として参考になる方も多いのではないでしょうか。本記事ではPEファンドの仕事内容や年収について解説しますので、ぜひご覧ください。

なおこの記事で扱っているPEファンドの一覧は以下の通りです:

・コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)
・カーライル・グループ(The Carlyle Group)
・ベインキャピタル(Bain Capital)
・ブラックストーン(Blackstone)
・ユニゾン・キャピタル
・アドバンテッジパートナーズ
・インテグラル

PEファンドとは「未上場企業株式投資ファンド」

プライベート・エクイティ・ファンド (Private Equity Fund) とは未上場企業株式(Private Equity)の取得・引き受けなどの投資行為を行うファンドのことです。ファンドとは投資家から運用資金の資金調達を行って運用益を投資家に分配する金融商品やそれを扱う投資会社のことであり、投資信託やヘッジファンドなども含まれます。

未上場企業株式を対象に投資をするPEファンドですが、投資先企業の分類や投資手法などによって様々なジャンルに分けられ、MBO(後述)ファンド、買収ファンド、企業再生ファンド、ベンチャーキャピタル、ターンアラウンド・ファンド (Turnaround Fund) などと呼ばれているものから成り、「PEファンド」とはそれらの総称でもあるのです。

基本的にPEファンドではLBO(レバレッジドバイアウト)と呼ばれる投資先企業の資産・キャッシュフローを担保とした借入を用いた資金調達する場合が多く、世界最大のPEファンドであるKKRがこの手法に強みを持っています。また、近年では未上場企業だけではなく上場企業に対する買収も手がけることがあり、ベインキャピタルが2017年11月に行なったADKのTOB(株式公開買い付け)による買収などがその一例として知られています。

ベンチャーキャピタルとPEファンドの違い

ベンチャーキャピタル(VC)とPEファンドについて違いがわからない、という人も多いかと思いますが、プライベートエクイティ投資は広義には「未上場企業株式の取得・引き受けを行う投資」のためPEファンドも立上げ期(シード期)のベンチャー企業に投資を行うVCを含みます。

しかし、一般的には「PEファンド」と呼ばれる場合には「ある程度成熟した企業に対して比較的大きな資金提供を行うファンド」を指し、VCとは違う意味を指すことが多いようです。

「投資する企業のフェーズで呼び方が変わる」と簡単に覚えてくといいでしょう。

どのように収益をあげているのか

基本的にPEファンドが行なっている行動は

1. 機関投資家などから買収用資金を調達
2. 買収先企業の過半数の株式を買収先企業経営陣の承諾を経て取得
3. 役員などの派遣と経営の中長期的なサポート、企業価値の向上
4. 株式公開(IPO)、第三者譲渡、自社株買いなどで最終的な保有株式の売却

といった流れが基本的です。

PEファンドの主な収益源は2通りあり、中長期的に買収先企業のバリューアップに努めることで企業価値自体を向上させ、株式売却時の買収時の金額からの増加分を得るキャピタルゲインと、買収先企業の純利益があります。

ファンドというと以前話題になった「ハゲタカ」が印象深い人が多いかもしれません。彼らは短期的な利益を目的に、企業価値が著しく低く評価されていた企業などを買い叩き、リストラなどで経営のスリム化を図った後に価値回復を見計らって売却益を得るヘッジファンドです。

一方でPEファンドは中長期的な投資を行うことに特徴があり、ベインキャピタルのように事業改革に強い戦略コンサル出身者なども多数起用することでコストカットだけではなくトップライン(売上)改善による企業価値の創造にも取り組むという企業が多いという特徴を持ちます。

PEファンドの年収事例と主な企業名

ここではPEファンドの年収事例と日本で活躍する主なPEファンドについてお伝えします。

求人から見るPEファンドの年収

転職サイトの国内求人によると、PEファンドでは以下のようなポジションと年収例が主流です。

若手社員の場合、外資系投資銀行の投資銀行部門などよりは低く、外資系戦略コンサルティングファームとほぼ同水準かややPEファンドの方が上といった水準のようです。

しかし、基本的に彼らの収入源はマネジメントフィー(運用手数料)とキャリードインタレスト(運用益の一部の成果報酬)の2つから成り、以下の年収は採用時の給与のためベース割合が大きいと考えられます。腕次第によっては成果報酬で大金を手にすることも可能な仕事でもあるため、一概にこの年収とは言えないでしょう。また、外資系PEファンドでかつ海外勤務の場合、これらよりも大きく跳ね上がることが多いようです。

・アナリスト:800-1100万
・アソシエイト:900-1500万
・ヴァイス・プレジデント:1000-1600万
・ディレクター: 1500-2500万

日本国内で活躍する主なPEファンド

1. 外資系

・コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)

世界最大のPEファンド。売上が業界2番手のブラックストーンとカーライルの売上合計の2倍を超えたこともあるなど、圧倒的な規模が特徴。
LBOの先駆としても知られ、1989年のRJRナビスコへのLBOによる買収(250億ドル)は、当時としては最大のLBO使用案件でした。

・カーライル・グループ(The Carlyle Group)

業界第2位のPEファンド。日本オフィス従業員は外資系にもかかわらずほぼ全て日本人という特徴をもち、日本流の投資スタイルを持つ会社。

・ベインキャピタル(Bain Capital)

1984年にベイン・アンド・カンパニーのパートナーによって設立されたPEファンド。投資先業績改善に主軸をおくという特徴を持ち、国内でもすかいらーく、ドミノピザ、マクロミル、大江戸温泉、ADKなど多くの投資先を持っています。

・ブラックストーン(Blackstone)

KKR、カーライルと並ぶ米投資ファンドの御三家のひとつです。リーマン・ブラザーズ出身のスティーブ・シュワルツマンとピーター・ピーターソンによって1985年に設立されました。
日本においては、鎮痛剤「カロナール」を主力とするあゆみ製薬の買収や、近鉄グループホールディングス(GHD)が所有するホテルの買収などを行なっています。

2. 独立系(国内系)

・ユニゾン・キャピタル

ゴールドマンサックス出身の日本人らによって設立された独立系PEファンド。
あきんどスシローへの投資実績などが有名です。

・アドバンテッジパートナーズ

ベイン・アンド・カンパニー出身2名によって設立された独立系PEファンド。
ダイエー再生やポッカコーポレーションのMBOなどの実績を持ちます。

・インテグラル

元ユニゾンキャピタル代表でGCA(現フーリハン・ローキー)創業者でもある佐山展生らを中心に、2007年に設立されたPEファンド。
投資先企業の特長を活かした細やかなハンズオンでの経営支援力を強みとしています。

おわりに:PEファンドのキャリアを理解しておこう

いかがだったでしょうか。

ファーストキャリアとしてはなかなか入る機会はありませんが、外銀・戦略コンサル・総合商社などトップティア企業社員にも人気な業界であるため、もしこれらの業界に新卒で入りたいと思うなら、キャリアパスの一例として知っておいてもいいでしょう。

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