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これから就活をする君たちへ~「何者」とトップティア学生が夜な夜な語らう会:学生起業家編

主に20卒の皆さんへ

どうも皆さん、私の記事を読んだことがある人はひさしぶり、初めての20卒の人は(こっちの方が多いのが健全な状態だ。この時期就活記事を読んでいる18、19卒は御察しである)初めまして。外資就活ドットコムで専属ライターをしている「何者」と申すものだ。

私はこの春晴れて東京大学を卒業し、大手IT企業に新卒入社する傍ら、こうしたライターや企業の役員など様々な副業をするしがない18卒である。ようやく卒業論文にも蹴りがつき、こうして後輩の相手ができるようになった。

もともと年下に説教する年上は同世代に相手にされないしょうもない人が多いというのが「何者」の見解なので、自身のこうした行為も中々しょっぱいものがあるが、頼まれて就活記事をしょうがなく書いているわけだ。

さて、今日は久しぶりに私の尊敬する友人で、学生起業家のMくんと4~5時間濃ゆい議論をしてきた。お互い多忙を極める人生だが、こうした意見交換は非常に重要なものと私たちは位置づけている。この「何者」、もはや私から学生に向けて何か言いたくなることが無くなってしまいそうなので、私の周りにいる優秀な学生の生き様を紹介する記事スタイルが最近は増えてきたが、彼もそうした優秀な学生の一人だ。

彼は東京大学の4年生で、自身の事業に集中する為に今年の卒業を見送る予定だそうだ。彼は私の知る限りエネルギー量が特に大きい学生で、彼との議論は毎回白熱する。そんな彼に、今日はこれから就活を開始する学生達に向けてタメになる話を伺ってきたので、つらつらと記していこうと思う。

仮想通貨の中核技術を用いた事業で起業

新宿、歌舞伎町近くの喧噪の中で彼と待ち合わせた「何者」は、学生起業家――Mくんと久しぶり会った。人混みの中でも起業家というのは眼をギラギラさせた野獣のような雰囲気の人が多く、遠くからでも見る人が見れば周りと雰囲気が全然違うのですぐ分かる。彼は私を認めると「よう!」と気さくに挨拶し、そのまま喫茶店へ足を運んだ。

――では簡単に自己紹介をお願いしていい?

「はい、現在東京大学4年生で、たぶんしばらくは大学4年生のMと言います。現在はブロックチェーン(ビットコインなど仮想通貨の根幹となる「分散型台帳技術」)を用いた事業で起業をしており、幸いながら投資も多くして頂きサービスの利用予約も順調に伸びております」

これではサービスの紹介か自分の紹介か分かったものではないが、起業家とは元々そういう生き物である。

――いきなりだけど、何で起業しようと思ったの? 最近だと確かに起業する東大生も増えてきたけど、まだまだうちの大学だとコンサルとか総合商社が多いイメージだけど。

Mくんはしばらくポカンとした後、こう笑い飛ばした。

「逆に起業しない理由が分からないかな。そもそもうちの大学に来るような人は基本エゴの塊だと思ってんだけど、俺はワンピースの世界みたいに、俺が船長で愉快な気の合う仲間と自分達だけが創るプロダクトが欲しかった。そしてそれで世界が獲りたい。逆にそういうのが無いと何が生きてて楽しいか分かんなくない?」

あまりにもなパワーワードなので少し笑ってしまった。確かにこの「何者」もどうせ数年後には起業であるが、こうストレートに言い放つ人も中々居ない。

彼は元々サッカーでかなりの成果を収めており、帰国子女でもあったことから、友人であるプロサッカー選手の移籍の際の代理人を個人事業主でやっていた過去がある。その際の年収は学生ながら1000万円を超えるほどだったので、もはや金銭的なインセンティブなどとうに飽きてしまっているのかも知れない。

こういう生き方をしているタイプの人は、どこかの大企業に一生おんぶにだっこな人生を想定している人とは交じり合わない価値観を持っているものだ。別にどういう価値観でも「何者」的には赤の他人の人生なので勝手にしてくれ以上の感想がわいてこないのだが、こういう価値観の人もいると知っておくのは大切なことだ。

「起業」に挑めないボトルネック3つ

だがしかし、これではここで話が終わってしまうので、「何者」は苦笑しながらも話を少し深掘ってみた。

――たぶんそうは思いつつも起業とかに踏み切れない人は高学歴に多くいると思うんだけど、そうした人に何か言ってあげてくれないかな?

Mくんはにやにやしながら答えてくれた。

「まず、『起業という挑戦に挑めないこと』のボトルネックって3つに大別されると思うんだよね。それは(1)起業家になると金が無くて生活が出来なくなるんじゃないのか、(2)大企業に行けば社会的評価が得られるのにわざわざそれを捨てたくない、(3)人生で何かしら成功体験が無くて、起業して成功している自分を思い描けない、だと思う」

「で、悩んでいる当人がどれで悩んでいるのかにも拠るんだけど、(1)については別に死なないから大丈夫だよ。一時期投資が集まらなくて俺も家の水道とガス止められたけど、今は復旧してなんとかなってるし、そう簡単に人間は死なないよ。それに、学生時代1000万くらい稼いじゃって、大概の高い買い物をした上で『こんなもんかぁ』みたいな満足感しか得られなかったから、そういう価値観は飽きちゃったなあ。記事読んでる子も2、3年したら飽きるよ。そういう、『貨幣が無数の欲しいものを一元的に購買する統一的かつ唯一の手段である』っていう考え方を『貨幣経済』って言うんだけど、もはや時代は『こういう人にだったら、こういう価値観を持っていたら、~~という価値を提供していいですよ』っていう人が増えてきたんだよね」

「例えば、~~っていう芸能人が、突然家に押しかけてきて『晩ご飯食べさせてください』って言ったら、多くの人は晩ご飯食べさせてあげるわけじゃん? 他にも『起業したい』っていう熱い学生が居たら、大先輩の起業家で成功してる人達はその熱さを買ってくれて、知識やお金を投資してくれる。つまり、『貨幣を使って自分の欲する価値を入手するのではなく、相手の欲する価値をこちらが提供して、自分の欲する価値を相手からもらう』こと。もはやそういう時代なんだよ」

「貨幣を媒介せず、他者からの評価という相対的な価値を基軸通貨のように使う経済圏、これを『評価経済』って言うんだけど、そういう時代になりつつあるわけで、その最中であることを考えると、俺がさっき言った(1)とか(2)とかは本当にどうでも良くなるよ。(3)に関しては現状成功体験が無いなら何かとりあえず夢中になれることで挑戦してみたらいいんじゃないかな。まずはそっからだね。一応言っとくけど、この成功体験は30代とかになっちゃうともう得られないものだから在学中に早めにしたほうが良いね」

ブロックチェーンの事業を形成している彼らしい見解である。彼の言った「評価経済」というパラダイムシフトこそブロックチェーン技術の可能性の根源であるわけで、まさに事業運営者としてその考え方に完全にシフトしているのだ。

何を言っているのか分からない読者は、ちょっと勉強不足なので本を読もう。岡田斗司夫『評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている』(ダイヤモンド社、2011年)がMくん的なオススメなようなので是非。

東大生の間では仮想通貨の売り抜けで10万単位の小銭を稼いでる輩が増えてきているが、諸君らも短期的な仮想通貨への投機を繰り返して理屈も分からぬまま小銭稼ぎしていないで、本質的な議論を目の当たりにするべきである。

(3)に関してはサッカーや代理人事業で成功体験の限りを尽くしてきている彼が言うと説得力がある。私の昔のコラムに個人事業主として生きていくための指南書的な記事があるのでそっちも併せて読んで頂きたい。

「大企業しか受けない」という俗人的価値観

Mくんは昂奮すると眼をぎらつかせて喋るのだが(そんな彼が「何者」は大好きだ)、更に続けてこう喋ってくれた。

「で、結局さっきまでの起業の理由は俺のエゴ、即ち内面的な話なわけだけど、勿論外的な理由もあるんだよね。それは日本という国が世界の中で勝手に衰退していってるっていう事実。個人的にはWW2以来の国難だと思うんだよね」

「さっき言った貨幣の価値とか、全ての価値が中央集権的なものから分権的なものに変容していって世界はそれに柔軟に対応して進歩してるのに、日本だけ旧態依然とした『お上至上主義』を引きずって、何の進歩もしない。変化がコワいからだろうね。優秀な学生が大企業しか受けないのもそういう権威主義っぽい俗人的な価値観を引きずってるからだね」

「そういう意味じゃ東大生も思ったよりお馬鹿な人が多かったかな。こんな日本の中で、何か出来ないか、俺が変えなきゃっていう問題意識が、外的な起業理由だね」

この話は、私の記事のバックナンバーを読み返して頂ければ再三書いた事であるが、まさに外憂内患という状況なのは「何者」も非常に想うところで、この問題意識を共有する熱い同志は実業界のみならず法曹界、芸術領域にも私は多く居るが、彼Mくんもそんな一人だ。だからこそこのインタビューをした意味があるというものだし、前回の若手作家編も併せて読んで欲しいところだ。

「俺が世の中をよくしてやる」という気概を忘れるな

さてこの後、我々はお互いがメーンで研究している事業領域の最新情勢を沢山意見交換して有意義な3連休の最後(書いている今日は月曜日である)を過ごした。あまりに先進的な話で、これから社会と関わっていこうという20卒には少しぶっ飛んだ話だったかもしれない。

だが、これだけは覚えて欲しいと思う。これから迫り来る激動の時代の中で日本を何とか出来るのは私たちのような若い世代にかかっているのだということを。

君たちが実業界のどのセクションにいこうと、こうした熱い想いを抱く先輩は数は少なくても必ずいるはずである。更に言えば、法曹界でも芸術領域でも必ずいる。だから、目先の就職や昇進などにとらわれず、一つ高い目線で「俺が世の中をよくしてやる」という気概を忘れないで欲しい。それが「何者」、Mくんを初めとした今身をすり減らしている若手みんなの想いである。

これから就活という荒波にもまれて心をすり減らす毎日が始まるかも知れないが、その先はもっと大変だしもっと楽しいということを忘れないで欲しい。


【バックナンバー】


何者(なにもの)2018年に東京大学を卒業する、しがない4年生。就活を終え卒業見込みも立ったものの、複数企業で馬車馬の様に働いている為、その1日は忙殺を極める。が、悩める就活生達の為に少しでも力にならんと睡眠時間を削って記事を書いていく事を決意。後輩達への優しく真摯な就活指導に定評がある。ちなみに、ペンネームの由来となった小説は読んだことも手に取ったこともない。

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