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東大生だからこそ直面する「自己分析」の問題
私は「何者」である。去年就活を終えた、しがない東大生だ。故に就活について口を出す道理も、あと少しで東大生でもなくなるこの時分に東大生の就活に口を出すのはいかがなものかと思いながらも、就活について後輩の東大生達に色々聞かれるので、ここで一旦文という形でしたためたいと思う。
東大生の後輩達から一番よく質問されるのが、志望動機、ないしはその根底たる「自己分析」である。こと就活では自分は何がやりたいのか、という自己分析は必須の項目と言われ、往々にして様々な企業の面接で聞かれる。
しかし、必須であることは自明なはずなのに、これが全く成っていない東大生が同期にも後輩にも非常に多い。というよりも、東大生だから殊更この問題に直面するのである。
今回は、就活で、そして結局は人生で重要なこの「自己分析」について、実際に19卒の自己分析の手伝いを頼まれる筆者が、自己分析できていない東大生の典型をあげ、共通のダメさを抽出した後、どうしてダメな学生が生まれ出づるのか、どうしたら改善できるのかを考えていきたいと思う。
ダメな東大生の類型
まず、筆者が「あーこういう東大生多いわ」となる、相談されるに付けて嫌気がさし、まるで、つまらない小説を偶々本屋で買ってしまったときのような――そんな気持ちになる東大生の類型を挙げていこうと思う。
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