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総合商社に通過するエントリーシート(ES)とは?~総合商社内定への道(1)~

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はじめに

こんにちは、外資就活 商社チームです。

スケールの大きいビジネスを展開していることから志望者が多く、就職先人気ランキングでは常に上位を占める総合商社。一方、「何をしている業界なのかピンと来ない」「対策方法が分からない」という声もよく耳にします。

そこで、「5大総合商社内定への道」と題し、5大総合商社の選考対策について連載でお届けします。

初回の今回は、商社に受かるためのエントリーシート(ES)の書き方について解説していきます。

一般的なエントリーシートの書き方

まずは基本的なエントリーシートの書き方を押さえておきましょう。

①結論から答える
②一文が冗長にならないようにする
③主語と述語の対応関係に注意する
④誰が読んでもわかる言葉を使用する

より深く知りたい方は、以下のコラムを参考にしてみて下さい。

総合商社のエントリーシートの特徴とは

各社で設問内容や制限文字数が異なるため、単純に「総合商社のES」とひとくくりにして語ることは難しいのでは? と不安に思う学生の方も多いのではないかと思います。そこで、まずは実際の設問例をご紹介しましょう。

伊藤忠商事

・あなたの人生で、チームで取り組み、成果を上げた経験について教えてください。(30文字以下)
・その取り組みを行うことになった背景や目的を教えてください。(200文字以下)
・その取り組みを行う際にチームやあなた個人が定めた目標を教えてください。(200文字以下)
・その取り組みを行う過程でどのような課題があり、解決のためにどんなアクションを行ったかを教えてください。(300文字以下)
・その取り組みの結果を教えてください。(100文字以下)

三菱商事

・これまでに挙げた実績や経験を教えてください。大学時代に限らず記載いただいて構いません。また、学業、部活動、サークル、趣味、ボランティア、インターンなど何でも結構です。(最大4項目、1項目あたり50文字以内)
・自ら難易度の高い目標を定め、その達成のために粘り強く取り組んだ経験について、教えてください。結果の成否によらず、あなた自身が考え工夫・努力したことを含め、取り組みの動機やプロセスが具体的に分かるように記してください。
(設問1で回答した経験の中から説明してください。250文字以上400文字以下)
・変化を起こすために、周囲を巻き込んで行動した経験について、教えてください。
あなた自身が果たした役割や周囲との関わり方が具体的に分かるように記してください。(設問1で回答した経験の中から説明してください。250文字以上400文字以下)
・あなたが三菱商事で手掛けてみたいビジネスや、三菱商事で働く中で獲得したい経験・スキルについて、教えてください。(150文字以上250文字以下)
・あなたらしさが表れている写真を2枚添付し、それぞれのエピソードを説明してください。(設問1にご回答いただいた実績・経験と同様でも構いません。100文字以下)

三井物産

・自分史(2000文字程度、最大2500文字まで。小学校以前:10%、中学時代:20%、高校時代:30%、大学時代:40%という指定あり)

いかがでしょうか。

もちろん制限文字数や社風などの違いはありますが、同じ業界であるので各社の求める人物像に大差はない、ということがお分かりいただけるかと思います。つまり、自分の中でベースとなるESを一つ完成させれば、あとは設問に応じて少しリライトするだけで良いのです。

また、三井物産では「自分史」と呼ばれる形式での設問がここ数年続いています。こちらも、就活生の自己分析の過程を知り、どのような人柄なのか、またそれが自社の求める人物像と一致しているのかを図る材料であると考えられます。そのため、総合商社を志望するきっかけとなった経験を自分史に盛り込むと、商社の志望理由に対する説得性をあげられます。

そこで、絶対に押さえておきたい各社共通のポイントについて解説していきます。

総合商社のESを書く際に押さえておきたいポイント

基本的に全ての業界のESにおいて言えることですが、ここでは特に総合商社で大切になってくる三つのポイントをご紹介します。

① 結論ファーストでテンポが良い文章を意識すること

まず前提ですが、総合商社を始めとする超人気企業には非常に多くのESが届きます。超人気商社の本選考となると、応募人数が2万人を超えることもあります。それだけのESを一字一句、隅々まで読んでいるとは到底考えにくいです。

そこで大切になってくるのが、「最初に結論を書く」ということです。

つらつら背景から書き始めてしまうと、「結局何を伝えたいのかわからない」と途中で読むのを中断されてしまうかもしれません。最初の一文で全てを伝えきる気持ちで書きましょう

テンポの良い文章が求められる理由も上記と同様です。最後までしっかり読んでもらうために意識する必要があります。

総合商社においては、ESを最後まで読んでもらえることが当たり前ではありません。ただ書いて提出するのではなく、読み手のことを意識した文章を心掛けましょう。

②自身の確固たる強み、色、個性を表現すること

「ヒトで勝負したいから商社」

このセリフを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。ビジネスモデルの性質上、商社の一番の強み・資産は「」であり、「人が仕事を創り、仕事が更に人を磨いていく」仕組みになっています。

この「」とは、社員一人ひとりの「個性」を指し、これを武器に働くことになります。これだけ人が大事な業界だからこそ、総合商社は選考のファーストステップであるESの段階から個性(パーソナリティ)をかなり重要視するのです。

ただ、優れた個性が無いと駄目ということではありません。何かしらの点において他者より勝っていればいいのです。社会人になっても通用するあなたの確固たる強み、色、個性を分かりやすく伝えるようにしましょう。

③人との関わりに纏わるエピソード(原体験)とひも付けること

商社の仕事は重厚長大なビジネスが多く、一人で完結する仕事はまずありません。社内社外、国内国外問わず多くの人と関わりながら事業を創っていきます。そこで、生まれ育った環境や価値観の異なる人と関係性を構築していく力が求められます。

サークルの出席率を向上させた話、アルバイトで外国人店員と日本人店員の溝を埋めた話など、何でも構いません。人との関わりの中で何を感じたのか、何を学んだのかなど、その時の経験をベースに書くことによって、採用担当者も入社後に活躍するあなたを想像することができるのです。

今一度ご自身の経験を振り返ってみて、人との関わりの中で何を感じたのか、何を学んだのかを整理してみましょう。

ESの鉄板ネタ2選

ここまではノウハウを中心に紹介してきましたが、ここからは実際に総合商社の内定者のESを基に詳しく解説していきます。

具体例①:「学生時代頑張ったこと」

【ある総合商社内定者のES】

Q: 学生時代に頑張ったことを教えて下さい。(400文字以内)

A: 大学の体育会アメフト部にて、高校時代とのレベルの差の壁を、自分の役割を再認識することによって乗り越えたことだ。

高校ではエースとして活躍していたが、大学では自分を超越する経験と技術をもった選手が多数いた。私は同期が試合に出場する中でベンチ外を経験し、練習からも目を背けて腐りかけた。

しかし、試合に出れずともどうにかチームに貢献したいと自分の役割を徹底的に模索した結果、自分が少しでも技術的に成長し、スタメン選手にプレッシャーをかけることがチーム全体の強化に繋がると考えた。そしてプライドを捨て、先輩や同期から自身の厳しいフィードバックをもらいに走り、周囲に助けられながら毎練習後にプレーの修正を繰り返した。

結果、少しずつプレーの質が向上し、スタメン争いができるまでになった。自分を客観視し役割を冷静に考える大切さと明確なビジョンをもった行動は周囲の心や成果を引き寄せることができると学んだ。

〇良い点

・構成が非常に読みやすいです。「結論→状況→核となる体験→結果→この経験から得た学び」となっています。この構成はかなり読みやすく、汎用性もあるのでおススメです。

・エピソードのチョイスが素晴らしいです。商社のビジネスは規模が大きく、他社(他者)を巻き込んで事業を推進していきます。その際、周囲の心を引き寄せることが求められます。その点を推し出せているので、これを読んだ社員はあなたが商社で活躍する可能性を秘めていると感じることでしょう。

このように自分がアピールしたいことを闇雲に書くのではなく、読み手が求める点を認識して推し出すことが大切です。

〇修正したらより良くなる点

・目標設定と結果がかみ合っていません。「自分が少しでも技術的に成長し、スタメン選手にプレッシャーをかけることがチーム全体の強化に繋がると考えた」のであれば、結果は「猛練習をし、自らがスタメン争いに加わることで、チーム全体の力も向上し、〇〇大会で優勝することができた」とした方が良いでしょう。

・読み手がイメージしやすいように定量的に書いてほしいです。今回の場合だと、部員は何人で、何人がベンチ入りできるシステムなのかなど数字を入れるだけで、書き手と読み手の解釈のズレを減少させることができます。無理にとは言いませんが、できるだけ数字で語るようにしましょう。

・話を膨らませる箇所がズレている点がもったいないです。「補欠選手が頑張ることでチームの底上げを図る」というのは自明なことです。

その部分の説明に限られた文字数を使用するのではなく、「プライドを捨て、先輩や同期から自身の厳しいフィードバックをもらいに走る」に行き着くまでの心の葛藤などの部分を詳しく説明してほしいと思います。

〇補足説明

・出来事(原体験の成果)を推すのではなく、商社に入社してからも求められる要素(スキルではなく、人間性や価値観等)を推し出すようにしましょう。原体験はあくまでも自分らしさを伝えるためのツールであり、本当に伝えるべきはその出来事から学んだり形成された人間性や価値観です。

そのため、ESの最後にその出来事(原体験)から得られたことを必ず書くようにしましょう。推し出すポイントを誤らないよう、書き方に気をつけてください

「学生時代に頑張ったこと」に関しては、以下のコラムも参考にしてみてください。

具体例②:「志望動機」

【ある総合商社内定者のES】

Q: 当社の志望動機を教えて下さい。(150文字以内)

A: 人々の生活に変化を与え、新たな文化や行動様式を創造したいからです。世界中で日々生み出される新たな技術やモノ、アイデアを利益に変換するという商社のビジネスモデルの中で実現できると考えており、特にOB訪問で私の夢に正面から向き合って一緒に考えてくださる方が多かった貴社で実現したいと思い、志望しています。

〇良い点

・構成が分かりやすいです。「結論→商社の志望動機→中でもこの会社でなければならない理由」という順で書かれており、読みやすいです。

どこの本部にも当てはまる抽象的な志望動機である点です。「人々の生活に変化を与え、新たな文化や行動様式を創造」することや「世界中で日々生み出される新たな技術やモノ、アイデアを利益に変換する」ことは、どこの部門に配属になったとしても実現することができますよね。

・「OB訪問で私の夢に正面から向き合って一緒に考えてくださる方が多かった」というように、なぜこの会社が良いと思ったかを経験ベースで書けているので説得力があります。

〇修正したらより良くなる点

・商社でなければいけない理由は弱いという風に感じます。これでも良いのですが、より商社ならではの理由を書けると更に良いです。

・一文が長すぎます。後半の文章は数えてみると、117文字もあります。冗長になると読み手も疲れてしまうので、端的にリズムの良い文章を心がけましょう。

・今回紹介したESはメッセージベースのものになっていますが、文字数が許すようでしたら、自分の経験ベースで書くことをおススメします。メッセージベースのESは極論、誰にでも書けますが、自分の経験は自分しかしていないことですのでオリジナリティが出せるはずです。

〇補足説明

総合商社の志望動機で特定の部署、職種志望を示すのは危険です。なぜなら総合商社では一つの会社の中に多くの本部があり、それぞれが全く異なる業界と取引をしているからです。ただし、面接では「商社で具体的にどんなビジネスをしたいのか」と質問されることもあるので、「どこでも働きたいと思っているが、強いて挙げるなら◯◯事業部で働きたい」と答えられる準備はしておきましょう。

配属は内定取得後の面談で決定されるため、配属リスクが極めて高いと言えます。そのため、志望動機はどこの本部にでも当てはまる抽象的なものにする方が無難なのです。

実際に内定を獲得した学生のESを読んでみると、会社の方針や中期経営計画、理念等を志望動機の核とするケースが多いです。

・「なぜ総合商社?」と「なぜその会社?」は異なりますので注意するようにしましょう。基本的には「なぜその会社?」を聞いてくるケースが多いですが、年によっては「なぜ総合商社?」と聞かれることもあります。

「志望動機」に関しては、以下のコラムも参考にしてみてください。

ESはどのように磨いていけばいいのか

まずは自分で書いてみる。ネットやOB訪問で聞いた話を土台に、自分の意見を肉付けする

自分で書いてみるとすぐに、ゼロから書き始めるのは大変だと気づくと思います。そこでおススメは、ネット(就活サイトや企業ホームページ)やOB訪問で聞いた話を土台に、そこから肉付けしていく方法です。

もちろん丸写しだとオリジナリティがなく、通過は難しいと思いますが、これをベースに自分の意見や考えを加えていく方法は問題ありません。ただ、各自やり易い方法があると思うので、まずは自分のスタイルで書いてみましょう。

主観だけで判断するのは危険

自分である程度のクオリティのESを書けるようになったら、次は第三者に見せてフィードバックを貰い、ブラッシュアップしていきましょう。やはり自分だけで判断してしまうと、どうしても見方や考えが偏ってしまいます。ですので第三者、できれば商社のOB、内定者、商社志望の友人に読んで貰うようにしましょう

資格欄、学校の成績について

「資格がないと総合商社内定は貰えない?!」は嘘

総合商社といえば、外国語をバリバリ使った商社マンが世界を飛び回っているイメージを持たれる方が多いです。そのせいか、商社に内定を貰うにはTOEICなどの日本語以外のテストのスコアが必要不可欠だという風に思われているようですが、実際のところ関係ありません。

確かにTOEICや中国語検定等のテストの高いスコアを持っていることは、選考を受けるにあたって大きな武器になります。しかし、そのようなスコアを内定者全員が持っているわけではありません。スコアがない人も別のポイントでアピールできれば内定を貰うことができるため、必須ではないということです。

つまり、英語等の資格類は加点要素ではあるが、減点要素にはならないということです。

GPAが低くても内定をもらえるって本当?!

続いてGPAですが、こちらも資格と同じ考えになります。商社の人事が見ているのは、GPAの高さではなく卒業できるかどうかという点です。もちろんGPAが良いに越したことはありませんが、単位が取れていて卒業できると証明できるだけのものであれば問題ありません。

もちろんGPAが高ければ、目標に向かって長期間の努力も厭わない学生であるということの裏付けになりますので、加点対象になるでしょう。できるだけ高いGPAを提出できるように努力するのは大切です。

選考対策をして5大商社内定を目指そう

いかがでしたか。少しでも総合商社対策の参考になれば幸いです。

ESは何度も推敲し、ブラッシュアップをしていけば必ず素晴らしいものが完成します。どうしても行きたい業界・企業であるにも関わらず面接にたどり着く前にお祈りされてしまったら、悔やんでも悔やみきれないはずです。どうせやるのなら、今この瞬間からESに力を入れてみてはいかがでしょうか。

その他の選考対策に関しては、ぜひ以下のコラムも参考にしてください。

 
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