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BCGの米西海岸赴任で見つけた、起業のタネと共同創業者 「コンサルの経験は間違いなく役立つ」~戦コン出身起業家図鑑(4)


特集「戦コン出身起業家図鑑」、第4回の今回の主役は、東京大学農学部を卒業後、新卒でボストン コンサルティング グループ(BCG)に入社した高田優哉さん。Googleに勤めていた友人と共同創業。当初は現在とは別の事業を展開。その後、事業ピボットを経ている。高田さんは「コンサルのキャリアは起業にすごく役立つ」という。【中村香織】

〈Profile〉
高田優哉(たかだ・ゆうや)
コミューン株式会社 代表取締役CEO。
1991年生まれ。パリ農工大学留学を経て東京大学農学部卒業。2014年4月BCGに入社し、東京、ロサンゼルス、上海オフィスで主にヘルスケア関連の戦略コンサルティング業務に従事。2018年にコミューン株式会社を共同創業。
同社の事業は、創業当初のサプリメント関連事業から方向転換し、現在は企業向けユーザーコミュニティ構築ツール「commmune(コミューン)」の提供。プログラミングなしでカスタマイズが可能な利便性やユーザー活動を活性化するための機能性の高さが特徴。

 

コンサルは “精神と時の部屋”。がっつりスキルが身につく環境

――就職活動を始めた当時は、起業しようと思っていましたか?

高田:そもそも民間への就職は考えておらず、起業する気も無かったですね。中学生の頃から「世の中の不合理性を解消したい」という思いがあり、将来は国連で働きたいと考えていました。

――民間就職は考えていなかったのに、なぜコンサルに就職したのですか?

高田:大学4年次に国際機関でのインターンを経験すると「世の中を変える近道は国際機関で働くことではなく、ビジネスなのでは」との考えが芽生え、同時に国際機関への就職を前提に進めていた私のキャリアプランが崩れてしまったんです。そんな折、たまたまBCG内定者の友人が「BCGの選考が受けられるよう取り次いでみようか」と提案してくれました。

外資コンサルでのインターン経験もあり、コンサルはビジネスの素養を身につける上でベストな環境と思っていた私は、迷わずその提案に飛びつき、大学卒業直前に滑り込みで内定を獲得しました。

――起業をするしないに関わらず、やりたいことを探すためにコンサルにいく学生も多いと聞きますが、そのことについてどう思いますか?

高田:そもそもコンサルに入る時点で自分のやりたいことが決まっていない人の方が多いと思います。コンサルは出口が広いので、いろんなプロジェクトや業界に関わり知見を広めることが先々の自分のベネフィットになる。

また新卒でコンサルに入って数年働けば、「精神と時の部屋」(漫画「ドラゴンボール」に登場する修行部屋。短期間で過酷なトレーニングができる異次元空間)みたいにどこの会社に転職してもそれなりにやっていけるスキルががっつりつけられるので、自分は良い選択をしたと思っています。

――どこに行っても通用するスキルが数年で身につけられるとのことですが、もし相手が起業を明確に思い描いている学生であっても、まずはコンサルへの就職を勧めますか?

高田:正確には「これがやりたい」というものがあるなら今すぐ起業した方がいいと思います。ただし、将来的には起業したいが領域の見極めがついていないなら、就職先にコンサルを選ぶのは良い選択だと思います。

もし私がもう一回大学生に戻ったとしてもまた起業をしたいですが、まだ何をやるか決めきれていない場合は、コンサルタントになるか起業したてのスタートアップに行くと思います。

オプションの幅が広い=天職と出会う“セレンディピティ”が起きやすい

――コンサルでは具体的にどんな業務を担当されましたか?

高田:1年目は通信会社、次に人材、メーカー、外資系ヘルスケア……と、業界関係なくいろいろ担当しました。

2年目は丸一年間、製造業関連のプロジェクトで地方に常駐し、それから3、4年目はずっとヘルスケアを担当しました。海外赴任の機会にも恵まれ、ヘルスケアの中で引き上げてもらいました。

――最初は適性を見るために、いろいろな所に配置されるということなんでしょうか?

高田:そうですね。実は当初ヘルスケア以外を希望していたんですが、結局はヘルスケアの人間になっていました。やってみたら結果的には自分にすごい向いていて。

――自分でも気づかない適性を見抜かれてヘルスケアに配属されていたんですね。

高田:特に新卒の段階では、自分が社会人としてどこでバリューを出せるかなんて分からないですよね。それは未経験者なのに「あなたが野球を一生懸命練習したら、何が強みになってどこを守れると思いますか」と聞かれて即答できないのと同じ。

働く中で具体化していく部分が大きいと思うので、自分に合ったフィールドを見つける「セレンディピティ(予想外の発見)」の可能性を高める意味でも、オプションの幅が広い会社に入社してすごく良かったなと思います。

――BCG入社から約4年後に起業されていますが、それまでの間にもどこかのタイミングで起業を考えたことはありましたか?

高田:具体的に起業のイメージまではしませんでしたが、退職を考えたことはあります。2年目の終わりに業務が少しだけ落ち着いた時期と、1年近く仕事を共にしてとても尊敬していたヘルスケア領域のプリンシパルの退職時期が重なったときです。

コンサルティングファームはマフィアみたいな世界なんです。自分にとってマフィアのボスのような存在だったプリンシパルの退職という初めての経験にショックを受け「今後のことを考えないと……」と。とはいえ、どこかの企業で第二新卒として働くイメージは湧かず「辞めるなら自分でやるってことだよな」と、いろいろと考えました。

業務での経験、オフでの筋トレ、海外駐在。全てが重なりサプリメント事業に着目

――起業のタネに気付いたのはいつでしたか?

高田:ヘルスケアの担当を続けていた3、4年目に、プライベートで筋トレを始め、個人的に資格を取るほどサプリメントに高い関心を持つようになったんです。

さらに、海外赴任中に「パーソナライズ・サプリメント」というビジネスがアメリカで流行っているのを知り、「面白い! これなら日本でもチャンスがあるんじゃないか」と目を付けました。4年目の夏ごろですね。

――実際に起業するまでの流れを教えてください。

高田:その夏から2、3カ月間、当時サンフランシスコで働いていた共同創業者とロサンゼルスにいた私とで毎週Skypeなどでディスカッションを重ね、私が日本に帰国した12月からパイロットテストを始めました。

約2カ月ユーザーさんにタダで商品を提供するアルファテストをやり、その後ちょうどBCGを辞めたころに約2カ月、いくらかお金をいただくベータテストをしました。

――パイロットテストの結果はいかがでしたか?

高田:ベータテスト段階で二つの課題に直面しました。一つはユーザーとの距離が遠くサービス改善に必要なユーザーのニーズが把握できないこと。もう一つはユーザーに感覚的価値を感じてもらいにくいことです。

この課題を解決すべくコミュニティを活用したマーケティング施策を導入したいと思いましたが、当時は自分たちのニーズに合うサービスは提供されておらず、やむなく断念。結局、その段階でサプリメントのサービス提供は停止しました。

ちなみに現在自社で提供しているコミュニティサービスは、そのときの経験がきっかけとなって生まれたものです。

――4年目の夏からサプリ事業のパイロットテストを始めたとのことですが、なぜそのタイミングでの起業だったのでしょうか?「今やらないとダメだ」という気持ちがあったからですか?

高田:共同創業者と米西海岸での駐在時期が重なっていたことは大きいです。お互い現地に友人もおらず、週末は時間があったので集中して事業アイディアの検討ができました。

また、南場智子さん(ディー・エヌ・エー代表取締役会長)の著書『不格好経営』を読んで、「マッキンゼーのパートナーまで行った人にとっても起業が容易ではないのなら、もし自分がこれ以上BCGにいたとしても起業の成功率は上がらないだろう。じゃあ今やってみたほうがいいな」と。

起業の成功率を上げるためだけなら、特にマネージャー経験は必要ない

――BCGご退職時の役職は「コンサルタント」とのことですが、それより前や後の役職で起業すればよかったと思われますか?

高田:経験がないので分かりませんが、起業の成功率を上げるためだけであればマネージャー経験は特に必要ないんじゃないかと思いますね。

ただ2年より手前で辞めてしまうのは、もったいないです。 一人前のコンサルタントとして価値が出せるようになるには3年ぐらいは必要だと思います。

――戦コンに長くいすぎると何かがしみついてしまいそうで、それが怖くて早めに起業したという方も多いようです。どう思われますか?

高田:将来起業を見据えているなら、長くいることが悪く作用することもあるかとは思います。コンサルタントとして身につける素養には段階があり、役職が上がるに連れ、学ぶことはビジネスパーソン普遍のものからコンサルタント特有のものに寄っていきます。

例えば 「メモ書き」や議事録、構造化や論点思考などはどの会社でも重要ですけど、役職が上がるにつれ「これってウチでしか役に立たないんじゃないか」と思うことは増えてしまうと思います。

考え抜くことが“是”。しかも顧客に感謝される贅沢

――コンサルという仕事は面白かったですか?

高田:自分でも天職と思えるほどめちゃめちゃ面白かったですし、最終的には評価もいただいていました。

「真理は何か」みたいなことを考え抜くことが楽しいと思える人には、「この会社が伸びるためにはどうしたらいいか」を考えることが“是”とされ、それでお客さんに感謝されたりお金をもらえるわけですからすごい贅沢な環境です。

――仕事に飽きがくることはありませんでしたか?

高田:飽きるとは違いますが、経験が増えるほどに初めての問題に取り組むときのワクワク感が減っていくというのはありました。

最終的にコンサルタントに求められるのは最大効率で最大価値を出すこと。そのためには自分の専門領域に特化する必要があります。いつまでも「いろんなことをやらせてください」は通らない。得意なことをさらに突き詰めていくことになります。

――コンサルというキャリアは、起業に役立つと思いますか?

高田:間違いなく役立つと思います。その理由は三つです。

一つ目は、論理的思考力や分析能力、プレゼンテーション能力といった一般的なビジネススキル。コンサルでは求められる水準が非常に高いので、それを普通の会社でやるだけですごくバリューが出せるんです。

二つ目はネットワーク。コンサル出身者には、起業やNPO立ち上げはもちろんのこと、たとえ企業に属していても何か新しいことにチャレンジしている方が多いので、そのネットワークが財産になる。

三つ目は「社長や大手企業の事業部長クラスの方はどんな人で、何が悩みなのか」を知っていることです。もし学生からいきなり社長になってBtoBビジネスを初めたとしても、取引先のマーケティング部長や社長が考えていることを理解するのはすごく難しいと思います。

――では逆に、ご自身の起業後にコンサルの経験が悪く作用したことはありましたか?

高田:当初のサプリメント事業から BtoB のコミュニティサービスに転換した際、マトリクス分析や結論の出ない議論に時間をかけ過ぎてしまい、共同創業者に「意思決定をしてくれ」と言われてしまいました。

コンサルタントに求められるのは正しいことを言うことですが、起業で求められるのは「なんでもいいからとりあえずやること」なんですよね。

勢いのある市場では、誰にでもチャンスがもたらされる

――仮に高田さんにお子さんがいて、彼あるいは彼女がもしも就活中の学生だとしたら、どういう就職先を勧めますか?

高田:いつ就職活動をするかにもよりますが、成長市場であればオポチュニティも増えるので、日本以外の成長マーケットで挑戦できるチャンスのある会社で働くことを勧めます。

具体的には BCGなどの外資系コンサルティングファームや外資金融、テンセントなど中国企業の日本オフィスとか。日本企業で働くなら、少なくとも国内ではなく、海外市場をターゲットにする部門、あるいは日本語以外の言語を使わざるを得ない環境に行くことを勧めます。

――ご自身の海外での経験からそう思うのですか?

高田:そうですね。中国市場は勢いがあり、中国語の話せない自分と同レベルのコンサルタントでも面白いプロジェクトに入らせてもらっていたり、現地で出会った友人が将来の夢を生き生きと話す様子を目の当たりにしました。

景気が良いということは一部の儲かる人がより儲かるだけではなく、より多くの人にチャンスがもたらされるんです。やっぱり勢いのある市場に身を置くことは大事だと思いますよ。


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