「就活×海外経験」の落とし穴~ESや面接の自己PRで心がけるべきこととは?~

2024/06/25

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海外経験を就活で活かすには?

就活をしているとインターンや学生団体の活動等で、海外経験のある方とお会いすることが多いです。うまくアピールできればいいのですが、ESの内容や面接における言動において、海外経験といったインパクトに負けてしまっている方も見受けられました。

せっかく海外経験という大きなアドバンテージがあるのに、それを活用できないのはあまりにももったいない――そこで本コラムでは、海外経験を就活でうまく活かせない方の特徴について考察してみました。

海外経験をESや面接で話す際の注意ポイント3選

留学などを通じて、 自分の海外経験や語学力に自信があり 海外経験を就活で活かしたいという人は、ここで紹介する3つのポイントに注意してください。

期間が短く内容が薄いため、そもそも海外経験と言いがたい

「スタディーツアーなどで海外で一ヶ月くらい生活してみた」くらいのレベルの人にありがちなパターンです。一月程度の海外経験でしたらその経験自体は大した差別化要因になりません。「オレはケニア行って一月で電話線引くプロジェクトやり遂げた!」ぐらいのインパクトあるものでしたら話は別ですが、一月海外を放浪していたくらいでしたらほとんどアピールになりません。

海外に行こうと思った背景、実際に行ったこと、その行動をして得た結果をしっかりと整理し、インパクトある伝え方をできるように練習をする必要があります。そうすれば面接官を感心させるアピールはできるはずです。

ただ1ヶ月程度であれば 「それは本当にアピールできる経験なのか」ということ考えて、別のアピールポイントを探したほうがよいと思いますが・・・

海外での自己経験を過信している

外資就活でお会いする帰国子女の方というのは英語が喋れるだけではなく、コミュニケーション能力や論理性に関しても優秀だと感じる方が多かったのですが、一方ちょっと勘違いしている方も見受けられます。

例えばグループディスカッションで「自分はアメリカでこういう経験してきたから」と、自己経験を武器にリーダーシップを取ろうとするも失敗してしまうようなケースです。自信となる経験をされてきたのは良いことなのですが、それと面接やグループディスカッションの能力は必ずしも比例しません。

「海外経験」という強いネタにおんぶにだっこにならず、選考そのものに対しても真摯に取り組む必要があります。

たいしたことのない語学能力をアピールする

外資系企業の選考で、一ヶ月程度の海外経験を元に語学能力をアピールするのは自殺行為です。筆者も二ヶ月ほど海外にいた経験があるので言えることですが、一ヶ月やそこらの滞在で上がる語学力など微々たるものです。

その瞬間能力が上がったと思っても日本に帰国してからトレーニングを怠ってしまうとすぐに聴けない、喋れない状態に戻ります。語学に関してはいちいち口に出してアピールせず、履歴書に高得点をそっと書いておくのが無難でしょう。

海外経験を就活で活かすためにやるべきこと

こうした例を通じて言えるのは、「過去の一経験への過度に依存することは危険だ」ということです。 たしかに海外という刺激的な環境において自分が得た経験は非常に貴重ですし、今後の人生の糧となるものですが、 大事なことはそれをどのように今の自分に生かしているか、今後挑もうとしているステージに結びつけているかを具体化できているかです。

逆にいえば、それが出来たら他の就活生に比べて大きく水をあけることができます。海外経験がある就活生は、その経験を一回棚卸しして整理し、インパクトのあるアピールに昇華すると良いでしょう。

ここでは、ESや面接で海外経験を上手くアピールするためにやるべきことを紹介します。

ES・面接の作法をおさえる

海外経験を就活に活かすためには、就活の場で自身の魅力を伝えるための方法を知ることが大切です。その一環として、 ESの書き方や面接での答え方に関して、ある種の型を身に付けることが重要になります。

「自分はマニュアル化された就活に囚われたくない!」といった気概を持っている方もおられるかもしれませんが、就活というフィールドで戦おうとしている以上、「郷に入れば郷に従え」です。企業は選考において数多くの就活生を相手にしなければならないため、最低限の作法すらまともにおさえられていない学生はすぐにはじかれてしまいます。

ESや面接の基本的な対策に関しては、ぜひ以下のコラムなどを参考にしてください。

アピールポイントを意識して自分の経験を深掘りする

基本的な型がおさえられたら、次は独創性を出して他の就活生と差別化を図ることが求められます。そのためには、自分のこれまでの経験を深掘りし、どのようなポイントをアピールするか考える必要があります。

どれだけ素晴らしい経験をしていても、伝え方が悪いと面接官の心には響きません。一方で経験それ自体がインパクトのあるものでなくても、 自分なりにそのモチベーションやプロセスを言語化することで、解像度の高いエピソードになります。

深掘りの方法については、ぜひ以下のコラムを参照してください。

海外経験をもとに就活でうまくアピールしよう

いかがでしたでしょうか。

海外経験を積むことそれ自体は有意義なことでしょうが、 アピールする方法を間違えてしまうと就活では全く意味のないもの になってしまいます。

ぜひこれまでの海外経験を通じてあなたならではのアピールポイントを見つけ、就活を有利に進めていってください。


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